小説 林間学校引率 三太版

三太ーくまどん共作作品

 

小説版 林間学校引率

 

「昨日は遅くまでうるさかったですが、さすがに今日はみんな早く寝たみたいですね」

「毎年のことですが、山歩きとキャンプファイヤーと重なると、さすがの六年生でもあっと言う間でしたね」

 

 同僚の教師との、やれやれといった会話である。

 新卒5年目で昨年度から高学年を連続して担任に持つようになった文吾は、女性教員にお疲れさまでしたと缶コーヒーを渡す。

 明日は朝食後に下山するだけであり、昨日からの疲れを今日のうちに癒せることに、大人の側はホッとしたところだ。

 

 文吾の勤める小学校では、夏休みの最終週に六年生が行う二泊三日の林間学校は定例行事だ。

 児童にとっても親元を離れた宿泊体験は楽しみでもあり、どこか怖くもありなのか、初日の昨日はなかなか落ち着かず、深夜まで寝室の見回りを途切れさせることが出来なかった。

 

 教師側も長年の経験で二日目の夜は自分達も少しはゆっくり過ごしたいと、日程を工夫してきている。

 二日目の今日のプログラムは、早朝から山頂近くの広場で御来光を拝むことから始まり、昼間は山歩きで自然観察会、夕方は飯ごう炊さん、夜はキャンプファイヤーで昨夜クラス毎に用意させた出し物披露と盛り沢山だ。

 実際、毎年この二日目の夜にあたっては、疲労と満足感からか、子ども達は皆、夜も早いうちからぐっすり休んでしまう。

 

 引率教員の側もかなり体力気力を使うものではあったが、一晩中どこそこの部屋から聞こえてくる声に反応しなくていいのは、何物にも代え難いことだったのだ。

 

 今年の六年生は3クラスで、文吾以外の2人は女性教員。

 全体の責任者としては来年には定年を迎える校長が務め、他は文吾ら六年の担任3人と養護教諭の計5名で80名ほどの児童の引率体制を取っている。

 男の教員は校長と文吾の2人だけであり、せっかくの泊まり行事なのに教員同士集まっての馬鹿話も出来ないよなと、文吾は思っていたところである。

 

 毎年利用している山間の自然の家は、子ども・学生用の広い部屋とは別に引率者用の個室もいくつか用意してある。

 明日の下山時の安全確認の体制を再確認した後には、特にする事も無い。以前は子どもが寝静まった後に教師だけでの宴会などもあったのだが、昨今のコンプライアンス重視の考えからか、全体でのアルコール摂取は禁止となっている。

 後はもう明日に向けてそれぞれ休みましょうとお開きになった。

 

 規則では個室でもアルコールは禁止のはずなのだが、文吾がこっそりビールを持ち込んでいるのは、そう責められることでは無かったろう。

 軽くシャワーを浴び、昼間は子ども達や他の教員の目が気になり普通のボクサーパンツにしていたものを、いつもの下着に替える。

 ホテルのように浴衣があるわけでも無いのでTシャツと薄手のジャージの楽な格好になると、冷やしておいたビール缶のプルトップに手をかける。

 これも持ち込んだナッツ類を肴に500ml缶を空けたとき、デスクの電話の呼び出し音が鳴った。

 

 もう11時過ぎになっていただろうか。

 同僚教員から何か子どものことかと慌てて受話器を取れば、校長の野太い声が聞こえる。

 

 せっかくだからちょっと部屋で話さないか、との誘いであったが、禁止されてるはずのビールの匂いが消せるはずも無い。

 曖昧な返事をしていると、さすがに向こうが年の功で状況を察したらしく、ワシの部屋には焼酎しか無いがいいか、とわざわざ言ってくれる。

 ああ、それならと二つ返事で部屋に向かうことにした文吾であった。

 

「失礼します」

「いや、忙しいのに呼び出してすまんな。子ども達はもうみんな寝たかね?」

「はい、昼間の山歩きでみんな疲れたようで、あっと言う間に眠りましたよ」

「昼間にあれほど体力使って夕飯を腹一杯食べた上に温泉まで入れば、今日はぐっすりだろうなぁ」

「毎年のことですが、初日と二日目でこれほど違うというのも面白いものですね」

 部屋について入りしなの会話はさすがに教員同士だ。

 

