山寺の一年 続・不良青年更生寺院顛末記

その2

 

その2 僧侶と阿闍梨

 

 正成さんが先程まで継男さんが横になってた壇へと、その身を横たえる。

 17センチある魔羅は、巨根って呼んでいいよね?

 ガタイも95キロぐらいあって、俺、初めて見たときから『カッコいい人だな』って思ってたんだ。

 

 正成さんの周りには継男さんのときと一緒の、宗円さん、日円さん、康円さんがスタンバってる。

 今度は宗円さんが金精棒を動かす係になるみたい。

 正成さんの尻が咥え込んでるのは10号棒。

 直径6.5センチ、長さ24センチ、太竿の周りにはゴツゴツとした瘤が取り巻いてて、あれで尻穴えぐられたらどうなっちゃうんだろうという逸物。

 もっとも、寺内で一番デカい道円阿闍梨の太魔羅は直径7センチ越え、長さも28センチって言われてて、この馬鹿でかい張り型でもごめんなさいするほどのものなんだけど。

 これからの総身改めで見事正成さんが僧侶の資格を得たら、その場で道円阿闍梨のあのデッカいのを挿れてもらえることになるらしい。

 長い時間をかけてここまで来た正成さんにとっても、ずっとこの日を待ち続けてきた道円和尚に取っても、記念すべき日になるんだろうな、やっぱり。

 

 三年目にしてやっと、ってのは、到達に時間がかかった記録になってるみたい。

 前に本人も耕一さんとかに同期や入山歴近い人達と自分で比べてしまって悔しいって言ってたし、それを見てきた人達に取っても『一日でも早く』っていうのはあったんだろうなって思う。

 人それぞれに肉体的な受け止めや向き不向きはあることなんだろうけど、本人が望んでいるのになかなか手が届かない(この場合は『トコロテン』が厳しかった)ってのは、やっぱり相当に『キツい』ことだったんだろう。

 それでも諦めずに、ずっと精進(意味が合ってるかは別として)してきた正成さん、スゲえって思うんだよな、俺。

 

「それではこれより、仮僧侶早野正成の総身改めの儀、僧侶への試しを行うこととする」

 

 良円僧侶の宣言に、俺達も色めき立つ。

 香はもう継男さんのときから燻らせてあるから、再びの諷経と、3人からの責めが開始されるんだ。

 

「ううっ、いいですっ、感じますっ……」

 

 見守る俺達全員での読経、諷経。

 これに包まれてると、それだけで先走りが出てくるようになってる俺達。

 そこに、両の乳首や脇腹、首筋を責められながら、緩く広げた両脚の間、尻肉にはぶっとい張り型が差し込まれ、ローションをたっぷりと垂らされたそのゴツゴツとした木の魔羅が、正成さんの直腸を責め上げていく。

 

 なむからたんのう とーらーやーやー なむあーりーやー ぼーりょーきーてー

 しーふーらーやー ふじさとぼーやー もーこーきゃーるにきゃーやー

 おーん さーはらはーえい しゅーたんのうとんしゃー なむしきりーとーいーもー

 おりやーぼーりょーきーちい しふらーりんとーぼー

 

 なーむーのーらーきんじー きーりーもーこーぼーどーしゃーみー

 さーぼーおーとうじょーしゅうべん

 あーしゅーいん さーぼーさーとーのーちーぼーぎゃー 

 もーはーてーちょー とーじーとー……

 

 何度も繰り返される経の節と、それとは違うスピードで出し入れされる金精棒。

 けっして魔羅には触れてもらえず、尻を襲う張り型と乳首やキスで与えられる快感だけで射精をしなければというプレッシャー。

 この話、聞いてくれてるみんなもそうなんだと思うけど、尻に挿れられた肉魔羅や張り型が太ければ太いほど、そこでいかに『筋肉に緊張させないか』のテクニックが必要になる。

