縄の味

岐跨村の男達 Part2

雷蔵と重吾が今夜迎えるのは新棒の宗平を迎えた留吉と亮造の三人棒達組だった


経験豊富な亮造が留吉に掛ける縄捌きを宗平と重吾は一つずつ学んでいく


ぎしぎしと音を立て、梁に吊された留吉の先端からは先走りが糸を引く


留吉の昂ぶりが汁止めの細縄を解かれ、溜め込まれた大量の雄汁が放たれた社殿に雄の薫りが満ちていく


小説内の用語、薬草等の解説



岐跨村の男達の構想段階では、今回のこの作品のような「男だけの集団における少しだけ普段と違う&少人数の性的な接触のあれこれ」を描く連作作品と考えていました。前作&今作もまだまだ物語の前提となる村内の色々なことについて舞台説明が長くなってしまっていて、そのあたりをまだ上手くまとめきれないでいる感じです。

設定上この岐跨村内には30組以上の棒達組が存在し、そのそれぞれが神代達との交情を重ねていきますが、とても全部のバリエーションは無理だろうなとか思ったり。

基本は一作ワンテーマでまとめていければとは考えています。

 

今作ではいわゆる「縛り」をテーマにしていますが、まったくの素人のため、きちんとやってる人達からお叱りを受けてしまうかもと思いながら書いていました。

自分としてはいわば命を預けることになる「縛る側と縛られる側との信頼関係の下での性的快感の享受」を書きたかったんですが、そのあたりを汲み取っていただければと。

 

これまでの小説で多用していた、快感を得ていることを表す記号としての会話文内での喘ぎ声や射精の描写をあえて省いてどう成立するか、という実験作でもあります。

感想聞かせていただけると嬉しいです(^^)/

 

 

pixivの三太のページでも公開予定。