父子(おやこ)の契り

熊本弁バージョン

その1

 

 おっが親父と白山下ろしばしちから、あれからどぎゃんなったか知りたかて言われたっちゃ、ここらへんでは当たり前ん話しかもしれんしな。どこぞんもん達とそぎゃん変わらんては思うばってん、そぎゃん聞きたかつなら話しちゃみるばってんなあ。

 まあ昔んこっだけん、忘れとるこつもあるて思うばってん、そんあたりは引いて聞いてもらわんといかんばってんな……。

 

 

 うちん田の白山下ろしばおっが初めてしたときのこつは、こん前の話しの通りばってんな。あん後、親父は「良か下ろしん出来たな」て言うてくれて、誇らしゅうもあったばってん、なんさま気恥ずかしゅうてな。

 そん時でん、もう何年も親父も一緒に祭ん後の直会とか行きよったけん、親父が他んもんとしゃぶりおうたりチンポから汁ば出すとは目にしとったし、おっの方がイくとも見られちゃおった。

 そっでん親父に直接チンポばこぶられち、扱かれてイくとかは白山下ろしん時が初めてだったもんだけんな。

 良作さんが親父んとばしゃぶったり親父が良作さんのばしゃぶったり、そぎゃんとば目の前で見るていうともそん時までなかなか無かったけん、そっで興奮しとった自分がなんか恥ずかしかていうか、そぎゃん感じでな。

 もともと百姓仕事んとき以外はそぎゃん話しもしよらんだったばってん、あん時はもうお袋は入院しとったけん、家にはおっと親父の2人しかおらんもんだけん、気まずうしてな。

 なんかおっの方からはしばらく話しかけきらんだったこつば覚えとる。

 

 そぎゃんこぎゃんしよるうち、白山下ろしから一週間どましてかるだったて思うばってんな、親父が「助の役ばしてもろうたこつの御礼ば、良作さんに言いにいかんといかんな」て言うちきたったい。

 こん前の浩平の白山下ろしん時んごつ、年の近かもんとすっときはお互い体力もあるもんだけん、下ろしん終わった後はあん時んごてそんままどっちかの家にでん行っちからまた楽しんだりすっとが普通ばってん、おっの初めてん時は親父と良作さんと、助の役ん二人とも年の離れとったもんだけん、寝もせんで色々すっとはキツかろうち、当日はそのまま後始末だけして別れたったい。

 親父も色々ようしてもろとる良作さんに御礼もせんといかんて思うたごたっし、おっも最後にちょろっと頭下げたぐらいでちゃんとものも言うとらんだったけんな。

 日ば合わせち公民館ば借りて、一晩ゆっくりしようてなったったい。

 

 ここら辺りで田の「移し」ばすっ時の助の役は、見届け人のごたる役割もあるもんだけん、おっの頃はそぎゃんしてちっと高大かもてなしばするごつなっとったらしかな。

 次ん年からは青年団のもんに頼んだりしたけん、そぎゃんこつはあん時だけだったばってん、寿司ば取ったりして豪勢な宴会んごてなったったいな。

 泊まりでするけん、て、親父から聞いとったけん、酒と飯だけで終わるはずは無かろうては思うとったばってん、詳しか話も親父もせんもんだけんな。

 そっでん前ん日になって、親父ん

「尻ん中も、よお洗(あろ)とけよ」

 て、言うちきちな。

 ああ、やっぱり3人でいやらしかこつばすっとばいな、て思うたこつだったたい。

 

 当日は夕飯ん時間ぐらいから始むっては聞いとったもんだけん、4時頃には尻も風呂場と便所でよお洗うちな。

 親父も風呂ん長かったけん、ああ、親父も尻ばおっと同じごてして洗いよっとばいなて思うと、なんかそっだけで興奮しちな。

 6時前ぐらいに若衆宿に行っちかる、色々準備ばしたつだったな。

 

「信治の初めての白山下ろし、助の役ばしてもろて、ほんにありがとうございました。

 良作さんにおってもろて、おるも踏ん切りのついたごてして、信治の奴も良か下ろしに出来たと思とります。

 今日はちっとばっかりの席ば用意させてもらいましたけん、ゆっくり楽しんでもらうとよかて思とります」

 

 良作さんの来らしちから、ちょっと話した後、さっそく始むっけんてなってな。

 親父がえらいかしこまって良作さんに頭ば下ぐるもんだけん、おっも手ばついて言うたたい。

「こん前は良作さんにはお世話になりました。

 田の下ろしば初めてさせてもろうて、最初はどぎゃんすっと良かろかて思とったばってん、良作さんと親父におってもろうて、なんとか無事に終わったて思とります。

 今日はおっと親父で、もてなしばさせてもらいますけん、ゆっくりしていってもらうと嬉しかです」

 

