不良青年更生寺院顛末記

その5

 

その5 目の前で

 

 30人を越す男達が、また本堂に集まってくる。

 さっきは締められていたご本尊の前の扉を開けて(『ご開帳』って言うんだって)の勤行が、夜の部だけなんだって教わった。

 

「見るのは翔平君、初めてだよな、うちの本尊」

「ですよ。本堂入ったのって夕方前のときだけだし、あのときは壇の上の扉、確か開いて無かったし」

「昼に話したように、性力信仰の対象としての荼伽天様がうちの本尊だ。見ればすぐに分かるけど、けっこう、あの、その、いやらしい像だよ」

 

 なんか正成さんがこういう話するときって、ちょっと恥ずかしそうにするのがなんか可愛いっていうか。

 いや、ガタイもチンポもすげえ人に、俺みたいなんが言うこっちゃ無いんだけど。

 

「ご本尊様が開帳したら、まずは皆で経を上げることになる。まだ覚えて無いのは当然だから、まずは周りの声にしっかり酔うといい。香ももちろん焚かれるし、夜は量も多いので、すぐさま翔平君の肉体自体の準備は整うはず。

 たぶんその後に、今日の主役はって感じで紹介されて、特等席で道円和尚様と耕一さんのを見ておくようにってなると思うよ」

「了解です! 俺、もう先走りだらだらですよ!」

「はは、みんな同じなんだ。先走り多いの、ここでは自慢の一つだから、見せつけてやるといい」

 

 なんか正成さん、すげえ話してるよな。

 で、そんなこんなしてたら、道円和尚が出てきて、厨子の扉を開けたんだ。

 みんなご本尊に向かって頭を下げる。

 すぐにまたあの読経が始まる。

 

 なむからたんのう とーらーやーやー

 なむあーりーやー ぼりょきーてー

 しふらーやー ふじさとぼーやー

 もーこーきゃーるにきゃーやー

 おーん

 さーはらはーえい しゅーたんのうとんしゃー

 なむしきりーとーいーもーおりやー

 ぼーりょーきーてーしふらーりんとーぼー 

 

 それだけで、俺、いや、俺以外のみんなもだろう、先走りで褌の前がぐっしょり濡れていく。

 ずらっと並んだ裸の肩が、かすかに揺れながら読経が続いていく。

 

「本日入山した野間翔平、こちらに来なさい」

 

 道円和尚が、俺を招く。

 隣の正宗さんがお経を唱えながらも、その目が行ってこいって言っている。

 

 俺、褌の前を盛り上げたまんま、道円和尚の前に進む。

 

「この寺のご本尊様じゃ。初めてのお前に、ちと説明をしておこう」

 

 そういう和尚の全身から、近くに寄るともう、むわっとした熱気が上がってくるのが伝わってくる。

 全身が黒々と毛深くて、すげえカラダしてて、性力、精力、生命力に溢れてる感じで。

 とにかくもう、なにもかもが『強い』人なんだっていうのが、一目で分かる人だった。

 

「このご本尊様のお姿、お前は初めて見て、どう思う?」

 

 俺、とにかく正直に言うしかないと思った。

 

「えっと、男の神様2人が重なって立ってる姿だと思います。前の人は腰から上を左に捻って、上半身を左側に、後ろの人は上半身を右側に捻ってるので、臍から上はお二人ともこっちから見えてるって言うか……」

「ふむふむ、続けたまえ」

 

 なんか、先生みたいな感じ。

 一応神様(仏様?)だから、なんか敬語使わなきゃとは思ったけど、たぶん色々間違えてる。

 

「えっと、お二人とも片手は頭の上に、もう片手は横に広げるようにしてるので、パッと見では腕が4本あるように見えます。重なってる下半身も、片方の足の膝を上げてるので、バランスは取れた感じです」

「なかなかよいぞ。して、荼伽天(ダーカてん)様の大事なところはどうなっておる?」

 

 あ、なんか道円和尚、引き出し上手な気が。

 

