降臨 淫欲の邪神アスモデウス

その7

 

■■登場人物・用語等■■

 

●アスモデウス

黒獅子獣人の姿をしたエネルギー体(霊的な精神体として捉えられている)としての『存在』。

2000年前に突如『出現』したとの言い伝え。

見た目の大きさは可変。

 

●淫獣

アスモデウスが己の好みのものと交わり(精神肉体共に)この世に『出現』させた個体=『仔』=『眷族』=『淫獣』と呼ばれている。

受肉体としての実体を持ち戦闘能力も高い。アスモデウスと同じく『淫の気』のコントロール、人心と記憶のほぼ完全な掌握、などの力を持つ。

人獣類の『淫の気』『精気』を集めることで、アスモデウスの眷属としての力を強めていく。

 

●淫獣ワイバーン

竜人帝国皇帝グルム(+α)とアスモデウスの仔として出現。

 

●淫獣フェンリル

遊牧民族ノルマドの長、狼獣人ガル(+α)とアスモデウスの仔として出現。

 

●竜人帝国ガズバーン

竜の名を冠してはいるが羽は持たず飛行能力も無い(鰐や蜥蜴等がトーテムとされる)直立二足歩行形態の獣人種族(竜人)による巨大な国家。

大陸の東に広大な帝国領を持ち、他国との公益も盛ん。

 

●グルム

竜人帝国ガズバーン皇帝。

妻フリエルとの間に息子グリエラーンがいる。

アスモデウスの力に抗うことが出来ず、その意志を奪われ傀儡の王となる。

鮮やかな緋色の龍鱗がその逞しい全身を彩っている。別名『緋色の武人』。

 

●フリエル

グルムの妻。

グルムとの婚姻の儀においては一族に伝わる美しくも勇ましい『フリエの舞』を披露し、互いに惹かれ合ってはいたものの(父に仕組まれた)政略結婚としての側面も微妙に感じていたグルムの心をも掴む。

翡翠色の美しき龍鱗を持つ。兵学校時代の別名は『翡翠色の閃光』であった。

 

●グリエラーン

グルムの子。帝王学を学んでいる若者。魔導の力を持つ。ダイラムを師と仰いでいる。

父と同じ緋色の龍鱗を持つ。

 

●ダイラム

ガズバーン帝国魔導団団長。魔導師。

かつては12名いたとされる大魔導師の最後の1人。

各地各国の魔導軍の指導に各大陸を行脚してきたその肉体は、未だ衰えを知らない屈強なものである。

 

●ガズバーンにおける皇位継承権

この国においては現皇帝本人が継承権第一位、次なるものが二位としての継承権が与えられる。継承権の繰り上がりと実際の地位を連動させるがゆえの措置となっている。

 

●遊牧民族ノルマド

かつては森林を、現在は大陸西の草原地帯を移動エリアとした狼獣人の一族。

龍騎と呼ばれるドラガヌ一族と共に、広大な牧草地帯をゲルと呼ばれる住居集落を季節毎に移動させながら暮らしている。

 

●ガル

狼獣人の遊牧民族、ノルマドの長。

ガズバーンのグルムとは親友であった。

 

●ラルフ

ガルの息子。若き狼獣人。

 

●龍騎の一族ドラガヌ

小型化したドラゴン族とも呼ばれ、長命。高い知能と機動力、飛行能力を持つ。

かつては狼獣人ノルマドの民とは敵対していたが、幾度かの争いの後、一部の者達はノルマドの民と共に移動生活を行うようにと変わってきた。

狼獣人とは一対一の間で『契り』を結び、他の者をその背に乗せることは無い。

他種族と『契り』を結んでいないドラガヌ族は、今でも森に住む者も多い。

 

●ダルリハ

ドラガヌ一族。

ノルマドの龍騎の1人。ノルマド族長のガルと『契り』を結んでおり、その背を許している。

 

●リハルバ

ドラガヌ一族の若者。

ノルマドの龍騎の1人。ラルフと『契り』を結んでいる。

 

以上