レイとボルグ
「サーマスの野郎、俺たちのことからかってやがったのに、いつの間にか2人ともイっちまって、自分達でもイチャイチャしてやがるなあ。なあ、ボルグさんよ。あんたは今、どんな感じだい?」
「ううっ、あっ、あっ、こ、こんな生殺しは……。頼む、突いてくれっ! あんたのチンポで、俺の尻、突いてくれっ!!」
端から見れば、組み敷いたボルグにレイが抱きつき、その規格外の逸物を挿入しているだけの姿だった。
強いて言えば、ボルグの両手首が頭上で軽く脱がされた腰布で結わえてある程度か。それを戯れ言中のアクセントとしての当たり前の光景として見れば、特になにかひどい責めや凄まじい行為が為されているようには見えない。
それでもボルグの130キロにもなる肉体はじっとりと汗に濡れ、その皮膚は赤く全身の興奮を表している。
一見すればおとなしめの交尾、しかもその休憩の瞬間にしか見えない状態が、なぜかボルグに取っては恐ろしい責めを受け続けているように感じているらしい。
「ははは、俺はこうやって、相手をじっくり可愛がってやるのが好きなんだ。どうだ、ボルグさんよお。もう40分以上も焦らされて、ケツの疼きもすげえはずだ。どうだ、あんた。イきたくてたまんねえだろう? 俺のでっかいチンポ、出し入れしてほしくてたまんねえだろ?」
「お願いだ、チンポしごいちゃダメなら、せめて、せめて乳首を弄らせてくれっ……」
「今そんなことしたら、あんた簡単にイっちまうだろう? 乳首もチンポも刺激出来ないよう、手だけは拘束させてもらったが、それもあんたの力ならすぐに振り払えるはずだ。そうしないってことは、あんたが『これ』を、楽しんでくれてるってことだよな?」
「そんな、そんな……。レイっ。もう、もう許してくれ……。イかせてくれ……」
ボルグの切羽詰まった表情は、行を修め、会敵のときには焦らず冷静な指示を出す普段のそれからは想像も出来ないほどのものであった。
先ほどの2人の会話がサーマスにからかわれたときへと、時計が巻き戻る……。
………………。
…………。
……。
「あんたらの体毛も、ぞくぞくするぜ」
「こっちから見たら、あんたらのすべすべした肌にすげえアガるんだよ」
「バーンみたいに毛深い奴もいるだろう」
「あんたらの中では、あれで毛深いってなるのか?」
「まあ、確かにそうだな。獣人族と比べるのも、まあ、あれか」
横たわり、互いの肉体のあちこちに触れあう2人。
レイの灰色の獣毛に覆われた脇腹にボルグの指が触れ、その指先が毛先を分け入り奥に潜む筋肉へとたどり着く。
「やっぱりデカいな、あんた。どのくらいあるんだ?」
「体重か? 俺は150キロぐらいかな。熊族やタウロの奴にゃあ負けるがな。猪の連中とタウロが同じぐらいだろう。どうした、いったい?」
「いや、うちだと一番デカいバーンでも、140キロぐらいだからな。あんたみたいないいガタイの雄に抱かれるかと思うと、久しぶりに滾ってきてる」
「分団長のボルグ様に期待されるってなると、俺も張り切んなきゃな」
「からかうのはよせ。そしてまあ、お手柔らかにやってくれ。最近は、その、1人でばっかりだったんでご無沙汰なんだ」
頬を赤らめ告白するボルグの額に、軽くキスをするレイ。
フェロモン操作能を持つ狼獣人のどこか甘い体臭を間近にして、なにをせずともボルグの肉体は燃え上がってきているようだ。
「なんだ、むっつりスケベって俺の読みは当たってたって訳だ。せんずりしながら、色んな奴のチンポ咥える自分、想像してたんじゃねえのか?」
「なにもかもお見通しのようだな」
「人族にしてこんなガタイしてるんだ。金玉に溜まるのも、毎日すげえ量だろう? 男ならそいつを景気よくぶっ放したくなるってのは、当たり前だって話しだな」
「ははは、あんたにかかっちゃ、騎士団長様も形無しだな」
「ま、俺は俺で、そういう奴と『じっくりヤる』のが好きなんだ。今日は俺に任せてくれるか?」
「あんたの好きにしてくれ。さっきも言ったが、もう尻が疼いて仕方がないんだ」
「分かったぜ、俺の『好きにさせて』もらう」
