雄渾寮の四季

その5

 

 へへ、浩治ッス。前回のコンパの話し、いかがでしたか?
 体育会だともっとすんごいことになるんでしょうが、俺達の団ではあのくらいですかね。雰囲気としてはスケベも歌も、明るく楽しく、ってのは分かってもらえたかと思うッス。

 

 今日は寮内で月例行事として行われてる、「大会」って呼ばれてる行事の話ッス。毎週、趣向を変えて行われるんですが、目的はやっぱり団員の結束を高めるってことなんですね。この日はみんなバイトも入れずに、気合いが入ってるんです。
 だいたい、飯と風呂が終わった8時過ぎぐらいから、いつものホールに人が集まって来るッス。もちろんパシリの俺達一回生が準備に当たるンスが、最初の二ヶ月間は、二回生の先輩方からそれこそ付きっきりで指導を受けることになったッス。

 

シゴき自慢大会

 

 毎月第一土曜日に行われるのが「シゴき自慢大会」なんです。簡単に言うと、寮生全員がホールで輪になって座り、日頃練習してる曲を何曲か歌おうってコトなんスが、俺達の団でそれだけで終わるはずが無いのは当然のコトッス。
 「シゴき」って、男がどこをどうシゴくかって言われれば、もう雄の肉体の中心地、その一カ所しか無いってのはみなさんもお分かりかと思うッス。
 実際には歌よりも「そっち」の方がメインになってる気がするのは俺だけッスかね?

 

 最初は全員がそろったところで、くじを引くことから始まります。
 くじには2種類あって、まずは各パート毎に別れて一人だけ監視役を選ぶくじを引くんです。4人の監視役が決まったら、今度は残りの全員が1から43までの数字の入ったくじを引き、自分の番号を確認することになるんです。
 監視役の4人は全体の進行係って感じッス。くじで選ぶので普通は学年は関係無いんスが、進行役がもたついてたら話しになりませんから、年度の最初の今回だけは、俺達一回生は除外されることになったッス。
 先輩達がくじを引き終わると、まずは当たった先輩方がホールの中央にお互いが外側を向いて、どっしりあぐらをかいて腰を下ろしたッス。結局4人の雄が背中合わせに四方に睨みを効かす、って形になってるってワケッスね。

 

 次に、普通は2番目に引いたくじの順に、1番からぐるっと輪を描くように残りの団員が内側を向いて腰を下ろすはずなんです。
 でも今回だけは、俺達一回生が完全暗譜を何曲も歌えるほど出来て無いってことで、これもくじ引きを省略して、パート毎に座ることになってるんス。
 合唱って不思議なもんで、自分がその曲をうろ覚えでも(ホントはいけないことなんですが)、周りの連中がしっかり歌ってくれると、不思議とハモれるものなんスね。そんなわけで、各パートの中で新入団員の俺達が歌えるようにって配慮だったんです。
 全員があぐらでどっしりと座り終えました。絵に描くと、43人が大きな輪を作った中心に4人が座ってるって形なんスね。中央の4人からは雄達の集団が丸見えなワケッス。

「全員揃ったところで、今月のシゴき自慢大会を始めます。いつもの通り、隣の団員とタイミングを合わせて、最後まで気を抜かないようにな」
「押~忍ッ!」
 まずは監視役の一人の先輩が全員に聞こえるように、声を掛けたっス。

 

 この大会、俺も最初に聞いたときはおそらくみなさんと同じように、「ああ高校の部活でもやらされた集団センズリか」ぐらいに思ってたっス。
 でも「隣の」って説明があったように、俺達の団での「シゴき自慢大会」はちょっとシステムが変わってたんですね。俺なんかが思ってたのよりもっともっと、スケベなものだったッス。
 40人以上の雄達がずらっと並んで輪になってるワケッスから、隣とはホントに肩やあぐらの膝が触れ合うぐらいになって座ってるッス。
 で、歌う前には前にお話したケツ穴締めをみんなでヤるッスから、全員のチンポ、もうこの時点ではち切れんばかりにおっ勃ってるんですね。
 こっから「シゴき」の部分なるんスが、これから何曲か歌う間、自分の右隣の団員のチンポをシゴき上げ、左手では左隣の奴の金玉を揉み上げる、ってことになるんです。逆に言うと、俺のチンポは左側の団員からシゴかれ、金玉は右側の団員に揉まれるってコトッス。
 まあ43人の雄達の相互センズリってことになるンスが、これを「歌に合わせて」やるってのがウチの団らしいところッスね。

 

 毎回5、6曲は歌うころになるンスが、暗譜(楽譜を見ずに歌うこと)しとかないといけなくて、俺達一回生は最初の頃は結構しんどかったッス。
 集団センズリっつっても勝手にイッちまったらダメっつーのはお約束で、ここでも最後に歌う団歌の歌い終わりと同時に射精しないといけないンスね。

 

