新入団員歓迎会

~俺達男性合唱団~

その3

 

訓練、その二

 

「さて、雄三のチンポもまだまだ元気みたいだし、次の訓練に行くか」
「今度は歌うときの口の開け方だ。いい声を出すには咽の奥まであけなきゃだめだ。まず、あごを引いてゼッコンを下に下げる、そしてナンコウガイを持ち上げるようにしてコウコウナイの空間を大きくするんだぜ。太田、お前が実際にやって説明してやれよ」
 さきほどまでとは打って変わったような真剣さで、倉田先輩が指示してきた。

 

「なにをやられても驚くなよ。まず、壁際に立ってみな」
 太田先輩がそう言うと、立ち上がった俺の前にゆっくりと膝をつく。膨れあがった俺のチンポが、先輩の目の前で先走りを垂らしているのは、たまらないほどの刺激だ。先輩の顔に先走りがついちまうと思った俺が、腰を引こうとした瞬間だった。なんと太田先輩の小さめの唇が、俺の肉棒をいきなり咥えこみしゃぶりはじめたのだ。

 

 先輩の口の内は火傷するかと思えるくらいに熱く、ねっとりとまとわりつく粘膜は、俺の肉棒にとって初めての刺激だった。

 

「ああっ、せ、先輩。お、俺っ、出ちまいますよ」
 俺のあわてふためきようを上目使いに見上げながら、太田先輩は俺の金玉をぎゅっと強く握った。思わずうずくまりたくなるような強烈な痛みが、股間から脳天まで走る強烈な快感に急ブレーキをかける。

 

「いいか、このくらいでイくんじゃないぜ。太田のやってる尺八は、お前をイかすためじゃない。さっき言ったように、歌うときの口の開け方を教えてやってるんだぜ。今、お前のチンポはどうなってる?」
 倉田先輩がイくことだけで頭が一杯になっている今の俺にとっては、どうでもいいようなことを聞いてきた。

 

「な、なんか、口の中が、あ、熱くて、やわらかくて、お、俺のチンポにまとわりついてるみたいです」
 まったく馬鹿みたいに聞こえるが、粘膜の快感と金玉をこりこりとやられる痛みのせめぎあいに耐えている俺にしてみれば、精一杯の感想だった。

 

「そう、そのとおりのはずだ。お前のでかい奴を太田が喉の奥を開けずに唇だけ広げて咥えてる。だから、舌やすぼまった口の中の粘膜が絡みついてるように感じるんだ。ここまでは分かるだろう」
 たしかに太田先輩のぬめった粘膜が、俺の肉棒のまわりでねっとりと蠢いている。このまま口を動かされなくても、絡みつく粘膜の刺激に、あっと言う間にぶっぱなしてしまいそうだ。

 

「そこで、さっき俺が言った言葉どおりにやってみる。まず太田のゼッコン、舌の根と書く、まあ、舌全体と思ってくれればいい。こいつを下げてみる」
 男にとって一番敏感な部分、鈴口とそのまわりからの刺激がスッと引いた。

 

「次にナンコウガイ、こいつは軟らかい口の蓋と書く、口の中の上側の粘膜だ。こいつを持ち上げる。最後にコウコウナイ、口の中の空間って意味だ。こいつを広げるようにする。どうださっきまでと全然違うだろう」
 つい先ほどまで粘膜につつまれていた俺の肉棒は、今や、太田先輩の唇で支えられ、幹のあちこちがかすかに口中の熱さをとらえるだけになってしまった。実体験で初心者に理解させるには、たしかに最高の方法だろう。
「なんだか刺激がなくなってしまったみたいです。じんわりとあったかいのは分かるんですが、なんだかものたりないような、もっとしゃぶってもらいたいような、そんな感じです」

 

「正直でいいぜ。そう、そいつが歌うときの深い発声をするための理想的な口の形なんだ。もっともこれからお前達、一年にもたっぷり練習してもらうことになるんだがな」
 倉田先輩が言い終えると同時に、太田先輩が俺の肉棒から口を離してしまった。
「ふう。やっぱり雄三のはでかい分、咥えがいがあるぜ。でもなんだかお前、子犬が餌のお預けくったような顔してるな。まさか発声の訓練をしてやってる俺の、先輩の口ん中で出したいとか思ってんじゃねえだろうな。こりゃあお前を気持ちよくさせるためにやってるんじゃないってことは、よく分かってんだろう」
 太田先輩がにやにやと笑いながら、真っ赤になった俺をわざとらしくいたぶる。

 

「太田、一年坊主をそんなにいじめるなよ。まあ、団長なんぞをやってるだけあって、太田のテクニックって言うか、喉の開け方は絶品だからな。おい、雄三、お前、なんだかものたりない、もっとしゃぶってほしいとか言ってたけど、それはこいつがわざと唾液を出さずに、口も動かさなかったからだぜ。太田に唾をためた口で本気で尺八された日にゃ、俺だって五分と持ちやしねえ。お前なんか太田の口が一往復しただけで、いきなりイッちまうぜ」
 熱くぬめった太田先輩の口が俺の肉棒を咥え、激しく尺八している。俺はその姿を想像しただけでイっちまいそうになり、あわてて自分の金玉を右手でぎゅっと握りしめた。

 

 そういえば最初に俺の肉棒が先輩達の歌を聞いて勃起してからもう二時間以上が過ぎていた。こんなに長い間、肉棒をおっ勃てていたことは初めてだった。先輩達も俺が金玉を握ったことで、限界が近いことを察してくれたらしい。
 このままイかせられなかったら、俺のチンポと金玉は溜った雄汁で破裂してしまうに違いなかった。

