俺と親父の柔道場

その11

 

「親父、今日の分の『務め』終えたと思うけど、『お役士渡し』はまだやるんだよな?」

「お前も俺も、どうせおさまらんだろう? 『務めの香』はたぶん夜明けぐらいまでは効いてるし、実際、俺のもお前のも、ピン勃ちのままだしな」

「あっ、いてえよっ! なにすんだよっ!」

 

 親父、言うにことかいて、俺の先っぽ、ぶっとい指でぱちっと弾きやがった。

 すんげえ痛かったけど、俺、親父がこんなふうにかまってくれた記憶があんまりなくって、ちょっと嬉しかった。

 

「こっから先は、もう互いのエネルギーが枯れるまでやりまくるだけだがな。儀式としてはあらかた終わってるわけだから、ロク、親父さん、呼んでくるか?」

「えっ! それって、爺ちゃんも一緒になって、その、『ヤル』ってことかよ?」

「なんか不都合、あるか?」

「え、あ、いや、その、不都合ってわけじゃないけど、その、いいのかって、あれ、でも、もともと爺ちゃんと親父がやってたわけで、あれ、あれ?」

「そう混乱するな。親父さん、俺、そしてお前。『お役士』が3人揃ったんだ。みんなで楽しめればそれでいいんじゃないか」

「あ、ああ、そうだな、そうだよな……」

 

 なんか腑に落ちない気もするんだけど、正直なところ、俺、爺ちゃんの毛深い身体、抱いてみたくなってた。毛深い爺ちゃんに、抱かれてみたく、なってた。

 

「爺さんの、親父さんの毛に擦られるとな、全身、たまらんぐらいに、すげえ気持ちいいんだぞ」

 

 親父、そんなこというと、もう俺、またイッちまいそうになるじゃんか。

 

「俺、爺ちゃん、呼んでくる!」

 

 素っ裸のままだったけど、全然大丈夫のはず。

 俺、道場を出て爺ちゃんのいるはずの居間に向かって駆けだしてた。

 

「ほっほっ、すごい匂いじゃの」

 

 爺ちゃん、越中褌一つでお茶とか飲んでたんだけど、居間は居間で、精液の匂い、してたんだ。

 俺、爺ちゃん道場に引っ張ってった。

 

「爺ちゃんも、もしかしてセンズリしてたんか?」

「お主らの声が聞こえて、もうたまらんでな。1人で我慢するのも癪に障るし、もう3回は出しちょるよ。で、お前達は、2人ともどのくらい出したんじゃ?」

 

 親父も俺も、爺ちゃんの質問にちょっと顔を見合わせる。

 だって、よく考えたら、すごい回数、やってるよな、俺達。

 

「えっと、俺は、『お務め』も入れたら、20回ぐらい?」

「俺の方は、17、8回といったところかな。ケツをやってるときのトコロテンの回数でロクには負けちまった」

「負けとか、勝ちとか、神さんの前じゃ関係ねえだろ! その……、親父がイってるの、すげえかっこよかったしさ……」

 

 なんか、俺の方がムキになってた。

 絶対こういうのって、勝ち負けじゃないよな。

 

「ほっほっ。禄朗の方が分かっとるようじゃな、御藏よ」

「済みません、なんというか、先輩の『お役士』としてはこう、なんというかでしたな」

 

「で、どうすんだよ、これから。俺、3人でとか、どうしていいか、分かんねえよ」

「まあ、確かに今日の主役はロク、お前だったが、ここから先は俺と親父さんに任せてみろ。俺とのときとはまた違う、色んな快感を味わわせてやる」

「その、3人でって、もっとすげえんかよ?」

 

 俺、怖いのと期待と、どっちの気持ちにもなってた。

 だって、俺も親父も、爺ちゃんも、全員のチンポ、ギンギンにおっ勃ってたし。

 

「どうせお主ら、手と尻ばかり使おておって、乳首や脇を責める良さ、責められる良さはまだやっとらんだろう?」

「そうですな。どうしても尻を責め合うのが先になったので、乳首も少しばかりいじってはやりましたが、全身の責め合いは全然やれてないですな」

 