 寮の部屋で毎日のように「団歌指導」を受けてるワケッスから、団員みんな、団歌聞くだけで先走りがだらだら流れ出すほどなんです。そんな状態で他人の手でシゴかれるんスから、普通だったら何曲も歌う間、保つはずなんかないんス。
 そこで、このままじゃヤバい、イきそう、ってなったら、右側の金玉握ってる団員に合図を送るンスね。合図送られた奴は「あ、隣の奴がヤバいんだ」ってことで、金玉握ってる左手にぐっと力を籠めるッス。当然、それまではやわやわと揉まれてたすんげえ快感が、いきなり脳天まで響くような痛みに変わるッス。その刺激でイきそうな感覚を逸らしちまうワケッスね。
 合図を送るっつっても、もちろん歌いながらのことッスから、声に出すワケにはいかないンス。そこで、「刺激が足りない、もっとシゴいてくれ」ってのは左側の団員の、「このままじゃ途中でイッチまうので金玉締めてくれ」ってのは右側の団員の肩に顔を寄せるッス。
 それをうまくみんなでコントロールして、最後の最後に、全員で、雄汁、噴き上げようって趣旨なワケッス。

 

 まあ、前回の話に出た新歓コンパで二回生の先輩方に一対一でコントロールしてもらったセンズリを、今度は集団で、って考えてもらうと分かりやすいッス。
 新歓のときには三・四回生の先輩方の前で団歌を披露したワケッスから、当然誰がイッチまったかなんてのは丸分かりなんス。ところが、このシゴき自慢大会では全員でヤるワケッスから、当然監視役が必要になるんスね。それが最初にくじを引いた4人になるってワケなんです。

 

 周りの団員は、今回だけはパート毎に分かれて座ってますから、俺も両隣をベースの先輩に囲まれて、おっ勃ったチンポと金玉、デッカい手で握られました。
 もちろんこの並びもまだ勝手の分かってない一回生に見本を見せるためのものだっては、明らかなんス。
 なんといっても隣の団員のおっ勃ち具合を微妙に察知して、両手でコントロールしないといけないワケッス。初めて参加する一回生同士を隣合わせにでもしたら、それこそ演奏が始まった途端に、汁、噴き上げちまうのは目に見えてるんスね。

 

「そいじゃあ、準備もいいようだし、始めるか。今日は今年度初めてなので、軽くグリークラブアルバムから5曲やるぞ。いつものことだが最後の団歌終了まで射精は禁止だ。途中でイッちまった奴、もしくは最後の瞬間にイき遅れた奴は、本人だけじゃなく両隣の団員も罰則の後片づけをやってもらうからな。一回生はすぐにイッチまわないように、感じてきたら隣の先輩にしっかり合図送って、金玉、絞ってもらえよ。お前らが情けないと、上の奴も罰受けることになるからな」
 準備が整ったのを確認した進行役の先輩が、声を掛けたッス。

 

 こういうのの罰則って体育会だとヤキ入れがあったりするのかも知れないんスが、俺達の合唱団だとさすがにリンチとかは無いんスね。結局は全員がイッて大会が終わった後、ホールの片づけをやらされるってことぐらいなんス。
 この「後片づけ」、床に飛び散ったみんなの雄汁を掃除するのはもちろんなんスが、実はそれ以外にも「団員全員のチンポをしゃぶって残り汁まで吸い出す」ってのも含まれてるらしいッス。
 もっとも先輩から聞いた話では、しゃぶらされることになった団員も、チンポびんびんにおっ勃ててるらしくって、果たして「罰」になってるかは疑問なんスけどね。

 

 いよいよシゴき自慢大会の始まりッス。
 中央の進行役の先輩が音叉鳴らして、基準音をハミングすると各パートが音を取って・・・。ここらへん、ハミングでハモってるだけでも、かなりカッコいいッスよ。
 中央の先輩の指が、トットットッ・・・ってリズムを刻むと、お互いのチンポと金玉に団員達の手が伸びたっス。

 

 最初の曲の一番、二番・・・。曲が進むにつれて、肉竿をシゴくみんなの右手にも力が入るッス。金玉を握った左手も、合図送られてきたときに握り絞るだけじゃなく、もちろん普通のときはリズムに合わせてやわやわと、お互いのずっしりとしたふぐりを揉み上げるんス。
 普段、寮の部屋で自分でヤらされるときにも曲に合わせてシゴくんですが、さすがにこの状況だとみんなの昂奮の度合いも段違いなんスね。一曲目というのに、右の先輩の肩に頭を寄せて、気合い入れてもらってる一回生も何人か出てる感じだったッス。
 俺はと言えば、何とか2曲目が終わるまでは隣の先輩に助け求めないでも済んだッス。
 曲が進むにつれて俺達団員のチンポが痛いほどに突っ張ってきます。始めのうちはそうでもなかったんスが、竿シゴキと玉揉みが繰り返されると、チンポの先端から、先走り、溢れ出て来るんスね。
 そうなってくると、みんなの下半身から、肉竿シゴき上げるリズム=曲のリズムに合わせて、「ぬちゃっ、ぬちゃっ」ていうスケベな伴奏が響き始めるんス。これには俺もずいぶん感じちまって、実際ヤバくなっちまうほどだったッス。

