明友大学ラグビー部

鐙田一心のとある一日

その2

 

07:00

 

「今日はラグビー部の担当か。なかなか大畑(おこば)んとこの『寮僕(りょうぼく)』、上手いじゃねえか」

「はは、うちでもかなり仕込んでるし、なんたって2年の奴だからな。1年坊主にやらせてるとこに比べたら、そりゃ気働きからして違うだろうさ」

「ああ、お前んとこはそうだったな。ただ、それはそれで、決めるときとか、けっこう大変なんじゃないか? こいつにもプライドとかそこらがあっただろうし」

「そうでも無かったかな。俺と去年の寮僕とで話して、割とすんなりいったぞ」

「うちの剣道部でも2回生寮僕って、考えてみっかなあ……」

 

 日曜日の朝、明友大学体育会男子寮の食堂で屈強な男達が一つのテーブルに着いている。

 他のテーブルからはゆとりを持って置かれているその卓には、この寮を根城とする4つの部の部長・主将クラスが集まっていた。

 

 ラグビー部部長、大畑一也(おこば かずや)、184センチ、118キロ。

 アメフト部部長、廻江公和(まいのえ きみかず)、180センチ、126キロ。

 柔道部主将、丹生宮博(にうのみや ひろし)、178センチ、102キロ。

 剣道部主将、段山道也(だにやま みちや)、174センチ、82キロ。

 

 いずれも3回生。それぞれの運動特性に応じての鍛えられた肉体を持つ、膂力精力豊かな男達だ。

 本来であれば相撲部もまたこの合同寮の使用者ではあるのだが、早朝からの朝練が9時までは続くため、この時間にはまだ巨体の目立つ部員達の姿は見えない。

 

 6人掛けのテーブルに座る4人の男達。

 Tシャツ、上半身裸、タンクトップ、コンプレックスシャツと、身に付けたものは様々ではあるが、いずれ劣らぬ見事な肉体を周囲に見せつけるかのように聳やかしていた。

 まるでその場の気温がそこだけむわりと高くなっているような、実に多量の熱量と性臭が振りまかれる空間と言えば伝わるのであろうか。

 

「んっ、んんっ……。あぶねえ、あぶねえ。一気にイきそうになったぜ」

「うちの寮僕、尺八のテクニックもすげえだろう?」

「ああ、舌の動きや粘膜の使い方もそうだが、金玉を揉む手がすげえやらしいぜ。こりゃあ、うちの1年坊主だと、手も足も出ないで負けちまうな」

「廻江(まいのえ)っ、早くイッちまえよ。昨日は3発しか出してないんで、俺ももう、出したくて仕方ねえんだ」

「もう少し楽しませろ。おっ、おっ、それいいぞっ!! もっと、もっとしゃぶりまくれっ!」

 

 アメフト部の主将、廻江公和が飯をかっ込みながら、よがり声を上げる。

 驚くべきことに、各部のトップが座るこのテーブルの下には、1人のこれまた屈強な2回生が素っ裸のまましゃがみ込み、それぞれ剥き出しになった4人の男達の肉棒を順番にしゃぶり尽くしているのだ。

 

「こういうの、毎日やれればいいのにな」

「寮僕にとっては、その部の部員達の性処理が一番の目的だからな。日曜以外で朝から抜きたいんなら、自分とこの奴に頼めよ」

「だいたい部毎に1人ってのが、絶対的に数が足りねえんだよ。雄志社の奴等みたいに、下の奴等なら誰でも使っていいってのが、一番なんじゃないか?」

「そこらへんは校風ってのがあるんだろうな。あそこはあそこで、レギュラーでも上のモンのしゃぶらされてるみたいだし、いいとこ悪いところ、それぞれ色々あるさ」

 

 どの部長、主将も、テーブルの下での淫行などまったく気にしてはいないようだ。自らの滾りきった肉棒をしゃぶらせながら、山のように盛られた朝食を平らげていくことに余念が無い。

 

「おおっ、イくぞっ、イくっ! 全部飲めよっ、零すなっ!!」

 

