亀頭責め専門マッサージGlans(グランズ)店長のブログ日誌より

ケース1 岩本耕太さん(仮名) 22才の場合

 

ケース1 岩本耕太さん(仮名) 22才の場合

 

「はい、ありがとうございます。こちら『亀頭責め専門マッサージGlans(グランズ)』の『さぶろう』です」

「あ、あの、ネットで予約した耕太って言いますけど……」

「ああ、耕太さん……。はい、今日の4時から、60分の2人コースで予約入れていただいてます」

「済みません、マップは見てるんですけど、入り口がちょっと分かんなくなって……」

「はい、今どちらにおられるか、近いビルや店舗を伝えてもらえますか?」

「○○ビルと△△ビルの間のところです」

「ああ、分かりました。よろしければお迎えに行きますが、大丈夫でしょうか?」

「あ、はい、お願いします。俺、赤ジャージに上は黄色っぽい上着です」

「ありがとうございます。近くですので、すぐに行きます。自分の方はグレーのスウェットの上下です」

「はい、よろしくお願いします」

 

 俺の店、わざと外看板出してないし、ビルそのものの出入り口が少し奥まってるので、こういうのがよくある。

 もっともわざと、そういう感じのところ、選んだってのもあるんだけどね。

 

 こういうとき、人目気にする人もいるので、迎えに行っていいかも必ず確認するようにキャストにも言ってるよ。

 今日のこの後の予約の人、10分前にすぐ近くから電話してきてくれたことと、声の調子から、なんか律儀で優しそうな人だなあって。

 初めてのお客さんで2人コース(キャスト2人で1人のお客さんに対応する奴ね)って、この手のサービス慣れてんのかなあとも思ったりで。

 サイトからの予約で、2人コースのキャスト希望は俺と『マル』。マルには個室の準備お願いしてたので、俺がそのまま迎えに出ることに。

 すぐに下りてったら、ちょっとイメージ違ってて、なんかすごいガチムチ系、アメフトかラグビー部の前列かって感じの、こっちの一部にはすげえモテ筋に見える若者だったんだ。

 

 外で色々話すのもなんなんで、とにかくこちらへと案内して店舗にご到着。

 改めてマルと2人で自己紹介したけど、表情からはがっかり感は見えなかったので大丈夫かな?

 一応サイトでは俺は顔&カラダ、マルはカラダは出してるけど、このあたりは実際会って見ると『なんか違う』って顔に出る人も多いしさ。

 まあ、第一段階はクリアってことで、まずはシャワーどうぞって進める俺。

 マルと俺は事前にカラダ洗ってるのでお客さん1人でシャワー使ってもらって、その間にキャスト2人で希望内容の最終確認。

 ここらへんはサイト内のアンケート形式で聞けるようにしてるので、昔に比べると事前アセスはすごくやりやすくなってるよな、ホント。

 

『部屋は椅子タイプ』

『射精はひたすら焦らしてから、最後にイかせてほしい』

『1人が亀頭を責めている間、もう1人には乳首やキスで責めてほしい』

『身体を逃がさないように、軽い拘束もしてほしい』

『軽い言葉責めもしてほしい』

『ローション使用希望』

『グッズを使わず手でずっとやってほしい』

 

 最後のあたり、けっこう『好き者』って感じがしたけどどうなのか。

 読み上げると妙に過激っぽいけど、うちのコースとしたは割と当たり前の内容なんで、こちらとしても慣れたもの。

 もちろんその場の流れや雰囲気で、ってなることも多いけど、細かな希望聞かせてもらってた方がこっちの心づもりとか含めて楽しんでもらえるかなとは思ってる。

 

 まずは俺が亀頭責めで、マルが上半身担当で行くことに。交代は様子見ながらノリ合えばそのまま固定とか、そのあたりは臨機応変で。

 2人してケツ割れ一丁になって、逸物にはリングしてちょっと扱いとく。

 こっちの股間も盛り上がってる方が、たいがいのお客さん喜ぶからさ。

 

