親方の現場の規則(平成編)

その19

新しい『雄』の誕生(2)

 

19 新しい『雄』の誕生(2)

 

 初めて見る乳首とちんぽの犯し合い。

 部屋に集う男たちが己の股間と乳首を揉み上げながら、その情欲の矛先を再び周囲の男たちへと向けようとする。

 そのとき、純也の声が響いた。

 

「次は田山のおやっさんだな」

 

 男たちの目が、先ほどまもるの側から退かされた田山の下へと集まっていく。

 ああ、田山の親父にも、純也の汁溶きをじっくりと入れるつもりなんだ。

 純也が田山を一人外した訳を、皆が知ることになった。

 

 まもるの側で己の乳首をいじっていた田山を、純也は己の股間の前に座らせる。

 その頭に手をやり自らの金玉を撫でまわしながら、ゆっくりと田山の顔にそれを近づけた。

 

「おやっさんが、俺の金玉に惚れ込んで声をかけてきたんだろ?

 ほら、俺の金玉の臭いを思い切り吸い込め。

 ほら、舌ぁ出して、両側の玉を舐め上げろ。

 おおし、いいぞ。ああ、金玉を舐られると、最高だな。

 ほら、真ん中に出来た新しい金玉も、確かめてみろ。

 おう、おう、たまんねえよ。田山の親父に、金玉舐られて、たまんねえよ……。」

 

 純也がこれでもかと、自分の股ぐらに田山の顔面を押し付ける。

 

 純也の言う『新しく出来た』玉。

 昨夜までは門渡りから続く固い部分の膨らみに見えていたものが、今では明らかに独立した器官として、まさに『3つ玉』に見えるのだ。

 ゴリゴリと互いに刺激しあう3つの玉はその持ち主に、はたしてどれほどの快感を与えるものなのか。

 ましてやその巨大さに加え物理的な数すら増えた金玉で作り続けられる雄汁は、最大限に開けた蛇口から迸る水道と、変わらぬ量と勢いを呈するに違いない。

 

 3つ玉を擁するバレーボールほどのでっぷりとしたふぐりに顔を塞がれた田山。

 その醸し出す獣臭にも似た純也の臭いが、老練の田山の頭すらを蕩けさせていく。

 親方と同じく、50代の中庸を迎えた田山が自らの金玉をケツ割れから掴み出し、揉み始めたではないか。

 

 その様を見下ろす純也はニヤリと頷き、まもると親方に、己の鈴口からドクドクと出続けている雄汁を注射器に移すように命じた。

 純也の巨大な3つ玉は、意図的にその持ち主が止めようとせぬ限り、ひたすらに濃厚な精汁を出し続ける永久機関と化している。

 淫乱薬の詰め込まれた二本の注射器を鈴口に当てがい、二人は30のメモリまで、強烈な臭いを放つ純也の精液を吸い上げた。

 

「田山の親父よう。あんたの金玉を縛り上げて、ぶりぶりのでっかい玉にするんだ。

 まもると親方は、縛り上げてパンパンになったおやっさんの金玉に、俺の新鮮な汁で溶いた奴を入れてやってくれ。」

 

 田山は自分の玉を革紐で入念に縛り上げ、巨大に膨らんだ双玉を消毒綿で丹念に拭きあげる。

 田山の裏玉から、その臭いを一瞬だけ凌駕したアルコール臭が立ち昇る。

 野郎たちは田山の股間の周りにしゃがみ込み、これから行われる玉への汁溶きの注入を、爛々と光る目で見つめていた。

 その手で自分や、隣の野郎の金玉を揉みながら。

 

 太い血管の目立つ魔羅入れとは違い、睾丸を擁した陰嚢は、非常に細い血管が張り巡らされていると言っていいだろう。

 そのため、陰嚢皮膚表面の血管に入れるのは困難である。

 それでも田山の場合は、これまでの汁入れの経験から、玉本体に針を刺し、その奥深くに注入されることに抵抗はなかったのだ。

 

「おやっさん、痛くないすか、そこ……?」

 

 その若者は初めて玉入れを見るのか、心配そうに覗きこむ。

 

「馬鹿野郎っ!