 同時に射精するためには一定の緊張もまた要るわけで、継男さんが『トコロテン』でイくことが出来た5号棒と、今、正成さんの尻で出し入れされてる10号棒には、段違いにも思えるほどの受ける側の力量が問われていることになる。

 だからこそ、7号棒以上の金精棒での『トコロテン』は、せんずりやしゃぶり合いでのそれと違って『噴き上がる』『盛大にイく』のとは違っての『漏れる』『押し出される』みたいな感じになるんじゃないかと、俺は思ってるんだ。

 

「力を入れるなよ、正成。口は開けとけ。力を逃がしながら、ケツの快感、乳首の快感、寄り添ってくれてる人の肌の快感にだけ、集中するんだ!!」

 

 金精棒を出し入れしてる宗円さん、自分も何度も経験してるからのアドバイスなんだろうな。

 そのときの俺は、いつかは俺も、と思いながら、まだまだだよな、こんな俺じゃ、って思いの間をゆらゆら揺れながら、必死になって覚えたての経を読んでたんだ。

 

「あっ、あっ、上がってくる……。汁がっ、汁が上がってきますっ……」

「そのままだっ、正成っ! そのまま、快感をどんどん受け入れろっ! ケツの、乳首の、全身の気持ち良さを、全部受け止めていくんだっ!!」

「ああっ、ああっ、宗円様っ、康円様っ、日円様っ! ぼっ、おっ、俺っ、俺っ……!!」

「大丈夫だっ、俺達が側にいるっ! 感じろっ、快感をっ、快楽をっ、安心して感じまくれっ!!」

 

 いつもは『僕』って言ってた正成さん。先輩方の前だと『俺』になるんだな。

 両側の康円さんと日円さんが、正成さんの身体を抱きしめるようにして密着する。

 あれは絶対、気持ちのいい奴。

 そして、ゆるゆると円を描くようにと蠢かされ、金玉の裏側を押し付けるような力加減で出し入れされる金精棒。

 おそらくはあの凶悪にも思えるほどのゴツゴツと盛り上がった瘤の幾つもが、正成さんの肉壁と前立腺を擦りあげていたるはずだ。

 

「あっ、漏れるっ、俺っ、俺っ、汁がっ、汁が上がってきてっ、もっ、漏れるっ……!」

「イけっ! 正成っ!! 出しちまえっ! 思う存分、ケツの気持ち良さでっ、イッちまえっ!!」

 

 日円さんの声かけは、僧侶としてはちょっとあれだったのかもしれない。

 でも、正成さんの苦労や頑張りをずっと見てきた人達にとっては、まさに『自分事』としての儀式だったんだと思う。

 

「漏れるっ、イきますっ、俺っ、イきますっ……。俺っ、俺っ、ああっ、やっとっ、やっと……。イきますっ、イきますっ。ああっ、漏れるっ、出るっ、出ますっ、イきますっ、イくっ……!!」

 

 爆発とも思えたような継男さんのときの吐精とは明らかに違う、どちらかと言えば、静かな射精だった。

 それでもぶっとい正成さんの魔羅がびくびくとその雁首を振り立てながら、ぶしゅぶしゅと大量の雄汁を流し出す姿は、ものすごくエロいんだ。

 何人かの人が、感極まってイっちまったようなざわめきすら聞こえてきた。

 もちろんそれは『自分の手』も『相坊の口や手』も使わない、トコロテンに近いものだったはず。

 

「早野正成、これもまた見事な吐精であった。これにて僧侶への試しの儀、つつがなく終了したことを宣言する」

 

 良円さんの声も嬉しそうだし、正成さんはちょっと涙ぐんでるようにも見える。

 そりゃ、三年も待っての『今日』は、感慨深すぎるよな。

 

「2人とも、本当によくやったな。尻を鍛え、自らの感受性を鍛えた末の、今日のこの日。とりわけ正成にとっては待ち望んだ日じゃったろう。

 本当に、本当に2人ともよくやった」

 