 シャワー済ませた耕太さんを2人でタオルドライしたら、こういうイチャイチャ感が嬉しいって、すごく喜んでくれたな。

 で、ガタイはやっぱりすごくって、バルクもあるし、まさに鍛えたガチデブ。

 ただ話聞いてると部活は思いっきり文化系っぽい雰囲気。

 天然でこれだとしたら、まさに遺伝子の為せるワザっつーか、天はある意味残酷かって話になりそう。

 

「プレイ内容で言葉責めにもチェック入れてくださってますが、これは卑しめられたいのか、それとも現状の言語化でいやらしさを煽って欲しいのか、それともそのあたりのミックスかは、どんな感じがご希望ですか?」

 

 このあたり、人によってはナニ言ってんの? ってなるんだけど、ウチではけっこう注意してるとこなんだ。

 具体的には『こんなことされて喜ぶなんて、変態だな』って言ってほしいのか、それとも『こんなに先走りだしてて、すげえ感じてるんだろ?』がメインなのかって話。

 これ、実は言う側言われる双方の理解が一致してないと、言葉に出せば出すほど醒めちまうって現象、起きがちなんだよね。

 

「あ、あの、えーと、後半の方の奴でお願いします」

「はい、現状言語化の方ですね。了解です」

「あ、あと、部活の先輩に気合い入れられる後輩、みたいな感じでやってもらえると嬉しいです」

「そういう希望、しっかり言ってもらってた方がこちらもやりやすいですし、ありがとうございます。じゃあ、耕太さんが大学体育会で最近ちょっとたるんでる後輩、それに気合い入れをする先輩が俺ら、って感じで行きましょうか」

「あ、そんな感じでお願いします」

 

 あくまで和やかに返す俺。

 マルとか、最初の頃はこう言うのも尋ねるんだって、びっくりしてたよな。

 

「軽い拘束も希望ってことでしたので、膝下と両手を縛りますけどいいですか? もちろんタオルを当てて、痣や縄痕とか残らないようにはしますけど」

「あ、はい……。暴れたり身体よじって逃げてしまいそうになるかもなんで、そうできないようにしてもらえれば……」

「そのあたりはうちみたいなお店ででも無いと、なかなか頼めないですよね。そういう依頼をされる方、かなり多いですよ」

「よかった、なんか自分だけかな、こういうのってって、ちょっと不安だったんです……」

 

 耕太さん、飲み屋さんとか行ったらすげえモテそうだしプレイ内容もけっこう具体的にエロいんだけど、会話とかの雰囲気はえらく純情って言うか、文化系って言うか、初心さを感じるって言うか。

 そこらへん身上調査みたいになるんで、向こうから話してくれない限りは『飲みに出られるんですか?』『発展場とかは?』とかはあえて聞かないようにしてる。

 

「メインの亀頭責めは痛みを感じないよう、ローションもたっぷり使いますが、どうしても耐えられないときには『ギブアップ』を2回繰り返してください。

 すぐに責めを中止します。

 ただしそれ以外の『止めて』『もうダメ』『イきそう』などの言葉は、射精との兼ね合いで留意はしますが、責めそのものは中断しませんので」

「あ、はい。サイトにも書いてあったので、そこは了解してます」

 

 これ、うちの看板プレイでもある亀頭責めってどうしてもSMみたいな感じになる瞬間もあるんで、どのお客さんにも最初に必ず言うようにしてる。

 もちろん猿轡してほしいとかの要望あるときは、指でのサインを取り決めたりさ。

 もっともそのときは、こっちも目視注意ずっとしとかないといけないので、ちょっと大変にはなるけれど。

 

 ここらへんのことは、サイトにも『楽しんでもらえるために』みたいなページでデカデカと載せてるし、うちのコンセプトとしては常連さん含めて、だいぶ浸透してきてる気はしてるんだ。

 

