男性専科クリニックPart3

三太ーくまどん共作作品

その5

 

限りなく続く精液の供給

 

 玉井先生の巨大な双球から、なんとも言えない雄の性臭が立ち上る。私はその雄の証を胸いっぱいに吸い込みたいという欲求に駆られる。西田も同じ欲望を抱いたらしく、目配せをすれば大股を広げて立っている玉井先生の股ぐら目掛けて顔を近づける。
 その私達2人の行動を予期していたかのように野村先生と田畑助手が立ち上がり、玉井先生と三人で向かい合ったかと思うと、円陣を組むように身体を寄せ合い輪になった。

 

 自然に三本の逞しい男達の陰茎も合わさり、兜合わせならぬ、三つ巴の亀頭合わせの形になっていた。
 私達2人の患者は当然その淫欲の三本柱の下にすっぽりと入り込む形になり、目と鼻の先に大きないやらしい臭いを強烈に発する六つの淫球がぶら下がっている。
 毛深いへその上から巨根の周りを通り、鼠蹊部、金玉まで続く雄の剛毛が雪崩の如く私たちの顔に押し寄せ、淫欲の香りが吹き付ける。
 先生達も我慢できないのか、だらだらと我慢汁が男根から伝わり、金玉をぬらぬらと光らせていた。

 

「もう我慢できないす!」
 いつの間にか体育会口調になった西田が叫ぶ。学生時代にでも先輩の玉を舐めさせられた記憶があるのだろう、私の顔を六つの球に引き寄せ、ベロベロと舌を這わせはじめた。私も3人の玉の群雄に顔を埋め、無我夢中で臭いと味を楽しんだ。
 もう誰が誰の金玉か分からない。顔中が男達の玉で埋もれている。

 

「じゅる、じゅぱっ」
「んぐ、んぐ」
「美味えな、山崎!」
 私を呼ぶ西田の声が、でっぷりとしたふぐりに遮られてくぐもる。
「ああ、美味え、雄臭えな西田」
 ひざまずき男の玉を舐めさせられているこの状況に、思わず私の口調も変化した。
 西田の顔はただひたすら快楽を貪るだけの野性の雄の面構えになっている。きっと私も同じような顔をしているのだろう。口の周りは淫液で染まり、顔中が唾液だか粘液だか、訳の分からない雄の分泌液でベトベトなのだ。
 じっくり味わう暇など無いほど次々と滴り落ちる先走りを舌で西田の口に注ぎ込めば、負けじと西田も玉の臭いを私の首筋に擦りつけてくる。
 先生達の雄の臭いに私達2人の一週間の薬の作用もあり、部屋中なんとも言えない興奮作用がある男の性臭で満たされてきていた。
 いや、臭いだけではない。
 西田と私の頭上からは、男達の野太い、まさに快感を謳歌するだけの、もはや獣の吠えるような声が一段と大きく響き、聴覚までをも刺激してくるのだ。

 

「うおうっ、お前の舌の感触が金玉に効くぜ」
「無精髭が竿の根元を刺激するのがたまらんぞ」
 各々感じるところを詳しく言い合うのは治療方針の一つだ。もちろん我々も性の喜びをすぐさま言葉で表現する。
「田畑さんの竿にいやらしい血管が浮き出てます。初めて見たっす」
「玉井先生の我慢汁、美味いすよ、雄の味がします。すげえ、どんどん流れてくる!」
「野村先生の陰毛がすごい臭いになってます。ずっと嗅いでいたい!」

 

 そんないやらしい事を言いながら雄竿越しに上を見上げると、先生達の三枚の舌先がびちゃびちゃと音を立てて絡み合い、唾液を移しあっている場面が否応無く目に入った。
 チロチロと舌先が合わさるかと思えば、舌全体をくっつけて、貪るように絡み合わせる。互いの舌を綾のように交互に結び、重ね、吸い合う。
 三枚の舌はもうどれが誰の舌かも判断できず、ひたすら、唾液を吸う音、唾液を弾く音を立たせ、ときおり糸のように溢れ出した唾液が我々の顔に落ちる。すかさず舐めとるや否や、その味が一層の興奮剤となってしまう。
 玉井先生は自分の両乳首に唾液を垂らして、野村先生と田畑助手に吸うように命じた。