 窓際の椅子に腰掛けた校長がもう一つの椅子にどうぞと手を伸ばす。

 引率者向けの部屋といってもせいぜいホテルのシングルタイプに毛が生えた程度のもので、管理職用が別にあるわけでも無い。

 部屋入り口側のユニットバス、ベッドにテレビの置いてある書き物机はそのままビジネスホテルの仕様だ。小さな丸テーブルと肘掛けの付いた椅子が2脚、ベッドの奥の窓際にやっとのスペースを確保している。

 空調も個別ではなく昔ながらのマルチタイプなのか、昼間の熱気を吹き払うまではいかず、文吾が自分の部屋で飲んだ先ほどのビールも実に冷たく感じたほどだった。

 

「君も疲れたろう。今夜はもうやることは無いだろうし、他には女の先生ばかりでつまらんだろうと思って誘ったんだ。いやあ、お疲れ」

 氷も持ち込んだのか、米焼酎の水割りを二つ用意してくれている。

 

「君もこの学校にきて3年経つが、どうだね。少しは慣れたかな。悩みがあればなんでも言ってごらん」

「いやあ、校長先生にはよくしてもらってるし、特に問題はないです。ああ、強いていうなら給食の量が足りないのと、教員用の体育着のサイズが小さかったぐらいですかね。ええ、こんな体型なもんで、なかなか合うサイズがないんですよ」

「ははは、そうか、そりゃ不便をかけたな。だが、Lサイズまではあるはずだし、規格外なのは君の身体の方じゃないのかね?」

 半分冗談口と分かっているのか、校長も笑いながら軽く返してくれる。

 

「ところで君は、身長、体重はどのくらいだ?」

「175cmの85kgでしたが、この半年でまた重くなってるかもですね。足が太いせいなのか、体育のジャージの仕立てのせいなのか、あの、その、股間の形がくっきりわかるくらいぱつんぱつんで、恥ずかしいんですよ」

 

 確かに椅子に腰掛けた文吾の股間は、大きめの柑橘類でも中に忍ばせているのかと思えるほどの盛り上がりを見せている。

 四年生ぐらいにもなるとそういうものに目が行くようになるし、やんちゃな男子からは「デカチン先生」などとからかわれてしまうものだ。

 

「いやあ、それも申し訳なかったな。だが、男はそのくらい恰幅があるほうが頼りになる。体力勝負の仕事だしな。個人的には痩せたひ弱な若い男より、たくましい先生みたいな方がワシは好きだな」

 校長も一人で何杯かは空けていたのか、柔和な丸顔は赤らみ、どこか上気したような目つきだ。にこにこと右手を伸ばすと、文吾の腹の周りや胸板、太ももをゆっくり撫で回してきた。

 

「校長先生こそ、いい身体をされてますよ。確か趣味で相撲を取られるんですよね。ドッシリとした、日本の親父さん、みたいな身体付きでうらやましいなあ」

「相撲をしていると一年中裸みたいなもんだからな。一緒にやってる連中とこういう蒸し暑い日は、みんな褌一丁で向かい合って飯を食うんだ。それにしても毎年のことだが、ここはエアコン効かなくて暑いしなあ・・・。失礼して裸になるよ。君も暑かったら脱いで話さないか? 男同士だし、君も汗で布地がへばりついて気持ち悪いだろう」

 

 文吾の目の前でシャツとズボンを脱ぎ捨てた校長は、なんと白い越中褌一丁の姿だ。

 パタパタと団扇のように前垂れを使えば、丸い腹にひけを取らない存在感の股間の膨らみが露わになる。

 

 文吾自身、ブリーフやトランクスなどは仕事のときにはやむなく身に付けることにしていたが、自宅や休みの時には日本古来の下着で過ごすことを旨としている男だった。

 

「わあ、校長先生、やはり相撲をされているから普段も褌なんですね。貫禄があって似合うなあ。前布の上から亀頭と金玉の形が丸分かりで、なんとも男らしいです」

「ワシの現役のときの先輩方が、みな褌を締めておられてな」

「実は俺も、家ではいつも褌締めてるんですよ。校長先生みたいに似合わないかもで恥ずかしいんですが・・・」

 文吾もシャツとジャージを脱ぎ捨てる。

 