 壇へと降りてきた道円和尚が、継男さんと正成さんに声を掛け、近くに来るように目と手で招く。

 全身が剛毛に覆われた和尚の身体は、もう見てるだけでイきそうになるほどに、エロくて精気に溢れてるんだ。

 60才は越えているのに、120キロ近い肉体は鍛えられた筋肉の上にたっぷりとした脂肪が乗り、黒々とした剛毛が背中や尻をも含めて全身を覆っている。

 毎朝、剃髪と髭を剃って(剃られて)いるんだけど、午後にはもうじょりじょりと蟻が集ったような顎と頬が、まさに尽きない精力を表しているようだった。

 

 寺にいる男達全員の憧れの的でもあり、この寺を仕切っている最高位の僧侶でもある道円和尚は、まさに『男の中の男』として、近くにいれば熱すら感じ取れるほどの生命力の塊だったんだ。

 

「継男はまだもうしばらく待ってもらわんといかんが、正成は今からこの儂の魔羅を受けてもらうこととなる。準備はよいか、正成」

「はい、道円和尚。この日のため、僧侶の先輩方からの指導を受け、鍛錬してきました。少しだけ怖くもありますが、己の心を平らかにして、謹んで和尚の魔羅を受けさせていただきたいと思っています」

「道円阿闍梨、その、正成さんに阿闍梨が挿れる前に、俺、阿闍梨の魔羅をしゃぶらせてもらっていいですか。正成さんの初貫通に、俺、少しでも役に立てたらと思って」

 

 正成さんの言葉と、継男さんの言葉。

 聞いた阿闍梨がにっこりと笑い、2人をその大きな胸、わしゃわしゃと胸毛と腹毛の茂るその胸筋に顔を押し付けるようにと2人を抱きしめる。

 

「継男、お前の気持ちそのものが、正成の気持ちを、痛みを、大きく和らげよう。正成よ、お前を貫くこの儂の肉槍を継男の唾液でたっぷりと濡らしてから挿れることにするぞ」

「はい、道円和尚。継男も、本当にありがとう」

 

 つと身を離した道円和尚。

 その前に跪く継男さん。それこそ継男さんの顔すら凌駕するんじゃ無いかと思える和尚の巨根が、継男さんの前にずいと差し出される。

 勃起しきったその逸物は、先端だけでも握り拳ほどの大きさで、亀頭を咥えることすら難しそうな巨大さを誇っている。

 

「出来るところまででよい。たっぷりとお前の唾液をくれ」

 

 和尚がそっと継男さんの頭に手を添える。

 それだけで継男さんの背中が震えてように見えたのは、俺の気のせいなのか。

 

「んぐっ、ぶはっ、ぐうっ……」

 

 呑み込むことなど到底出来ない和尚の巨大な先端。

 必死に舌を這わし、どろどろとした唾液をまぶしつけていく継男さん。

 もちろん、足りるはずも無い潤滑剤として、ローションはたっぷりと用意されている。

 でも、そこに塗り込められるのは、滑りを促すためだけのものでは無いはずだった。

 正成さんの和尚による貫通を心から願う継男さんの『気持ち』が籠もっているはずだった。

 

「よし、頑張ったな、継男。このまま、正成の尻を使わせてもらうぞ」

 

 継男が相坊である耕一さんの隣に腰を下ろす。

 その股間も、勃ち上がったまま、正成さんの初貫通を見守るようだ。

 

「正成、脚を上げて両手で支えておけ。前から、挿れるぞ」

 

 もちろん正成さんだって、5号棒や7号棒をクリアした後は、僧侶や仮僧侶同士での挿れる挿れられるは経験してきている。

 ただ、寺一番の巨根であるまさに規格外れの道円和尚のそれを受け入れるには、正式な僧侶としての資格が必要条件とされていた。

 そのため、同期や近い入山時期の人達が一年も経たずに僧侶となり、和尚の太魔羅を受けは悶え啼く有り様を見続けてきたって聞いてる。

 三年近くの忍耐は、凄いものだったろうし、今日にかけてきた正成さんのその『気持ち』は、みなが分かっているようだった。

 