 亀頭責めがやりやすい内診用の椅子(産婦人科とかでのアレね)に座ってもらうと、それだけで耕太さん、なんか感じてるみたいだった。

 背中はゆるく倒れたような角度に、両手は肘掛けに。

 耕太さんのぶっとい手首と肘下あたりに、タオルで養生しながら縄をかけていく。ガバッと開いた両足の膝下と足首を同じようにして固定。

 

 お客さんが責めで悶絶したとき、膝や肘の自由度高いとこっちも危ない目にあったりすることあるので、ここらへんは基礎的な感じかな。

 まあ、縛り終えた姿はまさに全身自由にしてくれってそのまんまのポーズになって、脇や乳首、股間はもとより、足側を上げてるので、やろうと思えば尻穴もいじれる体位になる。

 

 耕太さん、ちょっと大きくなってた逸物、縛ってる間にまた縮んじゃって、ああ、縛られたい、縛られる自分に興奮するタイプじゃ無さそうだな、ってのは分かった。

 

 なんつってもアメフト経験のあるマルにも勝るとも劣らないっつーか、すげえガタイしてるんだよな、耕太さん。

 話し方とかはモロ文化系っぽいんだけど、このてのタイプは逆に自分を『太っててモテない』とか思い込んじゃってる人もあるんで、まだ仲良くなってないときには言わないようにしてる。それでもノリいい人なら『すげえガタイいいし、モテるっしよ』って話しになるぐらいの人。

 まあ、逸物はガタイにしてみるとおとなしめに見えたんだけど、これは後から大訂正することになる。

 

 本人さん、けっこう緊張してる感じだったんで、そのまま施術に入るより場面的に切り換えたがいいかなと思って、最初からちょっと口調を変えてみる。

 

「耕太、今日はお前のチンポ、俺らに亀頭責めして欲しいんだな? はっきり言ってみろ!」

「は、はい、先輩! 俺のチンポ、先輩達にいたぶってもらえて、最高です! お願いしますっ!!」

 

 こういうの、セフレとかいたにしても、実際にはなかなかやれないもんな。

 俺自身もレスリング、マルの奴もアメフト、今日は休みのミキオも水球やってたし、ウチとしてはこのあたりは割と得意分野。

 

 で、このやり取りだけで、耕太さんのチンポ、ムクムクってデカくなり始める。

 これが通常時からしたら膨張率っていうか、こっちが思わず、えっ?! ってなるぐらいにデカくなって。

 本人はそれが『当たり前』だから分かんないんだろうけど、数を見慣れてる俺ら達からすると、もう想像の倍以上って感じだった。

 血管が巻き付いた松の老木、ってのとは違うけど、周りの肌と同じ色で色素沈着の無いでっかいフランクフルトが、まさにずるん、ぶるん、ってふうにデッカくなってって。この手の肌の色そのままのチンポ、実は陰毛剃っちゃってもすげえそそるんだよな、とか変なことまで想像してる俺。

 マルの奴も驚いた風だけど、あいつはあいつでデカいの好きみたいで、目がキラキラしてやがる。

 まあ、本気出すモチベーションって意味では、いいことなんかいな?

 

「大股開いてチンポ丸出しにされて、もうお前のチンポ、おっ勃ってるぞ!」

 

 ここらへんがまさに『現状の言語化』って奴。

 これに『でっかくしやがって、すげえ変態だな、お前』とかになると『意図的な卑しめ』の要素が加わることになる。

 ここらへんはキャストとしてはもちろんどっちも対応できるようにしとかないといけないし、きちんと了解事項にならないときには、プレイ中に探りながらやってること。

 

「せ、先輩達に気合い入れてもらえるのが、俺、俺、嬉しいッス!!」

 

 耕太さんのこの一言で、俺もマルも『あー、こういう感じか!』ってなったかな。

 俺の方はちょっと声の圧上げる感じで先輩風をワザと吹かす。マルの方は耳元で『さぶろう先輩にヤられて、お前気持ちいいんだろう?』とかを、囁くようにしての言葉責めになるかな。

