その4 ローションガーゼ
「上川端が急所攻撃喰らうってなると、中洲の方もなんかこれってのが無いと華が無いよな……。中洲、お前、自分でせんずりするとき、こんなのがいっちゃん感じるとかあるか?」
先輩、もう聞き方がスゲえあけすけになってきてる。
といっても、目的が目的なんで、仕方無いと言うか、手っ取り早いって言うか。
「俺っスか……。特に無いと思うけど、普通に扱いて、たまに亀頭ぐりぐりやったりとか……」
「亀頭責めか……。よがらせるにはいいんだろうけど、肝心のちんぽが見えづらくなりそうで、お客さんがどう見るかだよなあ」
百道先輩、さすが経験者って言うか、俺たちプロレスが好きな連中って、どうしても『見せ方』に拘るとこはあるからなあ。
俺、中洲君の『亀頭』って言葉にちょっと思い出したことあって、提案してみることに。
「あの、ほら、亀頭責めるんなら『ローションガーゼ』とか、どうっスかね?」
「ローションガーゼ?」
先輩と中洲君、2人揃ってのクエスチョンマークだ。
「あ、俺もソープ系のAVで見ただけなんでやったことは無いんですけど……」
さっそくスマホで検索する2人。
まあ、すぐに見つかるよな、あれって。
「なるほど、ローションで濡らしたガーゼで亀頭をまんべんなく刺激するってか。確かにこれならうっすら亀頭も見えるし、動きが大きくなるから手のひらで責めるだけよりは派手な感じになるな」
「なんかヤられてる側がすげえ大げさな感じがするんだけど、これ、演技じゃなくてホントの反応なんですかね?」
中洲君の反応も当然だよな、
薄いガーゼよりも、手のひらの圧力というか、なんかそういうのの方が刺激強い感じがするし。
「救急セットにガーゼあったろ。ローションはケツの練習用に俺が持ってきてるから、どうだ中洲? やってみるか?」
「ちょっと、怖いっスけど……。上川端君も覚悟決めてあんなんやったんだし、俺もやります。先輩、やってください」
あ、なんか、先輩のケツの話が妙に生々しい。
ガーゼ、使ったこと無かったから分かんなかったけど、そのままだとけっこうデカいんだな、これって。
両手で端を持ってもゆとりのある長さに切ってから、先輩が持ってきてたローションにじゅっくりと浸す。
なんか俺、そのローションのぬるつきだけで、またイきそうな感じになってて、ホント、ヤバいよな、この感覚。
「準備できたか? 上川端?
今度は俺が中洲を支えておくから、お前が責めてみろ。見栄え考えるとゆっくりやった方がいいんかな、これ?」
「中洲君、やるよ。色々パターン変えてやってみるから、一番感じる奴とか、ずっとヤられても大丈夫な奴とか分かれば、明友の連中にも伝えておけると思うし」
「うん、上川端君。俺も覚悟決めてるんで、遠慮せずにやってくれよ」
俺から見たら、ちょっと右斜め上に向かってガチガチに発起してる中洲君のちんぽ。
さっきレッパンの中で俺の尻に擦れてイッたときの汁、ざっと拭っただけで目の前のそれからはむわっとしたあの『匂い』が立ち昇ってる。
俺、正直言うと、ガーゼ当てる前に中洲君のデッカいのをしゃぶりたくなってたんだけど、なんでかな、これって。
自分が百道先輩にしゃぶられてスゲえ気持ち良かったってのはもちろんあるんだろうけど、なんかお互いに慰め合いたいって言うか、そんな気持ちもあったんだと思う。
そういうので『仲間意識』を高めたい、そんな気持ちも半分はあったかな。
「やるよ、中洲君」
俺の言葉掛けに、中洲君がグッと頷く。
百道先輩が後ろから中洲君の腹を抱きしめてて、ちょっとだけうらやましくなってた俺。
そんな気持ちを振り払うように、俺はローションまみれのガーゼを中洲君の亀頭に当てたんだ。
「はあああああっ、なっ、なんだこれっ! すっ、スゲえっス! これっ、スゲえっ!!」
「いいのか? 中洲? 感じるのか?」
「いいっスっ! あっ、ああああっ、だ、ダメっ! かっ、感じすぎるッス!!」
激しく身をよじって刺激から逃げようとする中洲君の肉体を、百道先輩ががっしりと押さえ込む。
さっきの俺と中洲君じゃ無いけど、先輩のちんぽも中洲君の腰に押し付けられて、スゲえ感じてるはず。
「なんかさっきの上川端よりもスゲえ感じだな、これって。ああ、この責め、ちんぽの角度が変わると刺激が逃げちまうな……。
中洲、済まんが俺がお前のちんぽ握るぞ。上川端、俺が根元固定するから、存分に刺激してやれ」
「了解ッス、百道先輩っ!」
これ、俺もやってて思ったんだよな。
