明友大学ラグビー部

鐙田一心のとある一日

その7

 

17:00

 

 イベント開始からすでに半日と少しが経過している。

 食堂の一角に設けられたスペースには、椅子の上にぐったりと座っている鐙田と、その周囲でなんやかやと世話を焼いているラグビー部員の姿が見える。

 これだけの時間が経っても、10人ほどの他の寮生がその周りを取り囲んでいるのは、見ているだけでも興奮を誘う全裸の鐙田の姿のせいでもあるのだろう。

 

「おう、さすがの鐙田もだいぶ疲れてきたみたいだな。ここまででお前、何発抜かれたんだ?」

 

 ラグビー部副部長、3回生の柿之生実(かきのはえみのる)が、鐙田と世話役の中心となっている1回生、二日町卓(にのまちすぐる)に声をかけた。

 右のセカンドローを務める部長の大畑(おこば)と対照的に、左ウイングでバックスを務める副部長は、互いのポジションにおける中心選手として、チーム全体を引っ張ってきている。177センチ、86キロという肉体は、寮内にあってはそれほど目立つ体格でもないのだが、走攻守のバランスに関しては部内随一の走り屋でもあった。

 

「あ、はい、たぶん25回ぐらいかと……」

「えっとお、正確には26発ですね。大畑部長の指示での1回生のしゃぶり抜きで4回、その後の手コキ含めた奴で5回、この1時間ぐらいの抜きで3回。大畑部長が言われた時点で確か14回だったんで……」

 

 朦朧としてきた鐙田に代わり、帳面に付けているわけでもないのだが、二日町は正確にカウントしていたようだ。

 大畑の思いの通り、1回生の口だけの奉仕ではなかなか回数が稼げなかったようで、その後の手での扱きを咥えた後の方が、より吐精への道が開けている。

 その後の数回は、食堂を訪れた2回生などが手慰みに扱いた結果でもあろう。

 

「さすがにそこまでイくとすげえな。で、鐙田。まだお前、汁は出てんのか? それとも、イった感覚だけか?」

「う、あ、まだちょっとだけは先っぽが濡れてるとは思います……」

「それもすげえ……。金玉にはまだ余裕があるってことか。ならちょっと休憩とって、上のもん、そうだな、各部の部長連中の『シゴき』を味わったら、まだまだイケるかねえ……」

 

 柿之生(かきのはえ)の呟きに、どこか茫然自失の表情を浮かべる鐙田。

 確かにこれまでの鐙田の吐精のほとんどは、1回生、2回生の手によるものであり、寮僕からの奉仕の蓄積のある3回生によるものは、今日最初の射精である前ラグビー部寮僕、舞尾三礼(もうのさんらい)からのものだけであった。

 憧れや尊敬心による熱心さはあるであろうが、どうしても『下』や『同じ』学年のものからしてみれば、そこに『遠慮』や『申し訳なさ』が存在してしまうことは致し方ないことだ。

 その点、上の学年、幹部学年である3回生からのそれは、もはや『何の遠慮も無い』ものとなることは確実である。

 元来、寮内の性欲処理、暴力的風土の廃止のためのシステムとして日々の生活に組み込まれている『寮僕制度』そのものが、幹部学年である3回生が『動かして』きたものであったのだ。

 

「ちょっと大畑と話して来るわ。まあそれまでもイかせたい奴が来たら、どんどん扱かせてやってくれ」

「柿之生先輩、了解っス。その俺も、合間合間に、鐙田先輩の、ちょっとしゃぶらせてもらってるっス……」

「はは、そうだな。イかせるのがもちろん一番だが、気持ちよさだけを味合わせるってのも、分からんでのないし、そういうのもいいんじゃないか。同じ部の先輩なんだ。せいぜいお前等も、楽しんで、楽しませろよ」

「ありがとうございますっ!」

 

 二日町もまた、心底嬉しそうな返事を返す。

 鐙田にとっての、無理に射精へと持って行こうとしないラグビーの1回生のしゃぶりは、キツい状況の中での一時の安らぎとなっていた。

 