 ここらへんはキャスト同士での暗黙の了解っつーか、プロ同士の意思疎通っつーか。

 

 で、互いの気分も上がってきたとこで、いよいよ本格的な亀頭責めの開始になるんだ。

 

「これからたっぷり亀頭責めで気合いを入れてやる! 耕太っ、泣き言漏らすんじゃねえぞ!」

「押忍っ、さぶろう先輩っ!! よろしくお願いしますっ!!」

 

 耕太さんの全身に緊張が走るのが分かる。

 亀頭責めで乱れた経験があると、やっぱり身構えちまうよな。そういう意味では、たぶん耕太さん『ヤられ慣れてる』のかも。

 

 俺はローションを両手の平にたっぷり取り、右手をぶっとい耕太さんの肉竿に、左手を堂々とした金玉に伸ばした。

 最初はちょっと強烈な奴をお見舞いして、向こうの期待値も上げなくちゃだよな。

 

「ひぐぅっ、あっ、あがっ!!」

「堪えろっ! すぐにイくんじゃねえぞっ!!」

「んんっ、ぐぁっ、おっ、押忍っ!!」

 

 まだ握っただけだけど、やっぱり声、出ちまうよな。

 よがり声を堪える自分、声上げちまう自分。

 たぶん耕太さんにとっては、どっちも興奮材料になるはず。

 

 俺は左手の親指と人差し指で耕太さんの太棹の根本を固定し、残りの3指でこちらもでっかい金玉を刺激する。

 ローションにまみれた右手のひらをくぼませて、ぶりっと剥け上がった亀頭をずるりと撫で回した。

 

「んむふぅっ、んあっ、あっ!!」

「こんくらいで音を上げるんじゃねえっ! 始めたばっかだぞっ!!」

 

 あえて竿を扱かず、手の平と指を使って、亀頭の部分だけを絞り上げるように幾度も刺激する。

 

 ぐちょっ! ぐちょっ!

 ぬちゃっ! ぬちゃっ!

 じゅぼっ! じゅぼっ! じゅぼっ!

 

 粘膜だけに与える刺激は、射精へ向かう扱き上げとはまったく違う快感のはず。

 絞り上げるリズムをワザと崩し、耕太さんの一瞬一瞬の『来るっ!』っていう予想を外しながらの責めだ。

 

「んむぅぅぅーーーー」

 

 仰け反るようにして堪えるのは『イケない強烈な快感』を味わってくれてるからだろう。

 俺はさらに畳みかけようと、チンポの向きを固定している左手の力を緩め、あえて亀頭を責める右手の平だけの上からの圧力で、天を突いてた肉竿を足下の方へと押し下げる。

 この状態で亀頭の上側をぐりぐりと強烈に刺激すれば……。

 

「んあっ、あがああああーーーー、それっ、それダメッス!! ああああっ、ダメっ、ダメッスっ、そっ、それっ!!」

「これじゃイきたくてもイケねえはずだ! ああっ? 何がダメなんだっ、言ってみろ、耕太っ!!」

 

 言語化は出来ないはずの快感をわざと言わせようとするこの指示は、たぶん耕太さんも感じてくれるはず。

 

「あっ、あっ、せ、先輩っ! 良すぎてっ、気持ち良すぎてっ、ダメッス! ダ、ダメッスっ!!!」

 

 案の定、言葉には出来ねえわな。

 俺だってこの『ガチガチに勃起したチンポを足下に押し下げながら、反発して勃ち上がろうとする先端を亀頭責めされる』快感、何と表現していいかも分かんねえし。

 キャスト同士の研修でこれやり合うんだけど『慣れてるはずの』俺達だって、もうホントにたまらんほど感じるテクなんだよな、これ。

 

「イくんじゃねえぞっ、堪えろっ!!」

「はいいいいいっ、でもっ、ダメっスっ、ダメっ!! さぶろう先輩っ、感じすぎるっスっ!!!!」

 