 

「私の乳首を丹念に舐めている、先生方の痴態を見なさい」
 玉井先生の言葉に西田と私の視線の先には、神々しいまでに聳え立つ三つの巨大な塔のさらに上に、硬く勃起している玉井先生の小指の先ほどもある乳首を嬉しそうにねぶっている野村先生と田畑助手の舌の動きがあった。

 

 ねろねろと舌が這う。突然、舌先で突く。髭を使い、ザラザラした?に乳首を擦り付ける。様々な性技で玉井先生を喜ばそうとする2人の先生は当然、自分達も快感を得ることに貪欲だ。まさに自ら治療の手本となっているのだ。
 野村先生は田畑君の、田畑君は野村先生の乳首を摘みあげ、玉井先生はといえば2人の先生達の乳首の上に唾液を落とし、更に快感が増すようにと潤している。
 後はたわわに実る3人分の玉を手のひらと舌で愛撫し続ける事が、我々2人の務めだと自然に理解できた。

 

「ああ、いいぞ、乳首も! 玉も! 気持ちいいぞ。お前達、男に生まれてよかったろう!」
 4人からの愛撫を受ける玉井先生が吠える。

 

「君達の献身的な金玉の愛撫で、私達の雄汁もだいぶ上がってきたようだ、そうだね、田畑君」
「はい、金玉がすごく気持ち良いです!」
「野村先生は、どうかな」
「君達の睾丸責めはたまらんよ。先走りが止まらんですな」
 野村先生達の興奮も昂ぶったと判断したのだろう。玉井先生が次の段階に進む。

 

「よし、準備が整ったな。これからは我々医師達による、三本柱センズリを始める。まずは三本柱を固定しての亀頭責めからだ。西田さんと山崎さんは窮屈だろうが膝立ちで上を向き、私達の股の下から全神経を私達のふぐりと竿の根元に注いで、あらゆる愛撫を続けなさい。そして、三本のぶっとい竿の先から、何が出てくるか観察すること」
 玉井先生は両手に唾液をたっぷり伸ばし、3人の雁首の縊れから亀頭の先まで、包み込むように両手のひらを当てる。焦らすようにさわさわと、三人分の亀頭の表面を這わし始めた。その責め方には性急さは感じられず、ひたすら快感を長引かせようとする意図さえ見えた。
 同時に先生方の雄叫びが響く。

 

「うわぁ、こ、これですよ、玉井先生の秘儀」
「どうだね、普段の3人だけでのプレイと違い、今日は下からのふぐりの快感と相乗効果で、一段と気持ちいいはずだ。すぐにはイくんじゃないぞ。おおっ! 金玉の裏側もすごいぞ」
 私と西田は協力して、四つの手のひらで
六つのぱんぱんに膨れたふぐりの裏を、さわさわと撫で回したのだ。

 

「たまらん!、もっと玉を触ってくれ!舐めてくれ!」
 頭上ではピチャピチャっと音を立てて舌の絡み合いが始まった。
 野村先生は、三本柱の根元を両手でがっちり握っている。田畑助手は竿の中程をやはり両手でがっちり握っている。その膨らみきった先端は玉井先生の毛深い肉厚の両手で覆われている。
 ぴったりくっついて隙間のないほどの一体となった三本の巨根。それはあたかも、両手で抱えきれない大木がそそり立っているようだ。
 ぐっぐっと脈打つ男根は硬さと太さを増していき、六つの玉は同時にせり上がってきているのが感じられる。

 

 玉井先生は唸りながら、ベトベトの手のひらを三つの亀頭の上にかぶせ、かたつむりが這うようにゆっくり撫で下ろした。速く、遅く。
 完全に一つになった巨大な亀頭からは、じゅっ、じゅぱっ、と音が聞こえる。玉井先生の厚い手のひらで捏ねまわしはじめてから、もう小一時間は経ったろう。
 亀頭責めを受け続け、イかず勃起のまま長時間与えられる快感はどれほどのものだろう。そのあまりの快感のためか、野村先生も田畑君も声にならない男の泣き方になり、立ったままの膝が揺れる。爪先立ちにのけぞり、口からは泡がこぼれた。睾丸はもう上がりきっている。

