その3 仮僧侶へと
あの継男さんと正成さんの『総身改めの儀』、俺、入山して早いうちに体験することが出来たのは、自分にとってもなんか『目標』みたいなものが出来た、良かったんだと思う。
入山し立ての『研修生』から、まずは『仮僧侶』に。そのためには金精棒の5号棒で、いつでもトコロテンでイけるようにならなきゃって、すげえ具体的な目標が見つかったんだ。
便所と風呂のとき以外(仮僧侶になると夜の勤行では『挿れてもらう』ために抜くこともあるんだけど)は、ずっと俺の尻に挿入ってるこの木の張り型。
なんでも俺達全員の分を、2人の僧侶の人が、全部手作りで作ってるって。
1号等級が上がるとだいたい5ミリぐらいずつ太くなっていくんだけど、これ、けっこう入替のときに『クル』大きさ太さなんだよな。
「3号棒入れたままでの射精ももう、ぜんぜん大丈夫だな。明日あたりから、4号棒に切り換えるかな、翔平?」
「俺もそろそろいいかな、と思ってて」
入山して一ヶ月、正成さん達の総身改めから2週間ぐらいのときだったと思う。
ある日の午後の勤行の後、同室の皆とそんな会話になってたんだ。
「人にもよるけど、こっから先は3号棒までと刺激がかなり変わってくるぜ。今までは身体動かしたときに『挿入ってる!』ってなってたと思うが、次の4号棒からは『24時間挿入ってることを意識」するようになる」
「なんだか、ちょっと、怖いっすね」
「はは、怖い、んじゃ無くて、気持ちよさそう、だとは思うがな」
耕一さん、アドバイスなのかどうなのか、微妙に分かんない話をしてくるんだ。
「その、皆さんは『痛い』とかなったりしたことは無いんですか?」
耕一さんと正成さんは10号棒、継男さんは6号棒にチャレンジ中だった。
「んー、俺は挿れられることそのものの痛みを感じたことは無かったかな……。入れた後、何かの拍子にでこぼこしてる瘤がどっかに当たって、それであたふたしたことはある」
なんか、耕一さんらしいエピソード。
「僕は時間かかった分、痛みは感じなかったな。時期的に遅れたのは『トコロテン』が金精棒だとなかなか出来なくて。
これが人にやられる分には、普通にイけてたので、不思議なんだけど」
正成さん、そういうことだったんだ。
つか、『僕』に戻ってるし。なんか、使い分けがあるんだろうな、本人の中で。
「俺は5号棒に入れ替えたときだけ、ちょっと痛みを感じたけど、すぐに慣れたかな。ゴツゴツの違和感が急に強くはなったけど、その分の快感も凄まじくて、最初に耕一さんに動かしてもらいながらイけたときは、凄い気持ちよかったんだ」
継男さん、なんかうらやましい。
で、次の日の午後の勤行のとき、諷経の声に包まれながら正成さんに4号棒の初挿入をしてもらったんだ。
「口を開けとくんだ、翔平君。ローションたっぷり使うから、心配しなくていい。さあ、挿れるよ」
「あっ、あっ、挿入ってっ、挿入ってくるっ……!」
なむからたんのう とーらーやーやー なむあーりーやー ぼーりょーきーてー
しーふーらーやー ふじさとぼーやー もーこーきゃーるにきゃーやー……
なんか読経しながらのギャラリーも集まってきてて、扱き合いしゃぶり合いの目からの刺激と諷経による耳からの刺激。
それに加えて勤行の度に堂内に燻らせてある『香』の鼻からのエロすぎる刺激に、俺の摩羅ももうガチガチになってた。
「あ、当たる……。3号棒より、凄く『当たる』感じが強いです……」
「みんな4号棒、5号棒あたりから『そう』なるんだよ。痛みや妙な違和感は無いかい?」
「だ、大丈夫です……。あ、でも動かされなくても、しっかり『挿入ってる』のが、分かります……」
太さそのものがグレードアップした圧迫感と、竿の周りにゴツゴツ飛び出してる瘤の存在が、俺の尻の中で凄い『存在の主張』を叫んでる感じ。
3号棒までは動かす側が意図的に角度や出し入れの仕方を工夫しながらのトコロテンだったんだけど、こっからは何も考えずにただただ突っ込んでくれるだけで『イきそうになる』ってのが、実感として沸き上がってきてた。
「あっ、あっ、奥もっ、入口もっ、どっちも瘤が当たるっ……」
「出入りのときと、前立腺に当たるのと、どっちも凄いだろう?」