 この朝、このテーブルで最初にイッたのはアメフト部部長の廻江だった。

 178センチ110キロの堂々たる肉体は、その巨体に似合うふてぶてしいまでの逸物を股間から屹立させ、名残の汁をテーブルの下の若者に舐め取らせている。

 出された汁はそのすべてが若者の胃へと飲み込まれているのだが、周囲に漂う性臭が一気に強まったことは彼の責任では無いだろう。

 

「次は俺に使わせてくれ。廻江見てると、もうたまらんわ」

 

 剣道部部長、段山道也は180センチ82キロといったところか。

 同テーブルの4人の中では一番の軽量ではあったが、筋肉質の肉体が太い足首に支えられ、実に均整の取れた肉付きをしている。

 足下に脱ぎ捨てられた褌の身に付けていたときの形状を残したままのその膨らみは、普段の内容物の充実ぶりを窺わせている。

 

「ああ、さすがに2回生のテクニックだな。これはたまらん……」

「存分に楽しんでくれ。こいつが頑張ってくれると、俺も嬉しいしな」

 

 段山の感嘆の声にラグビー部部長の大畑一也がにっこりと笑いかける。

 日曜の朝に許される、この部長達だけの朝食を楽しみながらの射精体験。

 今回の立役者はラグビー部寮僕である2回生、鐙田一心(あぶみだいっしん)の、抜群のテクニックによるものだった。

 その性処理技術が認められることは、その寮僕を有する部の日頃の成果が認められるという点において、特に幹部学年のものにとっては喜ばしいことと受け止められている。

 

「もったいないが、もう、俺もイくぞっ! ああ、たまらんっ、イくっ、イくっ!!」

 

 段山が昨晩3発抜いても抜き足りないというその精力のまま、多量の雄汁を鐙田の喉奥に送り込む。

 強く頭を押さえられながらも、えずく様子すら見せずにごくごくと粘り気のある汁を飲み込む鐙田も、相当な訓練を積んできているのか。

 

「次は俺でいいだろ? 大畑はいつも使ってるだろうから、先に使わせてくれ」

「こいつ、うちの中でも人気あるからなかなか順番回ってこねえんだよ。まあ、そのぶん個人でヤるより何人かの集団でヤるようにって方針にしてるから、そこそこ数はこなせるんだがな……」

「おおっ、いいぞっ、アブミダっ! もっとしゃぶれっ! 俺が飯食い終わるまでに、イかせろよっ!!」

 

 柔道部主将、丹生宮博(にうのみやひろし)。176センチに100キロを越す体重は、同部重量級の要となる選手でもあった。

 普段はぼってりとした太さのある仮性包茎の肉竿もギンギンに勃ち上がった今は、その先端を顕わにし流れ落ちる我慢汁にてらてらと濡れ光っている。

 

「おおっ、いきなりイきそうだっ! こいつの口、すげえなっ、大畑っ!!」

「1年の奴に負けるようだったら、2年にさせる意味ないからな。じっくり育ててるから、抜群だろ?」

「ああ、こいつぁすげえっ……。ああ、我慢しようと思ってたけど、もうダメだ……。出すぞっ、出るっ、うううっ、出るっ……!!」

 

 丹生宮のものが卓下の鐙田の口に咥えられてから、まだ5分と経っていないだろう。

 その凄まじいまでのテクニックは、しゃぶられている者、シゴかれている者、いじられている者に余計な筋肉を使わずにイかせるという、体育会専属寮僕の手本のような技術であった。

 

 部長達のテーブル。そこで頻繁に会話に登場する『寮僕(りょうぼく)』とは、いったいどのような存在なのであろうか。

 

 ここ、明友大学の体育会専用男子寮には、現在学内の5つの部が利用登録をしている。

 柔道、剣道、相撲、ラグビー、アメリカンフットボールと、様々な部ではあったが、いずれの集団においても明友大学体育会に連綿と引き継がれている『寮僕制度』を採用していた。

 これはそれぞれ別に単独の寮を持つ、野球やサッカー、陸上、水泳部などでも同様の制度が取り入れられてはいるのだが、その本旨からして、この合同寮でのそれが、一番古い形式を残したものなのだろう。

 

 彼らの言う『寮僕(りょうぼく)』とは、文字通りの意味での『寮内における下僕(げぼく)配置制度』とでも言い換えられようか。

 

