金色の贄

設定

SOT内における戦闘について

 

金色の贄設定資料(SOT内における戦闘について)

 

●前提条件

 

SOT開催について当たっては、光学兵器、熱性兵器、火薬爆薬、遠距離兵器、空中移動機、燃料を必要とする車両、自転車等の利用等は禁じられている。

 

移動についてはあくまでも個々の肉体における踏破能力によるもののみ認められる。

 

人族にのみ許されている空中移動可能な機械装甲飛行ユニットの使用については全戦闘参加人数の1%未満と規定されており、移動時の音や風の発生により感知もされやすいため、戦術的に採用を見送る場合も多い。

 

 

 

●地形配置・戦闘参加人数・戦闘期間

 

SOT上での戦闘域地形、戦闘参加人数、戦闘期間は、開始希望宣言後に平時戦力の予備集計で下位であった参加国が選定することが出来る。

 

戦闘域地形については下位戦力国の要望により生成されるが、この地形生成と配置においてはあらかじめ初期部隊配置可能区域が参加国数にて有利不利が無いように割り振られており、戦闘域内の大きな初期区割りはランダムに決定される。

例えとして大きく円形のフィールドであれば、南北(もしくは東西)にて二分された半円のどちらかを一方の参加国、もう片方を敵国側陣地と決定される。実際には自然地形を模したフィールド設計がされるため、このような単純化されたものではなく、区域面も高低差や環境構成も多岐に渡っている。

 

戦闘参加人数は最低600名から最高2000名まで、戦闘期間は12時間から最長8週間に渡り下位戦力国が決定出来るがここ数十年においては2週間以上の戦闘期間の設定での開催希望は出されていない。

 

 

 

●個別戦闘の勝利判定

 

個々の兵員の勝敗については、肉体戦における戦闘不能状態及び移動不能状態による敵軍邂逅可能性が無くなった場合にのみ判定がなされることとなる。

 

個別戦闘においては両軍邂逅時における小隊長以上の隊長格による1対1戦闘の宣言が最優先される。

この場合、相互部隊の戦力差が人数及び負傷者比にして30%以内の場合には1対1戦闘による勝敗判定が行われるが、条件に該当しない場合には降伏、撤退及び追走、その場での集団戦闘のいずれかの判断を行うこととなる。

また邂逅時までの戦闘において、初期配置の隊長格の降格、死傷等による該当部隊における代わりの長の選定は、あらかじめテーブル国に提出してある各軍の隊内指揮権の委譲マニュアルによることが第一選択となるが、参戦不可能な隊長格の意志判断が可能な場合は現場における指揮権の緊急委譲が認められている。

 

 

 

●敗軍の捕虜取扱いについて

 

降伏、もしくは各戦闘の勝利判定において敗者かつ生存者の扱いはSOT法内にある捕虜取扱い基準に則って行われるものとする。

この際、捕虜取扱い基準別項の記載により、肉体損傷を伴わない口腔性交、肛門性交等による勝者の敗者へのマウンティング行為は認められているが、あくまでも勝敗判定に含まれている部隊内成員によるものと規定されている。

またこれらの捕虜については該当SOT終了時に所属解放も同時に行われ、全体勝敗確定後の所属陣営変更には影響しない。

 

 

 

●全体勝敗判定

 

SOT自体の勝利判定条件についてはテーブル主催国により諸条件を勘案して決定され、事前に参加国へと伝えられる。

両軍の残存生存者比率、残存戦闘参加可能人数、総戦闘域内における支配区域率、あらかじめ選定されていた場合の拠点占有率などによる判定基準が、単独もしくは組み合わせて設定される。

 

 

 

●軍隊構成について

 

ここではサイジニア王国軍2000名規模出動時の標準的構成を記す。

数値はあくまで定数であり、参加人数、開催地形、季節、勝利条件等により大きく変動する。

 

歩兵分隊 6人

小隊 3分隊 18

中隊 3小隊 54

大隊 3中隊 162 衛生班 6

連隊 3大隊 486 衛生班 18 情報連絡班 30  

 兵站班 18

 

全軍(師団) 3連隊 1458 衛生班 54 情報連絡班 90 兵站班 54 工兵 60 装甲歩兵(熊族) 140 軍団長親衛隊(熊族) 20人 独立遊撃隊(人族) 30 斥候諜報隊 60 参謀本部 7 総計 1973

 

 

 

●軍隊内の各種族の任務適性について

 

獅子族

 

同一戦闘区域内に他個体が配置されると多種族へのフェロモン支配能力の低下が見られるため、軍団長として各国1名の配置が通常行われている。

複数の獅子族を抱える大国参加開催の場合、フェロモン支配よりも単独での直接戦闘能力発動のために複数配置を行う場合もあるが、その際は軍団長としての役割はダミーとして捉えられることとなる。

獅子族が保有戦力に無い小国の場合は、情報連絡隊を増強することで対応するが、獅子族特有の生理活性物質による戦闘興奮作用の賦活化が出来ないため、対応戦術の練度が重要となる。

 

 

犬族

 

斥候、兵站、直線突破力に富むため対応する小隊編成がなされる。

また人族を除く5種族の中で唯一、練度の高い集団であれば獅子族の生理活性物質(フェロモン)支配に対抗出来うるため、敵陣深くでの本部侵攻部隊として編纂されるときもある。

 

 

猿族

 

森林、市街地、丘陵地等の高低差がある地形においての進軍力が高く、また情報伝達能力の高さから広範囲な面的戦闘区域の把握が可能。

犬族、猪族で後方をカバーしながらの前線構築に組織されることが多い。

個別戦闘においては高所からの攻撃が出来るが個別格闘圧は低いため、集団での波状攻撃を前提とする。

 

 

猪族

 

格闘圧、突破力、工作力すべてにおいてバランスが取れており、前線構築、本陣警護、工兵等様々な場面に適応可能。

その際、音声による遠距離情報伝達手段を持たないため、猿族との連携は必要となる。

獅子族による生理活性物質(フェロモン)に対しての感受性が高いため、陣移動を伴う形での集団戦闘においては非常に高い戦闘能力を発揮する。反面本部陣地から離れるほど相手国獅子族の影響も強まるため、前衛に出過ぎての孤立化は全滅を招きやすい。

 

 

熊族

 

多種族を圧倒する戦闘能力の高さにより全体参加人数の4%までしか定数を揃えることが出来ないため、獅子族軍団長の周辺警護か、もしくは分隊規模での前線突破による戦術かの判断を迫られる。

格闘圧、踏破力も他種族では対応出来ないため、例え少人数での侵攻であっても同種熊族もしくは中隊規模の多種族混成部隊での対応が必要。あるいは対敵生理活性物質戦闘へと切り替えた獅子族による対応も選択肢としてはあり得るが、その際には自軍へのフェロモン支援が中断されるリスクを負う。