正成さんの言う通りで、入口の出し入れのたびにブツブツと穴を広げられる感触と、金玉の裏側をえぐられる刺激が、一緒になってやってくる。
その感覚は紛れもない快感ではあるんだけど、3号棒までに感じてた『人の手の動き』主体のそれとは違って、明らかに『金精棒自体の太さと瘤の当たり具合』そのものから引き起こされてる感じがしたんだ。
「は、はい、正成さん……。今までのと、ぜんぜん違う……」
「これを感じ始めると、金精棒の気持ちよさが分かってくるよ。ここから先は出し入れだけじゃ無くて、普段の挿れてるときも、ずっと気持ちよさが続くことになる」
そう、僧侶資格を持つ人達って、みんな勤行のとき以外も褌の前が盛り上がってるんだよな。
それはまさに、この金精棒が四六時中、尻の中の感じるところを刺激し続けてる証拠なんだ。
「あっ、あっ、気持ちいいっ、ケツの中がっ、気持ちいいですっ……」
「入れ替え初日でここまで感じることが出来たらたいしたもんだよ、翔平君。どうだい? このままトコロテンでイけそうかい?」
気持ちいいんだけど、まだこのときの俺は、棒だけの刺激じゃイけそうになかった。
「耕一さん、継男君。翔平君をもっと楽しませてやってくれ」
「おう、任せろ」
読経しながら扱き合いをしていた2人が、俺をイかせようと近付いてくる。
この一ヶ月で、性感帯としても十分に成長した乳首を責めてくれるようだ。
継男さんが舌で、耕一さんが爪先立てた指先で、俺の乳首をいじり出す。
「ああっ、感じますっ! 乳首もケツもっ、感じるっ!!」
おーん さーはらはーえい しゅーたんのうとんしゃー なむしきりーとーいーもー……
耕一さんが、俺の耳元で経を唱える。
これが効いた。
「ああっ、イきますっ! 変えた日なのにっ、俺っ、俺っ、もうっ、もうっ、イっちまいますっ!!」
「イっていいよっ、修平君っ! 気持ちよく、トコロテンでイくんだっ!!」
「はいっ、イきますっ! 俺っ、イくっ、イくっ、イクッ!!!」
なんでだろう。
その日の射精、4号棒に替えたばかりの日だったのに、いつもよりずっと早くイくことが出来たんだ。
太さ大きさが増して刺激が強くなったってのはあるのかもだけど、もしかして目標に一歩近付けたって気持ちもあったのかもしんない。
このときは確か昼寝の後、夕食前の勤行のときだったと思うけど、夜の勤行のときは、また挿れられてる4号棒動かしてもらって、2発出したんだよな。
この日から俺の尻の中を4号棒が掻き回すことになったんだけど、ホント、みんなが言う通りに3号棒までとは全然違う感触だったんだ。
3号棒まではたまに挿れてることを忘れてるときとかあるぐらいのものだったんだけど、この4号棒から後の号数では、もうホントに24時間四六時中、『挿入ってる』『当たってる』ことが意識されるようになってった。
これ、この時点ではもう尻をいじられる快感を覚えちゃった後なものだから、当然のようにずっと摩羅が勃ちっぱなしになるワケで。
そうなると、この剛健寺、寺のモットーが『他者功利』ってことで、寝てるときの夢精や『お役目』って言ってる農作業や敷地内の掃除清掃とかのとき、勝手に漏れちゃったら怒られるのかな、とか思ってて。
正成さんや耕一さんに、聞いてみたんだ。
「ん? 1人でセンズリするのは御法度になるけど、勝手に出る分はどうしようも無いからなあ」
だって。
それでもあまり夢精したとか畑仕事してて漏らしたとか聞かないのは、やっぱり一日4回の勤行で、みんな抜きまくってるせいなのかねえ。
あ、お寺での一日の流れは、こんな感じ。
04時
起床
衣直し(新しい六尺を締める)
勤行(読経と尺八・手による射精)
04時半
お役目=掃除洗濯、畑仕事、鶏の世話等
06時
朝食
07時
勤行(読経と尺八・手による射精)
08時
お役目=畑仕事、鶏の世話、細工物等
12時
食事
13時
午睡
15時
勤行(読経と尺八・手・肛門性交)
17時
入浴
18時
食事
19時
勤行(読経と尺八・手・肛門性交)
21時
自由時間
22時
就寝
見てもらえばだいたいのところは分かるかと思うけど、午前中は寺の前仕事とちゃちゃっとした勤行、午後と夜は仮僧侶以上は尻も使ってのじっくりとした勤行って感じかな。