「あ、あの、お二人とも裸で、その、後ろの神様のチンポが、前の神様の尻にずっぽり入ってるように見えます。前の神様のチンポもギンギンに勃ってるので、たぶん後ろの神様もそうなのかなって……」

「ほうほう、正確な見立てじゃな。それもこれも、昼からこの寺で過ごしたゆえのものではあるとは思うが……。して、翔平。この像を見て、お前は『どう』思ったのか、正直に申してみよ」

 

 俺、思ったことそのまま言っていいものか、ちょっとだけ悩んだ。

 たぶん、ここが普通のお寺だったら、絶対に言っちゃいけないんじゃないかって思ったから。

 でも、この寺で、半日いるだけでこれほどのことがあってるこの寺だったら、たぶん思ったこと、感じたことを素直に言ったがいいんだってのも、分かってた。

 

「和尚様、正成さん達から話には聞いていましたが……。俺、このご本尊様見て、すげえ、その、いやらしいって思いました。すげえ、エロいって思いました」

 

 まさに『正直』な気持ちってこれだよな、俺の。

 

「よくぞ言った、翔平!

 まさにそれが、我が宗派の目指すところ。

 荼伽天(ダーカてん)様をいただく我らは、人の持つあらゆる欲もまた、生命の力となるものと考えておる。もちろん、ここでは特にそれを性的なもの、精力、性力と定義もしておるが、それをまず自然なものとして受け入れ、後に互いに高め合い、楽しみ合うことが人の人生を豊かにするものだと儂は考えておる。

 翔平よ、今日はその中でもとりわけ荼伽天様の姿に近い、互いの魔羅と尻を使った交接を、お前の目の前で披露する。

 しかとその目で見て、儂等の息吹を、命の輝きを感じ取り、自らの性力をも高めることに専念いたすのだ!」

 

 昼に親父達に話してた和尚さんとは、なんだか雰囲気が違うっていうか、すげえ生き生きしてるっていうかさ。

 俺、ああ、こんな人、いいなあって思ったんだ。

 なんか、自分が考えてること、いいと思ってることを、しっかり人に伝えることが出来る人、すごいなあ、いいなあって、そのとき、ホントに思ったんだ。

 

「はい、和尚様と、耕一さんの交わりを、しっかりと見させていただきます。その中で正成さんや継男さんとともに、何度も何度も射精して、互いに楽しみ、味わい、その昂ぶりを感じたいと思います」

 

 俺の返事を聞いて、道円和尚の全身がぐわっと一回り大きくなるように感じた。

 それこそ、気合いが入ったんだって、俺にもすんげえ伝わってきた。

 

「壇を用意せい!

 これより僧侶耕一と儂の交わりを、新しき仲間野間翔平の目の前にて執り行う!

 耕一、準備は出来ておるか?」

「はい、すでに金精棒は抜き取り、よくほぐし、潤滑油も塗り込めております!」

 

 広い本堂、俺達が座っている目の前に、一段高い床のような形の壇が用意されている。

 クッションみたいな、すごい厚手の座布団みたいなのも幾つか乗ってるのは、何かに使うんだろうか。

 四方をなんか細い縄みたいなので囲ってあるのも、きっと意味があることなんだろうな。

 そこに、もう褌も外して素っ裸になった2人が上がった。

 

 周りの連中も、全員が隣の人の褌を外し始める。

 俺も、正成さんも、継男さんも、おっ勃ったチンポを見せつけるようにして褌を互いに外し合い、3人が並んで座り直す。

 

 壇の真ん中、俺達の目の前に、耕一さんが横たわった。

 

「尻を上げろ、耕一。まずは前からだ」

 

 ごろんとした体型の耕一さんが両足を抱え上げると、道円さんの位置からは尻からなにから丸見えになるはずだ。

 俺達はその2人を真横から見る場所に陣取り、2人の剛毛に覆われたすげえガタイに、もう興奮しちまってる。

 