「おおっ若いのに珍しいなあ、六尺褌か。チンポの太さも丸分かりだし、亀頭の鰓もよく張っているのが分かるし、キリッとして男前が上がるな」

「いや、お恥ずかしい。校長先生みたいに大人の男の魅力にはまだまだですよ」

「しかも、分厚い胸板にすごい胸毛だ。それが腹からヘソの下を通って褌の中まで続いていて、実に男らしい理想的な身体じゃないか」

「いや、校長先生の身体の方が大和民族特有の男臭さがありますよ。ずんぐりむっくりで、手足が太くてすごくかっこいい。俺の理想です。腹が突き出てて包容力があります。実際、みんなから頼りにされてるじゃないですか」

「ははは、それは褒めているのかね。それにしても鍛えた上に脂の乗った、実にいい身体だなぁ。廻しも似合うと思うし、今度近くの公民館にある土俵でワシと稽古せんか? この素晴らしい身体ならすぐに強くなると思うよ」

「相撲の経験はぜんぜん無いんですが、ぜひ校長の胸を借りて、裸でぶつかり稽古したいです」

 

 男としての理想とするところの肉体を目の前にして、校長の趣味である相撲の話しをしながらも、その目的がすでに別のものになっていることを文吾も頭の片隅では理解していた。

 さらにその先へ進んで欲しいという本心を隠せなくなってきている。

 

「そうだな、もう少し相撲向きの身体かどうか見てみたいから、ちょっとワシの前に立ってくれるかな。そうそう。もっと股を開いて、仁王立ちの様な感じで。腕は頭の後ろで組んで、よく身体を見せてくれ」

 

 校長の目の前に立った文吾は、言われる通りにしっかりと両足を開き胸を張った。

 両腕は頭の後ろで組み、もっさりと繁る両脇を見せつけるように横に開く。学生時代、体育会の先輩から身体を見せろと言われたときそのままのポーズだった。

 あのときはチンポの長さ、金玉の大きさを定規で計られ、一回生の中で一番でかかった俺が最初にセンズリかかされたっけ・・・。

 

 ベッドに腰掛けた校長の目の前は、文吾の六尺褌の前袋だ。

 見られている、文吾はそれ思うだけで自分の股間が滾りはじめていることを知る。

 校長は決してその部分に触れることはせず、まずは座ったまま文吾の太股や毛深い腹を揉むように手を這わす。

 

「思った通り、柔らかい、いい筋肉をしとるなあ」

 自分も立ち上がった校長のがっしりとした手のひらは、文吾の鬱蒼と繁る体毛に覆われた厚い胸板をゆっくりと撫で回す。脇の下側に四本の指を這わせ、残った親指の腹で乳首の先端をかすかに刺激する。

 左手は文吾の背中に回すと身体ごとぐっと引き寄せる。

 2人の越中と六尺の前布同士が、その内容物の盛り上がりを互いにぶつけ合う。

 

「あ、ああっ」

 予期せぬ、だが、待ち望んでいた刺激に、思わず文吾の声が上がる。

 ゴリゴリ、ムクムクと押し付けられた肉の塊は、互いの言葉より雄弁にその思いを表出する。

 

 ひとしきり若い文吾の反応を楽しんだのか、校長は窓の方に向き直るよう伝える。

 目の前にした大きな背中を、今度は触れるか触れないかの繊細な指使いで刺激すると、このような感覚が初めてなのか、文吾の全身がヒクヒクと反応した。

 

「君は若いせいか、これまで人と肌を合わせたときも、勢いや荒々しさといったものがメインになっていたのではないのかね?」

「は、はい。こんなふうに全身ゾクゾクするような触れ合いは初めてです・・・」

 質問に答える文吾の声も、何かに堪えるように、どこかうわずってきている。

 

 背中の反応に満足したのか、再びベッドに腰を下ろした校長は、六尺の縦褌が通ることで、その膨らみが更に強調されているような文吾のケツの双丘を、ゆっくりとした指運びで円を描くように撫でさする。

 校長の指が踊るたびに、文吾がのけぞるようにかかとを上げる。青年は熟年の男の指先の動きに翻弄されている。

 

「だいぶ感じてきたようだな。こちらを向きたまえ」

 再び目の前にした六尺の前袋に先ほどは無かった染みを見つけると、満足そうに微笑む校長の姿があった。

 

「下半身の筋肉はどうかな?」

 

 校長の手のひらと指は脇腹を通って、太股と、いったん降りていく。

 膝とその裏側をさわさわと撫でられれば、震えるほどの快感が文吾を襲う。

 