 親父、ちょっとまた冷静な感じで報告してるけど、話し聞いてるとこれ、今から俺が親父と爺ちゃんに『責められる』って話しのことなんだよな、きっと。

 

「それはそれで、責めがいがありそうじゃな、禄朗」

「え、いや、その、責められるって、俺、ちょっとよく分かんなくて……。親父とさっきまでは、ほら、なんか『ヤりあう』って感じだったしさ……」

「そうじゃな、最後の打ち上げは別として、2時間ばかし、禄朗、お前さんの身体を儂ら2人に任せてみろ。よがり声が境内まで響くほど、感じさせてやるからのお」

 

 俺、2人にいったいナニされるんだろうとは思ったけど、なんだかまたすげえ快感味わえるんだと思って、もうチンポ扱きたくなってたな。

 先走り、あれほど出したのに、まだ糸引いて畳にたらっと垂れちまってたし。

 

「じゃあ、親父さん、さっそく2人でロクを責めますか? 『務めの香』が効いてるうちに、こいつの全身に快感を叩きこんでやりましょう」

「そうじゃな、まずはそこじゃろう。乳首だけでイけるようになると、もうただのセンズリじゃ満足出来なくなるぞ。禄朗も楽しみじゃろうとて」

「いや、そりゃ、すげえ気持ち良さそうなんだけど、ちょっと怖いよ、2人とも」

「よし、さっさとそこに横になれ。俺と親父さんで、天国に連れてってやる」

 

 なにがなんだか分からないうちに、また畳に横にならされる俺。

 そういえば、ただ上を向いてたのって、バリカン当てられたときだったよな。

 半日前のことが、なんかすげえ昔のことのように思えてた。

 

「俺と親父さんが、お前の横に寝そべるから、お前は両手を俺達の肩に回す感じで掴まっておけ」

 

 親父が俺の右側、爺ちゃんが俺の左側に、頭同じ方向で寝そべってきた。

 俺、言われた通りに親父と爺ちゃんの肩というか、首に手を回す。

 

「足は俺達が絡めるから、なるべく動くなよ」

 

 俺の両脚、右の方は親父の右脚が、左の方は爺ちゃんの左脚が上から絡めてきて、なんかもう腕と合わせて全然身動き取れなくなっちまった。

 これって、もしかして『逃げ場が無い』って奴?

 

 親父と爺ちゃん、俺の胸の上でニヤニヤ笑ってる。

 手足固定されて全然動けない俺と違って、親父の右手、爺ちゃんの左手は自由に動く。

 そしてなにより、2人のチンポが俺の腰の横にぐっと押し付けられてて、その感触がもう、たまんなかった。

 

「感じるまま、声を出せ。我慢するな。変に我慢すると、まじめな話し、おかしくなるぞ」

 

 なんだよ、親父。急に怖いこと言い出した。

 

「御藏の言う通りじゃ。遠慮せんでええ、声出して、気持ちよかったら気持ちいいって大声で叫べばええ。儂と御藏と、年季の入った技を堪能せい」

「では、親父さん、参りますか」

「うむ、禄朗。耐えよ。快感を、存分に味わえ」

 

 親父と、爺ちゃん、ふっと笑うと、2人の舌が、俺の乳首の先端を捉えたんだ。

 

「うああああああああーーーーーーーー!!!!」

 

 いきなりだった。

 親父との2人のときも、汁がかかった胸を舐め合ったりしたけど、あんなん比べものにならなかった。

 身動きならない中での愛撫が、こんなに感じるとは思わなかった。

 

「感じさせよう」

 

 そう思っての、2人の舌が、歯が、指先が、俺の乳首を揉みくちゃにしてた。

 

「あああああっ、ダメっ、変になるっ、変になるっ!」

「声が出るうちは大丈夫だ。思う存分、よがり啼け」

「ひっ、ひあっ、ひいああっ、あああっ、あーーーーーーーーーーーーー!」

 