 尻の下には厚手の座布団のようなクッションが差し込まれ、脚を抱えた正成さんの厚みのある腰が持ち上がっている。

 膝立ちになった道円和尚、阿闍梨のでっかい逸物が、その尻穴をぬるぬるとなぞっていく。

 

「ああっ、道円阿闍梨……。もう、もう、待ちきれません……」

「尻の疼きを、我が魔羅にて埋めよ、正成。力を抜け、口を開けよ」

 

 和尚、この『僧侶』に成り立ての人達を、それこそ何人も何十人も『初貫通』してきたわけだけど、そこで『失敗』した人はいないんだって。

 10号棒以上の太さ長さのはずなのに、そこで痛みや恐怖感からの拒否や、物理的な抵抗での『失敗』が無いなんて信じられなかったんだけど。

 

「あれはなんてんだろうな。こっちの『受けたい』って気持ちと相まっての、道円和尚のテクニックっていうか、技術っていうか、あのこちらの身体と心を蕩けさすような声掛けとか挿れ方で、ホントに『いつの間にか』挿入ってた、って感じだったんだよな」

 

 四人部屋で一緒に寝てる、継男さんの相坊の耕一さん。

 耕一さんもすげえ毛深いんだけど、和尚との絡みを見せてくれた俺の入山初日の交わりは、見てるだけでイきそうになるほどの凄いものだった。

 その耕一さんが正成さんにアドバイスしてたのが、さっきの言葉。

 心配しなくていいぞ、ってことだとは思うけど、こういうのを聞くと、やっぱり憧れてしまうよなってのも、ここに馴染んできてた俺の正直な感想だった。

 

「ああっ……」

「亀頭が挿入るぞ。口を開けて、息を吐け。お前の尻が、儂の魔羅をだんだんと呑み込んでいくぞ」

 

 囁くような和尚の声なんだけど、少し離れた俺達の耳にもしっかり届くんだ。

 これ、読経激しいときにも同じ感じ方をしたことあって、すごく不思議なんだよな。

 

「みな、諷経を始めよ」

 

 和尚が、正成さんの目を見つめながら指示を出す。

 

 なむからたんのう とーらーやーやー なむあーりーやー ぼーりょーきーてー

 しーふーらーやー ふじさとぼーやー もーこーきゃーるにきゃーやー

 おーん さーはらはーえい しゅーたんのうとんしゃー なむしきりーとーいーもー

 おりやーぼーりょーきーちい しふらーりんとーぼー……

 

 三度堂内に響く読経の声が、正成さんの尻の緊張を解し、その勃起したままの魔羅から我慢汁を流させていく。

 

「あっ、ああっ、和尚様っ、和尚様っ……」

「挿入っていくぞ、挿入っていくぞ、正成っ。怖かったら儂の腰に脚を回して抱きつけ。互いの体温を感じて、その心地よさに溺れよっ」

 

 道円和尚のぶっとくて毛深い尻でよくは見えないけども、確実にあの超の付くほどの巨根が正成さんの尻穴を進んでいってるらしかった。

 口を開けたままの正成さんが必死に和尚の顔を見つめるその瞳に、その挿入深度が深まっていくのがありありと分かったんだ。

 

 なーむーのーらーきんじー きーりーもーこーぼーどーしゃーみー

 さーぼーおーとうじょーしゅうべん

 あーしゅーいん さーぼーさーとーのーちーぼーぎゃー 

 もーはーてーちょー とーじーとー……

 

「んぐうっ、あっ、あがっ、いっ、いっ、があっ……」

「もう少しじゃ、もう少しで、すべて、すべて儂の魔羅が、お前の尻に埋まるぞ……」

 

 おーん おーぼーりょーきー るーぎゃーてー きゃーらーてー

 いーきり もーこーふーじーさーとー さーぼーさーぼー……

 