 鐙田が二日町による柔らかくも心地よいしゃぶりを堪能している間に、部長達へと通達が回ったようだった。

 

「おう、俺達部長主将のシゴキ、味合わせたいんだってな」

 

 巨体を揺らしながら最初に食堂に顔を出したのは、相撲部部長、銭塘達司(ぜんどもたつし)だ。140キロの体重は、同じ相撲部員にはさらに上がいるとはいえ、寮内2番目の巨漢でもあった。

 

「まあ、大畑と柿之生の頼みなら、断れないだろう。なんといっても、俺達は朝から1発、抜いてもらってるしな」

 

 剣道部主将、段山道也(だにやまみちや)が後に続く。

 

「あ、つっても銭塘(ぜんども)は鐙田には抜いてもらって無いんじゃないか? 朝練だったので、後から来たろう?」

 

 アメフト部部長、廻江公和(まいのえきみかず)が、相撲部の銭塘に気を回す。

 

「構わん構わん。俺等んところは、寮僕にだけ抜きを頼むわけでも無いからな。もう朝から5発は抜いとるよ」

 

 豪快に笑う銭塘の姿に、他の部長達も釣られて笑う。

 日曜日である今日は『寮僕の使えない日』であるわけだが、そこはそれとして各部の中での様々な『処理の仕方』はあるのであった。

 代表的なものであれば『前年の寮僕の自主的な申し出による吐精』『同学年同志による抜き合い』などが上がられるだろう。また相撲部に関して言えば、部員の少なさから年間通しての寮僕の選出が難しく、1、2年部員による交代制によって寮僕制度を維持するという得意な状況のため、『性処理は寮僕によるものを基本とする』他の部とは、その運用に差が生じているのもまた必然のことである。

 

「で、俺等の技、鐙田に使っちゃっていいのか? 何十回イってても、まだまだイかせる自身、俺、正直あるぜ」

 

 ニヤリと笑いながら言うのは柔道部主将、丹生宮博(にうのみやひろし)。100キロ級のそのカラダは試合直前の絞り前ゆえに少しだけ重量オーバーの状態だ。

 

「まあ、みんなのテクニック、うちの寮僕にしっかり伝授してやってくれ。今後の寮僕としてのこいつの働きにもすんげえプラスになると思うし、一日で30回イかせたとなりゃ、そりゃ最近では記録もんになるだろうしな」

 

 みなに声をかけた大畑もまた、鐙田のさらなる吐精を心から願っているのである。

 一日と言えば長丁場にも思えるが、イベント開始の朝の9時から夜の20時までという縛り、食事や排泄の時間を考えれば12時間にもならない中でのこの射精回数は、確かに部として寮として、その存在を産み育てた者にとっても誇れるものに違いなかった。

 

「誰からヤる?」

 

 単刀直入な、銭塘の問い。

 そこにはすでに何十回の吐精に及んでいようとも、自分達の技術でイかないものはいないという、確固たる自信すら窺える。

 

「大畑はやはり最後だろう。銭塘は朝から俺達みたいにイかせてもらって無い分、他の連中のをたっぷり見てからってことで、4番目ではと思うが。

 後はそうだな、それこそ特になんかあるわけじゃ無いが、体重の順ってことで、俺が最初、柔道部の丹生宮が次、アメフトの廻江が3番手って感じでどうだ?」

 

 冷静な観察の賜か、剣道部主将、段山道也が提案した内容には誰も反論するものがいない。

 

「いいんじゃないか、それで。確かに大畑除けば体重の順番になってるな」

「了解、俺は2番手か。段山の後の汁、じっくり味合わせてもらおうかな」

「まあ確かに俺が最後になるだろうが、銭塘は後ろの方でいいのか? 鐙田の口を楽しんで無い分、最初の方でじっくりってのもあるんじゃないか?」

「いや、俺はそれでいいぜ。最後にしっかり責めてから、大畑にバトン渡すよ」

 

