日曜日、朝6時からの練習は正直眠かった。
早起き野球の時間を日頃から実感しておこうってことらしいけど、確かに他に用事ある人でも朝のうちだけなら参加出来るって人、多いもんな。
名簿上は40人以上いるうちの『丸賀谷ファイターズ』も、籍だけ置いてるユーレイ部員や宴会にだけ参加するようなうちの親父みたいな人もいるんで、実際に練習集まったのは17人。
それでもキャッチボールや走り込みから始めて、3時間ぐらい頑張ったかな。
俺も久しぶりのボールとグラブの感触、すごい楽しくて。
ピリピリしたムードがあるわけじゃなし、おっちゃん達の半分は夕方の打ち上げ宴会のほうが楽しみみたいだったし。
それでもこの中の何人かが『儀式』の参加者になるんだろうなってのは、ちょっとだけは気になったけど、それも今年の『神子』の発表の後のことだろうし、今はあんまり気にしないよう、親父からも言われてたんだ。
あの日、家に帰って、親父にもう一度、決意、伝えたよ。
テーブル、いつもはテレビ見れるよう横並びになって飯食ったりするけど、ちゃんと親父の正面に座って、俺、ちゃんと話したつもり。
親父、途中でごめんなごめんなって何度も言いながら、やっぱり涙流してた。
俺も意気込みとか、親父が抱えてきたもんとか、なんだか色んなことが頭ん中ぐるぐる回って、結局親父と一緒に泣いちまってた。
最後は親父が『2人して泣いてて、馬鹿みたいだな』って笑いに変えてくれて、どうにかおさまったって感じかな。
儀式や行の『練習』することも言ったんだぜ。
親父、そうかそうかってちょっと考えながら、店長や潮さん、陸朗あんちゃんにくれぐれも礼言えよって、何度も俺に言うんだ。当たり前だと思うけど、たぶん、親父もあれ、電話の向こうにすごく頭下げるんだと思う。
そんな親父の思いも、俺、背負うんだなあって、またちょっと気合い入ったかな。
夕方5時スタートの打ち上げ、俺は一番下っ端ってことで、ほとんどが酒出しやつまみ出しで動きっぱなし。
無理に飲ませようとする人もいないのは楽でいいんだけど、やっぱり関屋さんが仕事着に着替えて色々作ったりするのはなんか大変そうだ。
周りも乾き物やスーパーで買ってきた惣菜での飲み会にしようかって話しも出てるみたいだけど、関屋さんのほうがうちでするならちゃんとしたもの出したいって言ってるみたい。
その分、みんなも気をつかって幾らか包んではくるんだけど、実際にはとても足りないだろうしね。でも、そういうところが関屋さんのいいところってのも、皆が分かってるんだなあって、思ったところ。
きっちり2時間で打ち上げも終わって、何人か残って手伝ってくれたので、あっと言う間に店の片付けも終わっちゃった。
宴会用のテーブルも全部壁に寄せてもらったから、店の追い込みもけっこう広い畳敷きの広間って感じになる。
関屋さんが表も裏も、鍵をかける。もう誰も入ってこれない。もともと飲み屋さんだから、窓も閉めてれば音もあんまり外に漏れないって聞いてた。
関屋さん、店長、陸朗あんちゃん、そして、俺。
4人だけが店に残ってると、いよいよ神事の『練習』ってなった。
「いいんだな、仁太」
「もう、俺、腹決めてるッスよ。店長、関屋さん、陸朗先輩、キツいシゴキ、やってください」
店長、ちょっと恐い感じで尋ねてくる。俺も気合いだけは負けないように、大声で返事して、3人に頭を下げる。
みんないつもガハハって笑ってるイメージなんで、それだけ真剣なんだなって思うし、関屋さんも陸朗あんちゃんも、険しい顔してるし。でも、俺、もう完全に『やる、やらなきゃ』モードに入ってたしさ。
親父や店長、関屋さんや陸朗あんちゃんもやってきたのを俺だけ逃げ出すとか、ぜったい嫌だったから。
「仮にも神事の練習なんだ。始まったら、俺達も半端なことはやりたくない。ホントに、ホントにいいんだな?」
「うす。もう、決めてます。やってくださいっ!」
店長が関屋さんと陸朗あんちゃん見つめて、深く頷いた。
関屋さんも、陸朗あんちゃんも、腹くくったって顔してる。
「よし、お前の気合いが入ってるのは、わかった、仁太。
どんなことやるかは、この前話した通りだ。