「ああああっ、和尚様っ、奥にっ、奥にっ……」

「おおっ、挿入ったぞっ、正成っ!! みなっ、儂の魔羅をっ、正成の尻がすべて呑み込んだぞっ!!」

 

 湧き上がる歓声と拍手。

 このあたりはなんだか普通のお寺とは、かなり違う感じが今でもしてる俺。

 それでも誰かの何かの達成を、みんなが一斉に喜び合う、祝い合うってのは、いいことなんじゃと思ってる俺がいるんだ。

 

「力を入れるなっ、正成っ。儂はこのまましばらくは魔羅を動かさずにお前の尻が慣れるのを待つ。力を抜き、尻の奥深くから立ち登る快感を、存分に味わうがよい」

「あっ、あっ、和尚様っ、道円和尚様っ……。俺っ、俺っ、和尚様のをっ、全部っ、全部挿れちまってるんですね……」

 

 正成さん、また泣きそうになってる。

 そりゃそうだよな。3年間、待ってたんだもんな。

 

「ああ、そうじゃ、触ってみろ。確かに儂の逸物が、すべてお前の尻に埋まっておるぞ」

「あっ、ああっ、すごい……。和尚のあの太いのが、あのデカいのが、俺の、俺の尻に……。和尚っ、道円和尚っ、俺っ、俺っ……」

「急くな、正成よ。急いで動こうとすれば無理が出る。ゆっくり、馴染むまでの刻を待て……」

 

 この寺で一年過ごした今だから俺にも分かるけど、自分の魔羅を誰かの尻に挿れたまま、ずっと動かさない、相手を傷付けないために微動だにしないってのは、実はすげえ難しいことなんだ。

 相手もまた10号棒をなんなく受け入れるまでの金精修行で長い間鍛えてきた尻でこっちを咥え込んでいるわけで、その締め付けや脈動を感じる俺が、どうしてもその刺激に反応しちまうことになる。

 そこをホントに相手を気遣うという意思だけでコントロールしてる和尚の『技』は、そりゃ凄いものだったんだ。

 そのときの俺はまだそんなことも知らなくて『動かさないと萎えちゃうんじゃ、あ、でも『香』が効いているうちはそんなことは無いのかな』なんて、浅い考えを頭の中でぐるぐると巡らせてたんだけど。

 

「阿闍梨と正成は、しばらく動かれまい。みなはそろそろ、互いにイき合いイかせ合い、それぞれの吐精を楽しむがよい」

 

 良円さんが、俺達にゴーサインをくれた。

 普段だと勤行の時間が始まればすぐに抜かせ合いしゃぶり合いイかせ合いが始まるんだけど、この『総身改め』の日だけは、試しを受ける人の歓喜と快楽をじっくりと観察するためにか、最後の方になってやっと射精解禁になる感じなんだ。

 もっとも、あまりの興奮に途中で出てしまう、イってしまう人も出てくる訳で、別にそれで怒られるとかってことは無いところが、この寺らしいと言えばそうなんだろうけど。

 

 もーらーもーらー もーきーもーきー

 りーとーいん くーりょーくーりょー

 けーもー とーりょーとーりょー……

 

「あっ、イくっ、イくっ……」

「お前の口っ、いいぞっ、出すぞっ、口に出すぞっ!」

 

 諷経を続けながらも、次々と吐精が始まった。

 相坊である正成さんが道円和尚のを『受けている』今、俺は耕一さんと継男さんに混じって自分の逸物をしゃぶってもらう、扱いてもらう。

 

「正成が和尚様にやられてるのを見ながらイけるなんて、最高だな」

「俺、早く僧侶になって、道円和尚のを受けたいですよ」

「俺なんかまだまだだけど、継男さんの気持ち、すげえよく分かります」

 

 耕一さん、継男さん、俺。

 それぞれが誰かの魔羅をしゃぶり、扱き、亀頭を責める。

 キスをして、乳首を責めて、金玉を揉み合う。

 