特に起きてすぐの勤行は身体を温めるため、みたいになってて、1発相棒の口に出したらすぐ交代、って感じ。
俺みたいな研修生や仮僧侶の人が勉強する時間は午前のお役目のところで、皆と別に教わる流れ。
最初は経を覚えるところから、その意味や、この寺の『荼伽天(ダーカ天)』を本尊とする『性力(シャクティ)信仰』の教義みたいなのも教わっていったんだ。
朝早く起きるのは最初はしんどかったけど、結局昼寝の時間もあるし、夜も早く寝ちゃうしで、すぐに慣れたかな、俺は。
もっとも夜は部屋でイチャイチャしちゃったりとか、たまに他の部屋詣とかもやったりで、そんなときはちょっと遅くまで起きてたりもあったけど。
そんなこんなで早く5号棒に切り換えていきたかったけど、それまでは一週間くらいで次の号数に進んでいたのが、倍ぐらいかかったんだと思う。
だいたい、次の号数棒に切り替わるのは、それまでの金精棒『だけ』の刺激でトコロテンでイけるようになるのが目安なんだけど。
4号棒から先はけっこう苦労した記憶。
といっても正成さんみたいには長くはかからなくて、2週間と少しして5号棒に切り換えることが出来たんだ。
これでもう、後ろの刺激だけでイけるようになれば、仮僧侶への『総身改め』に臨むことが出来る。
それが9月、山には少し涼しさが帰ってきた頃だったと思う。
「継男と翔平は初めてになるが、10月の『総身改め』は『合同乱会(ごうどうらんえ)』との同時開催になるぞ」
最初にゴウドウランエって音だけ聞いて、なんのこっちゃって思ったんだけど、後で漢字見て、ああ、この寺ならなるほどねって。
ここ、一応は俺達みたいなのの預かり期間としては一年が原則なんだけど、本人の意思でそのまま残ってる人も多いし、逆に俺のおじさんみたいに自分から修行したいと入山ししてくる人もときたまいるってこと。
そんなんで、この寺で修行して下野した人が、一年に一度、また寺に集まってまあ『お楽しみ会』をするってのが、この『合同乱会』って言うものらしい。
体のいい乱パじゃん、って思うんだけど、そのこと言ってたら康円さんの耳に入ったらしくって。
てっきり怒られると思ったらさ。
「男同士が何十人も集まって、すること他には無いだろうよ」
って笑われて。
確かに酒と四つ足の動物肉は禁忌なので、他に楽しみと言ったらまあそれだけなんだけど、ちょっとストレート過ぎない? とかは思ったところ。
「あの、その、今度の乱会って、俺の道和おじさんも来るんですかね?」
道和(みちかず)おじさんってのが、俺の親父の兄貴で、親父と一緒に俺を(かなり強引に)この寺に連れて来た人。
なんでも若いときにこの寺のことをどっかで聞いて、自分で門を叩いての入山だったらしい。
どうやら親父にはこの寺の中のことも話してたみたいで、そうなると俺のケツやら摩羅事情も親父は知った上で、ここに俺を放り込んだってこと。
最初はそんなおじさんや親父に腹が立ってたけど、それはもう数日でどっかに行ってたかな。
それほどにここでの『暮らし』が、俺に合ってた、というか、あの『香』と『経』の『効き目』に、俺がすぐに取り込まれたってことなんだろうけど。
「だいたい毎年顔を出してくれていたが、さすがに今年はお前がいるとのことで、遠慮するそうだぞ」
形としては一年間は親でも連絡が付けられない、ってなってるわけだし、当然のことなのかもだけど、もしもおじさんが来たら、俺、おじさんと『ヤる』ことになるのかな、と、ちょっとドキドキしたり。
おじさん、昔からガタイ良くてカッコいいなとは思ってたけど、就職のこととかですげえ不義理してるんで、まずはそのこと謝んなきゃいけないのが先だけど、それでもまあ来ないと分かって、ちょっと残念に思ったりもした俺だった。
「総身改めを合同乱会と一緒にって、俺は具体的にどうすればいいんスか?」
「なに、金精棒でトコロテンして仮僧侶と認められて頭剃るまではこの前の継男のときと同じだ。
ただ、仮僧侶はそこからはケツ受けが出来るようになるわけで、OB連中からは初釜だって、けっこうなターゲットになるだろうなあ」
康円さん、何気に言ってるけど、それ、えらいことじゃないの?
