雄渾寮の四季

その7

 

喉自慢大会

 

 普通に喉自慢って言えば日曜昼間にやってるアレのことなんでしょうけど、さすがにウチの団では一味違うッス。
 前に喉訓練の話をしたと思うッスけど、ウチの団では日頃から「喉を開ける」=「口腔内を広く開ける」=「ぶっといチンポを喉奥までずっぽり尺八出来る」っていう普通だったら考えつかないような発想の飛躍があるんスね。
 もちろん普段のちゃんとした練習では舌根を下げるよう指導を受けてるんですが、寮内の生活では三つ目の尺八の技術を日々磨いてるワケッス。
 で、この喉自慢を競う大会では、一回生の日頃の鍛錬の成果を上級生の先輩に味わっていただくっていうことになってるんスね。

 

 月の第二土曜日がこの「喉自慢大会」の日になるわけなんスが、その前日の金曜日には団員全員、射精禁止が暗黙の了解になってるんス。
 これってワケがあって、この喉自慢大会では「出来るだけ相手を早くイかせる」ってのがポイントになってるんスね。ですから、一応は公平を期すってことで、前の日には汁出すのはダメってことになってるんス。
 まあ俺が思うには普段でも一日に何発もヤリ合うような連中が前日一日だけ禁欲したからって結果は同じような気もするんスけどね?

 

 俺達、普段の喉訓練では、先輩方のぶっといチンポ、しゃぶらせていただく側になるわけッス。この喉自慢大会では、その日頃の成果を一回生全員で競いあって、上位入賞者=早く担当の先輩をイかせた奴、にはちょっとしたご褒美が待ってるってワケッス。
 日頃は先輩方の雑用ばかりやらされてる一回生に、月一回ぐらいは王様気分を味あわせてやろうっていう、すんげえありがたい大会なんス。こういうのって、体育会じゃあ考えられないでしょうし、スケベも歌も、みんなで創っていくっていうウチの団だけのやり方ッス。

 

 具体的には一回生が自分の好きな先輩1人を指名して、一斉に尺八競争をやるんス。
 単純に担当の先輩が早くイった順に上位3名までが、パートや部屋、学年も関係なく好みの先輩3人選んで、その日、一晩中「可愛がって」もらえることになるんス。
 普段はどうしても相部屋の先輩やパート内でサカることが多いッスから、この日は普通と違うチンポを味わえる絶好の機会でもあるんスね。
 ただ、このルールも完全に俺達一回生だけに有利ってワケでなくって、実はその「可愛がる」内容については、選ばれた先輩方が決めるって寸法なんス。
 俺が味わった「可愛がられよう」は、この後、お話することになるッス。
 ただ、上の先輩に聞いた話では、「各々5回イくまで3人の先輩方のチンポを延々としゃぶり続けさせられて、最後は何と、四回生の大先輩がチンポしゃぶってくださった」とか、「3人総掛かりで翌日の昼過ぎまで嬲られて10回以上イかされ連続射精の地獄(天国?)を味あわされた」とか、聞くだけでチンポ持ち上がっちまうほどッス。
 俺、そんなハナシばかり聞かされて、気合いが入るのはもちろんなんスが、もし自分が入賞したらどんなすさまじい快感を味わえるのか、怖くなるぐらいだったッス。

 

 当日は、一回生全員がくじを引き、しゃぶり上げる先輩を選ぶ順番を決めることから始まったッス。
 俺は運良く3番を引けて、迷わず副団長の倉田先輩を指名。
 先輩の酒豪性豪ぶりは団内でも有名なんスが、どっちにしろ、ウチの団でチンポも根性も鍛えられたきた先輩方には、誰に当たっても一筋縄でいくはずは無いんス。
 先輩方もそこらへん気をつかってくれて、途中で「こいつに花を持たせてやろう」って、埒を上げてくれることもあるらしいッス。実際、先輩方の鍛え上げられたチンポが俺達入団したばっかりの新入団員のしゃぶり上げで、やすやすと雄汁吐き出すはずなんか無いんですよね。
 大岳先輩から聞いたんスが、一回生も慣れていない秋口ぐらいまでは、しゃぶられるテクニックでイくというより、先輩方の意志で「今回はこいつを可愛がってやろう」ってことで射精してくださるってハナシでした。
 一回生も重々そのことは分かってるッスから、実際には勝負云々より、自分のタイプの先輩や、部屋が違って普段はなかなか肉体的な接触の少ない四回生の大先輩にお願いすることが多いみたいッス。
 そんなワケで俺も団内で一番タイプの倉田先輩を指名することにしたワケッス。

