親方の現場の規則(平成編)

その9

一族の精液

 

9 一族の精液

 

 田山の左右の巨球を味わいながら視線を上げると、瞳孔が開いたようにすら思える異様な目つきの田山が、まもると純也を見下ろしていた。

 

「田山さんの金玉の臭い、たまらんだろ、純也さん?」

「ああ、まもる君……。脇も玉裏も、もう、すごくてすごくて、たまんないよ……」

 

 まもるが自分も旨そうに田山の玉をねぶりながら、純也に賛同を求めてくる。

 

 これまでの自らの数少ない経験からではあったが、男女であれどうであれ、いわゆる『性行為』と呼ぶものには、何かしらの形での『性器の挿入』が必要だと思っていた純也であった。

 しかし、今、自分の目の前で行われている、自分自身もこれまでに経験したことが無いほどの『興奮』に襲われているはずの『行為』には、いまだ何物への『挿入』は、行われてすらいないのだ。

 

 匂い、舐め、しゃぶり合い、舌を絡ませる。

 互いの蕩けた表情を、その瞳を見つめ合う。

 互いの状況を口にし、煽り合うことで、その悦楽が何倍にも、何十倍にも増幅していく。

 

 この官能は、純也にとってのまったくの新しい経験であり、背徳感に満ちたそれらの『行為』が、それもまた純也の『興奮』をより昂らせていくのであった。

 

 まるでザーメンが玉から漏れてると思うほどに、田山の毛むくじゃらの陰嚢の表面がベトベトした粘液を分泌している。

 

 まもると純也は、田山の雄金玉から滲み出る体液と臭いに、完全に虜になっていた。夢中で田山の玉を左から右へ、表から裏側へとねぶり回し、縦横無尽に舌を這わせていく。

 

「まだまだぶっ放したくねえだろうが、そろそろ子分たちが帰ってくる時間だ。

 あいつらも一日中、チンポを固くして待ってたんだからな。

 俺も早くやりてえし、そろそろぶっ放せや、やまちゃん。」

 

 親方の命令で田山はいきり勃つ雄竿を縛り上げていた汁止めの皮紐を解き、魔羅と玉を解放した。

 

「よし、これでいつでも俺の汁を放ってやれるぞ。俺ら三人、一族だけの貴重な漢汁だ。

 大切に使えよ。」

 

 一族だけの貴重な精液?

 どういうことだ?

 

 瞬間、純也の脳裏に浮かんだ疑問が、男達の体臭が満ちた空間にたちまちのうちに溶けていってしまう。

 

 田山が玉から出ている臭い液を自らの亀頭に塗りつけ、手のひらで先端の敏感な鈴口から雁首、くびれ、根本に向かって、ぬちゃぬちゃとしごきだした。

 無骨な手のひらが上下に動くたびに、流れ落ちる先走りと玉汁が混ざり合い、純也たちの顔を濡らす。

 それを舌や手のひらですくって、また金玉にまもるが塗りつける。

 手のひらに余るその汁を、自分の玉と竿、そして純也の逸物にもなすり付けていく。

 

 親方は亀頭粘膜へと変容した田山の乳首をべろべろとねぶり、先端の窪みから出てくる乳首精液を舌に乗せる。

 そのまま田山の口を襲えば、互いの唾液と田山の乳首精液が混じり合い、ここでもまた匂い立つほどの性臭がたちまちに広がっていく。

 

 乳首を、玉を、太棹を。

 脇を、股ぐらを、尻肉を。

 

 男たちの手が何十回もしごき、撫で回しているうちに、田山自身の全ての汗腺から一斉に体液が吹き出し、慣れない者であれば一嗅ぎで射精に至るほどのいやらしい淫臭を撒き散らし始める。

 

「おおっ、淫乱汁を身体にいれたせんずりは最高だなっ!

 うっすっ、うっすっ!

 ほうらっ、お前たちっ!

 俺の金玉全体をっ、口に入れろ! ねぶり回せっ!

 そろそろイくぞ。いいな、大量に出るからなっ!

 用意しろっ!!」

 

 まもるが用意していたコップを田山の亀頭の上に被せるように持っていった。

 

「ああ、いい……。気持ちいいっ!

 金玉もっ、乳首もっ、キマッてるっ! 

 あ、ああっ、いくっ、いくっぅ!