「なんの、おるも久しぶりに若っかもんと色々しちから、たいがな気持ちん良かったつばいた。

 あん時は信治のは全部田の神さんに納めんといかんだったばってん、今日はそぎゃんこつも無かけん、3人で色々楽しもうたいなあ」

 良作さんが太か身体ば揺らしながら笑わすとは、恵比寿さんのごてしとらしてな。

 親父と良作さんの間では色々話しばしとったつかもしれんばってん、おっにしてみっと「やっぱりこん後は良作さんと親父と、3人でいやらしかこつばまたすっとたいなあ」て思うち、もう酒ば飲む前からチンポのおっ勃ってな。

 

 乾杯しちからの飯んときも、最初んうちは服は着とったつばってん、すぐに良作さんが脱げ脱げて言わして、3人とも素っ裸になっちからの飲み方になったったい。

 おっも親父もチンポば勃てたまま、良作さんに酒ば注いだりしよったばってん、良作さんのも股座んとこにでろんて太なっとってな。

 途中途中でおっも親父も、良作さんの太かつばいじらせてもろたりねぶらせてもろたりしながら、酒ば飲みよったったいな。

 おっのチンポは良作さんが箸で摘まんでいじらしたり、醤油ば付けた刺身ば乗せち、そのまんま口で咥えてぐちゅぐちゅ潰されたりして遊ばれちな。

 団の集まりでんそぎゃんこつはされたことの無かったもんだけん、なんさまおっも興奮してな。我慢汁んダラダラ流れちしもて、そっちの方がえらく恥ずかしゅう思たつば覚えとる。

 酒もほどよお飲んで、腹もほいっぱいなってきた時分だったろ、親父の言うごつ色々片付けちな。

 布団ば二組敷いちからが、本番のごてしとった。

 

「今日は良作さんがおる達2人ばどぎゃん使(つこ)たっちゃよかけん、よかごつしなっせ」

 そぎゃん親父の良作さんに言うもんだけんな。

 おっも若(わ)こしてどぎゃん言いようも無かったばってん、おっと親父とが良作さんの太かつばねぶったり、良作さんがおっ達の尻でん使わすとかな、ぐらいに思うとった。

 尻も青年団入ってかるはたまに周りのもんとしよったけん、そん頃にはもう当たり前んごてなっとったたいな。あん時も、おっもばってん、親父も家で洗っちから来とったけん、粗相ばするごたる心配はしとらんだったて思うたい。

 元々そんくらいは覚悟して来とったていうか、良作さんのごてよか身体ばしとる人にしてもらわるんならたいぎゃな気持ちんよかろてでん、思うとったたいな。

 そぎゃん当てんあったもんだけん、そん時に良作さんが言わしたこつにたまがったったいなあ。

 

「今日は信治と信造さんのすっとば目ん前で見らるるて思て、楽しみに来たつばい」

 そぎゃん良作さんの言わしたったい。

 

 そるまでてっきり「おっと親父とで一晩かけて、良作さんに奉仕ばする」て思とったもんだけん、たいがなたまがってな。

 ばってん、親父はもしかすっとちいっとは予想しとったつかんしれんな。顔ん表情は固(かと)しとったばってん『2人でがまだしますけん』て親父の言うとば、おっは横でぼーっとなっち聞いとったつたい。

 

 敷いた布団の端に良作さんの座らしてな、「まずは2人(ふた)っで口ば吸い合(お)うちはいよ」て、言わしたたい。

 言われた親父とおっが、良作さんの目の前に膝立ちで向かいおうてな。

 おっは目ん前に親父の顔の来とっとがなんさま恥ずかしゅう思えち、下ば向いちかるまともに顔ば見きらんだったつたい。

 おっがそぎゃんしとっとの親父も分かるもんだけん、おっの顔ばぐいて持ちあげちな、真っ正面ば向くごてさしたったいな。

 

 あん時の親父ん目は、もう一生忘れんて思うな。

 

 あれはどぎゃん言うとよかつだろかいな。

 今からいやらしかこつばせなんとは分かっとるとばってん、親父ん顔は真面目て言うか、なんさま真剣な顔ばしとってな。

 優しか親父でおっの小(こま)か頃から大声も聞いたこつは無かったつばってん、その分かえって真面目か顔の怖かごつ思えてな。

 今からすっとはとにかくいやらしかこつじゃあるばってん、恥ずかしがったりせんで、ちゃんとせんといかんとばいな、ていうとは思うたたい。

 

 そん時はそぎゃん頭も回らんかったばってん、後からゆるっと考ゆっとな、こん村で生きていくていうこつば、たぶん親父が良作さんとのこつば通じて分からせようとしたっだろなあて思うたこつだったばい。

 

 親父は30過ぎてお袋ばもろたてばってん、もうそん頃から若(わ)っか面々が嫁ば迎ゆっともやおいかんごてなっとったて聞いとった。

 男がどぎゃん我慢したっちゃ、すっこつばしたかとは我慢しきれん訳だけん、そぎゃん中で、若(わ)っかおっ達が誰(だ)っとでん『しきる』ごてならんと、こん先が辛抱効かんごつなるて、親父も思とったつだろたいな。