 たぶん、施術中に何度も繰り返すことになるはずのフレーズ。

 

「ガチガチじゃねえか。男の俺にヤられて、お前、興奮してるんだろう?」

「せ、先輩だからっス! さ、さぶろう先輩とっ、マル先輩だからっス!!」

 

 嬉しいこと言ってくれるねえ。

 マルの奴も耕太さんの耳たぶを口に含んで、ぐちょぐちょ舐め回してる。ぷっくり膨らんだ乳首いじってる指先が、なんかウキウキしてるようにも見えた。

 

 俺はギリギリまで押し下げていた耕太さんのチンポ、一気に両手の圧から解放する。

 びたん、と腹を打つ亀頭が湿り気のある音を立てる。

 

「うっ、ううっ……。あっ、あっ、ああっ……」

 

 自分の腹に当たる感触は、勃起力と押し下げるこちらのタイミングとでけっこうな勢いを感じるはず。

 何度か弾くようにチンポを腹に当てさせたあと、今度はじっくりとした責めに移る。

 

 左手で肉竿を握り、剥けきってはいるけども最大限に包皮は引き下ろす。

 ぶりっとした亀頭だけを包み込むように手のひらでずるりずるりと撫で回す。

 

 イくための刺激とはまったく違う、粘膜表面の快感のみを追求する刺激。

 

「んむうーーーーーー、あっ……、くあっ、ああああーーーーーー」

 

 だよな。そうなるよな。

 耕太さんが目をつぶった瞬間、俺はマルに口の形だけで『3』って伝えた。

 頷いたマルがちらっと壁の時計に目をやったのは、『3分間、責め続けるぞ』って意味がきちんと伝わった証拠だ。

 

 そしてこの責めには続きがある。

 3分間のゆっくりした責めの後、15回『だけの』、かなり握力を込めた形での上下の扱き。

 これはもう、そのまま続けたら確実にイく、そんな勢いでの扱き上げだ。

 

 ただ人間不思議なもんで、この『15回の強烈な扱き』でイくことはまず無いってのが、俺の商売上の経験則。

 そしたらまたじっくりと3分間の焦らしながらの亀頭責め。

 これを何度か繰り返して、悶絶しない奴って、まずいないはず。

 

「ああっ、ああああっ、せ、先輩っ……。うっ、あっ、ああああああっ……」

 

 そう、この責めではとにかく3分間はいっさいの竿への刺激を封印して、とにかく亀頭だけを、じっくりと、柔らかく、ぬるぬるぐちょぐちょと責めていく。

 さっきまでの開幕デモンストレーションとは違って、まさに『焦らすような』責めへと移っていく。

 

 ゆっくりとした円、いや球体をなぞるような動き。

 手の平から粘膜表面に伝わる圧力をなるべく均等にしながら、亀頭全体が常に刺激を受け続けるようにコントロールする。

 ときには包み込んだ手のひらで、エラから先端までを絞り上げるかのように、ぐちゅんと握り潰す。

 

「うあっ、ああああっ!」

 

 この瞬間、耕太さんも仰け反るようにして、亀頭から脊髄を駆け上る快感を味わうはず。

 ただ、これは長くは続かせず、またゆっくりとした柔らかい刺激へと戻していく。

 

「あっ、そ、そんなっ……」

 

 一瞬のイきそうになる刺激。

 その後に与えられるとろ火で焙られるような、ゆるゆるとした快感。

 

「さぶろう先輩にチンポいじられて、気持ちいいんだろう? 声出して構わないんだぜ、耕太。おら、おら、お前の乳首もすげえ勃起して、ぶっとくなってるぜ」

「い、いいっス、ち、ちんぽも乳首もっ、いいっス、いいっス……」

 

 耕太さんの乳首の先端をいじくりながら、マルが耳元で囁いてる。

 耳たぶに触れるマルの唇と舌、吹きかけられる熱い吐息も、耕太さんにはとてつもない刺激のはず。

 

