不良青年更生寺院顛末記

その4

 

その4 インターバル

 

 あの後、『勤行』そのものは17時までの2時間ってことで、俺と正成さん、耕一さんと継男さんもそれぞれの相坊同士で、いわゆる普通の『勤行修行』に励むことになったんだよな。

 と言ってもこの寺での『勤行』って、ひたすらその時間中、経をみんなで唱えながら相坊同士や相坊の組が交わって、相手のをいかに気持ちよくイかせるか、ってことなんで、まあとにかくあれからずっとヤってたってことに。

 

 俺と正成さん、段が付いてるところで何度も上下入れ替わりながら、相手のチンポをしゃぶって扱いて、金玉揉んで、イッてイかせてを繰り返した。

 結局、あれから俺が3回、正成さんが4回出したかな。

 すごかったのは耕一さんで、あの後の1時間ぐらいで8回イったんだって。元々絶倫って話らしいけど、『俺は回数だけは誰にも負けないんだ』って言ってたの、『確かに』とか思っちゃった。

 継男さんの『俺のテクのおかげっしょ』って言うのも、笑かしてくれたんだけど。

 

 俺はまだお経とか覚えて無いんで、あのみんなで一斉にやる読経には加われなかったけど、それでも繰り返しのアレずっと聞いてると、なんか最後の方はちょこっと口にすることが出来たりで。

 親戚の葬式とかは何回か行ったけど、そういうときってお坊さん一人の読経だから、ここみたいに何人もが一緒の感じで唱える(それを『諷経(ふうぎん)』って言うって教えてもらった)ってのが、すごい新鮮っていうか、耳に気持ちいいって言うかさ。

 

 もちろん一等最初のあの『香』を嗅ぎながら聞かされたことで、俺ん中に読経=興奮って等式が『刷り込まれた』せいじゃああるんだろうけど。

 それでも段々、あのお経そのものが『心地よく』感じるようになっていったとは思ってる。

 

 で、その後はさすがにみんなドロドロの雄汁まみれになってるから、また風呂ってことで。

 さすがに30人以上が全員いっぺんに、ってのは無理なんで、2回に分けて入ることになってた。

 さっきみたいなゆっくり感とか貸し切り感は無かったけど、それでもガタイのいい坊主頭の連中がずらっと並んでるのは、なんかすごかったかな。

 先輩達に世話になりますって言いながら、こっちのチンポしっかり握られたりして、ここでも結局勃ちっぱなし。

 

 脱衣所でびっくりしたのは、ここの人達全員が尻に入れてる金精棒って、僧侶って呼ばれてる人はもう全員一番でっかい10号棒を入れてるってことだった。

 実際には俺が入ったばかりで1号棒、同じ研修生だけど継男さんが5号棒、仮僧侶の2人がそれぞれ7号棒と9号棒、同じ仮僧侶の正成さんはもう10号棒なんだって。

 まあ確かに道円さんのあのデカいの見たら、10号棒ぐらいで慣らしとかないと色々無理だよなっては思ったとこだったけど。

 

 夕飯は相変わらずのどっさりで、しかも思いっきり洋食風のハンバーグ。

 へえ、こんなの喰えるんですねって言ってたら、別に和食限定とかじゃ無いんだってさ。

 ただ昼飯のときにも聞いた牛馬豚とかがダメなんで、バターや牛乳系のは出ないってこと。

 ま、そりゃそうだろうなって思ったけど、味付けもすごくしっかりしてるでっかいハンバーグで腹一杯に。そのハンバーグの材料が畑で採れる大豆って聞いたときの方が、びっくりしたかな。

 

 で、夕飯喰い終わって、俺、初めて自分が寝る部屋に案内してもらえたんだ。

 服は最初にずたずたにされちゃったし、スマホとかも含めて何にも持ってきて無いんで、部屋と言っても収納を考えるものじゃなかったけどね。

 

 俺達のところは4人部屋で、俺と相坊の正成さんと、昼から一緒してもらってる耕一さんと継男さん。

 継男さんとは年齢も経験も近いんで話しやすかろうっての配慮だと思うし、相坊の耕一さんはけっこう僧侶としての経験も積んできてるみたいなんで、まだ仮僧侶の正成さんのいい指導役にって思われてるみたい。

 

 飯の後、一日の最後、夜の『勤行』の前が自由時間ってなってるけど、これは部屋で、その、イチャイチャしたりもOKって聞いて、俺、また、おっ勃っちまってたんだ。

 まあさすがに初日にずっと遣りっぱなしはアレだろうってなって、布団敷いて寝る準備だけはして、その布団で4人ごろごろしながら色んな話を聞いたんだった。

 

 夕食前の勤行で『ケツ使ってる人、いないよな?』って俺、思ってたんだけど、その理由がここで判明。

 やっぱり昼に正成さんにしっかり『洗って』もらったみたいに、そこ使うってなると色々準備に時間がかかるんで、自由時間が前にあるこの後の夜の時間の勤行だけが、その、まあ、尻を使ったセックスが解禁になるんだって。

