雄渾寮の四季

その9

 

 俺達の合唱団、寮内では普段から素っ裸で過ごしてるワケッスが、かといって、いっつもいつも、全団員のチンポがびんびんにおっ勃ってるってワケでも無いのは当たり前ッスよね。
 一回生の俺達はやっぱり「パシリ」扱いですし、上半身も下半身も先輩達のおもちゃにされてるワケッスから結構おっ勃ってることも多いんス。でも上の先輩方についてだと、四六時中勃起しっぱなしってことはそうそう無いんスね。試験前とかマジに勉強する団員も多いですし、論文抱えてる先輩とかは、1人で部屋に籠もってしまって、俺ら下っ端からは声も掛けにくいような雰囲気になることもあるッス。
 もちろん団歌斉唱やケツ穴締めの訓練だと当然おっ勃つことにはなるんスが、それ以外だと食事後のちょっとした余興や、朝勃ちマラの勢いで朝っぱらからしゃぶり合いが始まっちまうとか、せいぜいそのくらいッス。
 まあ、風呂も入って飯も食って、バイトしてる奴も帰ってきて・・・って感じの夜中には、各々の部屋では結構色んなことヤってるみたいッス。俺も毎晩、同室の深浦・大岳両先輩のぶっといチンポ、しゃぶらせてもらって幸せな日々ってワケッス。
 週三回の練習や筋トレの合間にちょこちょこっと他の部屋の奴とも楽しむことはあるんすが、どうしても普段は相部屋の団員同士で「ヤる」ことになる方が多いンスね。だからこそ、前回お話しした「喉自慢大会」やこれからお話しすることになる行事も盛り上がるってワケッス。
 日頃から体力精力持て余してる連中ばっかりッスから、どうしてもなにかにつけてエロい雰囲気になっちまうのは仕方の無いコトなんスかねえ・・・。

 

腕自慢大会

 

 さて、第一、第二土曜と来て、最後は月の最終土曜日に開かれる「腕自慢大会」って行事の話ッス。毎週土曜日が全体行事でつぶれるってのもアレなんで、月決めの大会はこの三回が定例なんスね。月半ばの週末はバイトに精出す奴もいれば、もちろん団内で文字通り「精」出すのに励むのも自由ってワケッス。
 で、その「腕自慢大会」、これはもう、シゴき、喉尺、団歌とあらゆるテクニックを駆使して、パート毎の力量を争うってものなんスね。

 

 今年は各パートに3人ずつぐらいの一回生が入団してます。この3人が協力して他のパートのパートリーダーである二回生の先輩をイかせること、それがこの大会の目的ッス。
 一番最初に二回生をイかせたパートは、次の一ヶ月間、練習室や風呂の順番で優先権が与えられたりするんスね。
 もちろん優勝でもした日には、俺達一回生はパートの上の先輩方から特別に「可愛がって」いただけることになるッス。逆に最初に「イかされた」パートリーダーの二回生の先輩は、同じパートのもっと上の先輩方からヤキ入れられるのも当然の話ッス。

 

 もっとも大会の中身そのものはパートリーダーの先輩が俺達に「イかされる」だけなんで、団員連中がそれだけで満足するはずなんてないんスね。俺達一回生のチンポはもちろんのこと、応援に回った他の先輩方も見てるだけで納まるなんてことはあるはずがないんスから。
 ヤキ入れや「可愛がって」もらえるってのも、担当の二回生をイかせきれなかった一回生や、最後まで気合い入れて雄汁溜めきったパートリーダーの先輩なんかにも、当然当てはまるワケッス。結局やっぱりその日はなんやかんやで寮内全体がスケベな空気に満たされるってことになるッスね。
 まあ、お遊びではあるんスけど、最後になったパートは次の一ヶ月間、風呂掃除の当番ってことになるワケで、パートの意地も賭けて、ヤる側の一回生もヤられる側の二回生も結構気合いが入る大会になるッス。

