20 新しい『雄』の誕生(3)
まもるには乳首、田山には玉入れ。
さて、親方にはどうするか?
純也には考えがあった。
「親方を、俺が縛られていた台に磔にしろ。」
野郎たちは一度横にした磔台を再び立ち位置へと戻し、純也の言葉通りに親方をXの字を象るように、磔台に縛りつける。
抵抗せずに従う親方も、己の運命を悟っているのか。
気がつけば、もう三日目の夜中であった。
不眠不休の淫の宴。
温泉成分と親方一族、さらには新しく雄の獣と化した純也の精汁すら混ぜられたヤク交尾。
全員が腕や脚に注射痕が並び、幾度も注射器が取り替えられていく。
野郎たちの、ぐっしょりと濡れそぼり、茶黒く変色し、強烈な臭いを放つケツ割れ。そのゴムベルトには二本の注射器が光る。
一つは自分用、そしてもう一本は……。
それぞれの己の股間に汁止めを着け直すと、気分も新たになるためか、最初から交尾を始めるような気分になった。
それぞれのケツ割れは三日間でぐっしょりと濡れ、前袋を絞れば、小便、血液、唾液、我慢汁、股汗、腋汗、精液など、あらゆる雄の分泌液やら体液が一緒くたになってじゅるじゅると滴っている。
それらのあらゆる雄の体液が染み込んだ前袋は、すでに黄色み茶色みを通り越し、茶黒く焦げ茶色に見えるまでに変わっていた。
当然臭いは過去最高の性臭になり、野郎同士で股の膨らみやら、腋の下やらを嗅ぎ続けている。
三日間という時間経過は、雄達の性欲の発露には、なんらマイナスとはなっていないようだった。
純也は親方の前に立ち、大声で野郎どもを呼び集めた。
万歳の形の両腕、大股を開いた両脚。
縛りつけられた親方は何百人分もの雄汁を吸い込み黒く破けた六尺を、唯一の衣装として晒されていた。
両腋の黒い毛、股ぐらからはみ出した陰毛、誰のものか分からぬほどの大量の精子のこびりついた胸毛と腹毛、淫汁まみれの髭。
親方の身体全体が、雄臭性臭の発生器となっている。
純也は自分のケツ割れをいやらしくも弄りながら、これから行う計画を野郎達に知らしめていく。
「俺の歓迎会の最後を締めるのは、『新しい親方』の歓迎会だ。」
何を言っている?
まもると田山は、顔を見合わせた。
だが、純也の言う『新しい親方』という言葉に、次の瞬間には思い至ったようだ。
田山もまもるも、すでに純也の精汁で溶いた注射を受けた身であった。
それはまさに『新しい』と呼べるほどの、自分達の肉体が変化変容していく契機となったのだ。
「お前たちも分かったように、俺はこの薬、親方たちや皆の精液のおかげで、身体が変わってしまった。
改めて礼を言う。
逆に自分たちも俺の精液を打って、これまでよりももっと男臭い野郎に変わったと自覚しただろう?」
「押忍っ!
そうだっ、純也のおかげで俺たちも新しい雄になった!」
一斉に拍手が起こる。
「そして、もともとのこの特別な精液を広めた三人の幹部のうち、まもると田山のおやっさんを、俺の精液でさらにもう一段階上の最高の雄に変えてやった、やれたと思う。」
再びの拍手。
言及されたまもると田山は仁王立ちになり、自分の乳首やら竿やら金玉を、男たちに見せつけるように撫でている。
「最後は我らの親方を、世界最高の雄の身体と心にしてやろうと思う!」
全員から歓声が上がる。
「まもるには乳首入れ、おやっさんには玉入れだった。
最後になった親方には、俺が亀頭に入れる。
そして、お前たちは一斉に、親方の全身に同時に打ち込んでもらおうと思う!」
「うおおお!」
「そりゃすげえっ!!」
「いや、だが、20何人かが、一度にだと……?!
