夏合宿の夜

俺達男性合唱団Part2

その1

 

 俺、坂口浩治って言います。先輩達から「コージ、コージ」って呼ばれてる、172センチの87キロの大学一回生です。自分ではそこまでとは思ってないんすが、なぜか「コージ」ってのの前に、「太っちょ」って付けて呼ばれることも良くあるんすよね。顔の方は真中に丸くてデッカイ鼻が居座ってて、よくモンゴルで相撲やってるおっさんみたいだと言われます。
 俺が入ってるサークルは体育会・・・てのとは全然違って、なんと「男声合唱団」。でも、これって並の運動部よりずっとキツイかも知れないんです。

 

 俺自身、合唱なんてのは、何だか普通の生活とはまったく縁の無いもんだと思ってました。ところがこれって実際にやってみると、なまじっかの体育会の中身より、一層「スゲエ」ものだったんです。俺が高校までやってた陸上の、といっても砲丸投げとかの投擲種目で地味な奴だったんですが、練習なんてメじゃないぐらいに、厳しいもんだったんすよ。
 同じ一回生に雄三ってのがいるんすが、入団式の話しは皆さんもそいつから聞いたんじゃないですか。だもんで、今日は俺達が初めて経験する夏合宿の話を聞いてもらいたいんです。

 

合宿開き

 

 団の合宿は9月の初旬に、OBが所有する山荘を一週間借り切って行なわれるんです。合宿期間中は食料もすべて持ち込みで、外界との接触は一切無し。まさに娑婆から隔絶された空間で、一回生から三回生までの35人が男だけの生活を送るんです。
 俺達を運んできたバスが出ていき、食料を積んだトラックの荷物も全部運び入れると、俺達は先を争って服を脱ぎ始めます。ああ、まだ話してませんでしたね。俺達35名はこの合宿の最中、全員が素っ裸のまま過ごさなきゃいけないんです。

 

 俺も最初は驚いたんですが、ウチの団の寮では一年中、素っ裸で過ごすっていう決りがあるんです。俺達一回生も入団したその日から先輩達に素っ裸に剥かれちまいました。それ以来、寮の中ではみんなぶらぶらさせて歩きまわってるんです。もっとも俺達一回生のチンポがぶらさがったままなんてことは、許されるはずもないんですが。まあ、ここらへんの話しは雄三から皆さんも聞いてるかも知れないですね。
 そんな感じで入団して半年にもなれば、服を着てるのが逆に煩わしくなるぐらい、この格好に慣れちまってます。その日もバスが行っちまった後には、全員が競うようにして素っ裸になったんです。40人近い男達が素っ裸で並んでる姿ってのは、なんとも言えない男らしさが漂って、実に圧巻なんです。
 俺達一回生がピアノのある大広間の準備を終えると、いよいよ団長であり指揮者でもある、三回生の太田先輩による合宿開きの挨拶です。

 

「今年もOBの先輩方の御助力で夏合宿を迎えることが出来た。直前の練習でも言ったように今回の合宿では秋の定演に向けた楽曲の仕上げを中心に行なう。また今回が初合宿になる一回生の諸君には、腹筋、背筋の集中トレーニング等で、長時間の演奏にも耐える体力づくりの方法を学んでもらいたいと思っている」
「最終日には四回生やOBの先輩方も激励に来られるので、恥ずかしくないような成果を身に付けて欲しい。一週間の長丁場だ。体調を壊さないよう最後まで頑張って行こう。一、二回生は食事当番を分担してくれ。バスも長時間乗ってたんでみな疲れたろう。1時間ほど休憩する。廊下にスケジュール表を張り出しておくのでよく見ておくように。それでは解散。2時に広間に集合、遅れるなよ」

 