 金玉に直接入れられるのは、男の見せどころだ。

 よおく見ておけ、痛みに耐えて、玉に注入される俺の姿を!」

 

 立ち上がった田山は大きく股を開き、腰を突き出して、自分の金玉をピシャピシャと叩いては全員に見せつける。

 まもると親方は腰を落とし、左右から田山の双玉を手に乗せる。

 純也は田山の後ろから以前の倍ほどの太さになった両腕を回し、田山の乳首を刺激していく。

 純也のギラついた瞳が、田山の肩越しにそのデカ玉に針が近付く姿を見つめていた。

 

「押忍っ!

 男一匹、金玉最高だっ!。

 ワシの玉が、純也の汁溶きを入れてどうなるか、よおく見ておけ。

 痛みに耐えた後、金玉が最高の性感帯に変わるはずだ。

 ワシがお前らの目の前で、玉イキしてやるからな。

 しっかり目ん玉見開いて、見逃すんじゃねえぞっ!」

 

「うっすっ! 田山の親父さん、すげえっす。

 男臭えっ、雄臭えっ!

 親父さんの金玉が、雄になるっすね!」

 

 男たち全員での『金玉っ! 金玉っ!』との大合唱が始まった。

 

「よしっ! 来いっ!」

 

 田山の掛け声とともに、二本の針が玉の中に消えて行く。

 

「ぐああああああっ、つうううううっ!

 痛えっ! 痛えっ!

 ぐわああああああああっ!!

 た、玉がっ、玉があああああああっ!!!」

 

 SMの世界においても玉への針刺し行為は希に見られるものではあったが、ここでのそれは、差し込まれた後に、濃厚な液体の注入をも伴うものであった。

 痛点のある皮膚はもとより、針そのものに抉られる精巣は注入される液体の圧による強烈な違和感を田山にもたらしていく。

 痛点への刺激、物理的に針が貫通する刺激、液体が内部に注入される圧と違和感。

 それらすべてが『痛み』へと変換され、田山の脳髄を焼いていく。

 見る間に田山の睾丸が、縁日の水風船のように膨らみ始めた。

 

 純也の精液が細い針先から睾丸に全て入った時、田山の二つの巨大なふぐりは夏みかんより大きくなり、もしゃもしゃした剛毛で覆われていったのだ。

 

「み、見ろよっ、おやっさんの金玉!」

 

 木下が指さす先で、田山の金玉、その真ん中がもっこりと膨らみ、純也と同じく三つ目の玉が出現した。

 さらに3つになった金玉の付け根から、凄まじい臭いと共に、白濁しどろりとした汁がジクジクと滲み出始めたのだ。

 瞬時にしてそれは田山のふぐりを覆い、ぼたぼたと床に垂れ始めたではないか。

 

 その汁は田山の太ももを伝い、脚先から床へと広がっていく。

 男たちは夢中で田山の金玉や太ももに食らいつき、じゅるじゅると音を立ててその汁を舐め上げていく。

 

「すげえ、やっぱりこれ、雄汁だっ!

 田山の親父さんも金玉が三つになって、しかもその金玉から直に精液が溢れてるんだ!

 すげえ、すげえよっ!

 田山の親父さんっ!

 男臭え汁を、もっと、もっと欲しいっす!」

 

 淫欲の奴隷となった野郎たちは、溢れ続ける精液を自分の玉や竿、ケツ割れにとなすりつけ、染み込ませていく。

 

 田山の後ろでその乳首をいじっていた純也が、金玉から溢れた精液を自分の亀頭に塗るつけ、そのまま背後から一気に田山を刺し貫いた。

 

「うぐわわああっ!」

 

 大の大人の腕ほどもある純也の竿が、田山の身体を通り抜けた。

 ミシミシと音が聞こえるかのようにねじ込まれた逸物は、下腹の付け根までが深く沈められていく。

 ドボドボと垂れ落ちる純也のキメ汁が直腸粘膜に刷り込まれれば、さらに田山の睾丸は発達し、巨大な玉全体から体液が滲む。

 

「おっしゃ、おっしゃあっ!