前代未聞だぜ、そんなの……。」
ざわざわと、全員が期待に満ち溢れた顔つきで騒ぎ出す。
まもると田山が静粛にさせた。
「これから、せんずりで、俺がありったけの雄汁を出す。
まもるや田山のおやっさんも含めて『血の濃い』奴ら勢揃いのせんずりだ。
お前たちは自分と親方用の二本の注射器にクスリを詰めて、それぞれが俺たちの雄汁で汁溶きが出来るよう、準備しておけ!」
純也の宣言に合わせ、まるで大相撲で優勝した力士が祝杯をあげるために使うような巨大な盃を、まもると田山が運んできた。
親方と言えば、目をかっと見開き、盃を睨みつけている。
そこに溜められた汁が、己の体内を巡る。
そこで味わえる快感と興奮に、親方の逸物がそそり勃つ。
「絵画に詳しい者なら、キリスト教の有名な、聖セバスチャンの殉教の絵を知っているだろう。
身体中に何本もの矢が突き刺さったまま死んだ殉教者の絵だ。」
何人かは咄嗟に想像ができたらしく、首を縦に振る。
それでも半数以上の男たちは、首を傾げるだけであった。もっとも、そのもの達も実際の絵を見れば『ああ、どこかで見たな』と思い出すほどには有名な絵画である。
自らの腹をかっさばいたかつての文豪もまた、その絵に惹かれた1人だったらしい。
「あの名画の構図のままに、親方に俺たちの精液を打って欲しい。
合計では20本以上の注射が一斉に親方の体内に入る。
こんなのは、おそらく初めてのことだと思うし、それゆえに親方が一体どうなるのか、誰にとっても分からないだろう。
だが、俺は確信している。
親方はこの体力、精力で、あらゆる反応や変異を許容し、必ず新しい、雄の、男の肉体に変身するはずだ!」
まもるも田山も、純也の提案に不安がないわけでは無かった。
しかし、あの淫乱な男である親方が、さらに淫乱になる自分の身体に負けるわけがないとも思っていた。
温泉の成分と一族の男の精汁、さらには己の雄汁の効能をその身で知り尽くした純也の言葉には、理屈以上の説得力があったのだ。
純也はケツ割れを再び脱ぎ、自分の顔を覆うようにしてその臭いを吸い込み始めた。
臭気にすら媚薬効果があるのか、みるみるうちに純也の竿は太く逞しく巨大化し、金玉が膨張する。
乳首が勃起し、亀頭の形状へと変化していく。
両腋からは、汁を受けた雄達特有の臭いが漏れ始めていた。
まもるは右側、田山は左側の純也の腋を嗅ぎながら、自分と純也の乳首を摘み上げた。
純也は両腋に埋まる頭を自分の両乳首に持っていき、魔羅様に変化した乳首をしゃぶらせながら、右手で竿を扱き、左手で金玉を揉み始める。
凄まじいせんずりが始まった。
「男らしいせんずりはなあ、みんなの前でちんぽや乳首をでかくして、見せつけながら股開いてなあ。いやらしい音立てて、雄臭え臭いを撒き散らしながら、コクものよ。」
大股を開き、腰を突き出し、ぶっとい竿と巨大な亀頭をぬらぬらと光らせながら。
さらには金玉を鷲掴みにして、そのでかさを強調する。
まもると田山、一族の雄2人がしゃぶり上げる両の乳首は最高に固く聳え立ち、乳腺から染み出る白濁した液体を、2人は部屋中の男たちに聞こえるような音を立てて啜り上げた。
「うりゃあー。雄のせんずり、目に焼き付けろ!」
じりゅっ、ぶしゃっ、ぐゅりゃ、じゅちゅじゅちゅ、ずきゅずきゅ。
あらゆる淫音をわざと立てて、純也は激しく竿を上下にしごく。
パンパンに張った金玉を、派手に叩いて挑発する。
「純也さん、すげえ……。男臭えせんずりっす! おれも、おれも、我慢できねー!」
全員、前袋からちんぽを取り出して、一斉に扱き始めた。
純也の身体を、脇を、乳首を、股間を、それらすべてを、ひたすらに目で犯しながら。
臭え臭えを連呼しながら、男たちのせんずりのリズムが早くなってきた。このままでは純也より先に連中がいってしまうだろう。
純也はまもると田山に目配せをする。
「おっし! お前たちも早く俺たちの汁を入れてえだろ?
