雄志社大学プロレス同好会 秘密の興行

その7

 

その7 キ○○ン塗って、また塗って

 

 あれから俺たち、3人での『練習』に明け暮れてた。

 明友からは何度かバージョンアップした流れ(ブックって言うんだぜ、これ)が送られてきて、こっちも攻め受け交代しながら『どう受けるか、どう魅せるか』を練り上げていく。

 もちろん薬の副反応にも『慣れて』おくようにって、2日に一度は勃起薬飲みながらの毎日なんで、当然、練習前からビンビンにおっ勃ってる3人。

 先輩から勧められて買ったこの勃起薬、なんでも最長36時間効くって奴で、俺たちの年齢なら、2日目3日目でも、ぜんぜんおっ勃つ奴なんだって。

 

 初日から嵌めてたコックリングも段々『良く』なってきててさ。あれ、嵌められるだけで3人とも先走り垂れ流すようになっちまったのは、今回の興行面で考えると『いい』ことなんだろうな。

 さすがに初日みたいに一日6発なんてのはたまにだったけど、それでも3、4発はみんな軽くイっちまう、そんな感じで毎日過ごしてたんだ。

 

「おう、2人とも。明友から新しいの来てるぞ」

「技の応酬の方ッスか?」

「いや、もうそっちはそうそう変更は無いだろう。今回のは責めの内容追加なんだが、俺も調べたけど、ちとキツい奴だな、これ」

 

 俺の金玉責め、中洲君への亀頭責め、そして百道先輩への乳首責め(やっぱり流れ的には組み込まれてるんだって。先輩が乳首弱いってことも、明友にも知られてるんだ)。

 このあたりは段々ヒートアップしてきてて、俺は蹴りやパンチはもちろん、ヒールからの脚使った電気あんまや卓球のラケット使った叩き責めが加わってきてる。

 

 中洲君はローションガーゼをメインにしながら、イボ付きの軍手をローションまみれにしての亀頭責めも『練習項目』に入ってきてるし。

 もっともこの軍手の奴、中洲君に言わせるとスゲえ感じるらしいんだけど、肝腎のちんぽの視認性が悪くなるってことで、あくまでもワンポイントでヤられることになるらしい。

 先輩の乳首には、電動歯ブラシでの責めが加わって、これは中洲君の亀頭とを交互に責め立てられる流れ。

 

 ここまで来てるのに、さらに責めの追加って、俺たち大丈夫なんかなとは思うけど、向こうも経験者なんでそこは当日も上手くヤってくれるって信じたいとこだよな。

 

「ヒールからコッチが晒しもんにされるときの責めの追加だ。たぶん上川端が玉が弱いってとこからの連想だろう」

「で、なんなんです? 責めの追加って……?」

 

 恐る恐る聞く俺たち。

 受けざるを得ないワケだから、やっぱり気になるよな。

 

「レッパン脱がされたときに、金玉にキ○カン塗られての玉責めやシゴキ責め受けるって奴だな」

「キン○ン?! あの小っちゃいミカンみたいなのッスか?!」

 

 俺も中洲君も、頭の上にスゲえデカいクエスチョンマーク。

 

「ああ、2人とも知らんのか……。『キ○○ン、薬』でググってみろよ」

 

 2人ともスマホで調べると、なんか昔からある薬みたいな。

 虫刺されや痒み、痛み止め……。

 効能にある『痛み止め』って、それ、責めにはならないんじゃ??

 それでもハテナマークが消えない俺たちに先輩が追加指示。

 

「今度は『キ○○ン、睾丸』で検索してみろや」

 

 で、ググったら、ああ、なるほどねと言うか、なんというか。

 

「これ、かなりヤバいんじゃないスか?」

「動画もけっこうあるけど、なんかみんな、凄いことになってるんスけど……」

 

 動画、『やってみた』系でそれなりに転がってたけど、この系は誇張も凄いだろうからなあ。

 

「アンモニア水とメントール、トウガラシチンキとエタノールか……。

 販売元のサイトも目を通したんだが、これ逆に目の周りと粘膜以外には使用禁忌が無いのが凄いよな……。

 まあだからこそ、明友の奴らも提案してきたんだろうが。

 買ってきてるので、早速やってみるか?」

 

 先輩、準備良すぎ。

 つっても、ホントにどこの薬局にもある奴みたいで、びっくりなんだよな。

 

