男性専科クリニックPart3

三太ーくまどん共作作品

その4

 

 前回のセッションからの、長い1週間がやっと過ぎた。

 

 西田と田畑君と待ち合わせをして、玉井先生のマンションについたのは木曜日の夜8時過ぎ。これから日曜日の夜まで、おそらくはこれまでの人生で体験したことに無いほどの快感の追求が待っているのだ。
 高層階に向かうエレベーターの動きさえもどかしく、三人ともすでに勃起し始めていた。期待に胸もチンポも膨らんでしまう。
 何しろ1週間の禁欲命令は、前回のセッションでは射精出来なかった私と西田にとって、都合半月近い射精禁止となってしまったわけだ。ともすれば漏れてしまいそうになる精汁をいかに押し止めるか、今や人一倍精力が旺盛となってしまった私と西田にとってはまさに地獄の日々であった。あの薬を使用しながらの毎晩のセンズリはまさに苦行とも呼べるものであったが、射精禁止ゆえのイかず勃起の快感をも目覚めさせてくれている。
 先日お預けを食らった形のあの玉井先生の射精する姿や、溢れるほどの精液をたっぷり味わえるかと思うと、なんとかこの難行苦行も耐えることが出来たのだった。

 

 今回の治療の会場となる玉井先生の部屋の前で田畑君がインターホンを鳴らす。
「到着しました」
「入ってきてくれたまえ」
 スピーカーからの声を聞けば、どうやら野村先生が返事をしたようだ。早めに来て玉井先生と一緒に準備をされていたのだろう。田畑君も勝手知ったるように奥に進んでいく。
「この応接室で全裸になってください。先生方ももう裸でお待ちのはずですよ。荷物や服は籠が用意してありますので」
 そう言いながらも田畑君があっという間に全裸になり、股間の一物を誇らしげに見せつける。おそらくは何度も野村先生と一緒にこの部屋にも来ているのだろう。
 私と西田もこれまでのクリニックでの治療のせいで慣れたきたものか、さっさと一糸まとわぬ姿になる。いきり立った逸物を隠そうともせず、お互いに競うように奥の部屋へ向かった。

 

 そこは、驚くべき部屋であった。

 

 治療室も兼ねているとは聞いていたので、てっきり無機質な白壁の殺風景な部屋を想像していたのだが、見事に裏切られてしまう。
 まず目に付いたのは、四方の壁全面が鏡張りとなっていることだ。いや、壁だけではなく、天井すらも一面の鏡張り。四方八方あらゆる方向から、男達の裸体が映し出される。
 天井はなぜかかなり低めに作られており、背が高い男が両手を伸ばせば手のひらがつくくらいだった。床に目をやれば一面に黒いマットレスが敷きつめてある。おそらくは男同士の全裸での絡み合いや、射精された精液の飛沫がくっきりと分かるようにとのことだろう。
 その作りはすべて、この部屋を訪れた男達の欲望を、いかに互いに目にし、快感の限りを尽くせるかを念頭に設えられているようだ。

「驚かれましたかね? 私に言わせると、まさにラブホテル仕様の診察室なんですが」
 笑いながら説明する全裸の野村先生と、その横にはこれもまた裸を晒している玉井先生がいる。

 

 その巨体を揺らしながら、玉井先生も説明をする。
「わはは、しかし、この部屋の素晴らしいところは、互いの裸や性行為を確認しながら、同時に診察も出来るということだ。医師も患者もみな全裸になって治療に参加することで、互いの羞恥心を取り除き、自らの内面に隠されていた性の解放を促すことが出来るのだよ」
「自分自身の痴態を、自分で受け入れる事がもっとも重要な治療なのだよ。医療者である私達自身も、雄としての性欲のままに、おおっぴらに乱れるところを患者に見てもらうのだ。淫乱なのは自分だけではない、ここにいる全ての男は淫乱で、性行為は大いに楽しむべきものなのだ、という認識を持ってもらうために、実に効果的と言えるのだよ」

 