「その前に、その、少しほぐしてくれないか。その、ケツはマジで久しぶりなんだ。いくらなんでもあんたのそのデカいのいきなりぶち込まれたら、さすがの俺のも壊れちまう」
「ああ、優しくやってやるから、存分に感じな」
レイがどろりとした唾液を右手に取り、横たわったままのボルグの金玉の下へと差し込んでいく。
いったん尻穴の周囲に塗り込められた唾液がさらに追加され、その太い指先がボルグの深い谷底へと沈んでいった。
「んっ、あっ、うあっ……」
「久しぶりって言いながら、ケツん中、もうとろっとろじゃねえか、ボルグさんよお。あんた、1人のときでもいつも尻をいじってんだろう?」
「う、うむっ、あっ……。そ、そうだ……。部屋でやるときは、つい、手が、指が伸びちまう……」
「だろうな。これだけ練れた穴なら、すぐに俺のも呑み込むさ」
「こんなデカいのは初めてなんだ、さすがに武者震いが出るぞ」
「騎士団で熊の奴に犯られたことがあるんじゃないんかよ?」
「あれは貯蔵精液を飲まされたり尻に塗られたりって奴だ。その、デカいあんたらとの実際の経験は、俺は、その、まだなんで……」
「へへ、そりゃ嬉しいねえ」
「生身を入れるのも、ホントに久しぶりなんだ。頼む、ゆっくり、ゆっくり、やってくれ……」
「もちろん『ゆっくり』やるさ。俺は、それはそれは優しい狼男さんなんだぜ」
唇をにやりと歪めるレイの顔は、どこかいたずらっ子のような表情をも映し出す。
「もう十分だろう。ほら、足を上げな、ボルグ」
「あ、ああ……。お前さんのが、俺のケツに、挿入るんだな……」
「ああ、『ゆっくり』『優しく』挿れてやるから、心配すんな」
「頼む、レイ……」
両足を抱えたボルグの後穴に狙いを定めるレイ。
その手には40センチ近い巨大な逸物が握られ、柑橘類ほどにも膨れ上がった亀頭がボルグの尻穴の周りを先走りと唾液でぬるぬるとまさぐっている。
「あっ、あっ、当たってる。チンポが、あんたのチンポが、俺のケツに当たってる」
「口を開けて、大きく息を吐け。行くぞ、挿れるぞ、あんたのケツに」
「あっ、挿れてくれっ、あんたのデカいチンポで、俺ん中っ、掻き回してくれっ!!」
ずぷり。
音が聞こえそうな挿入だった。
「ああああっ、ああっ、ああああっ! 挿入ってくるっ! デカいのがっ、挿入ってくるっ!!」
「まだ締めるなよっ!! 息を吐いて、緩めとけっ! まだ半分も挿入ってないぞっ!!」
「嘘だっ、あっ、もうっ、うあっ、うあああああっ! すげえっ、挿入ってくるっ、奥にっ、奥に挿入ってくるっ!!」
「上位獣人のが初めてってなら、『ここまで』挿入るのも初めてだろう。痛みを感じたら、すぐに言え」
「あっ、あっ、挿れてくれっ、俺のケツに、あんたの全部っ、挿れてくれっ!!」
思わず仰け反りそうになる身体を、引きそうになる腰をなんとか止め、必死に太股を支えるボルグがその逞しい全身をがたがたと揺らしている。
一斉に吹き出た汗が全身を塗らし、日に灼けた肌は天空に輝く月の光を妖しく照り返していた。
「全部、挿入ったぞ」
「あっ、ああっ、俺の、俺の尻に、あんたのが、全部、全部入ったのか……。あのデカいのが、全部、入ったのか」
「ああ、そうだ。ゆっくり触ってみろ。根元まで、ずっぽり入ってるぞ」
おそるおそる、自分の尻穴に手を伸ばすボルグ。
不用意な動きが筋肉に緊張を生み、巨大な逸物に引き延ばされた尻穴に強烈な痛みが走るだろうことを本能的に理解しているのだ。
じゅくじゅくと濡れたボルグのそこは片手では到底握りきれないほどの太い肉棒を咥え込み、押しつけられたレイの下腹部を覆う体毛がじゃりじゃりと手の甲に当たる。
「入ってる……。本当に、あんたのが、入ってる……」
「ああ、馴染むまで、しばらく『こう』しておこう」
それまでは上体を起こしていたレイが、その身体を前に落とす。
ボルグの胸と己の胸を合わせ、その首に互いの頭を預ける。
腰の位置を調整し、より深く、より奥へと届くポイントを探る。
「うあっ、あっ、あっ……」
