親父の頼み事

その7

 

「今年の『神子』、山崎仁太君、18才。身長160センチ、体重65キロ。心身壮健にして、よわい14にしてその精を通し、いまだ女犯の犯すこと無くこの年を迎えり。我ら丸賀谷神社氏子総代会にて、この年の『神子』として認めおり。皆のもの、相違なきにてよろしいか」

「総代会の決定に、みな、従うことを誓い、ここに山崎仁太をこの年の『神子』として遇するなり」

 

 祭りのクライマックス『神占の神事』に参加する、若い人達。

 ずらっとみんな、下着一丁の姿で神社の社殿の中で正座してる。

 今日は初日ってことで、17名の男の人達が、俺の目の前に座ってるんだ。

 

「われ、山崎仁太18才。皆々様の御前にて、この年の『神子』に遇されること、まことに誉れなり。ふつつかなる我の身、我の心、皆々様の御前にて、すべて明らかなること、わが願いなり」

「『神子』の願い、みなにて叶えそうらいしこと、我らが誉れなり。いざ『慣らしの行』をば、始めんとや」

 

 俺はもう、素っ裸だった。

 実際の祭りのときは俺以外の人達は六尺褌を最初締めてるっては聞いたんだけど、後半はみんな素っ裸になって入り乱れるってのも聞いている。

 俺自身は、一番最初、儀式の始まり以外はもうずっと全裸で、みんなにチンポも金玉も、それこそケツの穴までさらして過ごさなきゃいけない。

 

 お披露目のときにも同じような言葉を覚えさせられたんだけど、今日は『慣らしの行』に参加する男の人達の前で、俺、頭を下げてた。

 この『行』、実際の『神占の儀式』で俺から精液搾り取ることになる、25才から厄年までの男しか参加出来ないって決まりがあって、親父や店長は完全にノータッチ。

 総代会のおっちゃん達も参加しないので、ホント若くて勢いのある人達に、俺、やられることになるんだ。

 ここらへんが店長が一番心配してたことなんだけど、これはもう、耐えるしかないよなって、俺、最初から腹はくくってた。

 7月15日から『慣らしの行』としては3週間、毎晩神社の社殿に集まって行われるんだけど、時間もきちんと決まってて、午後7時から9時までの2時間きっかりってなってる。

 これ、かなり昔はやりたい放題やってる時代があって、神子の身体とかすごく大変なことになったことがあって、だんだん今の形になったって聞いたんだ。

 その分、毎日何をどう鍛えるかとかは参加者に任される感じで、俺がなにか言えるわけじゃ無い。

 神子経験者として、陸朗あんちゃんはよっぽどのことが無い限り毎日参加するって言ってる。潮さんはどうしても店の時間とかぶってしまうので、参加出来るのは日曜の夜ぐらいって話。

 こっから先の3週間、仕事とかの関係で日によって増減はあるけど、『神占の儀式』に参加する17人の人達から、俺、鍛えられることになるんだ。

 その初日、俺、もう、服も全部脱がされて、1人全裸でみんなの前で挨拶してたんだ。

 

 俺の目の前には25才から40才までの、働き盛り、男盛りの人達が座ってる。

 俺以外の人達は、一応下着だけは付けてるけど、それも『行』に入れば汚れるからって、すぐ脱いじゃう人も多いみたい。

 その中で一番年嵩の、今年40才になる佐伯(さえき)さんって人が、氏子参加の代表として前に出てきた。

 

「山崎仁太君、分かっているとは思うが、ここからの3週間、君にはかなりきつい『行』が待っている。ただこれは神事当日の占いにいかにいい結果を残すか、また、俺達参加者の誰が一番に君に射精させ、福男に選ばれるか、その2つのことを折り合わせるためのものだということを分かってくれ」

「分かってます。俺、全部分かって、自分で神子をやりたいと、父に申し出ました。丸賀谷の土地、人の弥栄のため、この身をどれだけ過酷に扱ってもらっても、絶対に音を上げないと、ここに誓います」

 

 みんなから、おおーって感じの感嘆の声が上がった。

 俺がここまで気合い入れてくるっては、思ってなかった人も多かったみたいだ。

 

「わかった、仁太君。初日の今日は、君の魔羅がどのくらい刺激に耐えられるのか、まずはそれを見極めたいと思ってる。それと儀式後半の俺達の精をどれだけ君が受け止めることが出来るのか、そのあたりまで確認出来ればな。

 最初は儀式と同じく、3分交代で君の吐精を促し、もしどこかで君がイったなら、今度は俺達の興奮を口でおさめてもらう『行』を行おうと思ってる。

 みんな、用意はいいか?」

 