 出すぞっ、出すぞっ! うりゃっ、うりゃあーーーーー!」

 

 見るからに大量の白濁した雄汁が、ビシャーッ、ビシャーッと音を立て、何度もコップの中に叩きつけられる。

 およそ3分もの間、その噴き上げは途切れず、雄臭い白汁が放水車のようにコップの3分の2を越すほどまでに溜まった。

 最初の勢いが収まってはきても、田山の白い命は亀頭の先端からドロドロと滴り続ける。

 親方とその息子のまもるは、それぞれ舌で垂れ落ちる田山の精液を受け止め、唾液と混ぜたそれを互いの口中で何度も移し合いをしていた。

 

 部屋中に田山の精液由来の栗の花の臭いと汗臭い淫乱な性臭が立ち込め、4人の男達全員の、さらなる勃起を促していく。

 拭うこともせず、田山が汁まみれの竿と金玉を履き慣れた臭いケツ割れの中に納める。

 元は白かったはずの前袋はさらに色が濃い色に濡れ、発酵したようなさらなる雄の臭いが染み込んでいく。

 

 こういうことの繰り返しで、ケツ割れを、褌を、下着を育てていくんだ。

 まもるが純也に、この職場での『常識』を、一つ一つ教えていく。

 

「田山のおじさん、ありがとうございます。次は親父が出せよ。」

 

 まもるが、田山の精液、その最後の垂れ落ちを手のひらにぬちゃぬちゃと広げ、親方の亀頭をいじり出す。

 

「うおっ!

 いきなり亀頭責めか?

 やまちゃんの精液が、あのクスリと同じ効き目だって知っとるだろ?

 ああ、すごい……。

 どんどん血が上る……。

 効くぜ、やまちゃんの汁はっ!」

 

 親方が叫びながら、自分の汁止めを解いた。

 純也の頭に、ちらと『精液とクスリが同じ効き目?』との疑問が湧き上がるが、それすらもまたこの場の『淫気』に霧散していく。

 

 まもるは先ほどと同じように親方の臭い股ぐらの前に座り、クスリの効果で異常に膨らんだ竿と玉を見つめている。

 そして同じように純也を呼び、二人で竿の左右の幹から鶏卵大にも膨らんだ亀頭にかけてじっくりと舐め上げながら、舌を移動させた。

 途中でまもると純也の舌はいやらしく交差し、重なり合い、互いの舌と粘膜、その温かくねっとりとした感触を味わっていく。

 

「裏筋に沿って、お前らの舌を動かせ!」

 

 親方が咆えるような声で命令した。

 

 まずは、まもるが手本を見せる。

 舌全体で竿を舐め上げたと思えば、舌先をチンポの裏筋に当て、小刻みに揺らしながら舐っていく。

 まもるの技を覚えようと、純也も必死に舌を蠢かせ、いやらしくひくつく親方のチンポを楽しんでいった。

 

「ああっ、いいぞっ、いいっ……。楽しいぜ、この交尾は……。」

 

 親方が唸る。

 まもるは亀頭の表側、かさが張り電灯の光を反射するほどに艶めいた粘膜の表面を、舌全体で包み込んでいた。

 田山は親方の右側に立ち、高く掲げ自ら発するキ◯汗でびしょびしょになった腋毛に、親方の頭を無理やり押し付けている。

 

「とおるっ! 思い切り、俺の腋を嗅げっ!

 キ○汗でヌルヌルになった俺の腋を舐めろっ!

 そうだっ、お前の息子が見てる前で、俺の腋汁を堪能するんだっ!!」

 

 足下から見上げれば、親方はむしゃぶりつくように田山の腋に食らいついていた。

 

「親父もすげえいやらしいな。旨そうに田山おじさんの腋毛を舐めて……。」

 

 親方の唾液と田山の腋汗が混じり合い、ぼたぼたと下の二人の顔に垂れてくる。

 その体液を一滴もこぼすまいと、舌で器用に受け止めるまもる。

 その雄臭ふんぷんたる舌で、実の父親である親方の竿をしゃぶり続けているのだ。

 

 横から舌を出す純也にとっても、その『臭い』は、今や強烈な魅力・媚薬となっていた。

 親方の先走り、田山の腋汁、まもるの唾液という、三人三種の男の淫液、性液が混ざり合い、凄まじい臭いを放っている。

 一人『入れられていない』純也であっても、『入れた』3人の性臭体臭と体液の滴りにその逸物の勃起が収まらず、痛いほど固くなっていたのだ。

 

 先走りをとろとろと垂らしながら、純也もまた、自分も『そう』なりたいと、心から願っていた。

 

「いいぞ。その調子だ、まもる。

 父ちゃんの魔羅を深く喉の奥まで咥えるんだ。

 純也も交代で、練習してみろ。」

 

 二人は交互に、親方の太竿をその先端から一気に咥えこんでいく。

 行為そのものにまだまだ慣れえぬ純也は、口中を塞ぐそのあまりの太さにえづき、涙を流している。

 まもるの方はと言えば、おそらくは幼少期から父親の雄柱を咥えさせられていたためか、ぬりゅぬりゅ、ねちゃねちゃとした淫猥な音を響かせながら、見事にその太棹をしゃぶり、舐め上げ、頭を上下させていく。

 

 再び交代した純也は、なんとか親方を喜ばせようと、空いている両手でこれもまた巨大な親方の玉を包み込み、その手のひらでやわやわと揉み上げてみた。

 

「よし、純也っ!