「本番想定だから勃たせるぞ。しゃぶってやるから、お前らも脱げ」

「はーい、了解ッス!」

 

 まあ、最近の練習、もう色々面倒くさくて、だいたい全裸スタート当たり前になってきてるから、3人ともすぐに素っ裸に。

 全員ビンビンにはなってるんだけど、最初のしゃぶり合いはもうお約束みたいになってて。

 先走りと唾液でぬらぬらにしたちんぽ、あっと言う間に3人ともガチガチになったんだ。

 

「やっぱ、これは上川端から試すべきだよな。かなりその、痛いって言うか、刺激強いみたいだが、いいか、上川端?」

「もう色々覚悟は決めてるッスよ。つか、塗ってどうするんスか? なんかそこがよく分かんなくて??」

 

 金玉、蹴られたり叩かれたり、潰れるんじゃ無いかって思えるほどに強く握られたりしてる身に取って、別に皮膚に使用が禁止されてるわけでも無い薬塗られても、って、そんときは思ってた俺。

 玉責めでなんどもイかされてくると、なんかちょっとだけ、責めに対して快感の期待しちまう部分も出て来てるし、初回に比べると『ヤられる!』って思うだけでイきそうになったりしてたし。

 そこらへん、薬(しかも痒みや痛みを『止める』奴みたいだし)塗るのが『責め』ってのが、よく分かってなかったんだ。

 

「まあ俺も、自分でもやってないから分からんが……。いつもみたいに上川端をがっしり抱いて、暴れないようにしとけよ、中洲」

「うい、了解ッス!」

 

 先輩、明友からの指示書読みながら、俺の股間に近付いてくる。

 脚を投げ出してリングに座った俺を、中洲君が同じようにして後ろから抱きしめてくるんだ。腰に当たる中洲君のちんぽの熱さが、スゲえ気持ち良い。

 

 ぼってりした、まあデカ目の俺の金玉を下側から先輩が片手で支えて、もう片方の手には薬の瓶を構える。

 

「塗るのは一度じゃなく、何回か塗っては乾かしを繰り返すこと。その際、息や団扇で風を送るとより灼熱感が増す、か……。よし、塗るぞ、上川端」

「押忍っ! いつでもいいっスっ!」

 

 って、俺が身構えた瞬間だった。

 薬の瓶の先端が、俺の金玉に押し付けられる。

 なんかスーッとする、と思ってたときに、急にそれはやってきた。

 

「あがああああああっ、あっ、あっ、き、金玉灼けるっ!

 うぐああああああああああああああっ!!!!」

 

 まさに『灼熱感』ってこれなんだって、俺、初めて知ったっていうか。

 しかもその『灼熱感』と、スーッとする『冷感』が、一度に俺の金玉全部を襲ってきてる。

 

「ひぐうっ、ううっ、うっ、これっ、これっ、や、ヤバいッス……!!」

「そんなスゲえのか?!」

 

 百道先輩、なんかキョトンとしてるけど、これ絶対やられてみないと分かんない奴。

 俺、金玉潰されそうになったときより、腰を引いて逃げ出したくなってた。

 

「アンモニアの匂いか、キツいな、これ……。息吹きかけて、乾かすぞ」

 

 先輩、指示書の通りにやるつもりなんだろう。

 かがんで俺の金玉に、フーって強く息を吹きかける。

 その風が、先輩の吐く息が玉に当たった瞬間、堪えきれないと思ってた灼熱感が、さらに10倍もの強さになって襲ってきた。

 

「ぎいいい、ぎあっ、あがあああああああっ!!」

「上川端君っ、落ち着いてっ! これ、そんなに凄いのっ?!」

 

 俺を抱いてくれる中洲君の身体もぐわんぐわん揺れるほど、俺、身をよじってた。

 金玉、思わず守って隠しそうになる手を、俺、なんとか握り締めて堪えてる。

 

「2回目、塗るぞ」

「ああっ、タンマっ、先輩っ、ダメッス! 今ヤられたらっ、俺っ、ヤバいッス!!」

「そのためにヤってんだ、堪えろっ、上川端っ!!」

 

 握り潰しや叩き責めのときは俺を気遣ってくれる百道先輩なんだけど、物理的な責めで無い分、感覚が違うんだろう。

 でもそのときの俺、マジで目の前の百道先輩を蹴り上げてしまいそうになるほどに追い込まれてた。

 それだけ強い刺激が、俺の金玉、襲ってきてた。

 