「ああっ、あっ、さぶろう先輩っ、俺っ、俺っ、とろけそうっす……」

「こんな快感、ずっと続くといいって思ってんだろ?」

「は、はいっ……。で、でもっ、でもっ……」

「でも? ああっ、なんだってんだ?」

 

 俺は柔らかな、それでも強烈な刺激のはずの責めをやりながら、壁の時計に目をやった。

 うん、3分経過。

 耕太さんとのやり取りもばっちしのタイミング。

 俺はわずかな顎の動きで、マルに扱きタイムの開始を合図する。

 それまでのやんわりねっとりとした亀頭責めから、いきなりの上下扱き上げへのチェンジは、耕太さんには晴天の霹靂のはずだった。。

 

「うああああああっ!!! そっ、そんなっああああ!!!!」

「んんっ? 物足りなかったんだろ? おらっ、キツい扱き上げっ、感じてみろよっ、耕太っ!!」

「あっ、があっ、あああっ、ああああああっ!!」

 

 左手で根元はしっかりと固定したまま、右手がいきなりのキツいシゴキを始めたんだ、

 それまでイかせる刺激とは正反対の、とにかくとろとろとした責めを喰らっていた耕太さんの逸物に、今日初めての上下運動が加えられる。

 

「ひあああああっ、ダメっスっ、ダメっス、先輩っ!! そっ、そんなされたらっ、俺っ、俺っ、イくッスよっ!!」

 

 きっかり15回。

 

 根元を握っている左手だけを固定して、俺の一切の責めが中断される。

 マルもしっかり分かってて、乳首をいじってた指先と耳たぶをハムってた唇をすっと離す。

 いきなりすべての刺激が無くなった耕太さん、すげえ挙動不審者に。

 

「あっ、嘘っ、そ、そんなっ……」

 

 膨張率抜群のデカいのが、ビクビクと頭を振り立てる。

 先走りとローションで濡れそぼった逸物は、てらてらと濡れ光ってる。

 もしかして『このままイける、イかせてもらえる』とでも思っていたのか、手足が縛られて動かせない中、分厚い腰を上下に振り立ててる姿がすげえエロい。

 

「簡単にイかせるわけねえって、分かってんだろう? おら、次、イくぜ」

「ああああっ、あっ、そんなっ、そんなっ……!!」

 

 そしてまた、3分のひたすらな亀頭責めと15回の扱き上げの繰り返し。

 2回やったところで耕太さんも分かったらしく、3回目の亀頭責め、3分の終わり近くにはすげえ全身緊張してるのがこっちにも伝わってきた。

 まだまだ、イかせるなんてしないけどな。

 

「あっ、先輩っ……。さ、さぶろう先輩っ、マ、マル先輩っ……」

「ん? どうした?」

「俺っ、俺っ……」

 

 わざとすっとぼける俺。

 イきたいけど、イっちまったらもったいない。でも、イきたい。

 イきたいって、言いたい。でも言えない。

 そうだよな。分かるぜ、その気持ち。

 

 切なそうな耕太さんの声に、俺のケツ割れの前布も、だらだら垂れてる先走りでじっくり濡れちまってる。

 マルの奴も、耕太さんの肉感豊かな上半身いじってるわけで、たまらんよな、ホント。

 

 3分間の亀頭責めはもちろん『イかさず出させず』が大前提なんだけど、途中ではもちろんけっこう強い刺激も織り交ぜる。

 

 足元方向への圧を掛けながらゆるゆると亀頭を撫で回していた手の平を一気に亀頭全体を絞り上げるような動きに切り替える。

 

「くあっ、うっ、うううっ……」

 

 ぐじゅん、ぐじゅんと響く水音も、かなり『そそる』はず。

 手の圧だけで亀頭の形状を使った『絞り上げ』。エラ側から鈴口に向かってを、一瞬のうちに握り潰すかのようなこの責めも、アクセントとして使うとすげえ感じるはず。

 連続してやり続ければ射精感も高まるかもしんないこの責めは、1回1回の間を置きながら、ポイントポイントで使っていく。

 