 思い返しても、あれから先は、記憶が途切れ途切れになってる。

 とにかく気持ちいい、ものすごい快感が全身をびくびくって痙攣みたいにさせるんだけど、チンポには誰も触ってくれない。

 ケツをやられたときのトコロテンみたいでもない。

 とにかく金玉で作られた雄汁が、どろどろ身体中を駆け巡って、俺の中を全部精液に変えていく。そんな感じ。

 

 べろりと舐め上げられる。

 舌先で、ほんのちょっとずつ、つつかれる。

 いきなりコリッと噛まれたときには、全身がバウンドするぐらいの衝撃的な快感が走った。

 

「こんなのも、あるぞ」

 

 唾液をたっぷりつけた乳首の先端を、親父の手のひらが触れるか触れないかでスーッとなぞっていく。

 

「ひっ、ひあっ、ああ、あああああああああああああああああ!」

 

 気が狂いそうな快感って、こんな感じなんだと思った。

 

「あっ、ああっ、イかせてっ、イかせてくれっ! 親父っ、爺ちゃんっ、もうっ、変になるっ、こんなんやられたらっ、変になるっ! チンポっ、チンポ扱いてっ、イかせてっ、イかせてくれっ!」

 

 始まってまだ、5分も経たないうちに、俺、懇願してた。

 もうとにかく誰でもいいから、チンポ扱いてイかせてほしいって、大声上げて、ねだってた。

 

「御藏、足もやってやれ」

 

 爺ちゃんが言うと、俺の頭の方に回り込み、両腕をぐっと固めてくる。

 親父は親父で俺の寝っ転がった足下に身体を移し、まずはこっちからって感じで、俺の左脚を持ち上げた。

 

「これも、けっこう『キク』ぞ」

 

 親父、にやっと笑うと、持ち上げた俺の足、なんとその指の間をべろべろって舐め始めたんだ。

 

「ああっ、感じるっ! 俺っ、親父に足の指しゃぶられてっ、感じてるっ!」

 

 指の間を唾液を垂らした親父の舌がぬるぬると這い回る。

 親指を人差し指を、順番に口の中に含まれ、じゅるじゅると舐め回される。

 足の裏、土踏まずをべったりと這わせた舌が小刻みに震えると、俺の肉体全部が跳ね上がるような快感が走る。

 俺のよがり声を聞いた爺ちゃん、胸越しに両方の乳首を摘まみ上げてくる。

 足と乳首、もう、これ、ホントにたまんなかった。

 

 足を伸ばして刺激逃そうとしても、爺ちゃんに上半身、親父に下半身押さえ込まれてどうしようもない。

 ひたすら受け続けるしかない刺激が、足から乳首から、全身を灼いていく。

 

「まだ始めたばかりじゃぞ、禄朗。よがれ、よがれ。よがり声を上げれば上げるほど、お主の身体に快感が染みこんでいくわい」

「ダメっ、爺ちゃんっ、ダメっ! こ、こんなのっ、おかしくなるっ、おかしくなるっ!!」

「おかしくなって何が悪い。俺と親父さんが最後まで面倒は見る。安心して、よがり狂え」

「あっ、あっ、親父っ、爺ちゃんっ、俺っ、俺っ、どうにかなっちまうっ、ダメっ、あっ、爺ちゃんっ、親父ーーーーーーーーー!」

 

 俺、もう親父の声も、ぜんぜん聞こえてなかったと思う。

 

 あのあとの記憶、ほとんど飛んでるんだ。

 

 それからの数時間、俺はとにかく『乳首』を『足』を、『脇』を『脇腹』を、うつ伏せになって『肩』を『背中』を『尻の丸み』を、ひたすらに2人に責められたらしい。

 大声で泣き叫び、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら、その間、一度もイかされることもなく、責め続けられたらしかった。

 

 ………………。

 …………。

 ……。

 