 

 先生達が三本のチンポを中心に体を震わせはじめた。我慢の限界なのだろう、野村先生が玉井先生を促す。
「玉井先生、私達をそろそろ男にしてください」
「もう、たまりません! 患者さん達に雄汁をかけさせてください!」
 田畑助手も続く。

 

「いよいよ君達に雄の性の爆発をお目にかけよう。さあ、我々三人の亀頭から上を見上げなさい。」
 玉井先生はこれでもかと執拗に鰓から鈴口にかけて大きく張った亀頭の傘をぐりぐりとこねくり回し、最後の一しごきへと移っていた。

 

 天井の鏡には男達の間からそそり立つ赤黒い巨塔が、今にもその先端から命を放出しそうに怒りに震えている異形が、その姿をくっきりと写し取られている。
 私と西田は自分の魔羅を扱いていたことも忘れ、すぐにも訪れようとする三本同時射精の壮大なクライマックスに、目を凝らした。

 

「玉井先生! もうだめです。汁がっ、汁があ!」
 田畑君の悲鳴に続き、野村先生も凄まじい雄叫びをあげた。
「こんなに気持ちいい亀頭責めは初めてだ!  頭の中が真っ白になるっ! 金玉と亀頭がつながって、一気に射精しそうです!  玉井先生っ!」

 

「よし、同時に出せ! 我々が、本当の大人の雄の射精がどんなものか、男の性の喜びがどんなに素晴らしいか、そして、自分の本来の雄の獣としての姿を見せ合うことが最高の治療法であることを見せつけてやろう。さあ、しっかりと目を見開いて男らしいせんずりと三人分の精液を見るように!」
 2人の先生の懇願に、ついに玉井先生が射精許可の指令を出した。

 

「うおうっ、 出すぞ、イく、イくぜっ、見ろっ!」
「イきますっ! イくっ、イくっ!!」
「スゴいっ! 先生達のチンポから、すげえ雄汁が出てるっ!」

 

 先生方の声よりも、もしかしたら私と西田の歓声の方が大きかったかもしれない。
 最大限に膨らんだ真っ赤な亀頭の先から、ばひゅっ、ばひゅっと、真っ白なマグマが天井目掛けて噴出する。三本の肉棒のおののきに合わせ、何度も何度も連動する砲弾は、雨のように降り注ぎ止む気配がない。
 大量に打ち上げられた初発のザーメンは天井にべったりとへばりつき、白濁した粘液は自らの重さに耐えきれず、ゆっくりと生臭い臭いを放ちながら集まり始めた。四方に飛び散った飛沫は夜露のように全員の体に滴り落ち、粘り気によって流れ落ちることを踏みとどまりながら、汗とまみれて男達の裸体に衣装を与えた。

 

「さあ、これが生身の人間から出た天然のローションだ。君達は天井から落ちてくる液を全身に塗りたくり、我々の目の前でこの雄のエキスの詰まった体液をローションにして、いやらしいせんずりを始めたまえ。今度は我々が、君達の全身を愛撫してあげよう。自分でちんぽをしごいている姿を、恥ずかしげも無く見せるようになったとき、いや、我々に誇らしげに見せつけることが出来たとき、君たちはもはや、勃起能力の妨げになっていた羞恥心というものが跡形もなく消えていることに気づくだろう。さあ、私達にいやらしいせんずりを見せつけなさい。大量の精液を放出して、自分達の欲望と性欲を解放しなさい!」

 

 聞いているだけで先走りがだらだらと流れ落ちそうな檄だった。私と西田は玉井先生の指示で、三人分の精液がたわわになって落ちて来そうな天井の真下に横たわった。

 

 最初は二人とも仰向けに大の字で、天井や壁に映る自分達中年男の身体に興奮することから始まった。もっとも、天井は白く濁った雄汁でたっぷりと汚されていたが、かえってその方がいやらしい映像に思える。
 夥しい精液をすでに全身に浴びている先生達は栗の花の匂いをぷんぷんさせながら、私達2人の周りを取り囲んだ。

 

 ぼたっ!

