南方第二騎士団の壊滅と

獣人盗賊団への従属

承前

 

組織・登場人物・若干の用語解説

 

 

■南方第二騎士団

南方騎士本部に所属する人族のみで構成された巡回騎士団。

他に獣人中心の部隊、獣人と人族の混成部隊もあり。

ベテラン騎士3名と、若手3名、計6名にて構成されている。

(なお人物紹介内の陰茎長は、いずれも勃起時によるもの)

 

●団長 ボルグ

185センチ 130キロ 陰茎長28センチ

堅物で知られる40代独身。

直接近接戦闘経験も豊富な大剣の遣い手。

精神魔法攻撃(そのものがこの時代においてもほぼ見られることが無い=使い手がいない)には弱い。

 

●同団副長 バーン

182センチ 140キロ 陰茎長32センチ

性豪との噂高い30代後半。妻帯している。

第二騎士団一の巨根。毛深く、全身が体毛に覆われている。

槍術の達人であり、部隊では中距離戦闘の要となる。

 

●同団従騎士 バルガス

188センチ 135キロ 陰茎長26センチ

30代。妻帯し、子どももいる。

長距離支援の弓使いとして、会敵開戦時には先頭での第一波攻撃を担い、その後すぐに後方へと移動し全体の援護を行う。

 

●同団従騎士 セオリオ

175センチ 124キロ 陰茎長24センチ

20代の好青年。

団長のボルグを慕っていて、剣の技を磨くことに余念が無い。

 

●同団従騎士 ベル

180センチ 110キロ 陰茎長28センチ

10代後半。騎士団に入団して間もない若者。

近接戦闘を得意としていたが、部隊編成後、バーンの指導で長槍での戦闘も覚えつつある。

 

●同団従騎士 衛生兵兼料理番 アレク

178センチ 120キロ 陰茎長26センチ

20代。同年代のセオリオや新人のベルと仲が良い。

短弓・短剣の遣い手。

薬や調理の知識も豊富であり、戦闘後のケアなどでも力を発揮する。

 

 

 

■レイの盗賊団

本人達には自分達が盗賊団という意識は無く、特に固定された名称があるわけでも無い。

下記の『団長』『副団長』等も呼称・表記上、便宜的につけたもの。

内部的には名前で呼び合っている。

 

●盗賊団団長 レイ

200センチ 150キロ 陰茎長36センチ

狼獣人。希少種。性的には奔放であり、自信家。

束縛を嫌い、仲間(家族)に対しては種族本能的な保護概念が働く。

獅子族と並ぶ体液による他種族への隷属化能力を持つ。

自らが率先して動く性格。

 

●盗賊団副団長(魔法職) タウロ

210センチ 180キロ 陰茎長34センチ

牛獣人。希少種。

魔法職として精神魔法を行うことが出来、この能力を持つものは非常に稀である。

熊族、猪族と並ぶ体液による他種族への隷属化能力を持つ。

肉体戦闘力も高く、重量級の肉体を盾にした突進力もかなりのもの。

 

●盗賊団団員 サーマス

168センチ 90キロ 陰茎長26センチ

犬獣人。鋭敏な臭覚、聴覚による追跡・索敵・警戒能力に富む。

上位種となる狼獣人のレイには、フェロモン使用が無くとも自然に従う形となる。

 

●盗賊団団員 レオン

208センチ 154キロ 陰茎長34センチ

獅子獣人。ライドとは双子の兄弟。

辺境の村で生まれたばかりのときにレイが拉致し、その後自らの手で育ててきた。

体内数ヶ所の臭腺から発するフェロモンにて、他の獣人(人族以外)に対して支配的立場になることが出来る。

体液の直接摂取による隷属化に関しては、すべての獣人類に対しての上位能を発揮する。

 

●盗賊団団員 ライド

208センチ 160キロ 陰茎長34センチ

獅子獣人。レオンの双子の兄弟。

饒舌なレオンに対して寡黙な性格。

 

 

 

■獣人類

この時代、獅子族、熊族、猪族、猿族、犬族、人族の6種族を総称し『獣人類』と呼んでいる。

古代においてヒトと陸生哺乳類との遺伝子のハイブリッド種族として誕生し、様々な種族展開・淘汰を経て、現在の6種6族に落ち着いた模様。

すべての種族の体格は旧時代のヒトよりも大型化しているが、いずれも戦闘能力発揮のためのものであり、バランスの取れた発達による筋肉量の増加が主となっている。

地球上のすべての獣人類において、その発生遺伝子は内在しており、親と同種族の子が生まれるという訳ではない。

各種族間での交尾性交が可能なように、その男女性器についてはヒトのものをベースとして作出されており、現在でも種族間においての生殖を目的とした性行為は可能。

受胎は自然に任せられていることが多いが、妊娠が発覚した時点で体外摘出による胎児育成となり、いわゆる破水出産後も、養親の下、もしくは集団での生育が主となるため、親子の概念は薄い。

発生学的な近隣関係を避けるために、遺伝子来歴については完全にデータ化されている。

6種族においては明らかな発生頻度の違いがあり、人族が最多で人口のおよそ3割を占める。熊族はほぼ希少種、獅子族に至っては同時代には全地球上にて300個体ほどしか存在していないと言われている。

極まれに各種族作出時の多様な種が発生する模様。

 

 

 

■巡回騎士団

主に辺境での警備・警察活動を行っている自主的な地域組織を基盤とした集団。

中央政府の軍隊・警察とは距離を取った活動を行っているが、ときには政府機関の傭兵としての契約を交わすこともある。

イシアン王国においては警察・軍機構が充実した王都を除き、東西南北の地域にそれぞれの騎士団があり、南方本部においては巡回騎士団として4つの分隊が配置されている。

分隊配置に当たってはそれぞれが騎士団員としての力量が認められてからの配属となり、それぞれの個人及び個別分隊にて指示任務が遂行出来る能力を有している。

獣人編成による第一騎士団、人族編成による第二、第三騎士団、獣人類(人族を含む)混成編成による第四騎士団の4分隊が、日頃より辺境踏破、史跡調査、野盗集団等の討伐任務などに当たっている。

日頃の辺境の村々との関係は良好に保たれており、遠征で目的地域が合致した場合には宿舎食事等の提供を受けている。

 

 

 

■ケイブ

元々は洞窟や洞穴、地下の倉庫等を指す言葉ではあるが、この時代においては巡回騎士団や国境警備部隊、政府軍などが共同で利用することの出来る、辺境においての基地的な生活家屋を指す。

10人程度であれば個室も用意出来、食事や入浴、静養等の目的に適う設備が整えられている。

また、厳重に管理された倉庫においては各部隊が必要とする食料の備蓄がされており、利用する集団において自由に使ってよいとの規約となっている。

近くに見晴らしのよい高台・台地、さらには食料調達用の森林などがあることが条件とされているが、必ずしもそれらすべてを満たした立地が満足出来るとは限らないことがある。

 

以上