 

 全員がくじを引き終わったら、それぞれ指名した先輩方と位置につきます。やっぱり三回生、四回生の先輩方が人気が高く、俺の思った通りでした。
 体位は自由なので、横たわった先輩の下半身を堪能しようとする奴、椅子に座ってもらった先輩の股間に顔を埋める奴と様々ッス。
 俺は倉田先輩にお願いして、仁王立ちになってもらい、先輩のぶっといチンポが目の前に来るようにしゃがみ込んだッス。なんといっても、イく瞬間の、がくっがくっとひざに来る快感を、先輩に味わって欲しかったンスね。

 

「それじゃあ、5月度の喉自慢大会、開催します。喉尺開始後、20分経過しても動きがなければ、残った団員で団歌斉唱を行いますので。30分経過後は残った団員が先輩方の全身をいじらせていただきます。45分経ってもイかせられなかった一回生は、残念ながら訓練の成果無しということで、残った団員全員のをしゃぶってもらうからな」
 進行役の二回生の先輩のコトバ通り、テクニックが及ばず短時間でイかせられないときには残った団員で色々アシストしてくださるってワケっす。
 45分経っても担当の先輩をイかせられない一回生は、罰として全員のチンポをしゃぶりあげなきゃいけなくなるらしいんスが、あんまりこれって実際には行われないみたいなんス。
 しゃぶられてる先輩方もあんまり長くなると面白くないってんで、適当なところでイッてくださるみたいですし、部屋に帰ってもっとすんごいことをヤった方が楽しいってことなのかも知んないッスね。

 

「上級生は一回生の喉訓練の成果、しっかり味わってください。一回生は用意はいいな? それじゃあ、スタート!」
「押忍ッ!」
 二回生の先輩の合図で先輩方の股間に一回生が一斉に顔を埋めました。
 この日のために俺達一回生は毎日部屋で訓練を重ねてきているワケッスけど、さすがに先輩方のぶっといチンポは、ちょっとやそっとのことでは汁噴き上げるまで行かないのは分かってることなんスね。
 どの一回生も始まって5分もしないウチに、全身汗まみれになってしゃぶりあげを続けることになるんス。
 俺がしゃぶっている倉田先輩のチンポも、かんかんに勃起して、俺の口の中で暴れ回ってはいるんス。
 先輩のチンポ、ぱんぱんに張った亀頭を咥えるだけで精一杯って感じなんスね。もちろんそんなことは初めから覚悟してるッスから、俺もこれまで教わったテクニックをフルに活用して頑張るッス。

 

 ぶっとい肉竿はだらだらと垂らした唾液を潤滑油にして、右手で根本からシゴキ上げるッス。太めのマジックぐらいありそうな尿道の膨らみに指を這わせると、それでもびくっびくって、先輩のチンポのおののきが伝わるンスね。
 喉訓練で鍛えた尺八では、なるべく喉奥まで口腔内を開けて、先輩の太ザオを奥まで咥えるッス。2ヶ月近くの訓練で、普通のチンポだと喉奥の粘膜でねっとりと味わえるまで鍛えてはいるんスが、なんせあまりにぶっとい先輩のチンポのせいで、俺のテクニックもまだまだって感じになっちまってます。
 左手では出来るだけ柔らかく先輩のふぐりを握り込んで、痛みを感じるホンの少し手前ぐらいに金玉をごりごり揉み上げるッス。先輩の金玉、二つ合わせると俺の片手では余るほどのボリュームッス。
 俺自身もやられてすんげえ感じるこの玉責めなんスが、先輩のふぐり、俺の責め上げにも一向に引き上がらずに、まだまだ前技って感じッス。ホントは蟻の門渡りから後ろの方にも指を伸ばしたいところなんスが、今回はあくまで喉訓練の成果披露ってことで、チンポ尺八中心なんスね。
 唇の端から流れ落ちる俺の唾液と勃起の先端からとめどもなく溢れてくる先走りで、じゅるじゅるになった先輩の下半身、口と舌と唇と、両手を総動員してもちっともせっぱ詰まった様子が感じられずに、俺の方がだんだんと焦りが出てくる始末ッス。