 先鋒、剣道部主将、段山道也(だにやまみちや)。

 次鋒、柔道部主将、丹生宮博(にうのみやひろし)。

 中堅、アメフト部部長、廻江公和(まいのえきみかず)。

 副将、相撲部部長、銭塘達司(ぜんどもたつし)。

 大将、ラグビー部部長、大畑一也(おこばかずや)。

 

 柔道の団体戦に習えば以上の通りか。

 5人の部長達の総意が固まった。

 

 大畑が鐙田の前に進み、宣言をする。

 

「ラグビー部2回生寮僕、鐙田一心(あぶみだいっしん)。俺等、各部部長主将5人が、今日のイベント最後に引導を渡してやる。一日の集大成だ。俺等の技、しっかり味わって、最後にまたお前の臭っせえ雄汁、ぶちまけるんだぞ」

 

 部長級の者達が1人の寮僕の肉棒を手にすることなど、これまでの寮の歴史の中でも一度も見られなかったことだ。ギャラリーの中には、あまりにも豪華なメンバーによる搾精に、それこそ嫉妬心を抱くものさえ出てきそうな話だった。

 そしてそのことを知ってか知らずか、受け手である鐙田も一度起立し、その姿勢を正して返答する。

 

「……分かりました。ラグビー部寮僕、鐙田一心。先輩方に扱いていただき、今日最後の射精をしたいと思います。俺みたいなのに構っていただき、本当にありがとうございます。精一杯の射精を披露しますので、よろしくお願いしますっ!!」

 

「よし、最初は俺だ。おい、誰か補修用の鹿皮と、練習用の小手と、持ってこい」

 

 剣道部の段山の指示に1年生がすぐさま言われた用具を取りに向かった。

 他の部の連中のいぶかしげな表情を余所に、依頼品を持ってきた1回生の顔に疑問の念が浮かんでいないのは、すでにその使用法についての予測が立っているのだろう。

 

「剣道の武具防具、特にこの小手の内側は鹿の皮を使ってるんだ。擦れて破けたり穴が空いたりしたら、自分達で補修したりもする。こいつはその余り皮だな。

 そしてこの小手は高校で格技での経験ある奴なら分かるだろう。面と並んで汗の匂いを散々に吸うわけで、動物性の鹿皮や編み込まれた布地の肉厚さから、使いこんだ奴の匂いはハンパ無い。

 俺んとこに入部した奴は、一等最初にこの小手でそいつの顔、そう鼻と口を覆いながら、鹿皮にローション垂らした奴で、何度もイかせられるんだ。

 一呼吸毎に肺に、内臓に染み渡るようなキツい匂いと、鹿皮の独特の感触で亀頭や竿、玉に与えられる感触は、もう癖になっちまう。

 俺自身もそうだが、うちの部員では、この匂い嗅いだだけで勃起しちまう奴が出てきちまうんだな。

 鐙田、これからお前にも、これの『良さ』、じっくり味合わせてやるんで、覚悟しろ」

 

 なんとも凄まじい段山の話しだった。

 剣道部員に限らず、己の股間を揉み上げ始めた寮生がいることは仕方の無いことだろう。

 剣道ほどの特殊でかつ強烈な匂い経験は無くとも、幼少時から同性同志での肉体接触の覆い種目に関わってきた者ほど、汗の匂い、同性の体臭、あるいは股間に顔を押しつけることでの性臭ですら、その身に味わってきた頻度は高いのだ。

 そこに性的な興奮を覚えるもの、覚えぬものの差はあれど、自らの生活範疇において『匂い』の存在が大きな割合を占めることは否めない。

 ましてやそれが同部の1年生のように、己の快楽、せんずりの快感と結びつけられたとき、よりいっそうの扇情薬としての効果を発することは、ある意味当たり前のことであった。

 

「おい、お前等。鐙田が頭反らしたりしないよう、押さえとけ」

 

 段山が剣道部の下級生に指示を出す。

 鐙田を取り囲んだそのもの達も、すでに股間からは先走りが流れ出しているのだ。

 