「あ、こ、こんなの、こんな触られ方、は、初めてです」

 校長の慣れた手つきの「質」は、おそらくこれまでにこのような行為を繰り返した「量」に支えられているのだろう。

 自分より年上の保護者達から先生、先生と呼ばれてはいるが、実際に校長の目の前にいるのは、まだまだ人生経験も浅い一人の青年でしかないのだ。

 

 一度膝まで下った校長の両手が進行方向を変える。子どもの胴体ほどもある文吾の両足、その内側をゆっくりと這い上がっていく。

 太ももの内側を何度も焦らすように往復した両手が会陰部に近づく。

 蟻の問渡りからたっぷりとした陰嚢の付け値を爪先で軽く撫で上げる

 

「こ、校長先生、だ、だめです、そこは!」

 抵抗の言葉を口にする文吾だが、その息は上がり、もはやその欲情を隠すことなど出来はしない。

 

「何が駄目だと言うのかな? 君の太ももから雄の証である睾丸に向けて密集していく黒い剛毛、たわわに実る二つの巨大な玉を包み込んでいる一枚の布。その布を押し破り男であることを証明しようといきり勃ち、熱くなっている男根。すべてがワシの愛撫を待っているようだがな」

 校長はついにその厚い手のひらを、文吾の褌の膨らみへと運ぶ。

 

「あ、あ、そんなことをされるとやばいです。ちんぽが勃っちゃいます」

「何を言うか、もうとっくに手遅れだよ。ほら、自分でよく見てみたまえ」

 褌の前袋はじっとりと濡れ、亀頭や雁首の輪郭を露わにしている。

 全裸よりもいやらしくその盛り上がりを透けさせているとろりとした液体を、布越しにぬるぬるとまぶし広げていく。

 

「ああっ、もうこんなに濡れている。恥ずかしいです・・・」

「なあに、何にも恥ずかしくなんかないだろう。むしろ、逞しく、精力的な男であることを証明していて、誇りに思うべきだな。こういう元気な男の先生がワシは好きだし、現場に必要なんだ。精力が有り余って先走りとなり、どくどくと汁が出てくるようじゃないとだめだ。ワシはそういう考えだよ」

 

 校長はゆっくり息を吐きながら、文吾の股座の膨らみに顔を近づけ、臭いを嗅ぐ。

「それにどうだ、このいやらしいほど染み出した先走りは。布を隔てても男の性の匂いがここまで漂ってくる。若々しく、生命力を感じるぞ。植物なら若い芽が伸びていく匂いだ」

「校長先生、もう勘弁してください。こんなにされて、見られていると思うと、もうイきたくなってしまいます」

 

「ほう、この程度で弱音を吐くのかな。まだ本丸は攻めておらんぞ」

 そう言いながら舌を出し、淫液で濡れた亀頭の部分をゆっくり舐め上げる。

「ああっ、たまらんです。」

 文吾はついに、膝をガクガクさせて座り込んでしまった。

 

「よしよし、合格だ。なかなか我慢強かったな。今までの若い先生はたいがいここまででぶっ放してしまったものだが、君はよく持ちこたえた」

 

「校長先生、本当にすごかったです。ソフトに触れられるのがあんなに気持ちいいなんて思ってもなくて・・・。あんなのされたら、そりゃ出ちゃいますよ。朝立ちしないように昨日の夜中も3発も出してたのに、扱かれもしないのにイきそうになりました」

 

「ほう、朝立ちを生徒に見られたくないのか? 健康な男であることが何故恥ずかしい? 実践的な性教育として、実に素晴らしいチャンスではないかね。大人の男の生理とはこういうものだと見せてやりなさい」

「子どもの目の前で俺のちんぽを、ですか?」

「責任は私が取る。子とも達は君の体に興味があるのだよ、特に思春期の男子はみんな」

「そうですかね・・・?」

「その通りだ、現に君も最初からずっと、私の褌の膨らみを見ていただろう? 私の身体、とくに男の部分に興味があったはずだよ」

「ご存知でしたか! 恥ずかしいです。校長の男臭い身体に見とれてました」

「それも自然な感情だよ。当たり前のことだ。男が男の身体に憧れるのは当然だろう?」

 

