月待ちの講 睦月

その5

 

●登場人物(浩平入村時青年団)

 

 田山浩平 36  167  86 太め毛深い

   信治 39  170  88 がっちり毛深い

   篤志 41  168  80 むっちり

   道則 41  180 110 大柄

   朋久 44  159  74 小柄毛深い

   昭則 45  178 108 大柄

   良三 46  165  78 中肉太め

 

 

●この地方の方言(熊本弁モチーフ)について

 

 ●目的語+ば→~を 頭ば使う→頭を使う

 

 ●おる、おっ→俺、の音便形 女性も使用する

 

 ●ぎゃん→~のような こそあどに付き「どぎゃんして」→「どのようにして」となる 「ぎゃん」単独で「そうそう」のような同意を表すこともある

 

 ●こぶる→ねぶり上げる、しゃぶる 

 

 ●ずる→出る 促音便化し「ずっ」という形での使用も多い

 

 ●たいがな、たいぎゃ、たいぎゃな→とても、すごく

 

 ●どま→くらい もういっぺんどま→もう一度ぐらい

 

 ●~してはいよ→~してください 標準語訳の「ください」と同じく「指示」「譲り受けの意志」どちらにも使用出来る

 

 ●ばってん→けど、だが、等の逆接の接続詞 この地方では主に文末、語末に付く

 

 ●ひっと出る→出る 「ひっ」は強意の接頭語 他に「うっ」等もあり

 

 ●ほいっぱい→いっぱい、たくさん、「ほ」は強意の接頭語 もしくは「陰部、下腹」を表すことにより「腹一杯」の説も

 

 ●語尾の「けん」→だから、から 順接・理由を表す

 

 ●語尾の「たい」→です、ます、だ、だよ等 「ばい」に似る

 

 ●語尾の「ばい」→~しよう、~しようよ、~したよ等、言いきり・同意・勧誘・意志・完了形過去等を表す終助詞 さらに後尾に「た」「な」が付くことも

 

 ●ててんご→ここでは、せんずり・マスターベーション・自慰行為を表す 元来の意味は「手遊び」であり、その場合は性的な要素は含まない

 

 ●よかしこ→いいだけ、好きなだけ、思うがまま 「よか」は優性比較、「しこ」は限定を表す