「腰を上げるぞ」

 

 道円さんが耕一さんの腰を上げさせて、その下にあの厚い座布団を押し込んだ。

 ああ、あれってああいうふうに使うんだ。

 耕一さんの尻穴が上を向き、たぶん、すげえ『入れやすく』なったに違いない。

 

「お前の尻穴がじっくりと濡れておるぞ。よおほぐしてあるようじゃ。このまま入れるが、よいか?」

「はい、和尚様。早く、早く、入れてください。もう、待ちきれません」

「うむ、入れるぞ、耕一。儂の逸物を、儂の魔羅を、お前の尻で存分に味わうがよい!」

 

 道円さんのそれこそ規格外のでっかいチンポが、ずいっと前に突き出された。

 耕一さんのいっそう毛深い尻肉の間に、ありえないほどの巨根が差し込まれていく。

 

 もーらーもーらー もーきーもーきー

 りーとーいん くーりょーくーりょー

 けーもー とーりょーとーりょー

 

 周囲の読経にも熱が入るのが分かる。

 それぞれまだみんな座った状態だけど、その手や、中には何人かの口が、隣の人のチンポを責め始めていた。

 

「うあっ、あっ、デカいっ、やっぱり、道円和尚のはっ、デカいっ……」

「大丈夫か、耕一。無理はするでないぞ」

「だ、大丈夫です。もっと、もっと、奥まで……。和尚のを、もっと奥まで入れてください……」

 

 俺、もちろん2人のチンポと尻を見てるんだけど、それよりもなんて言えばいいのか、耕一さんが和尚様を見る目、和尚様が耕一さんを見る目、視線。

 そっちがさ。

 そっちの方にすげえエロさを感じてた。

 

 口を開けて、荒い息をしてる耕一さん。

 額から汗を流しながら、耕一さんの目だけを見つめている和尚。

 もう、その2人のその姿が、もう、もう、それだけで、すげえ、エロかった。

 

「うう、うあっ、あっ、あっ、入ってくるっ! すげえ太いのがっ、入ってくる!」

「おお、儂の魔羅をお前の尻が飲み込んでいくぞ。ぬめぬめと柔らかくも、根元も先も締め付けられ、なんと気持ちいい尻じゃ!」

「あっ、あっ、和尚様っ! 和尚様っ!」

「うむ、入るぞっ、耕一っ!! お前の尻に、儂の魔羅がっ、すべて、すべて入っていくぞっ!!!」

 

 すごかった。

 ホントにもう、あのデカさと長さのある和尚さんのチンポが、ずいっ、ずいっと、耕一さんの尻に飲み込まれていく。

 見てるだけで、俺、自分の尻が、金精棒の入ってる尻穴が、なんだかすげえ疼くようにすら思えてきた。

 

 最後の瞬間は、耕一さんの肩がびくんと震えたように見えたんだ。

 

「うああああっ、入ったっ!! 和尚様のっ、和尚様の太魔羅がっ、俺のっ、俺の尻にっ、全部っ、全部入ったっ!!!」

「見事なりっ、耕一っ!!

 儂の魔羅をこれほどの短い時間で受け入れるものはそうはおらん。よいか、動かしてよいか、耕一っ!!」

「動かして、動かしてくださいっ、和尚様っ!! 俺の中を、ぐちゃぐちゃに掻き回してくださいっ!!」

 

 さっきまでのちょっと剽軽だけと、色んなことを教えてくれてた耕一さんとは、また別の耕一さんだった。

 尻に入れられた和尚の巨根を、存分に味わい尽くそうとする、すげえやらしい、すげえエロい耕一さんが、そこにいた。

 

「覚悟せいっ、耕一!! 泣き言を入れるなっ!!」

 

 和尚様の檄が合図だった。

 最初だけ、ゆっくりと根元まで引き抜かれたあのでっかいのが、もう次の瞬間にはすごい勢いで打ち込まれ始めたんだ。

 