「それより、昨日3発も出して、なおあれだけの先走りを溢れさせる精力か。いやいやたまげたものだ。一体、週にどのくらい出してるんだい?」

「普通はだいたい1日に2回ですかね休みの日だと5回ぐらい出すときもあります」

「それは、女とやって出すのか?」

「まさか、俺みたいな毛深いデブははモテないですし、毎日センズリですよ」

「わはは、ワシと一緒だ、ワシも若い頃からセンズリを一人でやるか、勝手知ったる連中とかきあうかばかりだよ」

「校長先生もですか?」

 ベッドに腰掛けた2人の会話は続く。

 

「そうだな。褌でいると、ぶっ放したあとの汁もこれで拭けるし、褌にこびりついた汁を掬って二発目出すときの潤滑油にもできるしな。ワシはこの歳で一日3発は出すのが日課になっておる」

「3回も! 校長先生のセンズリ、かっこいいだろうなあ」

「ワシのやり方は普通だよ。君はセンズリするときはどうするのかね? 竿で特に感じる箇所とか、竿以外で感じる箇所とか、何か道具を使ってやるとか」

 あけすけな質問も2人の情欲を高めるエッセンスなのだろう。

 答える文吾も校長も、股間の盛り上がりが褌の布を窮屈そうに押し上げている。

 

「じ、自分は、異常に亀頭が感じやすいみたいで、先走りでぬるぬるになった褌で亀頭のえらの部分をこすりあげたり、匂いは強いんですが、こんにゃくを亀頭に被せてこね回したり・・・」

「聴いているだけで、興奮するのう。ほら、ワシのちんぽも反応して、染みを作りよった。触ってみい」

 校長は文吾の手を取り、自分の膨らみに導く。

 

「どうだね、ワシの亀頭は、でかいだろ? ほら、君が手を動かすと、どんどんいやらしい粘液が出てくるぞ。しごいてみろ!」

「すごい! どくどくと休みなく出るんですね。もう褌のほとんどが透けるほど濡れましたよ」

 濡れそぼった木綿生地の刺激は校長の膨らみを更に増し、握る文吾の手のひらに熱い脈動を伝えている。

 

「どれ、君のセンズリのやり方を教育の一環として参考にしたい。ワシの目の前で見せてくれるな」

「私一人でセンズリかくのですか? 恥ずかしいですよ!」

「もちろん、ワシの前で射精できたら、お礼にワシのセンズリも見せてやる。それならいいか?」

「は、はい、校長みたいな年の離れた人に見てもらうのは初めてだから緊張しますが、やってみます。でも緊張で期待通りに射精できなかったらどうしたらいいでしょうか・・・?」

 極度の興奮で焦ってしまい、かえってすぐにイけなくなってしまう経験は、男なら誰しも持つものだ。

 

「何も心配することはない。そのときはワシが手伝って、射精まで導いてやろう」

 

 褌を外した文吾は、腰掛けた校長の目の前でゆっくりと自分の勃起を握りしめた。

 

 若者の懸命に肉茎を扱う姿に、校長もたまらず自分の褌の膨らみを撫で上げたり、乳首をつまみあげる。

 60を手前にした恰幅のいい男のその姿は、文吾の興奮をより高める結果となってしまう。

 

「おお、いやらしいよ文吾くん。こちらまで淫靡な空気が伝わるぞ。もっと喘ぎ声を大きくして、そう、感じる部分を口に出してみなさい」

「校長先生、先生に見られながらセンズリすると、いつもの100倍くらい、気持ちいいです。ちんぽの根本からカキ上げ、亀頭をグチュグチュ刺激して、またゆっくりカキ下ろす。ああ、もうたまらんです」

「ふむ、いつもそうやりながら、部屋の中で喘いどるのか、いやらしいのう」

「隣の部屋に聞こえないように、声を押し殺すのが、た、大変で、ああっ、校長先生! 何を!」

 

 校長は自分の手のひらを文吾のパンパンに膨らんだ二つの玉の下に滑り込ませ、さわさわとさすり愛撫する。

 

「こうやって、片方の手で金たまを触りながらしごくと、たまらんだろ?」

「す、すごいですよ。金たまも気持ちいいんですね。ああっ、もうイきたくて、イきそうなのに、イきたくない!」

 校長の瞳を見つめながら一心不乱にセンズリを続ける文吾の声は、もう悲鳴のようだ。

 

「ワシも男だから気持ちは分かるがな。それでは、センズリにならんだろう」

 笑いながら立ち上がった校長は文吾の目の前で、越中の前布からちんぽと玉を引きずり出し、これでもかといった風体で見せつける。

 

