南方第二騎士団の壊滅と

獣人盗賊団への従属

その8

 

牛獣人タウロ

 

「あっ、あっ、タウロさんっ、そこっ、ダメだっ……」

「使い込まれていて私のものでも充分に馴染むのに、これほどねっとりとした締まりのある穴は久しぶりですよ。ほら、セオリオさんが寂しがってますから、アレクさん、口の方も頑張ってください」

 

 シックスナインの体勢でセオリオを組み敷くアレクの尻穴に、タウロの30センチを優に越す逸物が、深く深く、貫かれている。

 分隊一の巨根を誇るバーンのものさえ上回るその全長が、アレクの逸物をしゃぶり上げるセオリオの目の前で、ズブズブと幾度も出し入れをされているのだ。

 

「すげえっ、あんなデッカイのが、アレクのケツに……」

「ああっ、セオリオが、俺がタウロさんにヤられてるのを見ながら、俺のをしゃぶってくれてる。ああ、タウロさんの長いのが、出入りしている……」

 

 うわごとのように呟くアレクは、前後を責められながら、半分意識が飛んでいるのだろう。

 セオリオの逸物をアレクがしゃぶり、アレクのそれをセオリオが咥える。

 互いの快感が幾度も増幅されながら2人の間を巡り、さらにはそこに、タウロの逸物による内臓を引き出されるような人外の快楽が混じり込む。

 

「そろそろ、セオリオさんの尻も味合わせてもらいましょうか」

 

 アレクの尻穴から引き出されたそれは、先端の丸みが肉竿の太さの倍ほどもある、実に凶悪な面相をしていた。

 

「私が回り込みますから、お二人は動かないでくださいね」

 

 アレクの下で、仰向けになったセオリオの足側に移動したタウロが、今度はセオリオの尻穴に狙いを定めた。

 

「ああ、すごい……。タウロさんのが、セオリオに挿入っていく……」

 

 けっして急がないタウロの挿入は、たっぷりとしゃぶらせた先走りの効果か、規格的にはいささか狭いはずの人族の尻穴にも、まったく痛みを生じさせてはいない。希少種であるタウロもまた、猪獣人、熊獣人に劣らぬ体液による人族への精神支配と上位自我発生をも体現している。

 それにもまして、アレクとセオリオの互いによる、あるいはバーンやバルガスとの先輩諸氏との情交によって存分に練られた後穴は、すでに快楽のみを発生させうる肉壺と化していた。

 

「あ、今度は俺の尻に……」

「タウロさん、俺にも、俺にも、タウロさんの汁をくれっ……」

「ああ、タウロさん、イかせてください。もっと、もっと奥を突いて、俺をイかせてください……」

「まだまだ、もっともっと楽しんでからイきましょう。ほら、ほら、どうですか? いいでしょう? 長いのに、奥を抉られて、感じておられることでしょう?」

「か、感じすぎてっ、おかしく、おかしくなりますっ……」

「大丈夫ですよ。ほら、お隣も、もうよがり狂っておられます。どんどん感じて、どんどんおかしくなっていいんですよ」

 

 ちらりと視線をずらせば、レイとサーマスに嬲られるボルグとバルガス、獅子族の兄弟に犯されるボルグとベルの親子の痴態が目に映る。

 その光景は、若いセオリオとアレクの興奮をも、さらにさらにと昂ぶらせていく。

 

「ああっ、あっ、ダメだっ、出ないのにっ、出ないのにっ、イくっ、イくっ……」

「ふふ、空イきですか。実際に汁は出ていませんよ。ほら、もっと感じて、もっと楽しんでくださいね……」

 

 何度も交代されながら尻肉を犯され、その度に燃え上がり、また目の前での情交を眺めながら同期生の肉棒をしゃぶり上げる。

 普段の交情であればとうに後ろの刺激に射精しているはずの肉棒からは、たらたらと流れ落ちる先走り以外の白濁液の姿はまだ見えない。おそらくはタウロの無意識の支配により、己の射精と時を同じくして2人をイかせたいとの思いが反映しているものか。