全部、脱いで、素っ裸になれ、仁太。
潮、陸朗、俺達も下着一丁になるぞ」
店長の声、静かだったんだけど、関屋さんの店の中に、すげえ響いた気がした。
「最初は俺達3人が3分ずつ交代しながら、お前のチンポを扱いてイかせようとする。手だけでイかなきゃ口も使う。意味は、分かるな?」
「うん、親父からも聞きました。はじめのうちはとにかくイくのを我慢しろって。とにかく3分ごとの交代を10回繰り返すまではイくなよって言われました」
「ああ、そうだ。1人目から10人目までは、イッたときの占いに『よし』が出ないからな。それだけは根性でとにかく堪えろ」
親父の帳面にあった『神子の精、出ずるまでかかりし人の数、多ければ多いほど、良し』ってのが、そのことらしい。
「了解ッス! 俺、どうすればいいっスか?」
「両手を頭の後ろに回して、足は肩幅に開け。堂々としてろ。俺達がお前のを扱くから、とにかく最初は我慢しろよ」
「うっす! 気合い入れっ、お願いしますっ!」
なんか高校んときの先輩からの気合い入れ思い出してさ。練習手ぇ抜いたりしたときや試合でもふがいないプレーしたときとか、ケツバットやられたりして。それはそれでこっちが悪いんで文句は無かったんだけど、やっぱりビビるってのはあるんで、そこがホント、『気合い入れ』って感じだったと思う。
緊張もしてるから、俺のチンポも縮こまってるしさ。これでイかせる、イくなんて、出来ねえだろってのも思ってた。
「まずは俺からいくぞ。潮、陸朗、時間見といてくれ」
「了解です」
店長が俺の前に膝立ちになる。
えっ、せんずり手コキから入るんじゃねえのっ? って思ってた俺。見透かしたように陸朗あんちゃんが言ったんだ。
「まずは勃たせないと話しになんないだろう。俺んときも最初はしゃぶられたんだ」
理屈は分かるけど、と思ったそのときだった。
俺のチンポがぬるっと、熱いって思えるぐらいの店長の口に吸い込まれた。
「あっ、店長っ、あっ、あっ、う、嘘だっ、店長が俺のっ、しゃぶってるっ……」
「なるべく勃たないようにしろよ。……って、無理だよな。生まれて初めてしゃぶられるんだ。仁太の年で、しかも氏子ずっとやってきてる監督に気合い入った尺八されて、勃たねえわけがねえ……」
関屋さんの言う通りだった。
店長の口ん中、すげえ柔らかくて、あったかくて、ヌルヌルで、ぐちょぐちょで。
俺、もうなにされてるか分かんないうちに、あっと言う間にチンポギンギンになっちまった。
「おっ勃っちまうと、今度は亀頭と鈴口、裏筋を中心に責め立ててくるぞ。堪えろよ、仁太」
俺、関屋さんの言葉に返事も出来なかった。
もうとにかく、イかないようにするのに必死で、ぎゅっと目をつぶったまま、膝、ガクガクさせてたんだ。
「店長、時間ッス」
「おう、よく頑張ったな仁太。潮、今度はお前がやれ」
「はい、監督。仁太、実際には10人目まではイかさないよう用心しながらやる感じになる。福男の名声もほしいが、占いで『よし』が出ないのも悪い気がするしな。今日は練習だ。こっちも気合いいれてやるから、とにかく堪えろ。本番より絶対早くイッちまうと思うが、だんだん慣れていけ。」
「うっ、うっすっ! 関屋さんっ、お願いするっス!」
俺、店長のすげえ尺八、なんとか堪えたけど、今度は関屋さんが俺を後ろから抱くようにしてチンポに手を回してきたんだ。しゃぶられておっ勃ったチンポ、今度は手で扱かれちまうらしい。
たぶん、刺激としては口よりも強いはずだろうって、俺も気合いを入れ直す。
「握るぞ。イくなよ、仁太」
「うっす、うっす!」
関屋さん、いや、店長みたいに『潮(うしお)さん』って呼ぶ方がいいのかな。
右手のひらに唾液だらっと垂らして、俺のチンポ握ってきた。
「あっ、すげっ……。潮さん、チンポ、気持ちいい……」
「自分でやるのとは段違いだろ。まず、人に扱かれるのに慣れろ」
「は、はいっ! 潮さんっ、う、潮さんっ!! ああっ、あっ、すげっ、すげっ! 俺っ、チ、チンポっ、すげえっ……!!」
「堪えろよ、堪えろよ、仁太……」
「潮さんっ、耳元っ、ヤバいっ、ヤバいっ」