俺、仮僧侶になった初日に廻されちゃう?
継男さんのときは正成さんのこともあって、部屋に帰ってから耕一さんがじっくりと初釜の掘り上げしたんだけど、いつもなら勤行の時間内に、相坊→他の僧侶達って流れだったんだろうなあ。
「まあ、みんな、初めてのもんに優しくしなきゃってのは叩き込まれてるから、そう心配するな。お前は何本もの摩羅を咥え込んで、ただひたすらに随喜の涙と雄汁を流しておけばいい」
なんか康円さんが言うとカッコいい感じに聞こえるけど、いやいやそれ、廻しだから。
確かにこの寺のOBなら、無理なことはしない、無茶なことはしないってのは分かるんだけど。
「もちろん、仮僧侶になったお前の尻を最初に割るのは、相坊の正成の役目だ。あいつが相坊の初釜を割るのは初めてのはずだからな。お前も正成も初めて同士、存分に楽しむといい」
あ、そうか。
正成さん、7号棒をクリアした時点で挿入も出来るようにはなってるけど、その時点でもう研修生は継男さんと俺の2人しかいなかったし。
もしかして正成さんの僧侶昇格を見越しての、俺とのセッティングだったんじゃ無いかと、俺、このとき初めて気付いたんだった。
総身改めのときは尻をいじられながら、乳首や上半身も熟練の僧侶の人達に責めてもらってのことだけど、皆に見られながら、儀式として改まってって緊張の中でイくのはそれなりに大変。
で、それまでの練習として、それこそ金精棒だけの刺激で(当然、乳首や腋責め、キスは無し)トコロテン出来るようにと、正成さんや耕一さん、継男さんも鍛えてくれたんだ。
毎月、8日と28日の2回が『総身改め』の日になってて、そこに誰かの昇格の試しが入ってくれば儀式として当て込まれていく。
普段の『総身改め』に関しては、摩羅への刺激をせずにケツや乳首などへの責めだけでトコロテン出来るように、皆でケツの快感を味わい尽くす日になってる。
さらに今回は年に一度の『合同乱会』も加わるので、どうやら俺の仮僧侶への『試し』と合格後の剃髪が終われば、まさに想像した通りの大乱交パーティーになるみたい。
「まあ、道円阿闍梨のあの太摩羅をまた味わいたい、あの尻を味わいたいってのが多いからな。それはそれで見物なんで、翔平も自分のケツやられながら、楽しむといい」
なんか道円和尚って挿れてるイメージしか無かったけど、この寺の気風を考えれば、確かにどっちも出来て当たり前なんだよな。
「道円和尚の挿れられてるとこ、見たいです」
「夜の部屋だとかなり激しいみたいだけど、勤行のときはまず『挿れてください』って頼まれることが多い人だからなあ。そう言う意味では合同乱会は貴重な機会かもしれんなあ」
OBの人達にヤられるってのも、ちょっと興奮してはいたけど、俺、和尚の乱れるとこもみたいなって別の期待も出てきてた。
もっとも、その前に俺自身がまずは仮僧侶に昇格しなきゃ話にならんことじゃあったんだけど。
とうとうやってきた、総身改め&今年の合同乱会のその日。
俺、気合いは存分に入ってたけど、やっぱり午前中2回の勤行ではイくのを止められてて。
まあ、継男さんや正成さんも昇格試しのときはそうだったけど、特に朝の一発はもうそれが一日のスタートみたいになってたから、なんか変な感じだったな。
「しゃぶりはするけど、イかないようにね、翔平君」
正成さん、そう言うけど、だったらしゃぶんなきゃとも思っちまう俺。
「イく寸前まで何度も昂ぶらせておいた方が、いい気がやれるんだ。そんな顔しないで、黙って正成にしゃぶられとけよ、翔平」
耕一さん、俺の表情に気付いたのか、継男さんにしゃぶってもらいながらニヤッと笑う。
次の瞬間、継男さんの頭抑えてイってる耕一さん、すげえエロいし。
「午後はよろしくお願いします」
