勝者の栄光・敗者の無惨

その9

 

その9 幕間2 システムの構築

 

●バトル参加要件

・町での20年以上の居住歴があること

・バトル日(3月31日)において、40才から55才であること

・一度出場した者は、その後2年間は出場不可

・参加希望者については前年の夏の時点で選考会議が行われ、2名を決定する

・その際、志望の動機(町への思い)と、これまでの本人の町への貢献実績も考慮される

 

 

●バトル内容

 

◎雄力ラウンド

・手コキバトル 制限時間30分、手で相手を3回イかせないと負け

・尺八バトル  制限時間30分、口と手で相手を3回イかせないと負け

 

◎腕力ラウンド

・30分一本勝負にて、ひたすらに殴り合う

・キック、関節技、絞め技、寝技は禁止

・パンチのみの闘い

・目と耳、金玉、打擲禁止

 

◎エクストララウンド

・雄力ラウンド、腕力ラウンドで勝負が決まらなかった場合

・制限時間 15分間で相手を多くイかせた側が勝者

・互いに69の態勢で横たわり、口中に相手の逸物を咥えた状態での同時スタート

・その際、相手の逸物への刺激には己の口のみが使用可能であり、手指を使っての刺激は禁止される

・回数が同じだった場合には、より短時間でイかせた側が勝者となる

・より派手な演出のため、互いにこのラウンドでの最初の吐精後には、相手の肛門に対しての指での責めが解禁される

 

 

●『アニキ』

・町主催のバトル勝者に与えられる称号

・勝者は自動的に一年間の『或仁希組組長』となり、町の予算執行に伴う様々な工事や建築をすべて取りしきることとなる

・絶大なる権限を持つ『アニキ』は、『或仁希組』組事務所の2階に専用の執務室が与えられるが、その寝所においては組員達と同じ『雑魚寝部屋』にて夜を過ごす

・『アニキ』襲名後の一週間で、40名近い組員全員との性的な接触を済ませることが慣例となっている

・『アニキ』の食事については『遣られ者』と同じく専用のものが用意され、体力精力の増強及び、勃起薬の連日の摂取が強制されている

・『アニキ』には『遣られ者』に関しての組員達とは異なる幾つかの『ルール』が課せられている(次章参照)

・『或仁希組組員』は『アニキ』の命に従い忠実に業務を執行していくが、アニキの素行への監視役でもあり、何らかの不正が行われると感じた場合には町長及び議会への報告義務が生じる

 

 

●『遣られ者』

・町主催のバトル敗者に与えられる称号

・敗者は自動的に、町民及び或仁希組組員、アニキ等の加虐性、暴力性、性的嗜虐性をすべて受け止める一年間限定の『遣られ者』となる

・『遣られ者』は、『或仁希組』組事務所の地下に専用の寝所が与えられるが、組員からの深夜の接遇及び就寝時以外は、同じく地下に設置されている『仕置き部屋』で過ごすことが原則となる

・寝所から連れ出される際には左脚に足枷が嵌められ、町民達から見れば『遣られ者』の姿=足枷のイメージとして定着している

・『遣られ者』襲名後の一週間で、組員達からの『教育』により、打擲や痛み、甚振りに対して性的な興奮を覚える『被虐性感』を植え付けられていく

・『遣られ者』がその身で受ける暴力については組員達により厳重にチェックされており、町民等による重篤な後遺症を残しそうな行為については制止が入る

・日課スケジュールの中には医師による診察と治療が含まれている

・医師による診察終了後には、組員2名による接待接遇が年間を通して行われる

・『遣られ者』の食事については『アニキ』と同じく専用のものが用意され、体力精力の増強及び、勃起薬の連日の摂取が強制されている

 

 

●バトル関連年間スケジュール

 

04月01日~07日

 アニキは業務引継ぎ(組員より)、挨拶回り

 遣られ者は或仁希組組員による『教育期間』

 前年アニキと遣られ者は『密の七日』期間*

04月08日 遣られ者『初日』

 この日からアニキと町民とに嬲り解放

06月    来年度バトル参加者公募

08月    来年度対戦者決定**

03月30日 遣られ者最終日

03月31日 バトル開催日

 

 現町長黒岩重吾の就任以降に設けられた新たな制度

 前年度の『アニキ』と『遣られ者』が黒岩の自宅離れに招待され、一週間(厳密には3月31日、バトル開催日の夜からの8日間)を2人だけで過ごすことになる

 食事の準備等も2人だけで行うこととなり、外部との接触は町長のみが許される

 年度終了後の『アニキ』と『遣られ者』間の距離を縮めるために発案された

 

**

 町長及び過去のバトル参加者(『アニキ』および『遣られ者』経験者)の合議により選考される

 現黒岩町長の就任後は、選考会後に選考会議参加者による懇親会(乱交パーティー)が開催されることとなった

 黒岩町長の発案による『密の七日』と同じく、同期の『アニキ』『遣られ者』間の距離を縮めることに貢献している

 

 

●遣られ者の一日

 

0630 起床

0700 食事

0800 トレーニング

     シャワー(腸内洗浄)

1000 仕置き部屋へ

1300 簡易医療検査

     食事・休養

1430 仕置き部屋へ

2000 医療検査及び治療

     食事

     入浴(介助付き)

2130 組員による接待接遇

2400 就寝

 

・月曜日は休養日にて、トレーニングのみが課される

・町のイベントなどで別会場に移動しての『嬲り』となることもある

・仕置き部屋における『嬲り』に関しては、過去の『アニキ』『遣られ者』経験者のみ『嬲られる側』として参加することが出来る

・町民、或仁希組組員は『嬲る側』には『遣られ者』が仕置き部屋にいる時間帯については『嬲る側』としての参加は自由