「まず最初は鹿皮でのシゴきだ。まあ大丈夫とは思うが、シゴいた瞬間にイっちまうような、無様な真似はするなよ」

「はい、頑張ります!!」

 

 鐙田が、両肩と頭を支えられつつ、正面を見据えたまま返事を返す。

 

 右手に広げた鹿皮に、とろりとローションを垂らす段山。

 なめしてはあるはずだが、染み込みによる色の変化が少ないことは、ローションのぬめりと皮独特の感触が独立して皮膚に与えられることの裏返しなのだろう。

 

「いくぞ、鐙田。チンポ、突き出せ」

 

 段山の短い指示に、両手を後ろに回し、肩幅に足を開いた鐙田の腰が、ずんと突き出される。すでに勃ち上がっている逸物は、その裏筋をも露わにして、透明な汁が糸を引いていた。

 

「うああああああっ!!」

 

 ぬるり、いや、ずるり、とか。

 鹿皮が鐙田の竿と亀頭を包み込み、段山の手でぬるぬるとしたシゴきが始まった。

 

「ああああああああっ、これっ、これっ、なんだっ、なっ、なんだっ!!」

「最初は言葉にならんだろう。手やせんずり用のオナホールなんかとは、まったく違うからな。何度もやられると、ホントにもう、この皮を見ただけで、小手の匂いを嗅いだだけでおっ勃つのは当たり前、仕舞いには我慢汁まで出ちまうはめになる」

 

「があっ、あっ、あがっ……!」

 

 声にならないよがり声とは、まさにこのことだろう。

 剣道場で小手をじっくり見たものには伝わるだろうが、あの鹿布の表面はつるりと滑らかな訳では無い。市内を握った際のグリップ力を高めるためか、わずかな毛羽立ちが意図的に残してあるのだ。

 

 そのごくわずかな毛羽立ちと、ローションのぬめり。

 動物性本革の特質でもあるしなやかさと、くったりとした柔らかさ。

 どのように摩擦を加えても軽々には破損しない強度。

 

 それらすべてが、これまでのローションガーゼや砂入り潤滑剤の刺激とはまったく別次元の快感を、鐙田の局部へと与えていた。

 亀頭を、太竿を、ぼってりとした金玉を。

 撫で回し、握り込み、扱き上げる段山の手のひらの感触を、何十倍何百倍にも拡大したかのようなその強烈な感触は、寮僕として一定の経験を積んできた鐙田でさえも、我を忘れるほどのものとなって支配していく。

 

「ここに、小手の匂いを嗅がせるぞ。その匂いと臭さ、強烈さを堪能しろ」

 

 段山の合図で、鐙田を支えていた部員が、2本の小手で鐙田の顔を覆う。

 その慣れた様子から判断すれば、普段から部内でもそのような行為が頻回に行われているようだ。

 

「んがっ、あがあっ、あっ、あっ……」

「最初は匂いのきつさに気が遠くなるような感じがするよな……。だが、チンポ扱かれてて気を失える訳じゃ無い。チンポに感じる気持ち良さと、この汗と脂の染みた皮の匂いが、それこそ一体となってお前のカラダに染みこんじまうんだ……」

 

 段山の言う通りなのだ。

 動物性皮革特有の獣臭と、男達の汗が染みこんだ小手。新品であれば鹿皮の匂いだけであるはずのそれが、使われた年月が長ければ長いほど、より強烈な匂いを放ち出す。

 そのあまりの匂いに息を大きく吐こうとすれば、2つの小手に覆われた鼻と口からはさらに大量の臭気を吸い込むことになる。

 一息毎に繰り返されるその匂いの刺激は、脳の原始的な部分に刺激を与え続け、下半身、とりわけ亀頭と金玉から送り込まれる快感と刺激への反応を一体化させていく。

 

「あんがああっ、おっ、おっ、俺っ、イってしまいますっ! く、臭いのにっ、ああっ、なんだっ!! ダメだっ、ダメっ! イくっ、イっちまうっ!!」

「イけっ、イけっ!! 剣道部の小手で、イっちまえっ! 皮の匂いの虜になれっ! 鐙田っ、イけっ、イけっ!!!!」

 