俺、チンポももちろんなんだけど、耳元で潮さんが『堪えろよ』って言うのに、すげえ感じちまったんだ。
これって、言葉責めって奴なのかな。俺、もしかして、変態なのかもしんない。
「潮さん、ストップっ! 時間ッスよ!」
「ああ、もう交代か。まあ、それがあっての10人耐えろってことじゃああるが……」
潮さん、ちょっと悔しいのかな。
「次は陸朗だな。気合い入れてやれよ!」
「はいっ、店長っ!」
次は陸朗あんちゃんだよな。
どんなことされるかは分かんなかったけど、あんちゃんだからって半端なことは絶対しないはず。店長からも檄もらって、気合い入ってるよな、あんちゃん。
でもこの1人3分で相手が交代って、潮さんが言った通り、すげえ絶妙な時間なんだなって思う。
ああ、イくってなるまでに、やっぱりちょっとは時間かかるし、そこらへん、昔の人も今の俺もあんまり変わんないだろうし。
最初に店長にしゃぶられたときは、これで扱かれたらあっと言う間にイッちまうって思ったんだけど、潮さんのせんずりでもなんとかイかずに済んだのは、この時間制限のおかげだよな。
10人回った後からは今度は福男獲得競争になるし、全体としては俺が長く我慢出来た方が占いにもいい結果が出るってことで、11人目からは1人1分、インターバル2分って形になるって聞いた。
確かにこれ、俺にも氏子の先輩達にも双方にフェアって思ってしまうのが、俺がもうここの色んなことに染まってるってことなんだろうなあ。
「仁太、いくぞ。俺、とどめ刺すつもりでやるからな」
「うすっ! 陸朗先輩っ、お願いしますっ!」
俺、先輩に恥ずかしくないよう、腕をしっかり頭の後ろで組んで、胸張ったよ。
なんか、だんだん、店長達に勝ちたい。なんとか堪えたいって気持ちになってきてたんだ。
「うあっ、それっ、あんちゃんっ、キくっ……」
「口と手、両方でやられるとすげえだろ。俺が神子んとき、これでイかされたんだ」
陸朗あんちゃん、口で先っぽじゅぼじゅぼやりながら、竿の根元を右手で扱いて、金玉を左手で揉んでくる。こんなの俺、絶対もたないじゃんっ!
「あっ、そんなんやられたらっ、俺っ、もうっ……」
金玉の奥から汁が上がってくる気がする。
あと10秒扱かれたら、あんちゃんの下が裏の方、あと一回べろって舐めたらイッちまう。そう思ったときだった。
「仁太っ! 腰を引くなっ! 弱気になったら、一気にイカされるぞっ!!!!」
店長の怒鳴り声だった。
俺、その瞬間、ホントに一瞬だったけど、気合い入れ直すことが出来たんだ。
あんまりチンポと玉が気持ちよくて、腰が引けそうになってた俺に、店長が喝を喰らわしてくれたんだ。
俺、キッと前を見つめて、あんちゃんの口元めがけて、ずんと腰を突き出した。
「うっ、うぐっ……」
これ、逆に陸朗あんちゃんの目を白黒させたみたい。
いきなり突き入れられた俺の先端が喉奥を突いて、あんちゃんがえずいたことで、手と口の動きが止まったように思えた。
「よし、ここまでだな、陸朗。お前の手と口でいかなかった仁太を褒めてやれ」
「これでイかねえって、お前も気合い入ってるんだな。次はイかせてやるから、覚悟しとけ」
「うっす! 陸朗先輩っ、ありがとうございますっ!」
潮さんが声をかけてくれる。
3人からの10分近い責めに、俺、なんとか耐えきったんだ。
「しゃぶられたり扱かれたりする感触、まずは分かったか?」
「はい、店長。すんげえ気持ちよかったけど、1人3分って縛りがある分、なんとか堪えることが出来ました」
「ああ、そのための制限でもあるはずだな、あれは。次は玉を責めるんでこっちはかなり痛いぞ。その前に痛みで萎えないよう根元縛るんで、じっとしとけ」
「うっす! お願いしますっ!」
これも一昨日言われてた奴で、チンポと金玉の根元、一緒にして縛っておくと、ちょっとイくまで時間かかるようになるんだって。
その分、亀頭や玉の感じる度合いはすごくなるんで、俺としてみるといいのか悪いのか分かんないんだけど、なるべく我慢すると占いの結果が良くなるって考えると、そうする理由ってのも分からないわけじゃなくってさ。
俺、店長達の前におっ勃った自分のチンポ、ぐって突き出したんだ。