「おいっ、大丈夫かっ、ロクっ! 起きろっ、ロクっ!」

 

 気付いたときには、俺、親父にびんたされてた。

 とにかく、全身がなんかこわってて、喉が痛い。

 ちらっと時計見たら、夜中の3時回ってた。

 

「俺、どうなってたんだ……?」

「なに、2人責めの最後に、ちいっとチンポを扱いてやったら、それこそ一度に3発分ぐらいの汁噴いて、失神しちまったんだよ」

「とにかくすげえ気持ちよかったのだけは、覚えてる……」

「もうお前の身体には、この快感が刷り込まれてる。俺も、親父さんも通ってきた道だ。これからは互いにやり合うとき、もっと楽しめるようになってるはずだ」

 

「なんか、記憶飛んでて、俺、もったいない感じしてんだけど」

「え、あ、あはははは、そりゃ、すげえ感想だな」

 

 親父、馬鹿笑いしてた。

 最初に嗅いだ『務めの香』のせいかもしんないけど、でも、たぶん、この十年ぐらいで、初めて聞いた親父の笑い声だった。

 

「なんだよ、親父と爺ちゃんと、俺、楽しいこと出来るって思ってたんだぜ、俺」

「ん、まあ、そうだな。どうせまだ、『香』は効いてるだろ?」

「ああ、すげえムラムラしてる。俺、親父や爺ちゃんと、やりたい。チンポしゃぶって、ケツに入れて、もっとやりたい」

「こりゃ、寝た子を起こし過ぎたんかもしれんな、御藏。もっともお前も『渡して』しばらくは、凄かったがの」

「親父さん、言わんでくださいよ、それ。さすがに俺も親父さんも、2時間お前を責めっぱなしで、全然出してないんだ。この後は、3人でヤリ狂うか」

「うん、それそれ! 俺、ヤりたかったの、それ!」

 

 たぶんなんだけど、俺にとっての空白の2時間で、俺の全身、親父と爺ちゃんに『開発』されちまったってことなんだと思う。

 実際、あれからたまに親父や爺ちゃんとやるとき、乳首責められるだけで、汁漏らしそうになるほど感じちまうようになってたし、背中を爪先でつーっと撫でられるだけで、先走りがダダ漏れするようになっちまった。

 最近は道着で擦れるだけで勃起しそうになるのを、なんとか抑えるのに必死な俺だ。

 もともと感じやすいっては思ってたけど、完全に決定づけられちまった、ってことなんかな。

 

「3人でって、どうすんだよ?」

「最初は三角になってしゃぶり合おう。イきそうになったら、お前のを親父さんに挿れて、俺がお前に挿れてやる。真ん中、気持ちいいぞ」

 

 そんな体位取れるのかって、びっくりしたけど、実戦済みの親父が言うんだから、間違いじゃないんだろうなあ。

 俺、爺ちゃんの毛深い身体抱けると思うと、もうまた、たまんなくなってきた。

 

「ほっほっ、孫に掘られるのもいいもんじゃな。ああ、禄朗。来年は藤原んところの神社と『二竿下ろし』の年じゃ。あれはあれで、すごいことになるので、この一年は3人での『お務め』を多くすることになるぞ」

「なんだよ、その『二竿下ろし』って? もしかして、沙吉(さきち)兄ちゃんのとこと、なんか一緒にするんか?」

 

 沙吉兄ちゃんって、うち、藤堂家のものすごい遠縁に当たる『藤原(ふじはら)家』にいる、『藤原沙吉(ふじはらさきち)』兄ちゃんのこと。

 俺より6つ上だけど、もう俺以上のガタイしてて、でも、思いっきり文系なんだよな。

 ちっちゃい頃から一緒に遊んでもらってて、従兄弟、みたいな感じだと思う。

 兄ちゃんとこの『藤原家』が取り仕切ってるのが、割と近いんだけど、一応隣の県になる『上二竿(かみふたさお)神社』。

 神社の名前になってる『二竿』ってのが、うち藤堂家と藤原家を差すって、昔になんか聞いたような気もするんだよな。

 