「あっ、あっ、あっ、あがあああっ、がっ、がっ、がああああっ!!!!」

「おおっ、よいぞっ、よいぞっ、耕一っ!!! お前の尻がっ、儂の魔羅にまとわりつくっ!! よいかっ? お前もよいかっ?」

「ああっ、いいですっ、すげえっ、すげえ感じるっ! 和尚様の魔羅がっ、魔羅が俺のっ、俺の中をぐちゃぐちゃにしてるっ!! ああっ、すげえっ、すげえっ!! もっとっ、もっとっ、和尚様っ、もっと俺にっ、俺に和尚様の魔羅をっ、もっとくださいっ!!!」

 

 もう、俺、どうしていいか分からないほど興奮してた。

 今、握られたら。

 今、扱かれたら。

 今、しゃぶられたら。

 もうもう、一瞬でイッちまう。

 それほどの光景が、俺の目の前で繰り広げられている。

 

「正成さんっ、継男さんっ、俺っ、もうっ、保たないっ!! こんなのっ、こんなのっ、見てるだけでっ、見てるだけでイッちまうよっ!」

「1人でイくなっ、翔平っ! 俺達の手や、口でイけっ!!」

 

 悲鳴みたいな俺の声に継男さんがストップをかける。

 そのとき、読経をしている先輩達の中から何人かが、すうっと俺達の前に跪いた。

 

「あ、あ、先輩方、な、なにを……?」

「私は康円(こうえん)という僧侶だ。この寺では、男の精汁は互いに飲み合い、味わうもの。

 今日入山したばかりのお前には、両側からの刺激でタイミングを合わせることは難しかろう。

 楽しむがよい。感じるがよい。翔平、お前の汁は、この前にいる私がすべて飲み干してやる」

 

 よく考えれば当たり前のことだった。

 性力を互いに巡らすことが目的なのに、座った姿勢で横から扱かれれば、放たれた汁は床に落ちてしまう。

 正成さんや継男さんなら、イく瞬間に手で受けるタイミングのコントロールが出来るかもだけど、そのときの俺にそんな余裕があるはずがなかったんだ。

 

 正成さんと継男さんの前にも一人ずつ、2人のチンポからの射精を待つ人が跪く。

 たぶん俺に付いてくれた2人に、自分達のことを考えず、俺の快感にだけ集中しろって意味だったんだと思う。

 

「宗円(そうえん)様、日円(にちえん)様、ありがとうございますっ! 私も継男もっ、翔平を感じさせることに集中しますっ!!」

 

 正成さん、継男さんもその意味はすぐに理解したらしい。

 ついに2人の舌と手が、俺の乳首とチンポ、金玉に伸びてきた。

 

「ああっ、乳首気持ちいいっ! すげえっ! 乳首っ、乳首からも精液出そうなくらいっ、気持ちいいっ!」

「こちらはどうだ、翔平っ! 金玉と亀頭と、俺と正成さんが同時に責めるぞっ!!!」

「うが、がああああっ、それっ、それっ、ダメですっ!! 亀頭はっ、亀頭はヤバいっ!! あっ、ダメっスっ! イっちまいますっ! 俺っ、もう、もうっ、イッちまいますっ!!!」

 

 握られて、舐められて、摘ままれて、いじられて。

 そこからはもう、あっと言う間だった。

 耳から聞こえる読経、目の前でガツガツと耕一さんの尻を突き上げる和尚様のぶっといチンポ。

 ぐちゅぐちゅと握りつぶされるほどの勢いで亀頭が刺激されれば、金玉は優しく柔らかく揉みほぐされる。

 

 もう、ダメだった。

 始まって5分も経っていないのに、俺、もう、保たなかった。

 

「あっ、ああっ、イきますっ! 俺っ、道円和尚とっ、耕一さんの見てっ、正成さんにチンポ扱かれてっ、継男さんに金玉揉まれてっ、俺っ、イきますっ、イきますっ、イっちまいますっ!!」