「紐で縛ると取るのが大変だからな。今日はこのシリコンのコックリング使ってやる。毛が絡むと痛いから、そんときは言えよ」
リングなんて、俺、やったこと無い。
血が止まっちゃうんじゃないかって恐いけど、店長、別にそんなことも言わないし、大丈夫なんかなあ。
店長達にしゃぶられてギンギンの俺の前に、リング用意した陸朗あんちゃんがしゃがみ込む。
見た目だと、それこそ指2本ぐらいしか入んないんじゃないかって黒いゴムみたいな輪っか、あんちゃんが両手で引っ張ると、ぐにゅって感じでかなりの大きさまで伸びたんだ。
「嵌めるぞ。痛かったら、言え」
「はい、お願いします!」
俺、さっきみたいにまた頭の後ろで両手を組んで、全身をさらけ出す格好になる。
陸朗あんちゃんや店長に比べるとまだ薄い俺の陰毛だけど、巻き込まないよう上の方にあんちゃんが寄せてるのが分かる。
そのままチンポと金玉、両方を持ち上げるようにして伸ばした輪っかに通して、竿と玉の根元にリングが来るよう、最後はばちんってリングを嵌められた。
「あっ、うっ……」
「引っ張られる感じしてないか? 痛くないか?」
「だ、大丈夫ッス……。でも、すげえ。チンポがびくんびくんしてる感じで、二回りぐらいでっかくなったみたいにも感じます」
変な感想だけど、ホントにそう思ったんだ。
金玉が押し上げられる感じで、その分、チンポも前のほうにぐっと伸びた、デカくなったって錯覚しちまう。
しかも亀頭の色が赤紫色に変わってきてて、見てるだけでもすんげえエロかった。
「リングしてから亀頭や玉を責められると、すごいぞ。陸朗、ちょっと弄ってやれ」
「はい、店長。仁太、すげえ感じると思うけど、漏らすなよ」
「うっす! 気合いいれますっ!」
陸朗あんちゃんが手にとろっとしたローション取って、ぬちゃぬちゃ手のひら全体に馴染ませてる。そのまま、俺の金玉と亀頭に両手のひらをあてがった。
「うぐあっ、ああああああーーーーーー」
その途端、俺、もうナニがなんだか分からないぐらいに感じて、思わず腰を引いた。
いや、腰を引いたって言うより、身体全体がくの字に折れ曲がった、そんな感じ。
「堪えろ、仁太、堪えろ!」
潮さんが、俺を背中から支えて檄を飛ばす。
でも、こんな快感というか、どうにもならないような刺激、俺、始めてだった。
「あっ、ダメっ、あんちゃんっ、ダメだっダメっ、出るっ、出ちゃうっ、出るっーーーーーー!!!!」
「馬鹿っ、堪えろっ、堪えろっ、仁太ぁーーーー」
ダメだった。
俺、自分のチンポの先から出てるのが、ザーメンなのか小便なのか、もう、ぜんぜん分かんなかったんだ。
とにかくチンポの先端がすげえ熱くなって、玉の奥からなんか上がってきて。
実際にはすごい射精しちゃったんだけど、それ、尻餅ついたみたいにしてへたり込んだ後、むわって漂ってきたあの匂いでやっと分かったんだ。
「いきなりイッちまうとはな……。初日からリングしての亀頭責めは、刺激が強すぎたか」
「でも監督、こいつの弱点、早めに分かってよかったって思えば」
「確かにそうだな。亀頭責めにとにかく慣れるのと、寸止めの我慢と、そこらへんがまずは課題か」
店長と潮さんの会話、俺、ぼーっとなって聞いてた。
陸朗あんちゃんは派手な顔射になった俺の精液、ティッシュでごしごし拭いてたんだ。
「すんません、陸朗先輩、店長、潮さん……。俺、もうわけわかんなくなって、ぜんぜん我慢出来なかった……」
「なに、一発イって、ハイ解散、とかはまさか思ってないだろ? そのための『練習』なんだ」
「今度は、何を……」
「仁太、お前のチンポ、リングしてることもあって、まだギンギンに勃ってるんだぜ。陸朗、ローションたっぷり使って、そのまま亀頭捏ねくり回してやれ。潮、ションベン漏らしても大丈夫なように、デカ目のビニール袋持ってきて、仁太の尻に敷いておけ」
「直後責めって奴ッスね、店長、了解ッスよ」
「監督、こっちのほうがいいんで、ペット用のシート、広げときます」
そんな、イッてすぐにいじられたら、俺、おかしくなる。
でもこの『練習』では俺の思いなんて考慮されないのは当たり前のこと。