「つっても、翔平をイかせるのは僧侶の中でもベテランの人達だからな。その後は乱会のOBの人達も控えてるだろうし、俺達は夜にでも楽しませてもらうことになると思う」
耕一さんのを旨そうに飲んでた継男さんが、頭を上げて言ってくる。
本堂の段の上下を入れ替えて、今度は継男さんが耕一さんにしゃぶられるんだ。
「先走りもだらだら流れてきて、旨かったよ。さて、僕のもやってくれるかな、翔平君」
俺、いそいそと上下を交代して、正成さんのをしゃぶり始めた、そんな朝だったんだ。
その日、午後の昼寝を返上して、いよいよ『総身改めの儀』が始まった。
「それではこれより、研修生『野間翔平』の仮僧侶への昇格の試しを行う。翔平は壇の上に横になるように」
正成さんに作務衣と褌を外してもらって、素っ裸になった俺。
期待と緊張はあるけど、香と読経のおかげでビンビンに勃ったままでみんなの前に出るのは、なんか誇らしいことでもあった気がする。
今回はいつもの総身改めと違って、15人ぐらいのOBの人達もギャラリーに加わってるから、それも含めて、なんかドキドキしてたよな、俺。
「おお、もう勇ましく勃起しているな。5号棒の出し入れは日円が、上半身は康円と宗円が行う。僧侶達からの快感を存分に味わい、よい気を遣るのだぞ、翔平」
「はい、頑張ります。皆さん、よろしくお願いします」
話に出た3人の人達は、進行役の日円さんと並んで、この寺ではまさにベテラン僧侶になる人達なんだ。
道円和尚だけは特別に相坊として誰かがいるわけでは無いんだけど、普段、夜の就寝時にはこの4人の人達の部屋で寝ているらしい。
もうそこでの交情の凄さは、たまに部屋に詣でした人から聞いたりするんだけど、見てるだけでイきそうになるぐらいの激しさなんだって。
4人とも30代から40代の人達で、確かに俺達や20代が大半の人達よりは『濃い』色々があるんだろうなあ。
俺の広げた脚の向こうに日円僧侶が腰を下ろす。
そして、両脇に寄り添うようにして、康円さんと宗円さんが横になる。この2人は俺がトコロテンでイきやすくなるように、乳首をメインに責めてくれるんだ。
「翔平、俺の金精棒の出し入れで、気持ちよくイけよ」
「日円さん、俺、気合い入れます。康円さん、宗円さんも、よろしくお願いします」
にっこり笑ってくれた日円さん。100キロ近い、すげえガタイが俺の両脚をさわさわと撫でてくれて、俺、もうそれだけで先走りがとろとろ流れ出してた。
康円さん、宗円さんも90キロ越してるガタイで、俺1人がまだ80キロにもなってなくて。
それでも目標になる人達が身近にいるってのが、なんか心強い。
「それでは、これより『試しの儀』を開始する」
俺の尻に挿入っている金精棒に、日円さんの手がかかる。
ぬるり、と引き出される感触。
竿の周りの幾つもの瘤が、前立腺と肉襞を刺激する。入口が、ぶつぶつとした瘤に引っかかりながら広げられていく。
「はっ、ああっ、いいっ、気持ちいいっ……」
「ゴツゴツが感じるだろう?」
「当たります、日円さん……。当たるのが、ぶつぶつが当たるのが、すごい気持ちいいです……」
燻らせてある『香』のせいなのか、入口(出口、だよな)が瘤と通す度にびくびくと動かされる感触がすげえリアルに感じられる。
同時に『中』のあちこちが棒の先端と瘤とに刺激される。
ケツの『外』と『中』その刺激が俺の性感をぐんぐんと昂ぶらせていく。
「ああっ、上がってきます……。汁が、汁が上がってくる……」
「イけそうなのか、翔平? どうだ、イけそうか?」
「もう、もう少し、あと少しで……」
上半身を撫で廻し、舐め回してた康円さんと宗円さんの舌と手の動きが激しくなる。
乳首に優しく歯が当てられ、爪先が脇腹を掻き上げる。