「イけっ、翔平っ!! 翔平のガチガチの魔羅っ、すげえデカくなってっ、すげえ固くなってるっ! イけっ、イけっ、翔平っ、イけっ!!」

「全部受け止めてやるぞっ、翔平っ!! 私の口にっ、口に出せっ! たっぷりとっ、お前の汁をっ、出せっ!」

 

 正成さんの、康円さんの檄に、俺、背中がびくびくと震えた。

 

「ああああっ、出るっ、出るっ!! 俺っ、読経聞きながらっ、イくっ、イくっ、イっちまうっ! ああっ、ああああっ、あっ、あっ、イくっ、イくっ、イきますっ、イくっーーーーーーーーー!!!」

 

 雄叫び?

 いや、もう、猛獣の叫びだったんだと思う。

 

 真っ正面ではすさまじい和尚さんと耕一さんの交わり。

 両の乳首は正成さんと継男さんに甘噛みされて、チンポと金玉は2人の手で責められて。

 耳と全身の皮膚を震わせるのは低くて重い読経の響き。

 口と鼻から吸い込んだ香の匂いは、全身の性感帯の感度を上げていく。

 

 俺の射精、すごい量だったんだと思う。

 もう、今日だけで、昼からの射精だけで14、5回目のはずだった。

 もう、回数すら数え切れない、それほどの快感だった。

 

 正成さんが扱き上げる俺のチンポ。

 その先端をがっしりとした顔付きの康円さんがねぶり上げる。

 あんな年上の、俺の2倍近いぐらいに年上の人が、俺の汁を躊躇いも無く飲んでくれてる。

 香の効果でいつもの何倍もの量が出る汁を、むせ込むこともなく、ごくごくと飲んでくれてる。

 

「……落ち着いたか、翔平君……?」

「すんません、正成さん……。俺、まだ、イきたい。チンポから、汁、まだ出したい」

「正成、3回ぐらい、まずはイかせてやれ。交代するのはそれからでいいだろう。お前達のも、俺達が全部飲んでやるから心配するな。ほら、和尚様達も、どんどんノッてきてるぞ」

 

 康円さんの言う通りだった。

 いつの間にか、四つん這いになった耕一さんの尻に、道円和尚がすごい勢いでチンポをぶつけてる。

 耕一さんの尻肉と、和尚様のでっかい金玉がぶつかる音が、読経響く本堂の中でリズムを刻む。

 まるで削岩機のような和尚様の腰の動きは、とてもじゃ無いが60過ぎの人には見えなかった。

 

「どうだ、翔平。和尚と耕一の、あのケツを使った交わりを見て、どうだ? あの2人を見てて、嫌だとか、汚いとか思うか? あの2人を見てて、気持ち悪いとか、思うか?」

 

 康円さんが、尋ねてくる。

 俺は精一杯の動きで、首を横に振る。

 

「そんなことっ、そんなこと無いですっ!

 俺っ、俺っ、すげえと思いますっ!

 あんなふうにケツにチンポ入れられてよがる耕一さんも、あのでっかいチンポあんなに激しく出し入れして責める和尚様もっ、すげえっ、すげえエロいし、やらしいし、カッコいいと思いますっ!

 俺も、俺も、和尚のあのでっかいの、入れてもらいたいっスっ!

 耕一さんみたいな、カッコいいアニキにっ、俺のチンポ入れたいっス!!」

 

 俺、吠えるようにして康円さんの問いに答えた。

 答えっていうより、俺の願望だった。

 

「修行に励めっ、翔平っ! お前のケツが、どんなチンポでも受け入れることが出来るようにっ、ケツの、チンポのっ、口のっ、手のっ! 全部、全部、修行に励めっ!!」

「はいっ、康円さんっ! 俺っ、俺っ、頑張りますっ!! 勤行もっ、ケツの修行もっ、お経も覚えてっ、もっとっ、もっとっ、皆さんとやらしいことしたいですっ!! チンポもっ、ケツも、全身使って、感じて感じさせてっ、お互いに気持ちよくなりたいですっ!」

「俺達も応援してるぞっ、翔平っ!! ほらっ、和尚達もそろそろ最初の射精になりそうだっ! みなっ、タイミング合わせてっ、一緒にイくぞっ!! 相坊は相手のイきそうな気配をコントロールしろっ!! しっかり快感を伝え合ってっ、互いに最高の射精にしろっ!!!!」

 

 なむからたんのう とーらーやーやーっ!

