岐跨村の男達

神代へと選ばれた重吾が体験する屈強な村の男達との情交は、快感を高める香の薫りに包まれていた。


神代としての鍛錬にて尻肉には秘薬の軟膏を塗り込められ、乳首と亀頭は血が滲むまで擦り上げられる重吾。


重吾が神代として初めて接する御客は、先達である神代の剛毛に覆われた裸体を激しく打擲する。


簡単な用語集。薬草類の説明等。



一見七日籠もりシリーズかと思われそうですが、まったく関連はありません。どちらかというとSinglesexualの時代と、更に遠い未来の宇宙を舞台にした未発表作品に親和性ありのものです。

 

周囲と隔絶し、ある程度自給自足で成り立つ村。男性側の暴力性を原因とする男女の居住環境の切り分けと養育システムの構築。過剰な男性ホルモンによる暴力性を抑制する装置としての神職の任務。

そのあたりをベースにしつつ「和をもって尊しとなす」風土をどう作り上げていくのか・・・。

明確なストーリーがあるわけでは無く、小さな断片を積み重ねていく感じで書いています。独自の用語や薬草名など、日頃目にしなさそうな語句がたくさん出てきますが、字面でなんとなく伝わるものにはしているつもり&用語集も作成しましたので、あまり深く考えずに眺めてみてください。

 

Singlesexualの時代は遠い未来の世界を舞台にしていますが、こちらの作品は過去であの状況が成り立たないかとやってみたもの。

最初は神代と村の男達のちょっと風変わりな肉体の交わりを連作風に、と考えていたのが、村としてのシステムを構築するだけで作者が興奮してしまい(笑)、このような説明臭いものになってしまいました。

いわば「シチュエーション専」みたいなものですが、なかなか共感していただける方は少ないかなとも思いつつ「自分で抜けるものを書く」という最初の理念を正しく守っていきたいと思っております(笑)。