「まだだ、とにかく緩めとけ。ゆっくり両足を俺の腰に回して、引きつけるようにしろ」
ボルグはレイの指示に従い抱え込んでいた両膝を開き、レイの分厚くも重たげな腰を絡めるようにして引き寄せる。
その途端、さらに深く、レイの逸物がボルグの肉壁を抉り上げた。
「うああああっ……」
「一番奥まで挿入ってるぞ。そのまま、口を開けて痛みを逃がせ。ケツに力、入れるんじゃないぞ」
猿族、犬族にあたっては人族とそう大きさが変わるわけでは無いのだが、獅子族、熊族、猪族などにおいてその平均陰茎長は人族平均を優に超えている。
そのため、それらの種族に取って人族との交わりは、それなりに『気を遣う』ものとなっていた。ただ一度の欲望の吐き出しにより相手を『壊して』しまうことは、双方の将来にわたって何のプラスも生み出さないことは、周知の問題として、社会的経験により蓄積されてきている。
数分のときが過ぎた頃か。
それまで肩を上下するほどの荒い息を吐いていたボルグの様子が、少しばかり変化した。
「慣れて、きたみたいだな」
「あ、ああ……。馴染むってのは、このことを言うんだな……。あんたのあのデカいのがって思うと、なんだか俺は、それだけでイっちまいそうになってるよ」
「まあ、途中で漏らしても俺は俺が満足するまではやらせてもらうがな」
「ああ、分かってる。あんたのチンポ、この俺の尻で、受け止めてやるよ」
「じゃあ、こっからは我慢比べと行こうかねえ。お前さんが俺のチンポにどれだけ耐えられるか、勝負ってとこだ」
「受けて立つ、と言いたいとこだが、負けは濃厚っぽいな。まあ、それまではなんとか踏ん張るので、さっさとヤってくれ」
「ん? 誰が犯るって言ったんだ? 俺はただ、我慢比べって言っただけだぜ」
レオがまた唇を歪め、にやりと笑う。
ボルグの顔に、大きな疑問符が浮かび上がる。
「ど、どういうことだ?」
「いや、なに、このまんまずっとこうやってあんたと抱き合ってようってことさ。俺の匂いと先走りもケツの中でトロトロ流れてるんだ。これだけでも、えらく気持ちいいだろ?」
「あ、いや、もちろん、そうだが……」
「だが?」
「いや、その、レイは、その、動かなくて、いいのか?」
「動くって?」
「その、俺の、俺の尻に、そのでっかい、でっかいあんたのチンポっ、出し入れしなくていいのかって聞いてるんだ!」
「そうキレるなよ。俺はぜんぜん構わないんだぜ。ボルグ、あんたとこうやって、抱き合ってるだけで、幸せなんだ」
幸せだ、という言葉を口にしながら、レイの口調とその語られる内容はボルグを嬲り始めている。
「くっ、うあっ、でも、俺は、俺は……」
「ん? 俺はどうしてほしいんだ? 抱き合ってるだけじゃ、満足出来ないのか?」
「い、言わせる、のか……?」
「そりゃあ、あんたの口から、聞きたいねえ」
明らかな挑発であるとは分かっているのだが、己の下半身の状態からしてレイの煽りに乗らざるを得ないボルグ。
「頼む……」
「ん、なにを頼むってんだ?」
「掘ってくれ……」
「だから、何を掘りゃいいんだよ。そこをしっかり言ってもらわないと、俺、頭悪いから分かんないからな」
「俺の、俺のケツを、あんたのチンポ出し入れして、掘ってくれっ!!」
「おお、さすがボルグ団長だ。よく言えました。まあ、騎士団長が、自分のケツをチンポ抜き差しして掘ってくれって大声で頼むってのも、すげえことだよな」
「言うな、言わないでくれ……。俺は、俺は言ったぞ。あんたのチンポ、動かしてくれ。このままじゃ、俺は、俺は……。頼む、頼む。尻が疼いて仕方ないんだ。このままじゃ、俺、ホントに、おかしくなっちまう……」
勝ち誇ったようなレイの表情と声色が、ボルグの耳元に届く。
「よし、ちゃんと言えた分だけ、動かしてやる」
「え? 言えた分?」
ボルグの返事を待たずして、レイの腰がわずかに蠢いた。
それはけっして前後の揺すり上げとは違う、ただ一度だけ、ボルグの肉筒の中の逸物を、びくりと跳ね上げただけであった。
「ひあああああああっ、ダメだっ、それじゃ、それじゃ、ダメだっ!!」