 

 毎月、ヤる側とヤられる側のパートが一つずつずれていく仕組みになってるんス。5月の初回は俺達ベースの一回生の担当は、バリトンのパートリーダー(めんどくさいッスから、普段使ってる「パーリー」ってのにさせてもらうッスね)、橘先輩ってことになったッス。
 橘先輩、次期副団長ってハナシで、俺達ベースパーリーの大岳先輩といいコンビって感じッス。180×90のがっちり太め、むっちりした肉付きが、そうとうエロい先輩ッス。

 

 これまでの「シゴき」自慢、「喉自慢」大会はあくまでも「個人戦」って感じだったんスが、この「腕自慢」大会については団体戦の様相が強いッス。まあ、大会そのものは結局パーリーの先輩方が「イっちまう」と終了になっちまうワケッスから、せいぜい20分もあればケリがついちまいます。
 パート間の競争になるわけッスから、俺達一回生への上の先輩からのプレッシャーも相当なもんス。万一ビリにでもなったら、おそらくすんげえヤキ入れられるに違いないんス。もっともヤキ入れっつっても、ウチの団だと下半身中心のハナシになっちまうんでしょうけどね。
 そんなわけで今回は大会そのものってよりも、その前の準備段階の話ッス。
 俺自身の話とはちっとばっかり違うんスけど、これはこれで結構エロいと思うんで、また時間つぶしと思って聞いてもらえれば嬉しいッス。

 

 当日の土曜日が近づくにつれて、寮内が賑やかになってくるッス。
 俺達一回生には主に三回生の先輩方が、相手になるパートリーダーの先輩の弱点を教えてくださるってワケッス。先輩方は一年以上、パートリーダーを含めて後輩をみっちり「教育・指導」してきたワケッスから、どこをどう責めれば泣きが入るかはすっかりご存じなワケッス。
 逆に俺らベースパーリーの大岳先輩には、これまた上の先輩方が直々に弱点克服の訓練を行うって寸法になってるらしいッス。
 この大会前の一週間ぐらいは普段の部屋割りそっちのけで、パート毎の戦略会議が開かれるッス。そこでは先輩方がよってたかって俺達や大岳先輩の肉体を使って「実技指導」してくださるワケッスから、その戦略会議そのものがすんげえエロいことになっちまうんですね。
 今回は俺達一回生にも、パートリーダーの大岳先輩にとっても、最初の大会ってことで、10日以上も前から会議が行われることになったッス。

 

「まずは大岳の弱点克服からだな。こいつは大概根性見せてくれるんだが、亀頭責めにまだまだ弱いので今回はここを重点的に鍛えることにした。大岳、一年坊主の前で情けない格好見せるワケにはいかんぞ」
 部屋をやりくりして集まったベースパート団員の前で、昨年度のベースパーリーだった三回生の溝口先輩が気合いの入った声をあげました。
 普段3人から4人で過ごしてる部屋に10人以上のガタイのいい雄連中が素っ裸で集まってるッスから、それだけで鼻血モンぐらいにエロい光景ッス。実際、集まった団員の中にはこれからのこと想像して、下半身の茂みからデッカいチンポ、おっ勃ててる奴も多かったッス。
 それぞれベッドや畳に腰下ろした団員のど真ん中で、溝口先輩と大岳先輩が仁王立ちになってるッス。溝口先輩、日頃から鍛えてるとはいえ160ちょっとの小柄な肉体付きッス。それでも団内で一番デカい182センチに100キロ以上ある大岳先輩と並んでも、ぜんぜん迫力負けしないところがさすが三回生の先輩の貫禄ってコトなんスね。

 

「押忍ッ! 二回生、ベースパートリーダーの大岳ッス! 根性入れますので、溝口先輩、気合い入れてくださいッ!」
「よし、一年連中はパートリーダーの根性がどんなもんか、よく見ておけ」
「押~忍ッ!」
 溝口先輩の気合い入れに、大岳先輩と一回生の3人が声を合わせて応えたっス。