「ああ、そうじゃ。もともとうちの下二竿と藤原の上二竿は同じ五十猛尊(いそたけるのみこと)様を祀る兄弟社じゃ。7年に一度、双方の神職が集まって、御神体を検(あらた)める儀式が『二竿下ろし』。7年前は路子さんの喪が明けておらんかったので流れたので、14年ぶりの開催じゃな」

「じゃあ、爺ちゃんも親父も、久しぶりなんだ」

「ああ、俺はまだお前が小さい頃に、一度だけ参加させてもらっただけだがな」

 

 計算すると、確かにそうだよな。

 

「で、何やるの?」

 

 俺、沙吉兄ちゃんのことも気になって、ちょっとドキドキして聞いた。

 沙吉兄ちゃんの親父さん、確か『晧波(あきなみ)』おじちゃんって言ってたと思うけど、親父の兄弟かと思うくらい、似てた気がする。

 

「まあ、もう隠し取っても仕方がないが、御神体のことは知っとるだろう?」

「うん、あの、チンポっていうか、木彫りの男のシンボル、だよね」

「上品に言うたもんじゃの」

 

 爺ちゃんが笑う。

 

「あれは、伊達にあの形をしとるわけでは無くてな。藤堂も藤原も、それぞれの神職が互いの社の御神体を7年毎に検めて、それぞれがアレを尻に沈め、トコロテンでイくことで御神体の持つエネルギーを回復させるための儀式じゃ」

「はあ? 何、言ってんの?」

 

 藤堂と藤原の男全員集まって、センズリ掻き合うぐらいまでは俺も想像してたんだけどさ、なんかもう、色々ぶっ飛んでる儀式みたいだ。

 

「まあ、おいおい教えて、そして鍛錬もしていくが、台座に固定した御神体を尻に入れ、自分の力で腰を振って射精までいかないと話しにならんからな。来年までは、禄朗、お前の尻を儂と御藏で存分に鍛えてやるので、覚悟をしておけ」

「ああー、もう! やりゃあいいんだろ、やりゃあ! 親父との、その、セックスちゅうか、あれでさ、俺ももう、トコロテンってやってんだ。御神体でもトコロテンでセーシ出しまくりゃいいんだろ? もう、ご託はいいし、来年のことは来年でいいからさ、早くヤろうぜ! 俺、もうさっきから、チンポとケツが疼いて仕方ねえんだよ!」

 

 半分投げやり、半分本音だったんだ。

 沙吉兄ちゃんとかと一緒にチンポやケツを晒すってのも、すげえ興奮しそうだったけど、とにかく今は、金玉に溜まった汁、ぶっ飛ばしたいし、親父や爺ちゃんに、俺のケツも掘ってほしいのが勝ってた。

 これもそれも、『務めの香』のせいに出来る今のうちに、俺、なんでもやっておきたかったんだ。

 

「もう、3時半か……。親父さん、ロクの言うのももっともだ。『二竿下ろし』や御神体とのことは、また時間とって説明していこう。俺ももう、我慢ならん。3人での乱交を、始めよう」

「ああ、そうじゃな。年寄りの長話にあんまり付き合わせるわけにはいかんじゃろ。なんせ儂だけ『務めの香』は嗅いどらんのじゃ。ちっとは大目に見い」

「ああもう、爺ちゃん、分かったから。『香』なんかなくても、爺ちゃんの俺がしゃぶってギンギンにしてやるからさ。って、もう、褌、突っ張ってるじゃん!」

「俺達の汗からも『香』の成分、染み出してるはずだからな。じゃあ、やるか、ロク、親父さん!」

「おっし、朝までとか言わず、それこそ今日も一日中、やりまくろうぜっ!!」

 

 ………………。

 …………。

 ……。

 

 それからどうなったって?