 なむからたんのう とーらーやーやー なむあーりーやー ぼーりょーきーてー

 しーふーらーやー ふじさとぼーやー もーこーきゃーるにきゃーやー……

 

 何度も繰り返される経の響きに、唱える俺達、聞こえる俺達もまた何度も射精を重ねていく。

 20分ほど経った頃だろうか、正成さんと道円和尚に動きが見えた。

 

「道円様、俺、もう、もう……」

「挿れたまま、動かさぬままでは、もう堪えきれぬか、正成よ」

「切のう、切のうございます……。もう、この俺の方から、動かしたくて……」

「お主はそのままでよい。儂の方でゆるりと動かすぞ……」

 

 20分、挿れたまま、挿れられたままで微動だにしないなんて、俺だったら絶対出来るはずが無い。

 もちろん、研修生の俺が生身の魔羅を挿れたり挿れられたりは出来ないけど、金精修行を重ねていく中で尻の切なさ、気持ち良さは分かってきたつもりだった。

 正成さん、道円和尚のあの巨根を挿れたまま、堪えていたというのがあまりにも凄すぎて。

 

「ああああっ、道円様っ、尻がっ、俺の尻がっ」

「よいのか? 儂の魔羅が、よいのかっ?」

「当たりますっ、道円和尚の魔羅がっ、俺の中にっ、当たりますっ!!」

 

 ゆっくりと動いていた道円和尚の尻が、その速度を上げる。

 

「んんっ、ふぐっ、あっ、ああっ……!」

「よいか、よいか、正成よっ!!」

「ああああっ、和尚っ、和尚っ、漏れますっ、漏れてしまいますっ!」

「イけっ、正成っ! 儂に掘られたままっ、儂の魔羅でっ、お主の汁を噴き上げよっ!!」

 

 毛むくじゃらの道円和尚の背中が、正成さんの身体を覆い尽くす。

 

「イきますっ、和尚っ! イきますっ!!」

「イけっ、正成っ! 我が魔羅にて、埒を上げよっ!!」

「イくっ、イくっ、イくぅーーーーーーーーーーっ!!!!!」

 

 仰け反った正成さんの顔が、和尚の肩越しにわずかに見えた。

 目を開けていられないほどの快感が、正成さんを法悦の境地に押し上げている。

 

「俺もイくっ、イくっ!!!」

「ああっ、凄いっ!! 阿闍梨と正成とっ、凄いっ!!」

「和尚様達と一緒にっ、イくっ、イくっ、イくっ!!!」

 

 俺も、継男さんも、耕一さんも。

 正成さんのトコロテンと一緒に、今日何度目かの射精をしてしまっていた。

 

 ……………………。

 ………………。

 …………。

 

 あの日の正成さん、勤行の時間が終わってしばらくは動けなかったみたいで、深夜遅くになってやっと部屋に帰ってきた。

 耕一さんと継男さん、もちろん俺も眠れずに待ってて、帰ってきた正成さんには急いで布団に横になってもらう。

 

 ぐったりしてた正成さんが、しばらくしてぽつぽつと話してくれたのも、もう凄かったんだ。

 

「あれから、道円和尚様が俺の尻にあのデカいのを挿れたまま、5回もイッてくれた

「自分もその間に、やっぱりトコロテンで3回イくことが出来た」

「終わったら気絶したみたいになってて、しばらく和尚の部屋で休ませてもらってたけど、その間も良円さんと和尚様は何度か交わっていたらしい」

 

 そんな話聞いてて、俺も耕一さんも継男さんも、またビンビンになってて。

 さすがに正成さんは『ごめん、今日はもう無理……』って寝ちゃったけど、結局3人ともまたしゃぶり合い扱き合いで抜いて寝ることにしたんだ。

 俺と継男さんは1回ずつだったけど、一番年上の耕一さんは2回イッてのお休みなさい。

 やっぱり耕一さん、自分で言うとおりの絶倫なんだなって思ったんだよな、あの日。