第一部 少年期
第二部 思春期
第三部 青年期
二 伊藤鍼灸治療院 new
三 下宿生活 new
四 引き戸 new
第四部 未
第五部 熟年期
現在、農業に従事されている67才(2020年現在)になられる里見雄吉さん(ペンネームです)の体験談です。
サイトでの公開にあたって私の関わりとしては、いただいた原稿の明らかな誤字脱字の校正やワープロ文章からテキストファイルに起こしたときの空白を整えたぐらいで、文章については御本人のものをそのまま掲載させていただいています。
御本人とはTwitter(男雄楽館さん、男常雄さんとしてアカウントを運営されています)を通じて出逢い、呟きとして投稿される文章の中身とその表現にとても惹かれるものを感じていました。
やりとりの中で「文章をなかなか掲載出来る場所が定まらない」との声をお聞きし、私のサイトのようなところで良ければと、こちらから声をかけさせていただきました。
こちらで公開する作品は、御本人がTwitterや他のサイト・掲示板などにこれまで投稿されてきたものを加筆修正され、半ば自叙伝のような形でまとめてきておられるものです。
ツイートや掲示板では他のハンドルネームを使われていますが、全体をまとめるにあたり、新しいペンネームでの掲載を希望されましたので、ノベルス三太すとしてはそちらのお名前を使わせていただいています。
幼少期より今現在へと繋がる生活史と同性愛者としての遍歴が、実話を基にした非常に力強い説得力と時代時代の空気感を伴いつつ、端正な筆致にて綴られていきます。
私自身はおそらくまとめられたものとしては一番最初の読者であるという幸運を噛み締めつつ、時代的な切なさと感動、人が生きる喜びとしての官能を同時に感じ取れる作品として拝読しました。
正直、私のサイトのようなところではなく、どこかきちんとしたところ(それが何を指すのか自分でも分かってはいませんが)での掲載をした方がいいのでは、とも悩んでいますが、まずは少しでも読んでいただける方が出てくればとも思い、掲載します。
高度成長期を目の当たりにしながらも、まだまだ同性愛者の偏見や社会的な無視が大きかった時代を生きてこられた人生の先輩の力作を、どうぞご堪能ください。
里見雄吉氏がかつて「源藏」のペンネームで他掲示板等で発表されていたものを、ご本人が創作小説としてリファインされ、こちらで掲載させていただけることとなりました。
発表への経緯については小説中の序章をお読みください。