 うん、俺。親父と爺ちゃんの身体と雄汁、堪能させてもらったよ。

 さすがに一日中ってまではいかなかったけど、日が昇って昼過ぎまで、それこそもう、3人の誰それが分かんなくなるぐらいまで、ヤッてたと思う。

 しゃぶり合うのも、シゴキあうのも、もう目の前にあるチンポにとりあえず喰らい付くって感じで、何度も何度も汁飲み合って、身体中の汗と雄汁舐め合ってさ。

 

 親父が言ってた『エネルギーの循環』ってのも、なんとなく分かった気になってた。

 ヤればヤルほど、飲めば飲むほど、金玉の奥から、汁が湧き上がってくる感じ。

 親父に挿れて、爺ちゃんに挿れて、親父に挿れられて、爺ちゃんに挿れられて。

 その度に、お互いのケツん中に精液ぶっ込んで。

 

 凄かったのは、親父が俺のケツの中でイった後、爺ちゃんが俺のケツ穴から親父の汁を、ずずって啜り上げた奴かな。

 あれはなんていうか、気持ち悪いけど気持ちいいっていうか、すげえ癖になる感覚っていうか。

 しかもその啜った汁を、また3人の口同士で回して飲み合ったんだよな。

 

 そんなこんなで、最後はもう、ホント金玉からっぽ、ビクビクってチンポ震えてイった感じあっても、なんか先っぽにちょっとだけ汁出てくるぐらいになっちまった。

 もう『務めの香』の効果、切れてたんだと思う。効いてる間は、ずっとセーシ出てたしね。

 あれから俺も親父は10発近く、爺ちゃんも6発はイッてた。

 腹減ってきたのが『香』が抜けた証拠だって爺ちゃんが言って、そういえば腹減ったなって感じで、やっと終われたんだ。

 

 

 それから?

 それから、どうなったって?

 

 うん、俺、あれからちゃんと『お役士』やってるよ。

 ただ、現役の『お役士』ってことで、俺のわがままで、1個だけルール変えさせてもらった。

 親父も爺ちゃんも、俺の特例ってことで認めてくれたんだ。

 ほら、俺、朝から3発抜くって言ってたじゃん。

 で、あれをさ、『お務め』に組み込んだだけ。

 

 朝3発、夜5発。

 これが俺だけの『お務め』になった。

 俺が『お務め』出来ないときは親父や爺ちゃんが代わるんだけど、そんときは前の通りで朝1発、夜3発。

 あ、でも、入学してのすぐの学部の歓迎合宿のとき、代わってくれた親父、俺に対抗して3発5発でやったって、爺ちゃんから聞いたんだ。

 まったく、時間かかるようになったから俺に『お役士渡し』やったってのに、いったいなにやってんだか。

 

 でも、俺、この藤堂の家に代々伝わる『お役士』、受けてよかったと思ってる。

 結局、今まで部屋や部室でやってたセンズリを道場でやるってなっただけだし、親父や爺ちゃんとエロいこと、たまにやれるようになったしさ。

 一番は、やっぱり親父と色々話せるようになったことかな。

 爺ちゃんにこっそり聞いたら、親父は親父でお袋死んだときのあれこれで、なんか色々あってたみたい。

 俺、中坊でなんもまだ分かんなかったし、親父が悩んでたりしてたのに、気付いてすらいなかったんだ。

 

 親父からはそんときの話し、まだ直接聞けてはいないけど、お袋のことも含めて、いつか話してくれるんじゃないかなって思ってる。

 まあ、俺は俺で、来年の『二竿下ろし』ってのに向けてケツの鍛錬しなきゃなって話しで、親父と爺ちゃんに鍛えてもらう毎日だ。

 まあ、そんなこんなとか、沙吉兄ちゃんと一緒にやることになる『二竿下ろし』のこととかは、また時間あるときにでもさ。

 

 今度話すときは、俺も花の大学生活エンジョイしてるはず。

 そんときはまた、俺の話、ゆっくり聞いてってくれよな。

 俺も、楽しみに待ってるぜ。

 

 じゃ、また。

 いつか、どこかで、な!