 ひたすらに己の肉体をいじめ抜き、鍛錬し、日々の過酷な練習をこなしていく若い男達の集団。

 そこには各部としての運動強度や内容の違いはあれど、体力膂力増大への研鑽、そしてそこから導き出される性欲精力に溢れた肉体集団が構築されていくことに他ならない。

 その中に当たっては当然のように個々人、集団がともに吹き荒れる性欲と闘争心からの暴力浴とを受け止める存在が必要となる。

 大学体育会、とりわけ男子競技集団の問題としてよく取り上げられる、上下関係内でのいじめや暴力、性的な行為といったものは、コントロールが効かなくなったそれら圧倒的な性欲のはけ口を求めてこそのものだろう。

 明友大学で取り入れられているこの『寮僕』制度とは、事前にその『性欲』『暴力性』を各部内で受け止める者を用意することでその圧を下げ、部内部外への影響を極力抑えるための方策として取られてきたものだ。

 具体的には各部内に1人の『寮僕』が定められ、およそその年度1年間、部員達のあらゆる性欲処理のために奉仕することとなる。

 主に『寮僕』へと指名されるものは、各集団においてその競技の実力的には及ばぬものの、競技集団への忠誠心や奉仕心などが高い下級生から選ばれることが多い。この合同寮においても5つの部活中、4つの部においては1回生の中から選抜されているが、ラグビー部においては珍しく2回生からの選出となっているようだ。

 

「おう、いいぞ、一心。その調子だ……。

 ああ、そういえば2年に寮僕やらせるってのは、寮外のところ含めても、今はもううちしかやってないみたいだからな」

 

 柔道部の丹生宮との話しの続きか、ラグビー部の大畑が肉竿をしゃぶらせながら解説を始めた。

 

「うちでは1年坊主が入部した時点で、2年の奴が寮僕やってるのを見て驚くんだよな。うちあたりに入ってくる奴はなんとなくそういうのも分かって入ってくるはずで、当然自分たちの中から誰が『そう』なるかってのにもビクビクしてやがる。

 そこへ持ってきて上の学年の奴がやらされてる、しかもそいつを下の自分達が『使って』いいってのに驚くんだ。

 俺のときもまさにそうだったんだが、だからこそか、部に愛着が湧いてからの『寮僕(りょうぼく)』選抜ってのに意味があるとも思ってる。

 

 おうっ、いいぞっ、一心……。それ、キくぞ……。

 

 ……実際、入ってすぐの奴だとそこまで『部のため』って認識も無いかと思うんだが、これが1年を過ごした後、しかも自分自身が上の学年の奴にしゃぶってもらったりケツを使った後だと、これがだいぶ違ってくるんだよな。

 うちでは『寮僕を尊重しろ』って感じで教育してるし、そういう意味では主務や副主務と同格の扱いと言っていい。

 まあ、その分、うちの連中の『使い方』は逆に激しくなっちまうが、そこは寮僕としての時間を外れたときの尊敬で補ってる感じだろう。

 

 うおっ、このままだとイっちまいそうだ。ちょっと、緩めろ。

 

 そのあたり、お前等のところでも考えてみてもいいんじゃないか?

 ま、俺の考えはそんなとこだ……」

 

 テーブルの下では自らの巨大な逸物を咥えさせながら、自説を展開するラグビー部部長。その大畑がときおりその太い首を上向きに傾ける様子は、股間を責め立てる寮僕の舌の動きによるものだろう。

 ゆっくりとした刺激を好む部長の嗜好を熟知した2回生は、射精への衝動を上手くコントロールしながら、その勃起の先端から流れる先走りを十分に味わっているようだ。

 テーブルの3人の男達も、一度はイったとはいえまだまだ硬度を保っている己の逸物をゆるゆるとシゴキながら、大畑の話しに耳を傾けている。

 

「よしっ、イくぞっ、鐙田っ!! 飲めっ、全部、飲めっ! ううっ、イくっ、イくっーー!!」

 

 ゆっくりと楽しんでいた大畑が、その太い手を鐙田の頭に回し、大量の精液を喉奥に放った。

 余韻を楽しむように長々と後汁を吸わせた後か、その長大な逸物を鐙田の口からずるりと抜き出す。

 