誰も握ってないちんぽだと、いくらビンビンにおっ勃ってても、どうしてもガーゼにかけた圧力でちんぽの向きが変わっちまって刺激が弱くなる。
百道先輩もこういうの勘がいいって言うのか、エロに敏感なのか、いいタイミングでの提案だった。
「んはああ……、あっ、ああっ、ダメッス、それ、ダメだっ、上川端君……」
「イきそうになるの? 中洲君……?」
「イ、イくのとは、イくのとは違うんだけど、ああっ、あっ、あっ、か、感じすぎるんだっ……。はああああっ……!!」
身悶える中洲君、スゲえエロい。
ガーゼに透ける亀頭もその張りの強さがこっちの手に伝わるぐらいの、スゲえ勃起。
百道先輩、残った片方の手で、ぽっちりした中洲君の乳首をいじり始めた。
「せ、先輩っ! ち、乳首はっ! はあっ、ああああっ……」
「イきそうか? イケそうなのか、中洲っ?」
「スゲえ感じてるっスけど、このままじゃ……。あっ、ああっ、ああああっ……」
俺も自分でするとき、たまに先走りでヌルヌルになった亀頭いじったりするけど、スゲえ感じはするけどイくのはやっぱり扱かないと、ってのはスゲえよく分かる。
先輩もなんか経験あったのか、俺と目配せして中洲君の耳元で囁いた。
「扱くぞ、中洲。感じて感じて、目一杯噴き上げろっ! 上川端っ、イく瞬間にはガーゼ外して、中洲の射精が見えるようにしろっ!」
さすがって言うか、百道先輩、こんなエロの嵐の中でもしっかりお客さんへのアピールポイント考えてるんだなって。
イく瞬間も刺激かけ続けた方が中洲君は快感堪能できるかもだけど、観客席から見てる人からすればガーゼ越しよりも噴き上がった方が分かりやすいしな。
俺が先端をガーゼで責めてる間、先輩のごっつい手が、デカい長洲君のちんぽの根元をスゲえスピードで扱き上げる。
あんなんやられたら、そりゃ秒でイきたくなっちまうよな。
「先輩っ、気持ちいいっスっ! 俺っ、俺っ、そんなヤられたらっ、もうっ、もうっ、イくっスよ!」
「派手にぶっ放せっ、中洲っ! おら、おら、どうだっ! 俺のせんずりっ、いいか? いいのか?」
中洲君、必死になって目を開いてる。
さっきの先輩の『指導』が、効いてるんだ。
「せ、先輩っ、俺っ、イきますっ、イきますっ! いいっスかっ? イッていいっスかっ?」
タイミングを見計らって、ガーゼを外す俺。
もちろん根元を扱いてる先輩との分担で、先っぽをローションまみれの右手でグチョグチョ絞り上げて、左手では中洲君の金玉を揉み上げる。
乳首に金玉、竿の根元と先端。
勃起薬飲んだ上で4カ所を同時に責められて我慢するなんて、絶対出来っこない。
「イケっ、中洲っ、イけっ! 自分の名前っ、申告しながらっ、イけっ! 俺の手でっ、イっちまえっ!」
「ああああっ、イきますっ、中洲宏明っ、イきますっ、先輩に扱かれてっ、イきますっ、イくっスっ、イくっ、イくぅーーーーっ!!!」
中洲君の雄叫びと同時に、第一弾が俺の顔面を直撃する。
体温越えてんじゃ無いかって思えるような、熱い汁。
スゲえ匂いとするべっとりとした液体が、俺の鼻から口へと垂れてくる。
思わずちょこっとだけ舐め取っちまう俺。
これこそ顔射って奴だろうけど、俺、なんだか自分もスゲえ興奮してて、内心、もっとぶっかけてくれって思っちまってた。
中洲君の、いや、百道先輩のも、なんだか『飲みてえ!』って、思っちまってた。
「あ、あ、ごめん、上川端君……。俺の、俺のがかかって……。口に入ったんじゃ無いか、もしかして……?」
「中洲君の精液、スゲえ熱かったよ。その、舐めたのは、俺がちょっと舐めてみたいって思ったからなんで……」
自分の右手に着いた中洲君の精液を、百道先輩がべろっと舐めながら言うんだ。
「はは、上川端の精液初体験は中洲のになったか。どうだ、自分もめちゃめちゃ勃起してるときに飲むと、他人の汁も旨く感じるだろ? 上川端?」
「……はい。自分でも不思議っすけど、なんか中洲君の汁、あれだけよがってくれて出したとこ見てたら、飲みたくなっちゃいました」
「そのくらいの方が、当日も楽だしな。まあ、俺も前のときの『後半戦』で、さんざん汁の味、覚えさせられたしなあ。あれ、人によってぜんぜん違うんだけど、慣れてくるとその『違い』も、なんか面白くなるんだぜ……」
見ると、先輩の黒いレッパン、先走りでぐっしょりは濡れてるみたいだけど、まだ精液は出てない感じだった。
2回ずつイかされてる俺と中洲君に比べると、やっぱそこらへんが経験の差って奴なのかな。