 この山荘には、一階は食堂を兼ねた大広間にパート練習も出来るような部屋が三っつと風呂に炊事場、二階は普段はペンションみたいに貸し出してる小部屋が七つあるんです。一つを食料とか荷物置場にして残りの六つの部屋にそれぞれの学年から二人づつくらい入って寝室にするわけです。
 俺達一回生は団の中では使いっぱしりですから、各部屋の掃除からなんからやらなくちゃならないのは当然です。ただ、飯だけはみな包丁なんぞ握ったことのないような奴ばっかりですから、まずいもん喰わされちゃたまらんと二回生の先輩方も手伝ってくれるって訳です。

 

 俺の部屋は三回生の太田先輩と副団長の倉田先輩、それにさっき話しに出た同じ一回生の雄三って奴との4人部屋なんです。
 え、なんで二回生がいないかって。そう、この部屋は忙しい団長と副団の為に、わざと小人数にしてあるんです。もちろん俺ら一回生の二人は、団の運営に関わる先輩達の雑用係として置いてもらってる訳です。その代わり俺達だけは、毎日の食事当番から免除してもらえることになってるんですね。

 

「雄三は寮でも同じ部屋だからあれだが、浩治の方はよろしく頼むな」
 太田先輩がわざわざ一回生の俺によろしくって言ってくれるんです。先輩って練習のときはすげえ厳しいんですが、指揮台から降りたときはホント頼れるアニキって感じで、俺、憧れてます。
 声も重みのあるバリトンで、俺なんかあの声で囁かれるだけでイッちゃうんじゃないかと思うぐらいエロいっす。身体はもう筋肉の塊で、合唱に特に大事な腹筋や背筋はもちろんなんですが、太腿なんかも子供の胴体ぐらいありそうなんです。

 

 副団の倉田先輩は鍛えた筋肉の上に脂ののった、まるで洋もののポルノの男優みたいな、全身毛深いすげえ大男なんです。身体のごつさに似合わない、笑うと赤ん坊みたいなる童顔が、一層すけべに見せちまうんですよ。

 

 先輩達二人もすごい身体をしてるんですが、雄三の奴も負けたもんじゃないです。なんでも高校までラグビーやってたとかで、100キロ近いすげえ身体をしてるんです。入団式のときはあいつのチンポが一番に勃起してるの見つかったぐらいで、一回生の中では俺と並んで特別すけべな奴って訳ですよ。まあ俺もあいつのおっ勃ったチンポ見ているだけで、漏らしてしまいそうになるほど興奮してた訳で、もしかしたら俺の方があいつよりずっとすけべに出来てるのかもしれませんがね。

 

「お前らには始めての合宿だよな。これまでの練習に比べたらちっとはキツイかもしれんが、一週間やり通した後の充実感は保障するぜ。とりあえずはいつものようにケツ穴締めからだ。おら、二人ともさっさとおっ勃てちまいな」

 

 なんで、いきなり勃つの勃たないのって話しになってるかって?
 実はウチの団員は毎回の練習の前に、自分のケツの穴を締める訓練をやるんです。これって自分のチンポに芯を入れるみたいにするとうまくいくんですね。
 でもって、こいつを何十回もやらされると、不思議と前の方もデカクなってくるって寸法なんです。

 

 俺達一年坊主は、練習の前には自主的にこいつをやっとかないといけないんですね。そうなると練習前に俺達のチンポはぎんぎんにおっ勃っちまう訳で、そのことを倉田先輩が俺達に注意してくれたって訳なんです。もちろん俺と雄三はあぐらをかいた先輩達の前に立って、すぐにぴくぴくと自分のケツの穴を締め始めたわけです。

 

「あいかわらず雄三のは勃ちがいいぜ。浩治のもすげえ太さだし、やっぱ鼻のデカイ奴はあっちもデカイってのは本当らしいな。おう、浩治、雄三のはもうぎんぎんになっちまってるぜ。お前まだケツの訓練が足りねえんじゃないか」

 

 先輩達の目の前で負けるのもしゃくですから、俺、頑張ってるつもりなんです。それでも俺のがやっとおっ勃ったときには、雄三の奴は鈴口に先走りまで浮かべてて、俺の方は一歩出遅れちまったって感じですね。
 俺達二人のチンポが、これ以上デカクなりようがないってぐらいにおっ勃ったのを確認して、太田先輩が話し始めたんです。