 イった感触が伴わない精神的な刺激によるその痙攣が、何度も2人の脊髄を襲う。

 どれだけ感じても最期の瞬間を迎えることが出来ない2人の脳髄は快楽の信号で溢れ、焼き切れんばかりになっていた。

 

「お2人の尻穴も、もうトロトロにほぐれておりますね。出し入れの度にまとわりつく感覚が、ものすごくいやらしいですよ。抜いた直後のぽっかりとした穴も、一瞬の後にはすぐにぎゅうっと絞まって、見ていてたまりません」

 

「あ、イきたい、タウロさん、イかせて、イかせてください……。このまま、ヤられてるのは、もう、もう……」

「お、俺も、このままじゃ、気が、気が狂いそうだ……」

「ほっほっほっ、これはこれはお二人からお願いされては断れないですねえ。それではそろそろ私の種を、たっぷりと受けてもらいましょうか」

 

「ああっ、欲しい……。俺に、俺に先にくださいっ、タウロさんの、汁、くださいっ」

「アレク、お前はレイさんのを種付けてもらってるんだろう。ここは俺に譲れ。いや、譲ってくれ……」

「レオンやライド殿ほどではございませんが、私も何回も種付け出来ますから、お2人ともそんなに急がなくても大丈夫ですよ。なに、1回毎に平等に交代して、私もお2人も、イかせていただきますから」

 

 タウロもまた、セオリオの言う順番に従うつもりなのだろう。

 仰向けになり同期生の体重を支えながら必死なってその逸物をしゃぶるセオリオ。その両脚を持ち上げたタウロが、2人を見下ろしながらニヤリと笑う。

 

「今宵初めての種付けは、セオリオ殿の尻でイかせていただきましょう」

「あっ、くださいっ! タウロのっ、タウロさんのっ、雄種っ、俺のケツにっ、ケツにくださいっ!!」

「セオリオっ、しっかり受けろっ! 俺が見てるっ、お前がタウロさんから種もらうところ、俺がしっかり見てるからっ!!」

 

 セオリオの先ほどから一度たりとも萎えない逸物をしゃぶりながら、アレクの檄が飛ぶ。

 その目の前、セオリオの尻穴に、ずっぷりとタウロの長大な逸物が突き刺さっていく。

 

「ああっ、当たるっ、奥にっ、奥に当たるっ!!」

「ほほ、良い締め付けです。おおっ、イきますぞ、セオリオ殿っ! セオリオ殿の尻にっ、イきますぞっ!!」

 

 それまでほぼ一定のスピードで規則正しい出し入れを刻んでいたタウロの逸物が、その瞬間だけはギアが切り替わったようだった。

 180キロを越す質量が、セオリオの腰を重機のような勢いで押しつぶしていく。セオリオの腰を上から支えるのは、アレクの鍛えられた両腕だった。

 

「イきますぞっ、イくっ、セオリオ殿の尻にっ、イくっ、イくっ、イくっ!!!!」

「ああっ、熱いっ!あっちい汁がっ、当たってるっ!! 出てるっ、タウロさんの汁がっ、俺のケツの中にっ、出てるっ、出てるうっ!!!!」

 

 そのとき、セオリオの逸物もまた、弾けた。

 タウロの大量の精液が腸壁に打ち付けられる度に、粘膜を介してその快楽物質がセオリオの心身を侵襲していく。およそヒトが感じる限界までに高められたその感覚が、セオリオの射精を止めていた堰を越え、全身に溢れ出す。

 

「俺もっ、俺もイくっ! タウロさんの汁もらってっ、俺もイくっ!!!!」

 

 アレクの喉奥に、セオリオの我慢に我慢を重ねた大量の汁が打ち付けられた。

 あたりに漂う男達の汗の匂いにセオリオとタウロの濃厚な汁の匂いが加わり、周囲の男達の性感をさらに揺さぶっていく。

 セオリオを抱きしめ、その尻穴へタウロの逸物から放たれた汁の脈動を目の前にするアレクも、よりいっそう己の逸物の固さ太さを増していく。

 