 

 ときどき頭上から、「いいぞ、もっとシゴけ」とか「おお、それ、効くぞ」とか声はかけてくださるんスが、それこそ鼻歌まじりみたいな感じの余裕ッス。俺だったらあっという間にイッちまいそうな刺激にもどこ吹く風といった風情なんスね。
 どう刺激してもびくともしない先輩のチンポなんスが、20分近くしゃぶり続けてる俺の唾液と汗、とろとろ流れ出る先走りで蒸されたような先輩の股間からは、むっとするほどの雄の匂いが立ち上ってきます。俺、自分の方がチンポしゃぶる側なのに、なんだか倉田先輩に責められてるみたいな、そんな気になるほどだったッス。
 周り見る余裕なんてのも無い状態なんスが、結局最初に言われてた20分が経っても、倉田先輩はもとより、先輩方の誰一人として射精してないってことになっちまってるしいッス。

 

「今年の一年は、まだまだ訓練不足のようだな。まだ誰もイッてないぞ。仕方ないから、団歌斉唱、やらせてもらいます」
 団歌斉唱、さすがに喉奥まで先輩方のチンポを咥えている俺達一回生は無理なんスが、しゃぶられてる先輩方も一緒になって歌い始めるんスね。
 俺達の喉訓練の成果、つまり喉尺が下手くそってことの表れッスから恥ずかしい限りッス。
 俺達一回生にとって憧れの先輩のチンポしゃぶらせてもらってる上に、周りから団歌が聞こえてくれば、シゴきもしない自分達のチンポがイッちまいそうになるほどの刺激なんです。
 もちろん、上級生の先輩方も団歌聞くだけで先走り溢れるほどッスから、これ自体かなりの助けになるってコトなんスね。さすがにそれだけでイッちまう先輩はいなかったようなんですが、一回生のしゃぶり上げにも否応なく力が入ってくるワケッス。

 

 3番までの団歌、2回目の途中ぐらいだったと思います。倉田先輩が小声で「浩治、お前に一等賞やるぜ」って、声かけてくださったんです。
 後から聞いた話なんスが、このときしゃぶられてる先輩方、誰一人イく気配が無くって、先輩方同士の目と目の会話があったらしいッス。ホントに情けないコトなんスが、これも俺達一回生が不甲斐ないせいってワケなんスね。
 残念なことに、これって俺のしゃぶり上げでイくってのとは違って、あくまで先輩の意志での射精ってことなんスね。それでも、俺、精一杯やろうと必死に頑張ったッス。

 

 ずっしり重いふぐりを揉み上げながら、右手では唾液と先走りでずるずるの太ザオを必死にシゴき上げたッス。唇で亀頭を締上げながら、指一本分の段差はゆうにありそうなエラ周りを舌先でずるずる舐め上げると、俺にも先輩の射精直前の腹筋の緊張が伝わって来たッス。

 