 佐伯さんの言葉に、社殿全体が応と答えた。

 俺は今から、男の人達に、チンポを扱かれ、しゃぶられ、イかされる。

 武者震いってこういうことかって、俺、全身を震わせてた。

 

「立て、仁太君。両足を開いて、両手を頭の後ろで組め。

 氏子参加者は、ローション使用を許可する。手でも口でもいい、神子をまずはイかせるよう、3分を有意義に使え!」

 

 佐伯さんの言葉に、もう順番が決まってるのか一人目の人が俺の前にしゃがみこんだ。

 緊張で勃起まではしてないけど、練習で鍛えられた俺のチンポ、状況に反応して、もう大きくなりはじめてた。

 

「関屋さん達と練習してたってのは本当らしいな。この場で縮こまって無いってだけで、すごいぜ、お前。さっそくしゃぶらせてもらうから、まずはおっ勃てろ」

 

 一人目の人は最初のときの店長と同じよう、いきなりその口で俺のチンポを咥え込んできた。店長や潮さん、陸朗あんちゃんや親父とも違った、口の感触、舌の感じ。

 俺、あっと言う間に、勃起した。

 

「へへ、けっこうデカいじゃんか。しゃぶり甲斐、シゴキ甲斐があるな、こりゃ」

 

 最初の人は、自分のときにイかせるってのは考えにないみたいで、俺のをじっくり味わうようにべろべろ舐めたり、流れ出した先走りを旨そうにすすったりしてる。

 やわやわと揉んでくる金玉もすげえ気持ちいいし、まだまだ俺も余裕があった。

 

「そこまでっ! 次、交代っ!」

 

 タイムキーパーみたいな人がストップウォッチ片手に時間を見ていく。

 2人目、3人目と、手や口が駆使されるけど、なんとか堪えてる俺。

 そんな俺を見て、みんなもだんだん本気モードになっていくのが、熱気として伝わってくる。

 

「お前ら、もうちょっと気合い入れてやらないと、面白くないぜ」

「せめてよがり声ぐらい、上げさせろよ」

 

 そんな声が上がり始める。

 俺はとにかく堪えようと、胸を張り、しっかりと前をにらみつける。

 

「そろそろ感じさせてやらんと、せっかくこんなにギンギンにしてくれてるのに、悪いだろう」

 

 そう言って俺の前にどかっと腰を下ろしたのは、佐伯さんと同じく40才の人だった。

 口を使うのかと思ったら、手に取ったローションの量からして、どうも違うようだ。

 

「その『練習』って奴では、こういうのはやったのかな?」

「はうあっ、あっ、すげっ、それっ!」

 

 膝を落とす俺の姿に、周りの人達もぐっと近寄ってくる。

 その人に笑いながらやられた『それ』。俺、思わず今日初めてのよがり声を上げちまったんだ。

 

「これは『効く』だろう?」

 

 その人、ローションをたっぷりまぶした手のひらを、片方は鈴口から裏筋にかけて、もう片方は亀頭の上側に当てて、揉み手をするように先端をぐりぐりと刺激してきた。

 俺は初めてのその刺激に、あっと言う間に感じてしまって、がくがく揺れる膝をどうすることも出来ないでいる。

 亀頭とエラ、裏筋と、男が感じるところを知り抜いたそのやり方は、一気に俺の快楽度数を上げてしまったんだ。

 

「あっ、あっ、すごいっ、これっ、こんなの、こんなのっ、すげえっ、チンポっ、すごいっ!!」

「これに耐えてるなんてすごいな。俺なんか、初めてソープでやられたとき、瞬殺だったのによ」

「はいっ、そこまでだっ! 次と交代してくれ」

「おう、みんな。神子はやっぱり亀頭弱いぜ。ちったあ鍛えてるみたいだけど、連続して責めりゃ、いい感じでイってくれるんじゃないかな。

 

 このせいで、この人から後の人はみんな亀頭を中心に責めるようになったんだ。

 店長達との練習でも亀頭は弱点ってことでかなりシゴかれたけど、やっぱりこういうのっていきなりは克服出来ないよな。

 今やられた技を繰り返されたり、片手で作った筒の中で、ローションまみれの亀頭だけをくちゅくちゅやられたり、もうそれからは、俺のよがり声、上がりっぱなしになってきた。

 

 9人目の人だったかな。その人、先走りで汚れるって、素っ裸になって俺の後ろに回りこんで、右手をチンポの先、亀頭だけを握りしめたんだ。

 