ボルグのごつごつとした喉仏が動き、野太い悲鳴が上がる。
「言われた通りに『動かして』やったんだぜ。ダメって言われる筋合いは、ねえわなあ」
「違う、違うんだっ! 出し入れして、俺の尻穴を、ケツの中を、あんたのチンポで擦りあげてくれっ! 頼む、チンポっ、あんたのでっかいチンポ、動かしてくれっ!!」
「我慢比べって言ったろう? 俺はこのまんま、あんたを抱いているだけで気持ちいいんだ。一度おっ勃った俺のは、何時間でもこのまま萎えやしねえ。あんたがこの状態にどれだけ耐えられるか。それだけがこの勝負にかかってんだよ」
「そんな、そんな、保つはず無いっ!! こんなの、ダメだっ、ダメだっ!!」
「ダメって言ったって、どうするんだ。あんたの腰は俺ががっちり押さえてて、前後に動かすなんてのは出来ねえだろう? まあ、あんたがちいっとばっかし動いたりすりゃ、俺のチンポもびくびくってぐらいは反応するだろうが、それはそれであんたを切羽詰まらせる気もするがな」
すでに切羽詰まった表情のボルグを尻目に、レイの言葉が蕩々と紡がれていく。
自分の身体が、自分の快楽がコントロール出来なくなりそうな恐怖の中、必死にレイの灰色の身体へとしがみつくことしか出来ないボルグ。
その手も両足も、精一杯にレイの身体を引き寄せようと力を込めてはいるのだが、身長上背、膂力ともに上回るレイの肉体はびくともしない。
「あっ、そんなっ、そんなっ、ダメだっ、このままじゃっ、俺は、俺はっ……」
「へへ、そんな顔してるあんた、たまらねえよ。言ったろ、俺。『じっくりヤる』し『好きにさせて』もらうし、何より『ゆっくり』『優しく』挿れてやるってな」
「あっ、あっ、あがああああああっ!!!!!」
「ん? ちと動いちまったか。まあ、それはそれで、何十倍にも感じてくれてるみたいだな。あんたの中、すげえ俺のにまとわりついて、動かさないでもすんげえ気持ちいいんだぜ。……、って、半分は聞こえてねえみてえだなあ……」
がくがく、びくびくと不随意に揺れるボルグの肉体。その意識はレイの観察通り、普段のそれとは遥かに遠いものとなっている。
わずかな互いの体動が、思いもかけぬボルグの反応を呼ぶ。その度に、レイの逸物がボルグの体内で様々な圧を受けていく。
「まあ、俺はあんたの身体がひくつく度に、またいい気持ちになっちまうんだ。気を失うまで付き合ってやるから、この境地を堪能しちまいな」
なかば半分意識を飛ばしたようなボルグと、その身体を関節を痛めそうな痙攣から守っているかのようなレイ。
サーマスとバルガスの交合が一段落ついたとき、レイとボルグの見た目には静かな、だが水面下の嵐のような激しさを伴った交情は、すでにその始まりから40分近くが過ぎ去ろうとしていた。
………………。
…………。
……。
「おいおい、ボルグの奴、ありゃ大丈夫なのか?」
最初の吐精を終え、少し落ち着いた様子のバルガスがレイに声をかける。
「へへへ、俺のを挿れてやって、もうあんたらがやり終わるまで、ずっとこのままの格好で挿れっぱなしにしてたんだ。ボルグも、かなり『いい』んじゃないか?」
まったく悪びれずに返事をするレイに、バルガスが吠える。
いつものことさとニヤニヤしながら眺めているのは、サーマスだ。
「いや、あんたのその規格外にデカい奴を挿れっぱなしって……。ボルグ、失神しちまうぞ!」
「気を失いそうなときには、こうやってちょいとチンポを跳ねてやるとな……」
「うああああああっ!!!! ……、あ、あ、ああああああ……」
「ボルグっ!!」
「ほら、こうやって気を取り戻すんだ」
「いい加減にとどめを刺してやってくれ……。いくらなんでも、あんたのを受けっぱなしだと、気が狂っちまうぞ」
「確かにそろそろ俺もイかせてもらおうかねえ。ボルグさんの腹ん中のあったけえのは堪能させてもらったからなあ」
「イかせて、イかせてやってくれ……。そのままじゃ、ボルグがあんまりだ……」
「バルガスさんに頼まれたなら、仕方ないな。それじゃボルグさんよ。ちょっと本気だすからな。ぶっ壊れるんじゃねえぜ……」