 なむあーりーやー ぼりょきーてー

 しふらーやー! ふじさとぼーやー

 もーこーきゃーるにきゃーやーっ!

 

 繰り返される読経の声は、もう割れんばかりの大きさになってた。

 怒鳴るような、歌うようなその声に浸っていると、金玉からチンポへと、またどんどん汁が上がってくる気がする。

 

「耕一っ! 身体を起こせっ! 立ったお前を、後ろから突いてやるっ!! 握られずにっ、扱かれずにっ、己の魔羅から汁を噴き上げよっ!!」

「ああっ、和尚様っ! 俺をっ、俺をっ! イかせてくださいっ!! 和尚様のっ、その太魔羅でっ、俺の魔羅汁を出させてくださいっ!! 俺をっ、俺をっ、イかせてくださいっ!!」

 

 さっきもちらっと聞いたこの言葉。なんのこっちゃ分かんなかったけど、後から聞いたらあの『トコロテン』って、チンポを扱かれずにケツへの刺激だけで射精しちまうことってことだった。

 俺、そのときは言葉の意味は分かんなかったけど、耕一さんが和尚様のチンポで突かれて、そのまんま射精したいってのだけは伝わってきてた。

 それだけで、俺、もう、すげえって思ってた。

 

 壇の上では立ち上がった耕一さんが少し腰を落として、また和尚様のぶっといチンポをその尻に受け止めてる。

 身長差があるので、かなり和尚様にはキツい姿勢に見えたけど、そんなことは2人ともぜんぜん構わない感じに見えた。

 

 それこそ下から上に、ガンガン突き上げられる和尚様の太棹が、少しばかり朱い肉が見える耕一さんの尻にものすごい勢いで出し入れされてる。

 耕一さんの太短いチンポがガチガチのまんま、2人の腰の動きにつれてぶるんぶるん上下する。先っぽから巻き散らかされる我慢汁は、俺達の顔にも届きそうな勢いだ。

 

「あっ、和尚様っ! 俺のっ、俺の汁がっ、汁が上がってきましたっ! イきそうですっ! 俺っ、俺っ、和尚様のでケツ掘られてっ、ケツ掘られてるだけでっ、俺っ、イきそうですっ!!」

「みなの者っ!!

 耕一の射精に合わせて相坊の魔羅を扱き上げよっ!

 相坊の魔羅をしゃぶり上げよっ!!

 儂もイくぞっ!!

 みなっ、耕一の射精に合わせてっ、イくぞっ、儂もイくぞっ!!」

 

 おーん

 さーはらはーえい しゅーたんのうとんしゃー

 なむしきりーとーいーもーおりやー ぼーりょーきーてーしふらーりんとーぼー 

 なーむーのーらーきんじー きーりーもーこーぼーどーしゃーみー

 さーぼーおーとうじょーしゅうべん

 あーしゅーいん さーぼーさーとーのーちーぼーぎゃー 

 もーはーてーちょー とーじーとー

 おーん

 おーぼーりょーきー るーぎゃーてー きゃーらーてー

 いーきり もーこーふじさーとー さーぼーさーぼー

 もーらーもーらー もーきーもーきー

 りーとーいん くーりょーくーりょー

 けーもー とーりょーとーりょー

 

 しゃぶったり胸を舐めたりキスしたりで、実際に読経をしてる人はもう半分ぐらいだったと思う。

 でも、その音量は、これまでで一番のものになってた。

 声に出せない状態の人も、心の中で唱えてる。

 それがぜんぜん覚えて無い俺にも伝わってきてた。

 