「次はアレク殿にですな。よっこらしょっと……」

 

 タウロが少しの休みも取らずに、ずるりと抜き出した萎えぬままの肉棒を扱きながら、アレクの後ろへと回った。

 

「あっ、すげえっ、セオリオの中でイったタウロさんのが、すぐに俺の尻に……」

「アレク殿の中も、素晴らしいですぞ。これなら、すぐに次の精も放てましょう」

 

 しばらくは脱力していたセオリオが、タウロの精液でその活力が高まったのだろう。

 タウロの腰の動きに翻弄されるアレクの身体を、しっかりと下から抱きしめていく。

 その口中ではアレクの逸物がさらに絶妙なる舌と口蓋の動きに、S字結腸をも越えるタウロの肉竿に、その限界を着々と迎えつつあった。

 

「んむっ、アレク殿っ、イきますぞっ! このタウロっ、アレク殿の尻穴に、己の汁を注ぎますぞっ!!」

「あっ、あっ、タウロさんっ!! タウロさんの毛がっ、背中に感じて気持ちいいっ! イって、イってくださいっタウロさんっ!! 俺のっ、俺の尻にっ、種っ、種付けしてくださいっ!!!!」

「イきますぞっ、イきますぞっ! 私の汁を、まだまだたっぷりとした汁をっ、アレク殿の尻にっ、尻に出しますぞっ!! おおっ、おっ、おっ、おっ、イきますぞっ、イくっ、アレク殿っ、イきますぞっーーーーー!!!!!」

「俺もっ、俺もイくっ!! タウロさんの汁もらってっ、俺もイくううううっ!!!!」

 

 180キロを超すタウロの肉体が、どすどすと前後にその腰を打ち付ける。

 タウロとアレク、セオリオとで軽く400キロを数える体重を受け止める大地は、衝撃をもわずかな揺れを近場のものたちに伝えるのみだ。

 アレクとセオリオの上げる声を聞きながら、タウロの背中が吐精の脈動にと震えていた。

 

「アレクも一緒にイったな……」

 

 セオリオ同様、タウロの射精とともにアレクもまたセオリオの口中へと大量の汁を放っていた。

 タウロの様子を見ながら、上下に抱き合っていた2人が頭を並べ、その上にタウロを引き寄せる。上向きに横たわった2人を、タウロの巨体が抱きしめるようにして覆っていく。

 

「タウロさんとのセックス、すごかった……」

「俺も……。タウロさんに挿れられながらアレクにしゃぶられて、最高でした」

「ほっほ、まだまだお2人に一度ずつ出しただけでございますよ。アレク殿もセオリオ殿も、まさかこれだけで私がまいったというなど、思ってもおられぬことでしょう」

「タウロさんの汁のおかげか、俺達のもまだビンビンなんだ。もちろん、何度でも俺のケツ使って、汁出してください。犯られれば犯られるほど、俺達の性欲も強まるんだろう?」

「そうですな。私の精液も、熊族の方々のものと同じぐらいの効き目はあるようです。まだまだ楽しんで、最期には皆さんと一緒に乱れましょうぞ」

「ああ……。それまでは、まずはタウロさんのを絞り取るのが俺達の役目かな」

「最低でも1人5発ずつ犯ってもらえるってところで、まずは手を打とうか、タウロさん。タウロさんなら、10発とかでも余裕だろう」

「その挑戦、受けて立ちましょうぞ。お2人とも、その前に音を上げないよう、くれぐれもお願いいたします」

 

 3人の笑い声が上がる。

 この状況で笑うというそのことが、あまりにも異常なことなのではという疑問をセオリオもアレクも抱けなくなっていることそのものが、獣人達の精液の持つ強力な力なのであったろう。

 そしてそれを横に聞く、ボルグとバルガスもまたそれどころでは無い快楽の沼で喘ぎ声を上げていたのであった。