「うあああああっ、それっ、それっ、ヤバいっ、ヤバいっすっ!!」

 

 勃起の方向と反対の足元への圧とは違い、今度は太竿の根元に向けて、強烈な圧を鈴口を覆った手の平でかけながら、ぐるぐるとキツい刺激。

 これは射精へと向かう刺激とは全然違って、とにかくもうどうにかしてくれ、って感じになる奴かな。

 案の上、耕太さんも肉太の全身ガタガタ揺らしながらなんとか逃れようとするんだけど、手足固定されて腰の動きも俺がのし掛かる形で押さえ込み、上半身はマルのぶっとい両腕が覆ってりゃ、もう、どうしようもない。

 

「うぐああああああっ、ああっ、ああっ、そっ、それっ、すごいっスっ! スゲっ、スゲえっ!!!」

 

 それまで根元を握る左手は包皮の『剥き下ろし』と肉棒の『向きの固定』がメインの役割だったんだけど、ここではちと握り方を変える。

 耕太さんのぶっとい逸物の根元、それこそ金玉と下腹部に接する部分。根元も根元の部分をへそ側と金玉の側、上下2点を思い切り強く、親指と中指で押さえ込む。

 これって俺のこれまでの経験では『海綿体から体幹側に戻ろうとする血液の流れ』を邪魔する感じになるみたいなんだよな。

 その状態で、さっきほどキツくはないけど亀頭だけを『絞り上げる』形での刺激をすると、それまでもパンパンだった亀頭がより一層膨らむ感じになるんだ。これ、ヤられる側にはすげえ刺激で、俺達キャストの相互研修でも悶絶しちまうほど。耕太さんも『ああ、これ、ベッドで普通にやってたら、背中すげえ反らしてただろうな』って感じでよがりまくってくれてる。

 

「ひっ、ひいっ、ああああっ、あああっ……」

 

 それまでの手の平や指先でのそれとは変えて、今度は右手の5本の指の爪先を立てたまま、亀頭のエラのところから先端へと爪先で線を書き上げていく。

 面の刺激から、点、線の刺激へ。

 これもまあ、たまんねえよな。

 

 3分間の亀頭責めと突然の15秒の扱き上げ。5回ぐらい繰り返した頃だったかな。

 ついに耕太さんから、懇願の声が上がった。

 

「あっ、あっ、さぶろう先輩っ、マル先輩っ! もうっ、おっ、俺っ、イきたいっス! セーシ出したいっスっ……」

「散々焦らしてやったからな……。よし、最後に5分間、たっぷり責めてやる。その後に扱き上げてやるから、たっぷり出せ!」

「あ、ありがとうございますっ、さぶろう先輩っ!! 俺っ、俺っ、先輩に責められてっ、幸せっス、すげえ幸せっス!!」

「よし、最後の扱き上げまで、イくんじゃねえぞ! 堪えろよっ、耕太っ!!」

「はいっ、我慢しますっ、俺っ!! 我慢して、我慢して、最高の射精にしますっ!!」

 

 芝居がかっちゃあいるけど、たぶん耕太さんとしても本心なんだと思う。

 ここまで来たら、ホントにもう最高の気持ち良さでイってほしいし、こっちも気合い入れてってことになる。

 

「ふあっ、あがああっ、あっ、あっ、ああああああっ……」

 

 半分声も枯れてる耕太さんのよがり声が、すげえエロかったり。

 手足縛られてても、横っ腹や腰の動き、マルに責められる乳首や耳に吹きかけられる吐息、そんなのに全部反応してくれる耕太さん。

 俺の亀頭責めもこれが最後と、5分間にこれまでやってきたありとあらゆるテクニックを総動員する。

 

「ふぐうっ、うあっ、それっ、それっ、いいっスっ、いいっスっ……」

 