レイがのっそりとその身体を揺すり上げ、抱きしめていたレイの身体をそっと下ろす。
これまでの前屈みの姿勢から上体を起こし、ボルグとの結合部を見下ろす形になった。
「行くぜ、ボルグさんよ」
最初はゆっくりと。
幾度か丸太のような太い腰が前後し、徐々にそのスピードが増していく。
「あ……、あっ、あっ、ああっ、ああああっ……」
「意識が戻ってきたみたいだな。あんたの尻で、イかせてもらうぜ。あんたも天国に、ぶっ飛びな」
「あっ、あっ、あっ、ああっ、ああっ、ぐああああああああっ!!!!」
ボルグの尻穴を犯すレイの巨大な逸物の出入りは、夜の闇の中でもはっきりと見えるほどのシルエットを描いている。
「すげえっ、あんなの、ボルグの奴、ずっと挿れられてたのか……」
「レイさんのあの挿れっぱなしの責めは、タウロさんだってどうにかしてくれってよがりまくっちまうんだ。人族があれをやられちゃ、たとえ精液の影響抜けてもしばらくは他の奴のじゃ物足りなくなっちまうはずだな。せいぜいあんたら何人かでかかって満足させないと、団長さん、欲求不満になっちまうぜ」
「あの太さと長さは、俺たちがどう束になっても勝てっこねえよ。あんなもんに慣らされちまったら、マジでボルグの奴、どうなるんだよ」
「ま、でっかい張型でも団員のみんなからプレゼントしてやるってのはどうだ?」
「茶化すなよ、サーマス!!」
「そんなに心配すんなって、バルガスさんよ。あんただって『あんときやった奴、デカかったよな』とか、思い出に耽ることもあるだろ? それと同じって思えばいいさ」
サーマスの言葉に一応の納得はしたのか、レイとボルグの交尾をじっと見つめるバルガス。
その股間は猛々しくもいきり勃ち、親友でもあるボルグの喘ぎ声に露を垂らしていた。
「ああああっ、あがっ、があああっ、あっ、イくっ、イくっ、扱かれてもいないのにっ、俺のチンポからっ、汁がっ、汁が出るっ!!」
「トコロテンでイっちまうか? よっしゃっ、俺もイくぞっ! ボルグっ、あんたのケツにっ、俺の雄汁、ぶち込むぞっ!」
「ああっ、ああっ、出してくれっ、あんたのぶっといチンポからっ、俺の尻にっ、汁をっ、種汁ぶっ放しってくれっ!!」
これまで見た目上は静かな交尾をしていた2人であったが、レイの本気とともに、瞬く間に絶頂を迎えるようだ。
この間、団長の尻穴に大量に注ぎ込まれたレイの先走りは存分に熟成され、ボルグの睾丸では煮え滾るマグマがその噴出のときを今か今かと待っていた。
「イくぞっ、イくぞっ! ボルグっ! あんたのっ、あんたの尻にっ、イくぞっ、イくぞっ、イくっ、イくっ、イくーーーーーっ!!」
レイの腰がボルグの尻に強く押しつけられ、その肉棒はS字結腸をはるかに越えた深奥へと先端を差し込んでいた。
粘りの強い雄汁が、ボルグの腹が膨れるほどの量をどくどくと噴き上げていく。
「ああっ、レイの汁がっ、あっちいレイの汁がっ、俺ん中に入ってくるっ! あっ、あっ、俺もイくっ、レイの種汁もらってっ、俺もっ、俺も、俺もっ、イくうううううっ!!!」
ボルグの股間から垂直の勢いで噴き上げられた射精液は、自らも吐精の快感に酔っていたレイの顔面を直撃した。
幾度も噴き上げるその大量の汁は、レイとボルグの肉体をしとどに塗らし、ボルグの顔もまたその白濁液でまみれていく。
「はは、2人とも、あんたの汁まみれになっちまったな」
「す、済まん……」
「謝るこっちゃ無いさ。ここまで盛大に噴き上げてくれたってのは、感じてくれた証拠だろう?」
「あ、ああ……。気が付いたらいきなりあんたに全開でヤられてて、あっと言う間にイっちまったよ」
「感じてくれたかい?」
「これで感じて無いなんて言う奴いたら、俺が鉄拳喰らわせてやるさ」
ボルグの汁をぼたぼたと垂らしながら、レイが上体をゆっくりと倒した。
レイのマズルとボルグの唇が軽く触れあう。
「あんたの汁も、すげえ美味いぜ」
「俺の汁、舐めて、また、俺にくれ」
「ああ、汁まみれのキス、しようぜ」
2つの影が、1つになった。