 

 ついに重みに耐えきれなくなったザーメンが、私と西田の身体に落ちてきた。一層の雄だけが発する汁の匂いが部屋中に充満する。
 一度重力に抗えなくなった三人分の多量の雄の粘液が、最初の一滴の後は、横たわる私達の肉体にぼたぼたと続けざまに降り注いだ。

 

「うっ! すげえ、いやらしいなあ。匂いも量もスゴいぜ!」
「先生達のザーメンが、俺達の身体に落ちてくる」
 ちんぽのすぐ脇に垂れた汁をすくい取り、西田は自分の亀頭に塗りつけ始める。私も玉の辺りに滴ってるどろっとした塊を自らの乳首と亀頭にまぶす。
 センズリ用の雄汁ローションが私達2人の全身に行き渡ったのを確認すると、私達をぐるっと取り囲むように胡座をかいている先生達の中から、野村先生が説明を始めた。

 

「これからお2人には、1週間以上も溜め込んだ精液を思い切り出してもらいます。もちろん量や質も観察しますが、この治療で大切なことは、うんといやらしく、淫乱な雄の性を本能のままに他人にさらけ出すことです。射精が目的ではなく、射精に至るまでの高揚感の変化を、観察します。本来、人間も野生の動物であり、射精の気持ち良さを大っぴらに表現することで、あらゆる障がいを消し去る効果があります」
「私達のせんずりを見てわかったように、地位や職業に関係なく、痴態を晒すようになれるのですよ。せんずりをより一層楽しむために、私達も君たちの身体を刺激しながら、快感の補助をします。気持ち良さを持続したいなら寸止めしても良いですが、大抵の人は我々の愛撫に耐えられなくなり、あっという間にイってしまいますよ」

 

 野村先生はゆっくり自分のちんぽを撫でながら説明する。先ほど大量の汁を出したばかりとは到底思えないほど、その男根は力を取り戻し、厳つく、硬くなり、再びその太さを増してきている。他の二人の先生も私達の左右にどっかと胡座をかき、見せつけるようにちんぽを弄んでいた。

 

「さあ、山崎さん達は自分のちんぽを握ってください。そして向かい合う形になって、もう片方の腕を絡めて抱き合ってみてください」
 田畑君の指示で、横たわったまま自分のちんぽを扱きながら腕を首に回して西田と抱き合った。
 自然とキスをするように唇が触れ合う。 
 西田は当然だと言わんばかりに舌をゆっくり差し出した。私の舌を絡めて欲しいということだ。

 

「接吻も自然に始まりましたね。なかなか、いいですよ。それでは、始めます。もっといやらしく、ぴちゃぴちゃ音を立てて、唾液を飲みあって!」
 野村先生の具体的な指導に更に興奮しながら、夢中になって互いの舌をむさぼりあう。

 

「目の前のお互いだけでなく、愛し合っている自分達の姿を鏡で確認するように」
 そう言われて、二人とも視線を周りに移した。
 口から唾液を垂らしながら相手の舌を吸い、ときには首筋や乳首に舌を這わす自分の姿。これがまたなんと淫乱な雄の獣のように目に映ることか!
「山崎、お前の姿、いやらしいぜ」
「西田なんか、垂れてきた先生方の雄汁を吸って、俺の口に注ぎ込んだろ、興奮したぜ」

 

 次に玉井先生はゆっくり私達の頭の方に移動し、忙しく動かしている西田と私の舌の間に自分の熱い魔羅を差し込んできた。そう、ちょうど、西田と私が玉井先生の太いちんぽの竿から雁首、亀頭にかけて左右から舌で舐め合えるように。

 