 


イかず勃起

 

「そろそろ雄三も限界かな。イかずにここまでもったってのは、一年生にしちゃ大したもんだぜ。それでもそろそろ一発抜かないと気が狂っちまいそうだろう」
「最後のとどめは倉田、お前がやってやれよ。今度は唾液をたっぷりからませてやりな。こいつの尺八も絶品なんだ。ちっとやそっとではイかない鍛えた四年生の先輩達の中でも、倉田にしゃぶられると我慢出来ねえって評判なんだ。俺もいつも世話になってるしな」

 

 太田先輩は後ろに回り込むと、俺の尻たぶを押し広げ、そのず太い中指をケツの穴に押し当ててくる。その刺激だけでイッちまいそうになってる俺の肉棒を、今度は倉田先輩が咥えてきた。

 

「あっ、あっ、せ、先輩、す、すごい、おっ、俺、そんな、そんなにやられると、で、出ちまいますよ」
 先輩の口の中は、先ほどの太田先輩の唾液無しのときとはまったく違っていた。
 倉田先輩が唾液をためこんだ口で、俺の肉棒をしゃぶりあげる。すべりのよいオイルをまぶされ、高速でしごかれているような初めての本格的な尺八だった。その快感のすさまじさに悶える俺の身体を、太田先輩がしっかり受け止めてくれる。うっすらとかいた先輩の汗の臭いが、いっそう俺を狂わせる。
 絶え間ない刺激に痛いほどの勃起をさせられ続けてきた俺のチンポは、急激にその雄汁を、亀頭の先端から噴出させようとしていた。

 

「イッちまっていいんだぜ、雄三。いいんだろ。感じるんだろ。金玉に溜った雄汁を、お前の雄の証を、倉田の口にぶっぱなすんだ。イけ、イッちまえ」
 あえぎ声をあげる俺の後ろで太田先輩が、ケツの穴をいじくっている指を微妙に動かしながら、ささやいてくる。

 

「せ、先輩、お、俺、そんな、ケツの穴なんか、そこっ、そこ感じます、だめです、俺、俺っ、イくっ、イッちまいますよお、ああっ、先輩、俺っ、俺っ」
 その瞬間、太田先輩が俺のケツに添えた指をぐいっと押し込んできた。

 

「ああっ、俺っ、イくっ、イきますっ」
 何時間も刺激されつづけ、たまりにたまった雄汁が、どくっ、どくっと尿道を出て行く。立ったまま噴き上げるその途方もない快感に俺は膝をがくがくと震わせながら、倉田先輩の口の中にいつもの何倍もの量をそそぎこんだ。
 雄汁を噴き出す鈴口は、その一番敏感な瞬間を、倉田先輩のざらついた舌でこねくりまわされる。その度に俺は、声にならない悲鳴を上げながら、太田先輩に預けた身体を、ゆっくりと沈みこませていた。

 

 イッちまった後のけだるさに、生まれた初めて味わう強烈な快感に、呆けたようになっている俺の耳もとに、俺を抱き締めてくれている太田先輩が、独り言をつぶやくように話しかけてくる。

 

「雄三、新人には二時間半のイかず勃起ってのはだいぶキツかっただろう。まあ、俺達ぐらいになると夏合宿のときなんか、一日中おっ勃てたままのチンポを、夜の練習が終わった後、ケツの穴にお互い突っ込んで、やっと発射させるってのがすげえ快感になるんだけどな」
「これはやったことの無い奴には分からねえだろうが、何時間もおっ勃ててたチンポってのは、亀頭が麻痺したみたいになって、何回射精しても萎えないんだぜ。イッてもイッても、それこそチンポが擦り切れるほどイッても、まだまだイきたりねえんだ。倉田なんか平気で十回ぐらいはイッちまう」

 

「だがこんなもんは序の口だ。定期演奏会では、緊張を維持するために、二週間前からみんなで禁欲するのさ。もちろんみんな朝勃ちや練習やらでギンギンにおっ勃っちまう。それでもイッちまったらだめなんだ。こりゃあ俺達でもマジにきついぜ」

 

「定演の当日は、三時間半のステージの間、リハーサルも入れたら八時間以上か、ずっと自分のチンポをおっ勃てておくんだぜ。歌とチンポと両方に集中しなきゃ、いい演奏は出来ないんだ」
「もちろん、一年坊主はとてもそんなにもたねえから、おっ勃てたチンポと金玉の根っこをリングで止めちまう。それでも歌い終わって真っ赤に腫れたチンポからリングをはずしてやると、全員が途中でイッちまったのか、チンポの先からどろどろ雄汁が垂れてくるんだぜ」

 

「だからこそやりとげたときの達成感、充実感が味わえるのさ。打ち上げではOBも加わって、それこそ一滴も汁が残らないようになるまで、お互いにやりあうんだ。このときだけは先輩も後輩もない、本当の雄だけの打ち上げだ。秋までには雄三のチンポもケツの穴もじっくりと鍛えてやるから、せいぜい楽しみにしてな」

 

 太田先輩の言葉を聞きながら、俺は考えていた。四年間の団員としての生活の中で、さっきまでの今にもイきたいのにイかせてもらえない苦しみが、発射寸前の壮絶な快感がいつまでも続くという喜びに、変わっていくだろうということを。
 そして、俺の尻に肉棒を熱く押しつけている太田先輩が、むせかえるような雄汁の匂いのするキスをしながら力強く抱き締めてくる倉田先輩が、俺に取ってのかけがえのない先輩として、これからの学生生活を導いてくれることを祈っていた。