 俺とか、今、俺の尻に入ってる1号棒ぐらいならまあなんとかだけど、風呂で見たみんなのって、かなりデカ目のばっかしで。

 

「俺、まだケツとか無理っスよ……」

 

 不安になるのは、まあ当然だよな。

 

「あ、それは大丈夫だよ。最低でも5号棒の留置と出し入れがクリア出来て初めて『入れられる・受ける』方が許されるんだ。

「あ、ああ、なるほど、そういうことか……」

「そのための金精修行だしね」

「でも入れられる方が5号棒クリアってことは、入れる側もなんか条件あるんですか? そっちは無くても出来ちゃう気がして……?」

「まあそりゃ確かにそうなんだけど、さすがにそこは条件があってね。7号棒がクリア出来て、つまり、日本人の平均サイズを楽に処理出来るようになって初めて『入れる』ことが許されるんだ」

「ん? どういうことです?」

 

 俺の質問、変じゃ無いよな??

 

「うん、これはまあ何というか、物理的には自分の尻の許容度ってのは挿入することそのものにはぜんぜん関係無いんだけど、ここの寺の『他者功利』って考えから、あくまでも『受ける側の気持ちが分かった上で』入れることが出来るって形にしてあるんだと思う。

 

 俺、正成さんの話聞きながら、頭、精一杯使ってる。

 

「ああ、そっか……。『相手の気持ちいいことを』って言うときの『気持ち良さ』を自分でも分かっとかないとってことで、それに対して普通サイズの受け入れが必要ってことなのか!」

「翔平、お前、高卒って聞いたけど、やっぱ頭いいんだな」

「え、いや、そんなこと、無いッスけど……」

 

 耕一さんの言葉、俺のこと褒めてくれてんのか、それともあきれてんのか、ちょっと分かんなかったけどさ。

 

「なんか色々、細々とあるんスね、ここも」

「まあ、そこらへんはおいおいな。まずは翔平に覚えてもらわんといかんのは、お経なんで、そのあたりは道円さんも考えておられると思う。ま、明日の昼からはそこらへんも、ちらっと頭に入れとくといいかな」

「明日からか……。まあ、あの読経に加われたらもっと感じる気がするし、頑張ります。って、この後、今日最後の勤行ってのは、ケツ使うってことなんスけど、俺とか他のまだの人とか、どうするといいんですかね?」

 

 これもちょっと考えたんだよな。

 まあ、正成さんもまだ仮僧侶ってことだけど、もう10号棒入れててどっちも出来るわけで、そうなると俺とか余っちゃうって言うか、なんちゅうか。

 

「ああ、俺んときとかもそうだったけど、それは心配しなくていいぜ。たぶんこれまでの研修生の初日と一緒で、道円和尚様が俺達の中の正式な僧侶、まあ、まさに『俺』になるけど、その、俺と和尚様のケツ使ったアレを、存分にお前に見せつけて理解してもらうことが今日のメインになると思う」

 

 俺、耕一さんの話聞いてて、おっ勃ったまんまのチンポから、また先走りが出ちまってた。

 道円和尚さんと、耕一さん。

 体格は違うけど、どっちもすげえカラダした全身毛むくじゃらの2人が絡み合うなんて、なんかすごくエロくない?

 

「みんなの読経聞きながら、香も焚かれてて、目の前で和尚さんと耕一さんがケツやるの見るって、俺、それだけでもう堪えきれないかも……」

「堪える必要なんてぜんぜん無いぞ。そのために相坊の正成もいるし、なんとなれば継男もその間はフリーだ。3人で俺と道円和尚のを見ながら、互いに扱き合ってしゃぶり合うといい」

「また何発でもイけそうだよな、翔平君」

「はい、正成さん。俺も正成さんも継男さんも、何度でもイかせますよ」

 

 俺、そんときホントに、そう思ったんだ。相坊の正成さんのはもとより、継男さんのもしゃぶりたいなってさ。

 で、その俺の入山のタイミングと一番近いはずの継男さんが、ちょっと顔赤らめながら言ってくる。

 

「俺のときはさ、やっぱり道円和尚様と40代の人が絡むのを見せてくれてさ。そんときはその人の名前とかも分かんなかったけど、とにかくもうエロくてやらしくて、すごかったんだ。

 で、俺、耕一さんに抱えられるようにして座らされてて、後ろから回された手で扱かれながら、それこそ何発も出しちまった。それを和尚様とやってる人の相坊が全部飲んでくれて、なんかもう王様状態って言うか、そんな感じでさ。あれ、ホントにすごかったなって、今でも思い出してしまうんだ」

「はは、あんときはもう正式な僧侶になって重鎮の『良円(りょうえん)』さんが和尚様の相手だったからな。もうそりゃすごい絡みで、普段見慣れてるみんなも自分達の交わりそっちのけで集まってきたりしてたぞ」

 

 この寺で何年も過ごした人同士の絡みって、どんなもんだろう?