 おっしゃ、おっしゃあっ!」

 

 純也は自ら声を上げ、激しく腰を打ち据えた。

 男たち全員が、自分の竿を扱きあげている。

 親方とまもるも野郎たちに自分の金玉を舐めさせながら、センズリの真っ盛りだ。

 

「田山の親父さんよ。

 あんたの金玉から出た液がローションになって、ケツの穴が最高にトロトロだぜ。

 ああ、もう、イキそうだ……。

 いくぞっ、田山の親父さんっ!

 あんたの尻に、いくぞっ、いくぞっ、いくっ、いくっ、あっ、ああっ、ああああっーーーー!!!」

 

 その直後、前からはわずかに覗く田山の金玉の裏から、びゅっと大量の汁が迸り、3つになった玉が痙攣する。

 純也の膨れ上がったちんぽは田山の痙攣から伝わる振動と、凄まじいまでの締め付けに、大量のザーメンを田山の腹の中に噴き上げてしまう。

 液を押し出す海綿体の伸び縮みを目の前で見つめる男たち。そのいやらしくも活力に満ちた動きを見つめながら、男たち全員が、汁入れで巨大化した自分の逸物を扱き上げ、せんずりの悦楽に興じていた。

 

 田山の金玉、そこに目を近付けてみれば、ふぐりの付け根に男たちが今まで見たことのないような無数の小さな穴が開き、そこから大量の精液が漏れている。

 睾丸で作られた精液が精嚢に蓄えられ、その後に尿道を通って体外に放たれる行程が間に合わないのだ。

 あまりにも早急に、あまりにも大量に、精子と精液が生み出されていく田山の金玉。

 純也のようにホース部分の巨大化も共に進行方向していれば、尿道を通しての射精も可能であるはずだった。

 しかしながら、異様なまでの田山の金玉の巨大化とその精液生産能力の高まりが、通常の脈動を伴う射精では間に合わぬこととなったのだ。

 

 睾丸から直接、ふぐりの皮膚を通しての精液の放出。

 このまったく新しい『体液の放出方法』は、純也に続く『新しい、新種の雄』だけが持ち得た能力のようである。

 

 それは亀頭からの精液放出の快感とはまた違い、下腹部から腰全体が痺れるような、これまでに経験したことの無い快感をその持ち主に与える、『睾丸射精』とでも言えるものであった。

 

 田山の尻から魔羅を引き抜いた純也は、尻穴から漏れ出る自分の雄汁をみんなに見せつけ、さらにその汁まみれの肛門に顔を埋めてしまう。

 いくらでも溢れ出る己の精液と田山の腸液が混じり合った汁をズルズルと吸い上げ、その臭いと味を存分に楽しむのだ。

 

「俺の汁と、田山の親父さんのケツの中の汁が混ざって、すげえ臭えな!」

 

 どれだけすすってもさらにさらにと溢れ出るその雄汁を味わうために、野郎たちが田山の尻の後ろに列を作ったのは言うまでもない。

 一通りの男たちが雄臭さを煮詰めたようなケツ汁を堪能すれば、まだじゅくじゅくとその金玉からの睾丸射精が続く中、田山は自分のケツ割れを履き直した。

 すでに茶色く変色したケツ割れが、みるみるとその色を濃く濡れていく。あっという間にびしょびしょになった前袋から、これまでよりもさらに強烈になった臭いが立ち登るのだ。

 

 このような吐精と興奮を繰り返しながら、雄達自慢のケツ割れが『育って』いく。

 

 こうして、未だ変わりに変わった純也の精液をその肉体へと打ち込まれていない男は、親方だけとなった。