「神子って、男同士でやるのに抵抗なくなるんだろ? 俺達も言ってみりゃそうだが、俺のおっ勃ったチンポ、ケツに押しつけられながら、胸と亀頭、いっぺんに責めたら、どうなる?」

 

「あっ、すげえっ、ケツのチンポっ、熱いのが当たってる! 乳首も、亀頭もっ、すげえっ、すげえっ!!」

 

 自分が興奮してきたら、とにかく周りを煽るようなよがり声を出せってのも、練習でさんざん言われたんだ。全体のボルテージ上げるのも神子の役割だって言われてさ。

 まあ、俺、もともと声に出やすい方だし、自分でも興奮するしで、感じたこと、どんどん声に出してった。

 

 3分交代の10人、なんとかこなして、12人目の人だったはず。

 その前の人がすごい上手くて、俺、もう膝ががくがく、頭の後ろの手も支えてるのがやっとって感じになってた。

 そこに、すげえオーソドックスなローション使ったせんずりやられて、しかもやってくれた人、すげえガタイよくって握力もすごかったんだ。

 握りつぶされるって感じなんだけど、それがもう絶妙に気持ちよくて。

 一分のシゴキ上げのはずが、5分近くやられてるんじゃないかってぐらいに感じて、ついに俺、噴き上げちまった。

 

「あっ、あっ、ダメだっ、俺っ、イきますっ、イきますっ、イくっ、イくっ、イくぅーーーーーーーーー!!!」

 

「おおー、すげー出てるぜっ!」

「2メートル以上、飛んだな」

「くあー、あんな射精、俺もしてみたいぜ」

 

 社殿の中の男達から声が上がる。

 

「ああああーー、ダメッス、ダメっ、イッてすぐはっ、イッ、うそっ、またっ、あっ、そんなっ、また、イくっ、イくっ、イくーーーーーーー!!!」

 

 イッた直後のチンポ、そのままの握力で扱かれ続けて、俺、大声上げてた。

 なんとこの人に、俺、あっと言う間に2回目をイかされたんだ。

 

「おい、嘘だろ? 2回目、すぐにイきやがった!」

「ホントかよ、どんなテクしてんだよ?」

「ああ、西口さん、身体も握力もすげえから、あれでそのままやられたらたまんないよな」

 

 西口さんって、俺をイかせた人。もうラグビーの前列か、アメフトの重たい方の人かって感じなんだ。

 

「いやあ、直後責めでちょっといじめようかとは思ってたけど、まさか2回目、こんなすぐにイってくれるなんて、俺、ちょっと感動してるよ。次にやるとき、もっと楽しませてやるから、溜めといてくれよな」

 

 イったときの分数はノーカンになるみたいで、西口さん、俺をよがらせようとシゴキ続けてたら2回目すぐにイっちゃったので、自分でもすごく驚いたみたい。

 たぶん体重軽く3桁越えてそうな人で、みんなの中では一番ガタイがいい人に見えた。

 後から聞いたらやっぱり商店の人でなくって、駅裏住宅地の方のサラリーマンだって。

 あんな身体の人、一度見たら忘れないと思うし、なんか俺、たぶん次にやられてもあっと言う間にイっちゃいそうな気がしてた。

 

「それにしても、練習してたのは聞いてたけど、初日に12人目まで回せたってのは我慢強いよな、仁太君。じゃあ、こっからは後半戦だ。俺らのチンポ、しゃぶりまくってイかせまくってくれ」

 

 なんだかんだで最初の挨拶とかで、もう1時間近くは経ってたらしい。

 佐伯さんの仕切りで、今度は俺が全員の前にしゃがんでの尺八奉仕って奴みたい。

 これもさんざん店長達のをしゃぶってきたけど、さすがに3人じゃどうしても打ち止め早くって、一番たくさん飲めたときでも10回分の射精しかさせられなかったんだ。

 今日からは回転する人数がぐっと増えるわけで、たぶん、そんなもんじゃないぐらい『飲まされる』ことになるんだと思う。

 

「順番は決めてた奴の13番目から回そうか。あ、となると、関屋さんだな。一緒に練習してた仁太君に最初に飲ませるってのも感慨深いだろうし、せいぜい楽しんで射精してくださいよ」

 

 タイミングもあるんだろうけど、ここで潮さんのを最初にしゃぶることになるとは思ってもみなかった。

 もう見慣れたチンポじゃあるんだけど、潮さんの前に進んだ俺、ボクサーブリーフ下ろしたら、潮さん、完全に脱いじゃって、俺と同じ素っ裸になった。

 

「半端なことはすんなよ、仁太。俺もお前にたくさん飲ませたいから、一気にいくぞ」

「はい、俺の口、使ってください」

 