腹を、下腹部の茂みを優しく撫でてくれる手のひら。
そのすべてが俺の快感を押し上げてくれた。
「ああっ、イきますっ、全部っ、全部気持ちいいっ、いいっ、気持ちいいっ……」
「イけっ、翔平っ! 金精棒でっ、トコロテンしろっ!!」
「イきますっ、漏れるっ、汁が漏れるっ……。ああっ、出るっ、イくっ、イくっ、イきますっ、イくぅぅっ……!」
がくがくと揺れる俺の肉体を、康円さんと宗円さんが抱きしめてくれる。
たぶん、とっさのことだったんだろうけど、日円さんが俺の魔羅の先端をしゃぶり出す。
魔羅に、亀頭が味わう快感に、俺はいつもの何倍もの精汁を、噴き上げていた。
「見事なり、翔平!! これにて翔平は『仮僧侶』の資格を得た。そのまま、剃毛の儀式に入る。みな、すぐに準備せよ」
余韻を感じる間もなく、座らされた俺の頭に剃刀が走る。
剃り上げられた頭を濡れた手ぬぐいで拭き上げられた俺の前に、正成さんが素っ裸で立っている。
「正成、翔平の初釜を相坊のお前が割るんだ。互いに取って、初めてのこと。心ゆくまで互いの肉体と、そこからもたらされる快感を味わうとよい」
「翔平君、イってすぐでキツいかもだけど、いいかい?」
「もちろんです、正成さん。俺、俺、尻がうずいて、うずいてたまんないんです……」
金精棒を出し入れされてた俺の尻は、確実に熱を持っていた。
それで味わえた快感とトコロテンは、もちろん本物なんだけど、それでも金精棒はあくまでも『木で出来た張り型』でしかない。
正成さんに抱かれながら、正成さんのまさに『肉の棒』を味わってみたい。
俺の本心だった。
「挿れるよ……」
「ああっ、正成さんの魔羅が、尻穴に当たってる……。挿れて、挿れてください、正成さん……」
ぬぷり、と先端が通過する。
金精棒には無い、粘膜と生肌の『温もり』が、俺の中を行き来する。
5号棒(日本人の平均よりちょっと大きめぐらい?)よりも確実にデカい正成さんの魔羅。
でも俺、なんなく受け入れていた。
それが金精棒との違いの『生の肉』の証なのかもしれなかった。
「ああっ、正成さんのがっ、正成さんの魔羅がっ、気持ちいいっ!! 正成さんの先っぽが、先っぽが奥に当たるっ!」
「ぼ、お、俺もっ、いいよっ! 翔平の中がっ、すごく気持ちいいよっ!!」
僧たちやOBの人達も、それぞれ互いにしゃぶり合いや扱き合いを始めていた。
皆の肌から立ち登る汗と湿気と燻らせてある『香』が混じり合って、堂内の空気を『淫』に染めていく。
「気持ちいいよっ、翔平の尻が気持ちいいっ! お、俺も、イきそうになってきたっ!!」
「正成さんっ! 俺の中でっ、中でイッてくださいっ! 汁がっ、正成さんの汁が欲しいっ!!」
「翔平はっ、翔平はイきそうなのかっ? 合わせて、合わせて一緒にっ、一緒にイきたいっ!!」
「俺もっ、俺もイきそうですっ!! 正成さんに挿れられてっ、またトコロテンでイきそうですっ!」
扱かれずに、ではあるけれど、さっきと違って俺の汁まみれの魔羅は、正成さんの腹で存分に刺激されていた。
正成さんと俺の腹に挟まれた魔羅が、びくびくと、発射への秒読みを開始していた。
「イきますっ、俺っ、イくっ!! 正成さんの腹に擦られてっ、俺っ、イくっ、イくっ、イくぅぅぅぅっ!!!」
「俺もイくよっ! 翔平の腹の中にっ、俺もイくっ、イくっ、イくっーーーーー!!!」
抱きしめ合う、正成さんと俺。
互いの首に埋めた顔が、横を向き、唇と強く合わせる。
舌と舌を絡め合い、お互いの唾液をすすり合う。
互いの身体のびくびくとした震えを感じ合うのが、すげえ気持ちいい。
俺の腹と胸、尻の中が、2人の雄汁で埋め尽くされていく。
「よし、相坊の正成による、翔平の初釜割りも見事に終えることが出来た。それではここよりは年に一度の『合同乱会』となる。