 俺もまた、正成さんと継男さんからの刺激で、金玉の底から汁が上がってきてた。

 俺、両手をなんとか伸ばして2人のチンポを扱いてた。

 たぶん、俺がちょっと間違っても、2人の前にいる宗円さんと日円さんがなんとかしてくれる。そんな確信があった。

 

「あっ、すげえっ、翔平の扱きでっ、俺っ、イきそうだっ!!」

「ぼ、僕もイきそうだよっ! 翔平君っ、もっとっ、もっと扱いてくれっ!! 和尚様とっ、耕一さんとっ、一緒にっ、翔平君も一緒にイこうっ!!」

「3人ともっ、お前らの精液はすべて我らが受け止めるっ! 互いに失敗を気にせず、扱き上げろっ!!」

「あっ、あっ、でもっ、康円さん達はっ、康円さん達のチンポっ、誰もしゃぶれてないのにっ!」

「翔平っ、私の魔羅を、お前の足で踏めっ! 強く踏みつけっ、床にごろごろと押し付けろっ!!」

「そ、そんなっ! 先輩のっ、先輩方のっ、チ、チンポ踏むなんてっ、康円さんのチンポ踏むなんてっ、俺っ、俺っ、出来ませんっ!!」

「馬鹿もんっ!! 我らが何年修行してきてると思ってるっ! お前に踏まれるぐらいでびくともするような鍛え方はしておらんっ! 見ろっ、正成もっ、継男もっ、意味が分かってるぞっ! 宗円と日円の魔羅をっ、もう2人とも足で踏み転がしてるぞっ!!」

 

 和尚様と耕一さんの交わりから目が離せなくなってた俺。

 ちらっと下を見ると、確かに2人の足がでっかい先輩達のチンポを踏みしだいてた。

 康円さんの言うことが、床になすり付けられた先輩達の先走りの量で、はっきりと俺にも伝わった。

 

「す、すんませんっ、康円さんっ! 俺っ、康円さんのチンポっ、踏ませてもらいますっ! 俺の足でっ、俺の足でイってくださいっ!!」

 

 俺、誰かがこのときの俺をビデオかなんかで撮っててくれてたら、たぶんもう、一生モンのズリネタになったんじゃないかと思った。

 

 両手は左右の2人のチンポを握りしめて、乳首は2人に吸われ、チンポと金玉をまさぐられてる。

 足の裏では康円さんのこれもすげえぶっといチンポをごろごろ転がして、その感触にすら、俺、すげえ快感を感じてた。

 

 香の甘い香りを嗅ぎながら、頭がくらくらするような読経の波に浸ってる。

 立ったまま耕一さんの尻をガツガツと掘り込む道円和尚が目の前にいる。

 

 とうに過ぎてた限界が、またやってくる。

 耕一さんの最期が、目前になってきてた。

 

「うああああっ、イきますっ、イきますっ! 道円和尚様っ、俺っ、掘られてっ、和尚様の太いので掘られてるだけでっ、イきますっ、イきますっ、俺っ、イっちまいますっ!!」

「よしっ、耕一っ、イけっ!! 儂もイくぞっ!! みなもよいかっ、イくぞっ、今宵ばかりはっ、みな一緒にっ、一緒にイくぞっ!!!」

 

 俺の汁も、上がってきた。

 耕一さんと、和尚様と、正成さんと、継男さんと、康円さん達と、この寺にいる全部の先輩達と、一緒に、一緒にイきたかった。

 一緒に、雄汁を、ザーメンを、精液を、出したかった!