「玉井先生のちんこ舐めながら、せんずりをかけるって最高っすよ」
 じゅるじゅると竿に滴る雄汁をすすりながら、西田は唸った。
 野村先生が私の側、田畑助手が西田の側に胡座をかき、両手で私達の脇腹から背中にかけてさわさわと、優しく撫で回したかと思うと、突然、爪ですうっと引っ掻くようにすべらせる。
「ああああっ!」
 私は思わず叫んでしまった。
「どうですか2人とも、気持ちいいでしょう?」
「もっともっと、いやらしくなりなさい」
 野村先生は更に手を内ももまで這わせ、金玉の脇の付け根に沿って天井から滴り落ちる精液を塗りつけてきた。

 

「すごいです!先生。そこ、感じるし、いやらしい臭いがしてくる」
 田畑助手も負けじと、液を塗りつけた鼠蹊部のラインに沿って、舌を走らせた。
「ぐがっ! ぎ、ぎゃああっ! き、気持ちいいっ!」
 西田はもう半狂乱になっている。

 

 やがて二人の先生は我々のふぐりへと手をかける。頭の方では、股ぐらから淫靡な性臭を放つ玉井先生の肉棒が、私達の顔の間をゆっくりスライドしていく。

 

「まだ、ローションが垂れているから、乾いてきたらどんどん使いなさい」
 玉井先生はそう言うとむしゃぶりついている私達の顔を天井に向けた。すると、よいタイミングで、ぼたぼたとまた、精液が垂れてくる。私と西田は先を争うように口を大きく開けて受け止め、それを手のひらに吐き出してはまた、自分のちんぽに塗りつける。

 

「ローションが足りないようなら、いつでも言いなさい。すぐに出してやるからな」
 玉井先生は他の二人の先生にも促して、私達の周りで自分達のちんぽをまた大っぴらに扱き始めた。
 私も西田もその姿にまた興奮して、お互いのちんぽをしごく。

 

「追加、イくぞっ!  うっ! 出るっ!」
 二度目の射精の最初は玉井先生だった。
 肉厚の肉体を激しく震わせながら、またもや、大量の雄汁を私達の身体にぶちまける三人の先生。
「先生! もっとザーメンの追加お願いします! 俺たちにたくさん臭え汁かけてください!」
 西田も私も、ぐちょぐちょと己の肉棒をシゴき上げながら、すがるように懇願する。
 無限に供給される生の雄の精汁ローションにまみれた、5人の性の饗宴が続いた。

 

 気がつけば、先生方の手だけではなく、精液まみれの髭や残り香のついた舌や、いく本もの巨根が私達の身体の中や外や間に出入りしている。

 

 強烈な雄の体臭と精液の臭い、ぬめぬめした汗と粘りつく喘ぎ声。

 

 5人の男達の性の狂宴はいったいどれほど続いたのだろう。
 お互いに何度イったか分からなくなるほどの絡み合いの中、やっと東の壁の高いところに一か所だけある小窓から、暁の光が差し込み始める。
 腹と腹の間から突然噴き出す、誰のものかもわからない精液を私は顔面に浴びる。それを嬉しそうに舐めとった玉井先生が、西田のケツの穴に舌先に溜めたままの雄汁を差し込む。野村先生の乳首を田畑君が舐め上げているかと思えば、私のチンポを誰かがしゃぶりあげる。
 朝の光を映す鏡の中に、雄だけに許される肉欲の交わりが反射している。

 

 次から次へと、とめどなく発射される雄達の精液で、黒色のマットレスは灰色のまだら模様に変わっていた。その白いまだら模様はそのまま我々の身体を染め上げていく。もはや我々は、人間以前の、本能のままに生きる太古の野生の雄にと変わっていた。
 これほどの交情が、まだ一晩過ぎただけであるのが驚きだった。おそらくは仮眠を取るだけで続いていく三日間の性宴の中で、私達の人間性そのものが変化してしまうに違いない。
 私の口の中に何度もねじ込まれる、無数の魔羅とふぐりが、誰のものでも、私が放出する、精液が誰の身体の中に入ろうとも、十本の手足と五本のペニスと五枚の舌と十個の睾丸を持ったこの奇怪な生き物が、すべてを快感へと導き、これまでの私の悩みなど忘れさせてくれるのだ。

 

 そのことに気づいたとき、私は知った。
 この性の治療は永遠に終わることがないこと、そしてその処方箋は永遠に性の快感に溺れることだと。