 説明を受けている間にも、玉井先生の巨根と野村先生の太竿があらゆる方向から目に入る。
 亀頭はてらてらとひかり、股ぐらの臭いさえ鏡に反射して漂うようだ。湯気が立つような二本のちんぽの様子から、私たちが到着する直前まで、2人の間で何やら妖しげな交わりがあったことは容易に想像出来る。
 しかも室内にはあの薬がたっぷりと噴霧してあるようだ。入室して間もないというのに、頭のてっぺんから爪先まで、全身のありとあらゆるところが燃え上がるように火照りだした。

 

「さて、君たちのチンポも我慢出来ずに、すでに我慢汁をあふれさせているようだね。ブリーフも履き続けてきたようだし、もちろん部屋中に通常の三倍以上の濃度で薬を循環させている。全身が燃え上がるように熱く火照って、だんだん雄としての汁を出すことしか考えられなくなってくるはずだ」
 玉井先生が私と西田の鈴口に指を這わせて先走りをすくい取った。たったそれだけの刺激だけで、雄汁が一気に上がってくる。
「ちんぽだけじゃないですよ、玉井先生。彼等の金玉をみてください! はち切れんばかりにぱんぱんになってますよ」
 田畑君が先生達に、私達の睾丸を見るように合図を送る。野村先生と玉井先生が手を伸ばし、交互に私の玉と西田の玉を両手で包むようにその重量を確かめた。

 

「うおーっ!、や、やばいです。そんな触り方されると、気持ちよすぎて、すぐに汁が出ちまいますよ!」
 西田も私も悲鳴をあげた。

 

「おっといけない。測定する前に出されちゃまずいな」
 ニヤニヤしながら野村先生は手を引いた。玉井先生は2人の先走りをなすりつけた野村先生の手の平を、うまそうに、愛おしそうに舐めている。
 先生達が最初からこれほどのいやらしい場面を見せつけていること、それそのものが「ここは理性を完全に忘れてしまうところなのだ」というデモンストレーションだと、西田にも私にも理解ができた。

 

 こうして最初から全員が勃起したままの状態から、今日からのセッションが始まった。

 

 最初はお決まりの体位測定だ。もちろん普通の身体検査で済むはずもない淫乱なものだ。2人の先生と田畑君が椅子に座り、私と西田がその前に脚を広げて立ち、順番に測定されていく。

 

「西田さん、亀頭の最大周囲18cm、根元の周囲15cm」
「すごいですね。ここしばらくの禁欲で、また一回り成長したんじゃないかな。指が回らないどころか、両手で円を作らないと収まらないね」
 野村先生は両手を円の形にして西田のモノを根元から、亀頭までヌルヌルとその中に移動させる。
「ああっ! すげえ!」
 西田が切ない声をだす。
 玉井先生がすかさず質問をする。
「他にも触って欲しいところがあるんじゃないかな、もう恥ずかしくないはずだよ、自分から言ってごらん」
「きんたまを! 玉を、撫で回してください!」
 西田は大声で叫ぶ。
「よしよし、まずは玉の重さを測ってからだな」
 いやらしく笑いながら玉井先生は自分の手のひらに西田の二つの宝球を乗せて、楽しむように重さを味わっていた。

 

「先週よりずっしりと感じるよ。この重さに男を感じるなあ。ねえ野村先生」
 玉井先生は野村先生の手の平を導き、その上に西田のふぐりを乗せた。
「おお!西田さん。重くなりましたね。これなら精液をたっぷりと作って溜め込んでいるでしょう。玉井先生、西田さんの金玉は臭いも素晴らしいですよ」
 待っている私がくらくらするようないやらしい言葉が続く。玉井先生が西田の玉に鼻を当てて深く吸い込む様子を見たときには、大量の先走り汁を垂れ流していた。

 

 西田のよがり声はだんだん高まり、やがては絶叫に近いほどなってきた。まだまだこれくらいでイってしまっては、との判断なのか、先生達が測定を中止する。
「溜まりに溜まった精液を出したくて仕方ないでしょうが、まだまだですよ。精液の量と質の測定はこの後、中央のマットレスに寝てもらいながら行います。まあ、その前に一つ、私達がやらないといけないこともあるんですが・・・」
 先生方の会話の断片を聴き取ると、この後に一人ひとり、部屋の中央で、鏡に映る自分の射精を見させながら、全員の手や口を駆使していかせるらしい。
 本当にドキドキしてきた。