 よく気がついたな!

 金玉も忘れずに責めろ。

 初日というのに、ワシを喜ばせやがって、大した野郎だ。」

 

 嬉しそうに笑う親方の腕を田山が持ち上げ、先ほどと入れ替わった形で、濃く密集した親方の臭い腋を舐め始める。

 そのまま唾液をなすりつけながら毛深い胸に舌を飛ばし、ぐるぐると円を描くように、親方の太くもくっきりと色の変わった乳輪と乳首の付け根を舐め回した。

 

「くそうっ、どいつもこいつも、俺の弱いところを知り尽くしていやがる……。

 そうだっ、いいぜっ!

 みんな、そのまま続けろっ!

 純也も、金玉を、もっと強く揉めっ!

 やまちゃん、乳首をもっと、いじめてくれっ!

 まもるっ、そろそろイくぞっ!

 俺の、親父の汁をたっぷりその口で受け止めて、コップに吐き出せっ!!」

 

 親方が、自分の竿を扱き出す。

 そのスピードがどんどんと増し、毛むくじゃらの下腹が、ヒクヒクと痙攣し始める。

 汁が、上がってきたのだ。

 まもるが純也の身元で囁く。

 

「見ろ、親父の亀頭の先。鈴口からもう、白い露が出てきてる。

 初めてだろうが、あれを舐めてみるんだ、純也さん。なんなら、全部飲んでみてもいいんだぜ?」

 

 少しでも構わないので、親方の精液を口にしてみれば、何故、自分たち三人の雄汁が貴重な液体なのか、その理由が分かると言うのだ。

 純也もまた、まもるの、田山の話しぶりから、親方たちの雄汁が、この会社の連中皆の楽しみのために使われていることは、想像できていた。

 

 親方さんの、彼らの言う『一族』とやらの、雄汁を、精液を、自分の口で味わってみたい。

 親方の雄汁を、飲んでみたい。

 親方の雄汁を、飲み込んでみたい。

 

 熱い衝動に駆られる、純也。

 

 純也は今すぐにでも、それに吸いつこうと目の前の巨大な逸物へと舌を差し出した。

 あと僅かで自分の舌先が、親方の雫に触れる。

 そう思ったときだった。

 

 俺が、今ここで親方の汁を、精液を飲んでしまってもいいものなんだろうか?

 

 突如として湧き上がった懸念は、先ほどの純也の思いと表裏一体になったものだった。

 

 親方の男根はビクビクと速い脈を打ち、あれほどまでに膨らんでいた重い金玉も引き上がってきている。

 その有り様からは、もう今すぐにでも、亀頭の噴火口からの大爆発が起こることが予見される。

 

 純也は『貴重な精液』『あのクスリと同じ効き目』と田山や親方が言うその『原液』を、自分一人が淫乱になるために独占してしまってよいのだろうか、と躊躇したのだ。

 

 慌てて身を引く純也を見て、一瞬は訝しげに思ったまもるが、ずいとその身を父親の前へと進め、純也と居場所を交換する。

 それはそれで『飲み込まずにコップに戻す』ことを肝に銘じているまもるとしては、父親の体液を無駄にしないための当然の行動であった。

 

 歓迎会が始まれば自分にも、そしておそらくは他の従業員達にも、親方や田山、まもるという三人から絞り出される特殊な雄汁が、裸の男達の身体全体に、かけられ、飲まされ、たっぷりと体内に注ぎ込まれることになるのではないのか。

 そのときこそ、まもるが言ったように、彼らの体内で生産される体液に、いかに凄まじい効力があるかを、嫌と言うほど体感することが出来るのではないのか。

 その純也の思いが己の身を引かせ、この場は息子であるまもるの判断へと任せることにしたのだった。

 

「ああっ、気持ちいいぞっ!

 乳首もっ、亀頭もっ、金玉もっ!

 全部、全部、臭えだろ?