 俺、口の中に唾液をいっぱい溜め込んで、じゅるって潮さんのチンポを咥え込む。

 潮さんのチンポ、エラの張りや竿のカーブがえぐくって、もうデカ魔羅ってのは一番ぴったりきそうな感じ。

 最初から全力で行こうって思ってたから、陸朗あんちゃんや親父から習った、亀頭を口で責めながら金玉を揉み上げ、太棹はローション使った手でシゴキ上げるって、あれを全開で始めたんだ。

 

「おっ、おっ、いいぞっ、仁太っ! こんなんやられたらっ、俺、すぐにイッちまうぞ!!」

 

 口いっぱいの亀頭で返事が出来ない俺、手と口のスピードを増すことで、いつでもイッてくださいってのを無言で伝える。

 

「すげえ、あんなんやられたら、俺、すぐイっちゃうよ」

「練習の成果って奴だな。ソープの姉ちゃんでも、あんなテク、持ってねえよ」

 

 周りの声も、潮さんを後押ししたみたいだった。

 ケツの筋肉が震えだし、左手で揉んでいた金玉の表面がわずかに固さを増す。

 

「おおおおおおっ、イくっ、イくぞっ! 仁太っ、飲めっ! 俺の汁っ、全部飲んでくれっ!!」

 

 潮さんが俺の後頭部を手で押さえ、喉の奥までそのでっかいチンポを押しつけてくる。

 えずかないよう、吐き出さないよう何度も練習したんだ、これ。

 よだれをだらだらこぼしながらしゃぶりあげる俺の顔、周りから見たらそうとうエロかったみたい。

 

「すげえ、全部飲んでるぜ……」

「唾液は垂れてるけど、精液は一滴もこぼさないって、すげえ……」

「関屋さん、すげえ気持ち良さそうにイッてるよな。あんな射精、俺もしてみてえよ」

 

 射精の脈動が終わった潮さんが、俺の喉からずるりとでっかいチンポを抜き出した。

 イッてもまだそこまで萎えてないチンポが、口の中をずるずる通っていくのは、なんともいえない感触だった。

 ぽんぽんって俺の頭叩いて、『よかったぞ』って言ってくれた。

 俺、すげえ嬉しかった。

 潮さんの雄汁、飲めたのがすげえ嬉しかった。

 

 そこからはもう、怒濤のように出される精液、俺、飲み続けたんだ。

 それまでの俺の射精や、潮さんへの尺八見て、みんなもすげえ興奮してくれてたみたいで、しゃぶったら射精、口にしたら射精って、ホントに休む間もなくって感じでイってくれたんだよな。

 結局、1時間ぐらいの間に2周近く、たしか28回分のザーメン、飲まされたんだと思う。

 俺としては最低でも1人1回はイかせなきゃっては思ってたし、そういう意味では初日にこれだけ出来たってのは、ちょっと鼻が高くしてもいいかなって感じだった。

 もっとも、その間、頭がんがん揺すられて、喉は突かれて、膝は血が出るまでに擦りむくことになったけど、予想してたよりは自分の中では平穏に過ぎた1日目だったと思ってる。

 

 2時間後、げっぷのたびに上がってくるあの匂いが、どれだけの汁飲んだか、教えてくれていた。

 2回イった人の中にはへたり込むようになってた人もいたけど、潮さんや陸朗あんちゃん、それにあの西口って人なんかもまだまだ余裕って雰囲気出してたかな。

 佐伯さんが一応、今日はここまでって宣言してお開きになったけど、さすがに神子の俺は早く帰れって言われて、後片付けとかは氏子の人達でやってくれるってこと。

 俺、もっとボロボロになるかと思ってたんだけど、一応、潮さんと陸朗あんちゃんが送ってくれての帰宅となった。

 

「おかえり、大丈夫だったか?」

 

 帰り着いたら、親父が玄関で待っててくれた。

 心配してくれてたんだと思うと、なんか俺、じんと来ちゃってさ。

 

「潮、陸朗。仁太の『行』どうだった?」

「仁太、頑張りましたよ。神占の練習では12人目まで堪えての射精。その後の飲精大会も、30人分近いの飲んだんじゃないかな」

「うん、数えてた分では28回分かな。けっこう自分でも、初日にしてはやれたって思った」

「そうか、そうか。いや、頑張ったな。ほら、潮も陸朗も、入れ入れ。みんな疲れただろう。風呂入って、そして、俺の口ででも、一発抜いていけ」

「え、聡太さん、今日は仁太をねぎらってやってください。俺達、2人とも、仁太の口で2回はイッてるんですよ」

 