 耕一さんの話聞いて、俺、そこらへんも興味が沸いてきた。

 

「翔平君は、どんな感じでイきたいかな? さっきの段みたいな感じでもいいし、継男君みたいな感じで後ろから扱かれるってのも、視界遮らないからいいと思うし」

「あ、正成さん、提案! 俺と正成さんで翔平を挟んで座って、両方から乳首と魔羅、金玉を責め上げるってどうっスかね? それだと3人とも同じ方を向いてやれるし、真ん中を交代しながら何度もイかせ合うって、けっこういい感じって思うんスけど」

「おお、それもいいね! 翔平君がやりたいようにってのがもちろん一番だけど、あんまり分かんないのも正直なところって思うし……。どうだい、翔平君?」

 

 継男さんの提案、すげえエロいよな。

 もちろん何度も真ん中交代しながら、全身責め合うことになるわけで。

 さっきの金精の儀の後の段差を使った奴だと、どうしてもチンポと金玉中心の責めになっちゃうから、乳首責めも自由に出来るそれって、すげえ感じると思う。

 

「継男さんの案でやってもらっていいスか? すげえ感じそうだし、なんといってもみんなの顔見ながらやれるってのが、俺、いい感じがして……」

「よし、決まりかな! もちろん途中で気が変わってこういうやり方で、とか言ってくれていいし、周りの人達のやり方見てて、あれやろうってなるかもしれないし。そのあたりは柔軟に行こう!」

 

 なんか、正成さん。

 すげえ優しくて柔和でガタイよくてチンポもデカくてかっこよくて。

 でも、きっとこの人も俺みたいな感じでここに来たんだよな、ってのもチラッと頭をよぎってはいたんだ。

 

「お前ら全員に見られながら和尚様とやれるなんて、俺、感じすぎちまいそうだぜ。それでもなんとかトコロテンでイけるよう頑張るから、応援してくれよな」

「もちろんっスよ、耕一さん! 正成さんも翔平も、な、な、そうだよな!」

 

 まったくもって当たり前なんだけど、継男さんのはしゃぎようもすごかった。

 トコロテンってなによ? っては思ったけど、ちょっと聞く暇も無いような盛り上がりで。

 

 でも、実はそんときの俺、ああ継男さんも俺と同じなんだ、ここに来るまで、ホントにもう『ここ』でしか、自分の安心出来る居場所が無かったんだって、不意に分かった気がしてた。

 

 たぶん、ここにいる人、みんなそんな思いがあるんだと思う。

 周りを嫌って、周りを傷付けて、自分も傷付いて。

 でもその『自分』は、誰にも構ってもらえなかった。

 連んで遊ぶ連中はいたけど、あれもみんな、どっちかというそういう『寂しさ』のせいでの寄せ集めだったんじゃないかなって、俺、考えてた。

 

「おう、そろそろ時間だな。作務衣は脱いで、褌だけでいいぞ。あ、そうだ、翔平。さっきの勤行の後は風呂だったからすぐ抜いただろうが、その後の飯と今は、ケツん中の金精様、いい感じに馴染んできてるかと思うが、どうだ?」

 

 唐突に耕一さんが聞いてくる。

 確かに、この後ケツを使う修行と考えると、これからはそういうのも頭に入れとかなきゃいけなくなるんだろうな。

 

「あー、その、なんていうか、身体動かす瞬間とかに『あっ!』って感じちまうんですけど、なんていうか、もう、すげえ馴染んでる気がしてます。まだ何時間かなのに、もう『入ってる』ってのを忘れる瞬間があるっていうか……」

「お前、きっとそっちの素質いいんだよ。早い奴は2ヶ月ぐらいで10号棒まで行く奴もいるし、継男は半年近くで5号棒だし。

 正成は3年近くかかって、やっとだよな。お前も頑張ってたけど、正直色々と悔しかったろう?」

 

 悔しいとか、どういうことなんだろう?

 

「そうですね、耕一さん……。僕より後に来た人が楽々とクリアしてたのを見てたりして、なんて自分だけがダメなんだろう、なんでみんなみたいにどんどん次に進めないんだろうって、焦ってたこともありました……」

「まあ、なにげにみんなクリアしていってはいるが、娑婆の常識で考えたらとんでも無いデカさだからな。よくお前は頑張ったよ。

 今度の総身改めで、正式に認められるだろうから、そうなったら一番に道円和尚とやるといい。和尚様もずいぶん首を長くして待ってたと思うぞ」

 

 ちょっと俺にはまだ分からない言葉とかも出てたんだけど、そろそろ時間だって、また本堂にみんなで向かうことになったんだ。

 もちろん、作務衣は脱いで褌一丁。

 4人とも褌の前がゴリゴリに膨らんでる、もうそれが当たり前に思えてる俺がいたんだ。