「よしッ! 浩治ッ、出すぞッ! うむ、イくッ! イくッ!」
 最初の一撃は喉奥にぶち当たるほどの勢いでした。俺、一滴もこぼすともったいないと思って必死になって飲み込んだッス。
 最初の頃はむせ返りそうになっていた生臭い雄汁も、今ではもう平気になってるッス。それどころか憧れの先輩方の汁、飲ませてもらうことで、俺も先輩みたいないいガタイした雄一匹になれるんじゃないかと思っちまうほどなんスね。
「俺もイくぞッ! イくッ!」
「出るぞッ! もっとシゴけッ! イくッ! イくッ!」
 倉田先輩の射精、それが合図だったんでしょうか。次々と他の先輩方も一回生の喉奥に、ため込んでた汁をぶっ放し始めたようでした。

 

 全員がイッた後、お決まりって感じで表彰式。まあ式っつっても一等賞から三等賞までみんなの前で盛大に拍手を受けるぐらいのもんです。実際には入賞した一回生が誰を選ぶのかってのに、興味は集中してるッス。
 俺、倉田先輩のおかげで一番になれたわけッスから、担当してもらう先輩、制限無しに選び放題なんス。で、俺、次の3人の先輩方に「可愛がって」もらうことにしたんス。

 

 倉田先輩、三回生、セカンドテナー、178×96、副団。全身毛深い熊みたいな先輩ッス。
 太田先輩、三回生、バリトン、170×90、団長ッス。
 大岳先輩、二回生、ベース、182×103、団内で一番デカいッス。

 

 俺、こうして見るとガタイ専ってヤツなんスかね。好きな=尊敬する先輩、デカい先輩ばかりになってました。
 今日ばかりは俺が主役ってことで、他の先輩方に移ってもらって、普段の部屋に俺を含めた4人が移動することになったッス。
 しばらく先輩方だけで相談する間、俺、部屋の外で待ってました。寮内はいつも素っ裸ッスから、立ちんぼで待ってる間、他の団員から「今日はしっかり楽しませてもらえよ」とか言われてチンポ握られて、俺、始まる前からカンカンに勃起しちまってたっス。

 

「浩治、お前への褒美、やり方が決まったぜ」
 大岳先輩が俺を部屋に呼び入れると、スケベそうに笑いながら、声をかけてくださったッス。
「押忍ッ! どんな風にヤって貰えるッスか?」
「倉田先輩を一番にイかせてくれたお礼に、一晩中、快感地獄を味合わせてやるってことになってなあ。浩治、お前、チンポおっ勃てたまんまのイかず勃起、どのくらいヤられたことあるか?」
「俺、結構早撃ちの方なんスけど、ずっと責められっぱなしってにはまだ経験無いッスね。間に休憩挟みながらなら、2時間ぐらいっつーのの記憶はあるッスけど・・・?」
「はは、ならもう、お前なんか悶絶モンだぜ。ハナシは単純で、俺達3人がたっぷり時間掛けて、お前のチンポをいじくり回すってだけなんだが・・・。これが射精に向かう途中のアクセントだといいんだが、延々やられると俺達でもどうにかしてくれって吼えちまうぐらいだ。もちろん、チンポだけでなくって身体中、俺達が全身使って気持ちよくしてやるからな。まあ、実際にやられてみると、そのすごさが分かると思うしなあ・・・」
 大岳先輩の説明だけで、俺、自分のチンポから先走りがぬるっと溢れだしたのが分かったッス。倉田先輩が続けて説明してくださいます。
「もちろんお前にも1時間に一度はイかせてやるからな。亀頭だけをゆっくり責められてイかず勃起をしばらく続けると、今度はイッちまっても全然萎えないんだぜ。そのまま次の1時間の責めに移らせてもらう。1時間責め続け、射精、また1時間責めて、射精って具合にやるからな。こりゃあ、俺達でもかなりキツい責めだが、なんとか堪えて男見せろよ、浩治!」
「お、押忍ッ!。坂口浩治、先輩の責めに耐えれるよう、なんとか頑張ります!」
「よし、よく言った。たっぷり一晩、狂わせてやるからな。覚悟しろよ!」
「押忍ッ! よろしくお願いしますッ!」
 もちろん先輩への俺の返事は、「押忍」の一言しかなかったッス・・・。