 おらっ、もうっ、イくっ、イくぞっ、イくぞっ!!!」

 

 思った通りの、瞬間だった。

 親方の大放出が始まる。

 

 それは部屋中に撒き散らかさんばかりの大噴火であり、肉太い柱の痙攣と共に地の底から、ごおっと音が響いたと思えるほどの射精だった。

 そこから噴き上がるそれは黒煙と灰では無く、白く強い粘つきのある液体であったのだが。

 

 まもるはやはり慣れたもので、親方の雄汁を飲み込むことなく、一滴残さず込己の口の中に溜めていく。

 

 大量放出される精液の脈動のタイミングを見定め、一瞬の間隙を縫いながらまもるによってコップへと戻されていく父の精液。

 さすがに親子の阿吽の呼吸か、口の端から陶然と垂れ落ちるであろう雫さえも上手く処理され、すぐにコップの中へと溜め込まれていくのだ。

 

 その汁から発散される臭いはまた格別であり、年月が経ち熟成した栗の花をすえた中年親父の汗で湿らし、さらに小便をかけた上で煮詰めたモノ、とでも言えようか。

 そこから立ち上る豊潤な性臭・匂いには、男ならだれでもが考えられぬほどに淫乱になる強力な効果があり、慣れぬものであれば嗅いだとたんに射精をしてしまってもしかたのないほどのものであった。

 

 実際、まもるや田山、純也自身も、己の先端から垂れ落ちる先露に、白いそれが混じってきていることに気付いていた。

 

 親方の汁はとろろのような濃厚さのまま、コップの半分以上を満たしていた。

 

「すごかったですね、親父さんの射精……。」

「な、かっこいいだろう?

 自分の親父だけど、悔しいくらい雄臭いし、飲んじゃダメだと思いながらも、親父がイッた瞬間に、俺もちょっと出ちまった。」

 

 まだ喉の奥に精液特有のいがらっぽい苦さが残っていると笑いながら、まもるが立ち上がり、自らの汁止めを解いた。

 

「俺も出すから。

 手伝ってくれ、純也さん。

 純也さんはまだ、俺の感じるところや弱いところを知らないだろうから、好きな場所を舐めて、触ってくれるとありがたい。

 親父と、田山おじさんは、俺の性感帯も十分に分かってるだろうから、そっちはそっちでお願いします。」

 

 まもるはそう言うと染みだらけの臭いケツ割れを脱ぎ、大股を開いて自分の男らしい部分を突き出した。

 さらに脱いだ自分のケツ割れ、その一番真ん中の臭い箇所を鼻にあて、臭いを嗅ぎながら、チンポを扱き始めたのだ。

 

「まもる君のせんずり、すげえ……。」

 

 目の前で行われる、逞しい青年による自慰行為。

 その雄姿に、純也は見惚れていた。

 自分の臭いに酔いしれながら、竿を扱き、玉を揉み、力強く勃起する逸物。

 その潔さ、かっこよさに、純也はどんどんとのめり込んでいく。

 

 まもるは先ほどまで己の逸物と金玉の根元を縛り上げていた汁止めの革紐を、その太い上腕に巻き、締め上げる。

 

「田山さん、打ってくれ!」

 

 まもるが叫ぶ。

 

「さっき親父さんの小便で溶いたヤツを入れたばかりなのに、もう追加か?」

 

 田山が呆れながら、純也にも声をかける。

 

「純也君、悪いが少しだけいいので、今、小便出せるか?」

 

「とおるや俺の出した精液で溶いてもいいんだが、それだと、とんでもないことになるんでな。

 君のを使わせてくれ。」

 

 田山の声掛けに、純也は自分が仲間に入れたことに興奮した。

 緊張しながらも、じょろじょろと、空いているコップへと小便を垂らす。

 田山が注射器をコップの中に差し入れ、シリンジの中に引き入れていく。

 

「はは、俺たちのキ◯しょんと違って、綺麗な色だなあ。」

 

 田山が注射器を軽く振りながら、詰められていた粉を溶かしていく。

 

「まもる、入れるぞ。追加だから一気に来るぞ。」

 

「押忍!」

 

 黄色い液が、まもるの体内へと注ぎ込まれる。

 

「うおおお! 純也のしょんべん溶き、すげえ!

 きくうっ! 身体中、亀頭になっちまうっ!!

 なんでだ? 親父や田山さんので無いのに、こんなに効くんだっ?!

 ああっ、親父っ、田山さんっ、純也さんっ!!

 俺のっ、俺の身体、全部舐め回してくれっ!