「大畑のイってる顔、エロかったな……」

「あー、俺ももう1発、しゃぶられてー!」

「まあ、今日は日曜日だ。後は自分でせんずりかけよ」

 

 主将達の話しに耳を傾ければ、日曜である今日は通常の寮僕としての『使用』が出来ないのであろうか。

 

 この『寮僕制度』については、しばらく前まではまさに『寮僕』として選ばれたものの肉体も精神も、それこそボロボロになるまで使い潰すような風潮が蔓延していたのだった。それはある意味、体力第一を旨とする集団にあっては当然の結果でもあったのだが、ここ30年ほどはさすがにそれらの風土風潮ではやっていけないとの共通認識が広がっていったらしい。

 特に普段より肉体的な接触衝突を競技内容に含む、ラグビー部、アメフト部などにより、己の部内における寮僕の地位保全と週毎の休暇の設定、『性処理用具』としての扱いを受けている時間外における尊厳の保障などが、少しずつ形となっていった。

 それらによる奉仕時間内の寮僕の技術向上、部全体への奉仕心の明瞭化など、寮僕運用にあたってのメリットがはっきりと現れてきたことに、他の部の指導層も右へ習えと変革の道筋がついていく。

 現在では毎週日曜日の0時から、月曜日の早朝4時までの28時間については、基本としてあらゆる寮僕としての働きを停止し、さらには各部寮僕同士における相互慰撫を可能とする協定を結ぶに至っている。

 もっとも、その保障のバーターとして、月に一度、寮僕を1人だけ選出し、全寮生の欲望の対象とすること、もしくは慰みものにすることが提起されたのだ。

 

 今年度に入り4月は各部において寮僕の交代月ということもあり開催が見送られたのだが、先月5月には柔道部1回生寮僕、繁根木利勝(はねぎとしかつ)がやはりこの食堂奥に居を定められ、部の垣根を越えたすべての寮生の肉棒をしゃぶり、その精液を飲み干すイベントが行われたのだ。

 寮僕としてまだ1ヶ月という短期間の中で、おそらくは柔道部員達の逸物をそれこそ何百回にもわたってしゃぶらされ、あるいは手で、さらには尻穴でその精液を受け止めてきた若者は、都合一日で数百回にもわたる精液の噴出を、己の体内へとおさめることになったのだった。

 

「2回生寮僕ってことで、新入生と違い、今年に入ってから前の奴からの『引き継ぎ』を始めたからな。部に対しての忠誠心も、入部したての奴等とは段違いだ。

 お前等にも、鐙田の、2回生寮僕の口とケツ、味わってほしいとこなんだが、さすがに2ヶ月連続同じような企画じゃ面白くないだろ? こいつの熟したケツは、下半期に堪能してもらうってこと考えてる。

 じゃあ、そろそろ準備するか。

 おい、1年ども、鐙田を軽くでいいから椅子に縛り付けろ」

 

 大畑の指示でラグビーの1回生が、すでに全裸となっている鐙田のずっしりとした肉体に縄をかける。

 足首と太股は両膝を閉じることが出来ないよう緩く固定され、両腕も背中に回された姿勢だ。

 

「すみません、一心先輩……」

「俺達が、こんなことして……。ホント、申し訳無いッス……」

 

 1回生にとってはあくまでも『上』の先輩なのである。

 しかしすでにこの2ヶ月近く、寮僕としての鐙田が1回生をもその対象としての『性処理』を担当してきたこともまた事実であり、申し訳ないと謝りながらも、1回生の股間が臨戦態勢になっていることを咎めることは出来ない。

 

 椅子の座面からはみ出すような鐙田のデカい尻肉。

 椅子の幅に開かれた太股の付け根、その股間からは平均よりはかなり大きめの逸物が既に天を差している。

 少しばかり緩みのある包皮は通常時には雁首を半分ほども覆っているのだろうが、この状況に完全に勃ち上がったそれは、普段は刺激に曝されていないはずの亀頭を見事に露出させていた。

 

「さて、こいつの準備もいい感じになったな。それじゃ、今日の趣旨っつーか、イベントの内容、説明しとくか」

 

 ラグビー部部長の大畑が、そのずっしりと肉体を前に進め、みなの前に仁王立ちになった。