 段山の煽りに、鐙田の堰が切れた。

 

「ああっ、イきますっ、イくっ、イくっ、イきますっ!! ああっ、皮で扱かれてっ、俺っ、俺っ、イくっ、イくぅーーーーーーーーーーっ!!!!」

 

 鹿皮でその噴出を受ける段山の手のひらにもどくどくと打ち付けるその圧力が伝わるほどの、凄まじい射精だった。

 すでに20数回の吐精を終えているとは思えぬほどのその量は、手のひらの窪みをなぞる皮にべっとりと張り付き、ゆっくりと窪みの中心に向かって流れていく。

 

「段山主将、すんません、俺、俺……」

 

 見れば鐙田を支えていた1回生だ。

 どうやら段山にイかされる鐙田とべったりと接触しているうちに、自らの興奮も高まってしまったらしい。

 鐙田の射精とともに、その走り込みで鍛えた尻肉に押しつけた肉棒から、手も触れずに精液を漏らしてしまったようだ。

 

「はは、お前もイっちまったか。なに、それだけ鐙田の射精がいやらしかった、すごかったってことだ。謝るこたあ無いぞ。なあ、鐙田、お前も1回生が自分の尻に雄汁ぶっかけてくれたの、嬉しいだろう?」

 

 段山の返答は、さすがに主将たる器のものだろう。

 下級生の粗相を何事もなかったように受け止めている。

 

「はい、尻に熱い汁がかかって、ああ、俺の肉体支えてて、それだけでイってくれたんだって、それにも俺、感じてしまいました……」

 

 鐙田を支えている2人。

 1人は我慢出来ずに射精してしまったが、もう1人も、もう寸前のようだ。

 

「鐙田先輩っ、すんませんっ、俺もっ、俺ももうっ、漏れそうでっ」

「おし、俺がしゃぶってやる! 段山先輩っ、失礼して俺っ、剣道部一回生のをしゃぶらせてもらいますっ!!」

「おう、頼む。気持ちよくイかせてやってくれ」

「よしっ、君っ! 俺の口で、俺の口でイけっ! 溜まってた分、全部俺の口に出せっ!」

 

 寮僕としての己の使命を思い出したのか、鐙田が機敏な様子でもう1人の1回生の前にしゃがみ込んだ。

 カンカンに勃起した仮性包茎のそれを、実に旨そうにしゃぶり上げる。

 

「あっ、すみませんっ、俺っ、俺っ、イきますっ! 鐙田先輩のっ、先輩の口にっ、イきますっ、イくっ、イくっ!!!!」

 

 吐き出すつもりなど、鐙田の頭には毛頭なかった。

 鐙田の吐出された雄汁をごくごくと喉を鳴らして飲み込むその姿は汗と精液にまみれた独特の艶を放ち、関心がある者が見れば美しさすら感じるものだったろう。

 

「たっぷり出してくれたし、いい射精だったな鐙田。うちの1年坊主の奴の始末も礼を言う。自分がイった直後に機転効かせてしゃぶってくれるなんてのは、お前だから出来たんだろうな。

 さて、次は丹生宮か。お前はどんな感じでいくんだ?」

 

 待機していた柔道部主将、丹生宮に声をかける段山。

 丹生宮が、こちらもまたにやりと笑い、前へと進み出る。

 

「せっかくなので、朝の繁根木と同じで、手だけで感じさせて、イかせてやるぜ。あ、俺のときは、鐙田、お前、座ってていいぞ。

 道具とか使うより、俺のテクニックじっくり味わえるだろ?

 まあ、ローションたっぷり使うんで、ここまで搾り取られてても、痛みは感じないはずだ」

 

 丹生宮の自信溢れるその様子に、再び鐙田が姿勢を正す。

 

「丹生宮先輩っ、俺のチンポっ、よろしくお願いしますっ!!」

 

 食堂に鐙田の大声が響いた。