僧の皆も、得度済みの参加の者も、皆で互いに楽しむように」
日円さんが、先走りだらだら垂れてる魔羅をそのままに、皆の前で宣言した。
俺の『試し』が無事済んで、ここから先はこの寺の現役とOBが入り乱れての大乱交パーティーになるってことなんだ。
俺の周りには、今日初めて『受け』をすることになった俺の尻を求めて、何人ものOBの人達が寄ってくる。たぶん、山を下りてからも皆さん、鍛えてるんだろうな。みんな100キロ前後のすげえガタイ。
しかもOBの中には何人か全身に刺青入ってる人とかもいて、カッコいいけど、ちょっと怖いし、でもすげえエロいし、とか、なんか色々考えちまう。
そういえばおじさんも親父と違ってすげえ身体してたよなって、俺、なんかドキドキして。今日、おじさんが来てたら、俺とやってくれたんだろうかとか、そんな馬鹿なことも考えたりで。
「翔平君、俺達が気持ちよくしてあげるから、感じて感じて、何度でもイってくれよ」
「ああ、今日初めて尻を割った君のを味わえるなんて、嬉しいよ。君の若い汁も、たっぷり飲ませてくれ」
40代ぐらいの人達が多い気がしてたけど、俺の周りに来てくれた人もだいたいそんな感じだった。
目の端、本堂に敷かれた薄い布団には、道円和尚の周りを何人かの人が取り巻いていて、そっちにもついつい目をやってしまう俺。
「和尚の交わりも気になるんだろう。ほら、あっちを向いて四つん這いになってごらん。和尚達を見ながら、君もいい気を遣るといい」
俺の下に潜り込んだ人が、俺の魔羅をしゃぶり出し、俺は俺でその人の太魔羅を口にする。
尻の後ろには別の人が膝立ちになり、ぬるぬるとした亀頭を俺の尻穴に擦りつけてくる。
目にする道円和尚は、30代ぐらいの人に挿れながら、その後ろから50代ぐらいのOBの魔羅を受け入れていた。
「ああ、こうしてみると、やはり凄いな、ここは……。また戻ってきたいものなんだが……」
「お互いの暮らしと毎日と、それをこなしながら年に1回、こうして集まれるだけでも幸せじゃないですか」
「翔平君、ここでの日々は、きっと君に取ってもすばらしいものになる。下山するのは君が思うときでいい。人と人との間に受け渡し出来る温もりを、たくさん味わってからでいいんだからな」
OBの人達、勝手に呟いてるだけなんだけど、皆が皆して、ここでの暮らしをプラスに考えてるのは伝わってきた。
口には目の前の魔羅を咥えて、尻を犯されながらの俺じゃああったんだけど。
結局あのとき、何人の魔羅を、何本の魔羅を挿れてもらったんだろうか?
たぶん、夕方までの本堂では5、6人から、夜の勤行は部屋でOBと楽しめってことで、同室の4人に40代のOBの人が2人加わっての、6人でずっとやり合ってた。
やり合った、と言っても、俺と継男さんは挿入するのはまだなので、しゃぶり合いと扱き合い、挿れられる側ではあったけど。
継男さんにしゃぶってもらって、耕一さんに挿れてもらえたのも、なんか嬉しかったし、OBの人達が正成さんや耕一さんに挿れられてる姿もエロかったし。
どっちでも楽しめるってのが、本堂での道円和尚や部屋でのOBの人達の悶える姿を見て、よがり声を聞かせてもらって、ああ、そうだよな、そうなんだよなって妙に納得してたりした俺。
それでももう最後の方は、今、自分がしゃぶってるのが誰の魔羅で、誰がしゃぶってくれてるのか、金玉を揉んでくれてるのが誰で、どの人の魔羅が尻に挿入ってるのか。そんなのももう、分かんなくなるぐらいにぐちょぐちょどろどろに交わっていたんだと思う。
扱かれて、しゃぶられて、トコロテンで。
たぶん、20回近くイかされたんじゃないかな。
それでも翌朝には、ビンビンに朝勃ちした互いの魔羅を、またしゃぶりあってた俺達だった。