 

 視界の中では、どちらを見回しても40人を越す雄達がお互いにセンズリ掻き合ってる姿が見えるんス。監視役の先輩方は自分でシゴき上げてるんスが、その姿もすんげえいやらしくって一層の刺激になっちまいます。
 3曲目が終わったときには、ホール中に団員の肉体から立ち昇る汗と熱気がたちこめてました。こんなんじゃ、最後までみんな保つのかなあ、そう俺が思ったときでした。
 突然、セカンドテナーの一回生が、声を上げたッス。

 

「あ、イきますっ! すみません、イくッ、イッチまいます! イくッ、イくッ!」
 先輩の金玉つぶしも間に合わず、とうとう堪えきれなくなった一回生がイッちまったんスね。
 普通だったら即座に怒鳴られて、ってことになるんでしょうが、おそらく新入団員がガマン出来ずに洩らしちまう、ってのは先輩方も分かってらしたみたいッス。
 一緒に罰を受けることになるはずの両側の先輩も、そいつの頭、げんこつで小突くマネとかしてて、まんざらでもなさそうっした。金玉握り絞るタイミングが合わなかったのはもちろんなんスが、裏を返すとシゴき上げる先輩のテクニックがすごかったってことにもなるんスよね。
 もちろん一回生の奴は勝手にイッちまっただけなワケで、先輩方のシゴきが止まるワケではないんス。自分の出した汁を潤滑油に、イッた直後のチンポをシゴかれると、それこそ悶絶しそうになるほどの刺激なんスね。
 案の定、そいつの座った方から悲鳴のようなヨガり声が聞こえて、俺達の合唱にアクセントを添えてくれたッス。

 

 5曲目が終わると、いよいよ最後の団歌斉唱ってことになるッス。
 ここでは進行役の先輩がちょっと休憩入れてくださって、全員の息が整うのを待つって感じになったッス。
「いよいよ最後の団歌合唱だ。一人、イッちまった奴がいるようだが、みんなよく頑張ってるな。ここで気合い入れて、全員最後に男らしくぶっ放せ! 用意はいいな、団歌、始めッ!」
「押忍ッ! 1、2、3ッ! Singe, wem Gesang gegeben in dem deutschen Dichterwald!・・・」
 この曲を歌い終われば、やっと射精解禁ッス。みんなの合唱にも、すんげえ気合いが入ってるッス。

 

 1番、2番と曲が進むに連れ、ホールの熱気もいや増して来ちまいます。行進曲みたいなテンポの曲なんですが、ぬちゃっ、ぬちゃっ、と先走りと手のひらが奏でる卑猥なリズムが伴奏になってるッス。
 俺達の股ぐらから立ち昇る何とも言えない雄特有の匂いが一層ホール中に漂っちまってます。たぶん、この瞬間に知らない人が入ってきたら、あまりの雄臭さに逃げ出しちまいそうなぐらいだったんじゃないッスかね。
 それほどの熱気が団員達の間で生まれてたっス。

 

「ausgestreuet ist der Samen, der Samen,webt und raucht der deutschen Gott!!!」
「うおおおおーッ! イくッ! イくぞッ!」
「俺も、イくッ! イくッ!」
「イきますッ! 先輩、お、俺、イッちまいますッ!」
 最後のフレーズを歌い終わった瞬間、ホール中に雄叫びが響き渡りました。
 47人の雄達が一斉に汁を噴き出す様は、それはもうエロさやスケベさってのを通り越して、俺、どっか感動しちまうほど壮観なものだったんです。

 

「・・・っふうう・・・。みんな頑張ったな。全員見事にシゴき上げが出来たと思う。一応、規則ってことで途中でイッちまった奴と両隣の奴は、全員のチンポしゃぶって、汁、吸い上げとけよ」
「押忍ッ!」
 さすがにぎりぎりまでチンポをいじめ抜いた後の射精ってことで、みんな息が上がってる感じでした。
 その中でも先ほど途中でイッちまった一回生と両隣の先輩、3名が立ちあがって、みんなの股間に頭を埋めてきたんスね。

 

「ウワッ、イッて、イッてすぐは、たまんないッス!」
「セ、センパイッ、す、すんませんッ!!」
 イかず勃起でさんざんシゴき抜かれたチンポって、イッた後もなかなか萎えないんスよね。そこを、ねっとりと唾液をまぶされてしゃぶりあげられたら、大の男でも思わず声があがっちまうんです。
 44本のチンポを3人でしゃぶるワケッスから、俺達一回生の汁まみれのチンポも、当然上の先輩にしゃぶってもらうことになるワケッス。
 俺も畏れおおかったんスが、セカンドテナーの二回生の先輩に、チンポしゃぶってもらうことになりました。これも規則なのでしょうがないことなんスよね。
 それにしゃぶってる先輩もまんざらでなさそうで、この団に染まっちまうと、俺もあんなふうに喜んで、汁まみれのチンポしゃぶるようになるのかなって思っちまったッス。