今、俺とまもると田山の親父、三本の雄臭え魔羅から一斉に出してやる。
みな、ペンの用意をしておけ!」
まもるが純也のコリコリになった硬い乳首を舌先で嬲り、歯をもって噛み上げていく。
田山は純也としっかり見つめ合い、開いた瞳孔に互いの顔が映っているのを確かめながら、太い舌を出し合って絡めた。
2人とも、純也と同じくすでに指が回りきれぬほどに巨大化した逸物を、ずりずりと扱き上げていく。
純也が雄叫びを上げる。
「いいっ! 雄汁せんずりっ、最高に効くぞっ!
い、いくぞ! おらっ! 三人の魔羅扱きを、しかと見るんだっ!」
「俺もいくっ! 純也さんと一緒にっ、俺もいくっ!!」
「俺もいくぞっ! 若えもんと一緒にっ、雄のせんずりで、いくっ、いくっ、いくっ!!!」
まもると田山も、歓喜のよがり声を上げる。
3人の、3本の、巨大な肉棒。
その並んだ鈴口がぱっくりと赤く開き、ものすごい量のキメ汁が穴から噴き出す瞬間を、野郎たちは見た。
「出すぜっ! おっしゃあああっーーーーー!」
ぶしゅっ、ぶしゅっ、と、何回もいや何十回も、三者三様の臭いの雄の証が、巨大な盃に打ち付けられた。
3人は精液を出しながらその分厚くぬめる3枚の舌を交差させ、舌交尾の乱交を見せている。
「三人ともかっこいいすっ!」
「ああっ、男の中の男だっ! 雄の中の雄だっ!」
男たちはそれぞれに叫びながら、盃の周りに人だかりを作る。各自2本の注射器の先を沈めると、熱を保ったままの3人分の精液が混じり合いながら、各々の道具に吸い込まれ詰められた白い粉を溶かしていく。
全員の準備が完了すると、白濁した液で満たされた注射器がずらりとケツ割れに挟み込まれ、狂った野郎たちは親方の身体のどこに打ったらいいかと、まさに舐めるような視線で観察する。
純也とまもる、田山も2本ずつのペンを握り、自分たちが出したばかりの精液を吸い上げ、まずは舌に垂らした。
「やはり雄盛りの汁は美味いのう。」
3人は田山の言葉に口を開け、互いのペン先から汁を飛ばして口内に噴射し合う。
垂れ落ちる液にうまそうに舌なめずりをしながら、純也が指図をした。
「親方のどんなところでも構わん。
お前らの好きな所に針を刺して、合図とともに押すんだ。」
男たちが磔にされた親方の前に立つ。
前、後ろ、左右、顔、腕、股、脚。それぞれに分かれ、位置につく。
男たちの準備が出来たのを確認し、純也は親方の亀頭に、まもるは父親のケツ穴に、田山は親方の舌の真ん中に、針を当てがった。
「よし、入れろっ!」
純也の合図で24本の針が一斉に押されていく。
ほんの少しだけ引かれるプランジャー。親方の血が何本もの注射器を赤く染め、白濁したシリンダーの中の液体と混じり合う。
刺された部位によって、すべてがが赤くなったわけではないが、親方の肉体、そのいたるところに刺されて注射器は、実に壮観な眺めを呈していた。
「よし、押せっ!」
最後の合図だった。
ゆっくりと、親方の肉体のあらゆる箇所へとプランジャーが押し込まれていく。
血管、リンパ腺、筋肉、睾丸、あるいは皮下へ、粘膜へと、純也たちの精液が浸透していくのだ。
こめかみ、舌、首、腕、腋、乳首、肩、脇腹、へそ、腹、ケツ、太もも、背中、肛門、亀頭、雁首、肉竿の幹、その付け根、左右の金玉、玉の裏、蟻の門渡り、ふくらはぎ、足先……。
あらゆる箇所に突き刺さった、24本の注射器。
何十本もの注射器をぶら下げたまま親方は目を見開き、自分に刺さった夥しい数の矢を、その針先から入れ込まれる汁の行方を見つめていた。
男たちは親方の変化を見逃すまいと食い入るように眺めている。
純也の頷きとともに、残った注射器を自分たちの好きな部分に当てがい、同じように精液溶きの薬液を流し入れた。
一瞬の後のことだった。
「う、うう、ううううう……。う、うがああ、がああああああああっーーー!!!」