「あ、ダメだっ、おかしくなるっ、そんなされたらおかしくなるっ! 陸朗あんちゃんっ、ダメって、ダメだって、あっ、ああっ、あああああああああーーーーーーーー」
幸いにっていうか、店の片付け終わった後、俺、トイレ済ませてたんだよな。
正直、小便漏らしちまうかと思ってたんだけど、それだけはなんとか避けることが出来た。その代わり、えんえん20分ぐらい亀頭責め受け続けて、でっかいよがり声上げさせられて、潮さんが途中で交代したら、今度は上下にしごかれて、今日2回目の射精、しちまったんだ。
「さすがに初日だからな。イくのは今日はこのくらいにしとくか、後は……、そうだな、潮、ここ、肩こりのときとかに塗る奴あるか? あれで仁太の金玉、鍛えてやろう」
「あ、けっこう強いの持ってますよ、俺。陸朗がやられたんだっけ、あれ?」
「そうっス。けっこう時間経っても効果残ってたんで、こいつが家に帰ってからも責めを感じてせんずり出来ると思います」
なんか俺の意思とか無視して3人で話しがまとまったみたいだった。
おしぼり使って俺のぐちょぐちょになった股間を、潮さんと陸朗あんちゃんが拭き上げる。
「明日のおしぼり屋さん、変な匂いするって思うだろうな」
「まあ、宴会でせんずり大会とかやられちゃって、とか言っとくさ」
陸朗あんちゃんと潮さんの会話、俺、どんな顔して聞いてたんだろう。
「最後は俺に責めさせろ。おい、仁太。大股開いて、そこに寝ろ。最後に俺が金玉に薬塗ってやる。この手のは熱いのと冷たいのとヒリヒリするのと、全部同時に味わえてすごいらしいぞ。風呂は明日の朝入れよ。一晩中、金玉が気になって勃起しとくぐらいの気でいけ」
「う、うっす! 店長っ、俺の金玉に気合い入れてくださいっ!」
「いい返事だ。さあ、塗るぞ」
俺の金玉、店長のぶっとくてがさついた手で握られて、それもまた感じちまった。
手の中に金玉入れて、片方を押し出すようにしてる感じが伝わってくる。たぶん、皮膚が伸ばされて、毛穴とかも開く感じの奴。
そこにあのスポンジみたいな先っぽの薬の先端が当てられる」
「あっ、すげえっ! えっ? あっ、熱っ! 店長っ、玉がっ、玉が熱くって、あっ、ヤバいっ、これっ、ヤバいっ!」
店長、俺の声なんか無視して、ひたすら金玉の表面に薬を塗り伸ばしていく。
燃えるような、って感覚がホントにあるんだって、俺、そのとき初めて思ったんだ。
「この後、しばらくは刺激続くからな。出来ればこのまま家に帰って2、3回はせんずりで出しておけ。金玉への刺激とチンポの快感が混ざって、もっと感じるようになる」
店長あっさり言うけど、これでせんずりかくとか、俺、出来るんかな?
「大丈夫だ。聡太さんに言っとくから、勃たない、イけないようならしゃぶってもらえ。これは神事後半の何回もイかされるのに耐える訓練にもなる」
え、いや、今、店長、なんて言った?
親父にしゃぶられろって、マジ? マジで言ってんの?
「変な顔するな。もう、男4人集まってこんなことしてるのが普通じゃねえんだ。そのあたりはお前の親父さん、聡太さんも全部分かってるはずだ。さすがにお前からは言いにくいだろうから、俺が電話しとくから、家に帰ったら黙って布団に横になれ。聡太さんに何回かイかせてやってくれって頼んどく」
これが俺が選んだ結果なんだな。
俺、あらためて、そう思った。
親父が、とか、子どもがとか、もうそんな話しじゃないんだって。
俺がいかに『慣らしの行』と『神占の儀式』をうまく乗り越えるか、それだけが目的なんだって。
「俺は潮と店の片付けしとくから、陸朗、お前が仁太の家まで送っていってやれ。金玉痛くて歩けねえかもしれないから、そんときはおぶってやってくれ」
「了解ッス、店長。さ、仁太、服、着れるか?」
「なんとか、動けるっ……、うっ、痛てえ……、玉が、痛てえ……」
俺と陸朗あんちゃん、店長達には悪いと思ったけど、もうその足で家に向かった。
家に帰れば、今度は親父にしゃぶられるのか。
俺、どんな顔して、親父に『ただいま』って言えばいいんだろう。
あんちゃんの肩借りて、がに股でよたよた帰りながら、俺、そんなことばかり考えていた。