 俺の身体全体がっ、一本の、でかい、ぶっといちんこだと思ってくれっ!」

 

 凄まじくも淫乱なセリフを叫びながら、まもるがその太棹をしごき始めた。

 田山や親方のように全身が毛に覆われるタイプとは違うのか、胸や腹、背中などには剛毛の変化は見られない。

 だがそれでも、見る間にパンプアップする筋肉の盛り上がり、腋や股間など、すでに濃い毛が生えている場所での剛毛の密集具合は増していく。

 その『変化』は、彼らにとってはもうすでに『当たり前』なのだろう。

 そこへの言及は無いままに、昂っていくまもるの情欲。

 

「押忍っ! 押忍っ!

 男一匹、臭え摩羅野郎が、堀まもるがっ、己の魔羅をしごいて漢の汁をぶっ放すっ!!

 雄の塊、見てくだせえっ!」

 

 妙に古臭い言葉だが、興奮したまもるにとっては、それこそが興奮する言い回しなのか。

 まもるが荒々しく、ケツ割れの染みの部分を亀頭になすりつけていく。

 

「親父!

 俺のを、しゃぶってくれっ!

 臭え、くっせえ太摩羅だぜっ!」

 

 親方を手招きしたまもるが、ガチガチに勃ち上がったその摩羅を、父親の口へと押し込んだ。

 短く刈り上げた親方の頭を両手で鷲掴み、激しく前後に揺さぶっていく。

 自分の股ぐらの突き上げも加わり、若々しい男のシンボルが幾度も壮年の男の口を出入りする。

 

 なんと、淫靡な光景だろう。

 

 息子が、実の父親の口を犯す。

 父親が、実の息子の摩羅をしゃぶり上げる。

 

 まもるの後ろには田山が座り込み、尻の間から股の間に腕を通し、青年のでかい金玉を鷲掴みにした。

 かなりの力で握っている、いや、握りつぶそうとさえしているように見えるのだ。

 男であれば、誰もが知っているはずの、あの痛み。

 だが、まもるのふぐりは驚いたことに、逆にどんどん膨らんでいくではないか。

 これはやはり『クスリ』の効果なのか。

 

「うおうっ。

 田山さんっ、もっと、もっと、金玉を強く握ってくれっ!

 握りつぶしてくれても、かまわんからっ!」

 

 純也はまもるの脇に立ち、固く微動だにしない乳首を舌でなめながら、片方の手で田山と一緒にまもるの玉を掴んでいた。

 

「すげえ、すげえ、キ◯金玉!

 腹まで痛みが来るっ!

 ああっ、でもっ、俺っ、この、この金玉の痛みでイっちまいそうなんだっ!

 親父っ、田山さんっ!

 俺っ、俺っ、このまま、このままぶっ放して、いいかっ?」

 

 親方と田山が、一斉に答える。

 

「おうっ! まもるっ! とばせっ!

 お前の雄汁っ、出しちまえっ!!」

 

 雄達の声が上がる。

 その檄に、ついにまもるが最期の刻を迎えた。

 

 ぶしゃあっ!

 ぶしゅっ、ぶしゅっ!!

 ぼたたたたたたっ!

 

 純也は慌ててコップを掴んだが、吐精の最初、その瞬間には間に合わない。

 まもるの第一弾が、床に洪水のように広がる。

 

 だが、これまでの親方や田山の射精を考えれば、この『一族』の吐精には、数分間の時間がかかるのは明らかだった。

 まだまだたっぷりと金玉に残っている汁を集めるため、田山と親方が交互に口で亀頭を刺激していく。

 2度目、3度目の爆発吐精をうながし、回収されたまもるの汁は、それでもコップの半分以上の量であった。

 初弾をあれだけ派手に放精したにもかかわらず、これほどの量が回収できたのは、さすがに若さのせいでもあったろう。

 

 さらにこのあと純也の『歓迎会』で、さらなる大量大射精をすることになる三人は、やはり凄まじいまでの『性豪の血筋』で間違いないようだ。

 

 親方とその息子のまもる。

 さらにはまもるが『おじさん』と呼ぶ田山。

 

 彼らは何か、選ばれた『一族』のもの達なのだろうか?

 

 純也の頭には、次なる疑問が湧き上がっている。

 

 それでもまた、親方一族、三人の精液を集め終わったことに、どこか満足感すら覚えている純也なのだ。

 準備、というはずのここまでの行為と、集められた精液が、いったいどのようにして『使われて』いくのか。

 

 歓迎会の主役たる純也自身が、その期待と興奮を宿したままに、夜を迎えることになる。