 なんかもう、親父の方が舞い上がってる感じだったんだ。

 潮さんも陸朗あんちゃんも、親父をなだめすかして、今日は上がらずに帰っていった。

 家に俺と親父の2人が、ぽつんと残されることになったんだ。

 

「親父……、俺、初日、頑張ったよ」

「ああ、よくやった、仁太。俺はお前がもっと疲れて、ひどいことされて帰ってくるんじゃないかって、正直、気が気じゃなかった」

「うん、俺ももっと大変かなって思ってたんだけど、みんなそれなりに節度あるっていうか、そんな感じだった。もちろん、気合いは入れて行くけど、なんとか乗り越えられるんじゃないかって思ったんだ」

「そうか、本当に、本当に、無事に帰ってきてくれて、よかった……」

 

 親父、ここでも泣いてた。

 それだけ心配してくれてたんだと思うと、俺もちょっとしんみりした。

 でも膝の痛みで色々思い出して、風呂に入ることにしたんだ。

 

「あて、いてててて……」

「膝はだいぶやられたみたいだな」

「板の間で、1時間近く膝だけで動いてたから、まあ仕方ないかな。名誉の負傷って感じ」

「そのぐらい軽口叩ければ大丈夫だ。で、お前は何回イッたんだ?」

「俺? 俺は最初にやられた1回だけだよ。みんなのしゃぶってるときにすげえ感じてイきそうなったときもあったんだけど、扱く暇なんてぜんぜんなくて、先走りばっかりだらだら垂らしてた」

「どうする、俺がイかしてやろうか?」

「うーん、今日はいいや。それより、俺、親父のを飲みたい。明日からのエネルギーになるように、親父の精液、飲みたいや」

 

 俺と親父、この二ヶ月の間にこんな話もするようになっちまってる。

 親子でどっちの汁飲みたいかとか、普通の顔して話してるの、まともに考えると変だよな。でも、その『変』ってのが、もうぜんぜん関係無いような関係が、俺と親父には出来たんだと思ってた。

 

「よし、じゃあお前も疲れてるだろうから、俺がせんずりして、最後イくときにお前に飲んでもらおうかな。俺の方はやきもきしながらおっ勃ててはいたけど、まだ今日は一度も抜いてないんで、だいぶ濃いと思うぞ」

「親父の一発目飲めるなんて、光栄だよ。ここでいい? それとも布団で?」

「そのまま流せばいいから、このまま風呂でやろう」

「了解! じゃ、親父、ここに腰掛けて。俺が前で玉いじるから、親父はせんずりかいてくれ。イきそうになったら、合図してくれたら口でやるから」

「おう。じゃあ扱くぞ。最後は頼むな」

 

 最初からおっ勃ってる親父のチンポ、たぶん2分もしないうちに、飲んでくれって感じになった。自分でするときと口だけとじゃ、どうしても口の刺激のほうが弱くなっちまうので、ここはいつもの手と口、両方でのシゴキ上げをやることにする。

 親父がせんずりしてる間、俺、唾液いっぱい溜めてたから、親父のチンポもすげえ気持ちいいはず。

 案の上、咥えてすぐに、頭の上の親父から声が上がる。

 

「おおっ、いいぞっ、いいっ、仁太っ! イくぞっ、俺っ、仁太の口に、俺の息子の口にっ、イくぞっ、イくっ、イくっ!!!」

 

 どぷっどぷって、口の中なのに音が聞こえるみたいな親父の射精。

 今日一発目ってのは本当みたいで、量もすごいけど粘り気もすごくって、俺、かなり苦労しながら飲み込んでいく。喉の奥にへばりつくような、あのどろっとした感触、俺、この二ヶ月でものすごく感じるようになっちまってた。

 鼻から抜ける親父の汁の匂い、もわもわってまとわりつくチンポと金玉を覆う黒い毛、がくがくって震える親父の腰。

 もう全部がすごくて、感じちまってる。

 俺、たぶん親父の足が俺のチンポに当たってたら、もうそれだけで射精してたって思うほど。

 今度こんなふうにやるときは、親父の足で俺のチンポ踏み潰しながらイッてくれって頼もうかな。そんなこと考えるぐらいに、親父のチンポしゃぶりながら感じてたんだ。

 

 

 最初の1週間は、もちろんかなりキツい日もあったけど、だいたい同じような感じで進んでいったかな。

 ただ、やっぱりっていうか、当たり前っていうか、あれほど店長達から言われてた『慣らしの行』の凄さ凄まじさって、こんなもんじゃ無かった。

 うん、最後の3週目。ここはもう、これが拷問なのかって思えるような、すごい7日間だったんだ。