 

「合宿中は一日中練習だ。いつものとおり、お前達のチンポも練習中に萎えちまうなんてことは許されねえよな。となるとお前ら一回生に自分のチンポを、丸一日おっ勃てておいてもらわないといけねえ。もちろん夜の練習が終わった後には、みんな軽く2、3発は抜き合うんだが。雄三、浩治、お前らそこまでのイカず勃起に耐えられるか」

 

 俺と雄三は、思わず顔を見合わせてしまったんです。これまでの練習で3時間ぐらいまでなら、どうにか耐えられる自信はついてきたんです。それでも練習が終って先輩達にチンポを点検してもらうために腰を突き出すと、ほとんどの一回生が先輩のごつい掌で握られただけで、溜りに溜った雄汁を噴き上げちまうんです。そんな訳で、俺達二人とも丸一日勃ちっぱなしなんてのは、とてもじゃないと思っちまったんですね。

 

「どうせ、お前らじゃまだ半日ともたんだろう。そこらへんは上の者も分かってるから心配せんでいいぜ。途中でイッちまったからといってヤキ入れるようなことは無いからな」

 

「まあ、練習中にところかまわず出されても困っちまうから、一回生にはチンポの根元を紐で縛って汁止めしてやるんだ。もちろんお前達だけでなくて、他の連中も今ごろ締めてもらってるはずだぜ。これをやっとくと多少のことではイカなくなるのさ」

 

 この、俺達のチンポに先輩方がやってくださる汁止め、こいつが俺ら一回生にとっての合宿開きの儀式ってわけなんです。

 

「ただホントにイッちまいそうなときは俺達に言えよ。もし汁止めしたまんまイくようなことがあれば、お前達なんか腰抜かしちまうようなことになるからな
「ま、それも冬合宿ぐらいになると、今度は一回生だけのお楽しみってことになるんだがな。それを感じてみたいっていうのなら、無理に止めはせんぞ。今度まではイくときは素直に言いな。誰かがすぐにシゴイてくれるはずだ」
「ただしイくのイかんのってのは、あくまで俺が指揮台から降りてるときだけだからな。俺が指揮棒持ってるときにそんなことやらかしたら、それこそヤキ入れさせてもらうぞ。よし、じゃ倉田、二人に付けてやれよ」

 

 倉田先輩が俺と雄三の前にしゃがみこみます。半年間の素っ裸の生活で、人前にチンポを晒すのはもう慣れてはいたんです。それでも、日頃尊敬する副団が自分のおっ勃ったチンポを目の前にしてくださってるというのは、さすがに緊張したっすね。

 

 先輩は小さなネジに細紐が通してあるものを、俺達のおっ勃ったチンポと金玉の根元に巻き付けます。何でもチンポの根元だけを縛っちまうと、チンポに血が通わなくなって、えらいことになるらしいんです。先輩の手は俺のチンポをいやらしく擦り上げながら、片手で俺のもっさりと茂った陰毛をかきあげるんです。

 

「浩治はここもえらく茂ってるなあ。毛を巻き込むとすっげえ痛いからな」

 

 そう言って先輩が縛り終えたとき、俺、顔を真っ赤にしてたんじゃないすかね。縛られたチンポは先輩の手のひらを感じて一回りデカクなってます。それでも紐はきつくもなくて、ただチンポの根元にちょっと緊縛感を感じるだけなんです。俺はもっときつく縛ってもらった方が感じるのにとまで思っちまったんです。

 

 雄三の方はと目をやると、あいつのももうこれ以上膨らみようがないってぐらいにおっ勃っちまってます。
 真っ赤な亀頭は破裂しちまいそうに腫れ上がり、ぷっくり割れた鈴口には先走りが光ってるんです。でっかい金玉を包んだふぐりも、細紐のせいで少し前に押し出されたような格好になって、表面をむっくり膨らませているっす。
 立ち上がった倉田先輩が、俺達のおっ勃った様を見て話しを続けます。