 

「次は山崎さんです」

 

 私も西田と同じように、ちんぽの測定から始まった。野村先生の太い指が私の幹を包んでいく。
「山崎さん、確か自分のちんぽや精液が西田さんより劣っているのではないかと悩んでましたね。西田さんも心配して、私達に相談してきたのですよ。流石、いいご友人ですね」
 西田はそんなことまで伝えていたのか、と、思ったが、心配してくれていたのかと思えばありがたいことだった。

 

「山崎さんのコンプレックスが杞憂であることを証明しますよ」
 野村先生はそういうと、西田を再び私と向かい合わせに立たせ、ずっといきり立ったままのガチガチの西田のチンポと私のそれを、裏側がぴったり重なるように二本まとめて握りしめる。そしてなんと、2本の肉棹を柔らかい革紐を太幹から亀頭のカリ首まで回しかけ、兜合わせの形に縛り上げた。
 トロトロと先走りが遠慮なく二つの亀頭から竿に伝わる。革紐の締め付けと、股間全体に伝わる西田のチンポの圧力がたまらなかった。もう誰の汁が誰のちんぽに絡みついているのか判断できないくらいだ。

 

「どうですか、上から見ても、鏡に映ってるちんぽを見ても、二人とも甲乙つけがたいほどの立派なちんぽですよ」
 たしかに西田と一体になった私のちんぽは長さも太さも西田とほぼ一緒に見えた。
「金玉もそうです。お互いの玉を握り合ってみてください」
 言われるままに私達は、相手の玉と自分の玉を交互に握りしめて重さを確かめる。大きさも、そして重さもほとんど一緒だ。

 

 縛り上げられた二本のチンポはたらたらと淫液を流し続け、もう我慢ができないと訴えていた。私達は気づかぬうちに自分達の重なるちんぽをお互いに擦りつけ、互いの乳首をつまみ、互いの舌を吸いあっていた。

 

「我慢出来ずにお互い愛撫を始めたね。それでいいのだよ。君達のそういう姿が見たかったのだ。我々の治療が正しいことを証明してくれている。もう勃起不全だった自分の姿など、無かったかのようだろう? そればかりか、君たちを観察している我々医師を興奮させるほどの、積極的な性行動に変わったじゃないか。ああ、野村先生、田畑君、私も彼らのいやらしい姿を見て、やりたくなってきてしまったよ」
 玉井先生の言葉に、田畑君が呆れた様子で言い返した。
「玉井先生は彼らの姿を見なくても、四六時中いやらしい行為をしてるじゃないですか」
 5人の男達が、一斉に笑った。

 

「このまま縛り付けたままだと、射精までいってしまいそうですね。いったん解いてあげましょう」
 野村先生はちんぽに絡みついた革紐をするすると解くと、にやっと玉井先生にサインを送った。
「玉井先生、彼らの兜合わせを見て自分もやりたくなったんでしょう?」
 図星を突かれたのか、玉井先生が頭を掻く。

 

「それでは彼らの精液検査の前に、私達の特大ザーメン噴出を見せてやりますか?」
 野村先生が提案した。話しを聞けば、どうも先生達のこの射精ショーには重要な意味があるらしいのだ。
「今から明後日の朝まで、山崎さん達がいったい何回射精したのかを数えておきます。精力がどのくらいついたかを見るためにね」
 田畑助手が自分のチンポをしごきながら説明する。
「長時間に渡ってしごいたり素股や兜合わせをしたりするためにも、亀頭や竿にはこれまでのセッションで使ってきたような潤滑油、ローションが必要ですよね。でもこの部屋にはローションが見当たらない。なぜだか分かりますか?」

 

 射精ショーの話しと、ローションの必要性の話しが、その時私の頭の中で結びついた。西田もどうやら同じことを考えたらしい。
 先生方の大量に放出した精液をローションがわりにして、この後の大乱交の準備をするのだ。
 お互いの体が雄臭い、栗の花の匂いまみれになってのベトベトな状況での雄の交わり。
 考えただけで、イきそうになる。

 

 私達の精液検査の前に、逞しく立派な医師達による壮大な、しかし治療のために必要な、男同士の淫靡な見世物が始まろうとしていた。