低く、かすかな唸り声が聞こえ始めた。その声は、やがて雄叫びに変わる。
親方の身体が小さく震え出した。
身体中がメキメキと音を立て、巨大化していく。
もともと180を軽く越えていた上背は、2メートル近くにまで伸び上がっていく。体重も、優に140キロは超えただろう。
まるで映画の超人のような、分厚いデカさ、巨大さへと変容する肉体。
それまでも充分に濃く見えていた体毛も、まさに野生の獣かと見紛えるほどに、わさわさと身体中を覆っていく。首や背中、尻までもが漆黒の茂みを生やしていく。
親方の腋、体毛、じゅっくりと濡れた六尺の周りから、ヒトの体臭とは思えないほどの、まさに雄の野獣の臭いが立ち登り、高まった体温によって部屋中の野郎たちへと吹き付けられていく。
その姿は、純也以上の、まさに『新しい雄』としての変化であった。
「親方が、す、すげえ……。すげえ、化け物になっていく……。」
黒々とした髭がびっしりと顔面を覆い始める。
ちらちらと視える口内からは、白く、鋭い歯が見え隠れする。
乳首はついにカラオケのマイクの先ほどに成長し、胸毛に覆われた胸筋から見事に勃ち上がっている。先端は下半身の亀頭と瓜二つに変容し、乳管が変化した鈴口からは、だらだらと乳首汁が流れ落ちていく。
腋から出る体液も、脇汗、脇汁というよりも、それはもう白濁した精液のようだった。
親方の変化とともに、純也も、まもるも、田山も、野郎たちも、続くように変化し始めた。
あちこちで野獣の咆哮が上がり、あたり構わず舌と舌が絡みあっていく。
腋と腋が合わさり、臭いが倍増された。
体毛と筋肉。
身体中のあちこちから滴る体液が、白く濁っていく。
互いのケツ穴にちんぽや金玉を押し込んでは身体を一つにしながら、腹や口に射精しまくる野郎たち。
ケツ穴に、脇に、口に、雄汁と腸液、脇汁がじゅくじゅくと満たされ、そのドロドロの中に自分の脱いだケツ割れを突っ込み、染み込ませていく奴もいた。
誰かしらの亀頭の周りに群がり、ひたすらねぶる野郎たち。
誰かしらの金玉を奪い合い、吸い合う者たち。
皮紐で自分と他の野郎の逸物と金玉を縛り上げ、激しい舌交尾を繰り広げる。
抱き合いながらずりずりと股間を擦り合えば、ぶしゅぶしゅと腹の間に雄汁が噴き上げられていく。
あらゆる性の、肉欲の、淫欲の宴が繰り広げられ、純也たち3人も目の前の男一人ひとりに幾度もの射精を繰り返しながら、肉弾戦に参加した。
磔台から、ギシギシと音がする。
ただ1人、四肢を縛り上げられた親方は、目の前に広がる肉の饗宴を、血走った眼で睨み付けていた。
すっかり別の『新しい雄』へと変容した親方。
その軋むような、裂けるような音は、親方の股間から聴こえてきた。
かろうじてその逸物を覆っていた親方の黒い六尺が、音を立てて裂け始め、恐ろしいほどに成長した大人の上腕のような肉塊が姿を表していく。
その下にはやはり巨大な肉球となった3つの玉が、膝上のあたりまでその体積容積を広げてきていた。
親方の巨大な逸物は腹を越えて伸び上がり、子どもの頭ほどにまで腫れ上がった亀頭は胸まで届いた。
長く、分厚い舌を伸ばした親方が、ペロペロとその先端をしゃぶり、舐め上げていく。
「ぐおおおおおっーーーーーー!!!」
親方の太い喉から、雄叫びが上がる。
恐ろしく変わってしまった親方がこの後どのように激しく、いやらしい雄交尾を始めるのか、見守るしか出来ない。
親方だったその生き物が、全身に注射器をぶら下げたままの格好でこちらを見つめている。
キラキラと天井灯の光を反射しその毛だらけの肉体に突き刺さる注射器は、まさに聖セバスチャンの殉教の絵のように神々しいものだった
かの著名な絵画と唯一違う光景は、その身体中から流れ落ちる液体は聖なる赤い血ではなく、淫蕩な男たちの、白く濁った雄汁であることであった。
第一部 完