 おっだけでなくて、たぶん今の青年団のもんも、ちいっと上ん人達も、そこば親ん世代のもんから教わって来とっとだと思うとたい。

 

「お前とおると、キスばするばい。良作さんの興奮さすごつ、まうごついやらしかキスばせなんけんな」

 て、親父が言うてな。

 おっも親父の真面目か顔ば見ちからは、『ここで恥ずかしがっとったっちゃいかんとばいな』て思い直してな。

 良作さんの見とらす前で、よかキスばせなん、相手が親父でん堂々としとかんといかんて、そん時ようよこし覚悟の決まったち思うとたい。

 

「親父といやらしかキスばしますけん、良作さん、ようと見とってください」

 おっが親父の目ば見たまま良作さんに言うたつば、親父もうんうんて頷いてくれちな。

 親父ん身体ば引き寄せちかるぐっと抱くとな、こっがまた2人ともおっ勃ったまんまのチンポがゴリゴリぶつかっち、なんさま気持ちん良かごつしなってな。

 チンポも腹も胸も、酒ば飲んどったせいもあったろばってん、親父の身体の熱うしてな。互いの汗ん匂いのむわっと上ってくっとん、もうたまらんだったったい。

 

 そぎゃんしとるうちに親父ん顔の近づいてきて、唇同士ん触れちな。いっぺん唇の合うと、もうそっから先はまうごつ激しかキスになってな。

 口ん中ば舐めおうたり、お互いべろば出しちから先ん方ば合わせてぶるぶる動かしたりすっと、たいがないやらしか気んして、チンポのガチガチになっとたい。

 そんまま2人して腰ば揺すると、チンポ同士のぶつかっちから互いの我慢汁のぬるぬるしてからたまらんでな。

 正直、親父とこんままキスばしとるだけでイってしまうとじゃなかろかて思うほどだったったい。

 

 親父もおっとキスばすっとは初めてだったけん、たいがな興奮しとっとの分かってな。

 2人してもうキスだけでよがりよったら、いつん間にか良作さんの近づいてこらした。

 

「よか男ん目ん前でキスばしよっとは、見とるだけでん、たまらんなあ。おるも混ぜちはいよ」

 そぎゃん言(ゆ)うて、おっと親父がキスばしとるとこに口ば近づけてこらしたったい。

 

 おっも白山下ろしん時に、目の前で良作さんと親父がキスしよっとば見とって、たいがないやらしか気持ちになったつもあってかんな、3人ですっとどぎゃん感じるどかて思うたたい。

 

 良作さんの、おっ達2人の口んところに、我が口ば近づけてこらす。

 おっと親父がちいとばかし寄せとった顔ば良作さんの方に開けちな。3人の唇が合わせらるっごてしたら、そこに良作さんの顔が入ってきたったい。

 お互い目はしっかり開けとったもんだけん、互いの顔の近づくだけでたいがないやらしゅう思えち、もうそっだけでたまらんとたい。

 唇ん近づくと3人とも舌ば出しちかる、横のもんの唇や舌ばベロベロ舐めたり、舌同士ば絡めてヌルヌルしたりしてな。

 良作さんのいったん唇ば閉じちかる、グチュグチュ口ば動かさすけん、何ばしよらすかて思とったら、自分の舌に唾ば乗せちから、おっ達の方に出してこらした。

 おっも親父もすぐに意味の分かっちかるな、ばかい合うごつして良作さんの唾ば自分の口にもろうたったい。

 今度は自分の唾も混ぜちかる、3人で口ん周りのベチャベチャになるぐらいにやったりこったりしたったいな。

 もうそっだけで3人ともチンポから汁ばダラダラ出しちかる、なんさま凄かったつば覚えとるばい。

 

 けっこうよか時間、3人でキスばしよったっじゃなかつかな。

 良作さんのキスはもう堪能したつか、ようよこしおっ達2人ん腰ば抱いとった手ば離さしてな。

「よかキスで興奮したばい。今度は2人でチンポば舐めおうちはいよ」

 て、言わしたこつだった。

 

 とつけむにゃあ話じゃあるばってん、おっもたいがな興奮はしとったもんだけん、『ああ、下ろしん時は親父がおっのつばこぶってくれたけん、ここはおっが親父んとばすっとば、良作さんは見たかつだろな』て、すぐ思たたい。

 そぎゃん考えのあったけんだろな。もう恥ずかしかつもなんものしなってしもて、膝立ちしとった親父ば立つごて促してな。

 おっの方は、そのまま目の前にきた親父んとばしゃぶらなんて思ったったいな。

 親父は実の息子にしゃぶらるっとが気恥ずかしかったっだろたい、目ばぎゅうってつむっとらした。

 かえっておっの方が胆ん据わっとつかんしれんで、親父のガチガチにおっ勃っとったつば握ってな。

 

「今から親父んとばしゃぶるけんな」

 

 て、わざと言(ゆ)うてやったったい。