「ワシのマラと玉が見たいんだろ? 見ながらセンズリすると気持ちいいぞ」

 文吾の前で、腰を振り、竿と玉をぶるんぶるんと揺らす。

 

「わあ、たまらんです! 校長のちんぽ、男臭え! 亀頭も玉も、パンパンに膨らんでます!」

「君のセンズリのやり方も迫力があってよいな。一番感じてすぐにイきそうになるやり方はどうするのか、見せてくれ。ワシも真似してやってみたいからな」

 

「俺のやり方を校長が真似て感じてくださるなんて光栄です。まず、手のひらの向きを逆にして、先走りでぬるぬるの亀頭を手のひらでくるむように掴んでください。はい、そうです。そして、鰓の部分をゆるゆるともどかしく、焦らしながら動かして見てください」

 

「おおっ、亀頭責めだな! なんていやらしいんだ! 鈴口から亀頭全体に先走りが塗られていく感じがたまらんな! これは気持ちいい!」

「校長が快感に顔を歪めているのを見ているだけでイきそうです。イって、イっていいですか?」

 

「よし、最後はワシの亀頭めがけてぶっ放すんだ!」

「お願いです。さっきみたいに校長先生の分厚い手のひらで、俺の玉を包み込んでくれると嬉しいです!」

 

「そうか、ワシの玉責めの良さがわかったか。よしよし」

 校長が左手で文吾の玉を撫で上げ、右手で自分の陰茎を握りしめて、文吾が精液をかけやすいように、亀頭を文吾の亀頭に近づける。

 

「ああっ! すぐに、すぐにイきます! 玉も、亀頭も、気持ちいい!  校長っ! 校長のでかい亀頭にかけますよっ! ああっ! 出るっ! 出るっ! んんっ!!」

 

 熱く、白く、粘り気のある液体が次々と校長の亀頭に降りかかる。雄汁は溢れ亀頭から肉茎を伝わって、おびただしいほどの量が玉へと垂れていく。

 校長は素早くそれを手のひらにすくい取り、自らの亀頭に丹念に塗り広げる。

 

「よく頑張ったぞ、たくさん出たな! 潤滑油にするにも余るくらいだ。よし、興奮が冷めぬうちにワシのセンズリのやり方を教えてやろう。よく見ておけよ!」

 

 文吾の若い精液の臭いと、校長の股間から発する成熟した雄にしか出せない性臭が混じり合い、二人の性欲を更に刺激する。

 

「雄の臭いだのう。」

 校長は笑いながら、手のひらにぬらぬら光る文吾の体液を見せる。

「いいか、君の精液を手のひら全体に広げたら、特にこの部分をカリ首のぐっと鰓が張った部分からすぐ下のくびれた場所にかけて輪になるように置く」

 親指の付け根から人差し指にかけて弓なりにある水かきのラインをカリ首のくびれのラインに一致させる。

 

「なるほど、雁首の部分と親指人差し指の股がぴったり重なるんですね」

 

「それから、こうやって、細かな振動を鰓に当たるように動かして、かつ、輪を描くように滑らせると・・・。ああっ! いいっ! たまらんぞっ! 君に見てもらうのは、こんなに気持ちいいことなんだ。さあ、もっと近くで見なさい」

 

「すごい、さらにさっきより亀頭がでかくなってる」

 文吾が校長を見上げれば、快感に喘ぐ顔が何かを訴えている。

 

 言われなくても、ということか。文吾はうなずくとすっくと立ち上がり、先程自分がやられたように、片方の手で校長の玉を包み込み、もう片方の手を校長の乳首へと伸ばした。

 

「ああっ! ああっ! 乳首も、玉も、チンポも、全部気持ちいいぞっ! 文吾っ! 飛び出すワシの汁を見なさい! いいっ! い、イくぞっ!」

 

 ブシュッ! ブシュッ! と、まるで音に聞こえそうな射精だった。

 

 自分の射精を亀頭で受け止めてくれた校長と同じように、文吾もまた、大量の雄汁を自分の股間で受け止める。

 そのまま校長を抱き寄せ、二人は固く抱き合う。射精直後の亀頭が2人の腹肉の間でぐちょぐちょと揉まれ、あまりの刺激に仰け反ろうとする校長を、文吾が離すまいと強くかき抱く。

 

 2人の顔は自然に寄り添い、その唇が重なる。

 

 その口接の甘さと力強さに、文吾は、自分の部屋に戻るのは朝方になることを確信していた。