 

「うああああああああっ、イくっ、イくっ、俺っ、イきますっ、イくっ、イきますっ、うああああああああっ、イくっーーーーーーーーーーーー!!!!」

「儂もイくぞっ、耕一の中にっ、イくぞっ、イくぞっ、イくっ、イくっ、イくっ!!!」

「俺もっ、イくっ、イくーーーーっ!!」

「出るっ、出ちまうっ、ああああああっ、出るっ、出るっ!!!!」

「漏れちまうっ、俺の汁がっ、ああああっ、口に出しちまうっ!!」

「うっ、ぬっ、ぬああああああっ!!」

「出るっ、出るぞっ、出すっ、出すぞっ!! 飲めっ、飲んでくれっ、イくっ、イくっーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 

 

 本堂にいた30人以上の先輩達が、全員このタイミングでイッたんだ。

 

 そりゃ、ちょっとズレた人もいたかもしんないけど、そんなの気にならないぐらいの、すげえ集団射精だったと思う。

 イく瞬間の、あの男にしか分かんない背中の緊張が、下っ腹の緊張が、ひくひくする尻肉が、もうみんなのすげえ射精を表してた。

 

 俺ももう、今まで生きてきた中で、最高の射精の一つだったと、今でも思ってる。

 

 

 

 それからどうなったって?

 もちろんまだ勤行の時間は続いてたから、あれから何度もイッたよ。イかせてもらったよ。

 結局俺はあの日、トータルだと20回以上、出したんだと思う。

 最後の方でも汁は出てたし、あんなこと、たぶんホントに生まれて初めてだった。

 

 あ、あのとき思わず康円さんの指示で足でイッてもらった汁は、もちろん俺達3人ですくって飲ませてもらったし。

 そのときの御礼ってわけでもないけど、俺、康円さんのも直接2回は飲ませてもらったかな。

 

 康円さんの話では、初日でこれだけ楽しめた奴は久しぶりって話しだった。

 継男さんもけっこう頑張ってたけど、お前には敵わねえよって言われたりで。

 正成さんはやっぱりちょっとおとなしかったみたいで、それでも10回はイってたって話で、一番すごかったのは耕一さんだったんだって。

 まあ、自分でも回数すごいんだって自慢してたけど、最高で一日30回イったことがあるってのには、さすがに驚くよね。

 

 まあ、そういう俺もこの寺に来てからの射精回数、たぶん、一日二桁以上が続いてる。

 いやらしさと、気持ち良さと、それが人の手、人の口によるものだっていうことと。

 全部が気持ちよかった。

 全部がいやらしかった。

 全部が、命のエネルギーに満ち溢れてた。

 そんな毎日の始まりが、この日一日に濃厚に詰まってたんだ。

 

 

 

 あの日の夜、ちゃちゃっとみんな風呂で汗と汁流して、それぞれお休みって部屋に分かれて。

 もう前日もほとんど寝てなかったわけだから、俺、すげえ眠くて。

 でも寺のシステムとして、必ずトイレも含めて2人で行動しなきゃってことで、寝てる間は相坊同士の片手が、『相綱(あいづな)』って紐で結ばれちゃうんだ。

 正成さんの左手と、俺の右手が1メートルぐらいの紐で繋がれて、けっこう大きめの布団に2人で寝ることになった。

 隣の布団には継男さんと耕一さん。

 もう、眠気さえ来なきゃ、俺、一晩中でもしゃぶってしゃぶられてって、やりたかったけど。

 朝早い分、布団にも早く入るんだけど、体力ある人達は夜更けまで部屋でもやりあってるっての聞いて、俺も早くそうなりたいなって。

 勤行だとどうしても相坊とのやってやられてが中心になるけど、部屋なら同室の者同士、あるいは他の部屋の人も呼んでも構わないってことみたいだし。

 ここの生活に慣れてきたら、先輩達みんなのとこに、夜の挨拶回りもしなきゃなって耕一さんからもアドバイスがあって。

 

 それでもやっぱり、その日はもう眠くて眠くて。

 まだ和尚さんに掘られた火照りが残ってる耕一さんのは、継男さんがほとんど一晩中しゃぶってたらしいけど、俺はもう、正成さんがあきれるぐらいの早さで寝ちまってたらしいんだ。