 

 溝口先輩はあんな言われてましたけど、実際には大岳先輩のチンポ、「弱点」どころか多少のシゴき上げにはびくともしないことは、前に話した通りッス。その大岳先輩の弱点克服って言っても、実際には団員の前ですんげえガタイの大岳先輩をよがり泣かせるだけのハナシなんスよね。もっともそれが、パートリーダーとしてこれから団を引っ張っていかなきゃならない大岳先輩の根性試しになるってワケッス。

 

「俺が大岳のチンポをこね上げるので、浩治はチンポを大岳にしゃぶらせてやれ。後の2人は乳首を両方から舐め上げながら全身を爪先で責め上げろ。感じるところを見つけたら集中的に攻めろよ」
 溝口先輩の指示にしたがって、横たわった大岳先輩の周りに俺達も陣取ります。他の先輩方はそれぞれに思い思いの位置についてチンポデカくしてるって寸法ッス。
 俺は憧れの大岳先輩にチンポしゃぶってもらうワケッスが、やっぱり先輩もこの団で揉まれて来たわけッスから、雄のチンポしゃぶることそのものが昂奮を高めることになるわけッス。そんなんで溝口先輩の指示とはいえ、俺に取ってはすんごくおいしい状況になったッス。後輩の俺のチンポを美味そうにしゃぶりあげてくれる大岳先輩の顔見てるだけで、俺、イきそうになっちまうッス。
 他の2人の一回生も、先輩の広い胸にそっと舌を這わせ始めたっス。
 結局この大岳先輩への気合い入れそのものが俺達一回生への「いかにパーリーの先輩をよがらせることが出来るか」っていう、訓練にもなってるワケッスね。
 下半身では団内でもデッカい方の大岳先輩の肉棒が、溝口先輩の手を待ちかねて、びくびく魔羅首、振り立ててるッス。
 溝口先輩もどっしりと大岳先輩の両足の間に腰を下ろしました。そのとき先輩の手にしてるモノを見て、俺も大岳先輩も声上げそうになったッス。

 

 先輩の両手には、いつものローションがたっぷり入ったボトルと一緒に、よく風呂場とかで見る、「軽石」が握られてたんです。
 いくら鍛えてる大岳先輩のチンポとはいえ、あんなもんで擦られるとなったら、粘膜である亀頭が擦りむけちまう、なんてのは当たり前ッスよね。そんな想像で身を固くしてる大岳先輩の股ぐらから、溝口先輩、にやにやしながら話しかけたっス。
「大岳、心配しなくていいぜ。いきなり軽石でお前のチンポ擦りあげるわけじゃあないからな。最初はローション付けた手のひらでじっくりいじってやる。その後、この軽石の裏についてるブラシで擦り上げる。その繰り返しを何度もやって、お前のチンポを鍛え上げるって寸法だ。最初は気持ちいいのと痛がゆいので、何がなんだか分らなくなるぐらいに感じるはずだから、まあ覚悟しとけよ」
「押忍ッ! 溝口先輩、自分への気合い入れ、ヨロシクお願いしまッス!」

 

 さすがに軽石で直接、ってことじゃあ無いらしいッス。それでもあの軽石に付いてるブラシって、肘やかかとを擦るためのもんで、歯ブラシなんかよりはるかに堅めの奴ッスから、それでチンポ責められて普通でいられるハズも無いッスよね。確かに毎日そんなんでヤられたら、少しぐらいの亀頭責めで哭きが入るなんてことは無くなるんでしょうけど・・・。俺、自分がヤられたらって思うと身震いするほどだったッス。
「おい、一回生ども、大岳が無様な姿見せないよう、しっかり押さえといてやれよ。それじゃ、始めるからな」
「押忍ッ!」
 溝口先輩、手のひらにとろりとローションを落とすと、まずは大岳先輩の太ザオを包み込むように握りしめたっス。