 5分間、最後の仕上げは太棹の根元押さえて血液を亀頭に集める奴。

 パンパンに張って、ちょっとつつけば破裂しちまいそうに見えるほどに膨らみきった亀頭を確認した俺は、いよいよイくための扱き上げを開始する。

 竿の根元は押さえたまま、膨れ上がった亀頭のままで、これまでで一番激しい上下の扱きを喰らうぶっとい肉竿。

 

「うあっ、それっ、それっ、もっとっ、先輩っ、もっと扱いてくださいっ!!」

「おらっ、耕太っ!! 溜めてた分、ぶっ放せっ! 最高の射精にしろっ!!」

 

 これまでのプレイで15回の切なさを知った耕太さん。

 その回数を超え、思う存分の扱き上げを喰らう。

 肉厚のぶっとい腰をがくがくと振る耕太さん。20秒もしないうちに、最期の瞬間が来たようだ。

 

「あがあっ、あっ、あっ、イきますっ、イくっ! さぶろう先輩っ、マル先輩っ! 俺っ、俺っ、イきますっ! イくっ、イクッ、イきますっ!!」

「おうっ、イけっ!! 俺とマルが、見ててやるからっ、イけっ、イっちまえっ!!」

「耕太っ、俺とさぶろう先輩の前でっ、派手にぶちかませっ!! 見てるぞっ、俺と、さぶろう先輩がっ、お前のイくところっ、見てるぞっ!!!」

 

 俺もマルも、ケツ割れの中はじゅくじゅくだった。

 一緒にぶちまけてえ、そんな思いも一緒だったはず。

 俺は右手の扱き上げと、根元を押さえる左手に、一層の力を籠めた。

 

「あがっ、がああああっ、イくっ、イくっ、イきますっ!! 先輩っ、俺っ、俺っ、イきますっ、イきますっ、イくっ、イくっ、イくっーーーーーーーーーーーー!!!」

 

 すげえ射精だった。

 盛大な射精だった。

 

 一撃目はそれこそ胸や頭をはるかに越えて、椅子の後ろにいたマルの顔面を直撃したし、その後の脈動も、何度も何度もすげえ量の汁を飛ばして。

 耕太さんの顔、でっぷりとした胸も腹も、ねっとりとした汁がどろっと溜まるほどの、すげえ噴き上げ。

 脈動が治まるまで、1分近くかかったんじゃなかろうか。

 それほどまでに、すげえ射精だったんだ。

 

 落ち着いた耕太さんをシャワーに案内して、その間に俺とマルは洗面台で手と顔を洗う。

 プレイ室を掃除してるうちに、耕太さんのシャワーも終わったようだった。

 

 着替えた耕太さんを案内して、ハーブティーを振る舞う俺達。

 これ、みきおの提案で始めたんだけど、終わった後にゆっくり話せるってのがけっこう評判いいんだよな。

 

 そこで話してて、耕太さん、なんと生身の人間とのプレイは今日がホントに初めてだったんだって。これには俺もマルもとにかくびっくりして、たぶんこっちの動揺も伝わっちゃったんじゃないかなあ。

 なんせ『初めて』がこれだと、ちょっと強烈過ぎない? ってのと、最近の若い人は知識はホントに豊富なんだなってのが、色々入り交じって。

 

 他にも色々話してたらやっぱり思いっきり文系路線で、先輩後輩のシチュは憧れだったって。

 そのあたり、ファンタジーを求めてるお客さんには、喜んでもらえたかなって思ってる。

 マルと二人で『飲み屋行ったら絶対モテますよ。まずは色んな話してみて、そこで『出来る人』探してみたら?』って、猛プッシュしちゃったんだけど、客商売としてみれば馬鹿な話だよな。

 まあ、また色々経験してから来てくれるのを、すげえ待ってるお客さん……。

 って、結局、常連さんになってくれたから、これも書けたんだけど、まあ、本人さん楽しんでもらえてるみたいなので、これでよしとしますかね。