「くがっ、あがあああっ、イくっ、俺っ、イきますっ、イっちまいますっ……!!」

「なっ、これだけでイくのかっ?! まてっ、俺が飲むからっ、俺の口でイけっ、上川端っ!!!」

 

 俺、またイっちまった。

 握られもせず、扱かれもせず、百道先輩の口ん中に、ぶっ放しちまった。

 今回は物理的な圧力すら生じない中、金玉表面への灼熱感を伴った刺激だけで、イっちまったんだ。

 いつもなら誰かがイったら3人で精液分けて飲むんだけど、俺の射精があまりにも急すぎて、口に残しとく余裕が百道先輩にも無かったみたいで。

 

「先輩っ、俺っ、俺っ……」

「馬鹿っ、泣くなっ! 気持ちは分かるが、ここは泣くとこじゃねえぞ。イッた快感に、アヘ顔見せつけるとこだっ!!」

 

 先輩の言うことも分かる。

 プロレスやってる俺らが、コントロール出来てない感情をリングでさらけ出しちまうのは『恥』なんだってのも、存分に分かってる。

 でも俺、なんでか涙が出て。

 こんな刺激だけでイっちまう自分が、スゲえ情けない感じがして。

 

 先輩、俺がおさまらないのが分かったのか、ギュッと抱きしめてくれた。

 中洲君も背中から俺を抱いてくれたんで、俺、2人のぶっとい身体にサンドイッチされて。

 

「上川端君……。上川端君は嫌だったのかも知んないけど、俺から見てたら、薬塗られただけでイッた上川端君って、凄く格好良かったよ。

 こんな『魅せ場』、君じゃないと出来ないんだから、自信持っていいんだと思う……」

 

 中洲君、慰めてくれてるんだよな。

 

「俺も中洲の言う通りだと思うぜ。たぶん、上川端がイくときって、俺の乳首責めからの射精や亀頭責めからの中洲より、スゲえ喝采浴びると思う。

 おそらくだが『後半戦』での同室希望者も殺到するんじゃ無いか?

 そういう意味では、今回の俺や中洲は、お前の引き立て役になるってワケだ」

 

 先輩、わざとガハハって笑いながら言ってくれてるけど、男の矜恃って意味での俺の涙も分かってくれてたんだと思う。

 その上で『興行』で果たさなきゃなんない俺の『役割』みたいなものを、指し示してくれたのかな。

 

「すんません、先輩、中洲君。この前から俺、情けないとこばっかり見せちまってますよね……」

 

 先輩、抱いてた俺をぐいと引き離して、俺の顔を正面に見据えた。

 

「だからぁ、『情けない』んじゃ、ねえんだよっ、上川端っ!

 これはお前の『売り』だし『特技』なんだぜ?

 最初はビビっちまったってのはあると思う。だがな、もうお前も自分のカラダのこと、金玉のこと、射精のこと、だんだん分かってきてるんだろ?

 もちろん『表』でやる興行では射精なんてのは御法度だが、それでも急所を責められたお前の股間がビンビンにおっ勃ってりゃ、観客は大いに沸いてくれる。

 今度の『裏興行』なら、俺や中洲みたいに扱きが必要ないお前の射精、玉責められてちんぽ丸見えのまんまで雄汁噴き上げる、なんてのは、もうそりゃ拍手喝采もんだ。

 だったらもう、それを最大限に『活かす』ことを考えろって言ってんだよ!」

 

 百道先輩の、説教だった。

 俺のことを、俺のカラダのこともココロのことも、考えてくれた上での『お説教』だった。

 

「……ありがとうございます、先輩。俺、ちょっと勘違いしてたみたいです……」

「ああ、そうだよな、上川端。今度の『興行』、普通に考えてたら、おかしいことだらけだ。

 だからこそ、普段と違うこと、玉を痛めつけられてイっちまうだの、亀頭責めで声上げてよがるだの、乳首責められて先走りダラダラ流すのだのが、『観客を沸かす』ことになるんだ。

 そう考えて、自分の射精も他の奴の射精も、どんだけ『派手』に、あるいはわざと『情けなく見えるように』やれるかってことなんだぞ。

 この『情けなく見えるように』って言うのと、ホントの意味での『情けなく』がぜんぜん違うっての、お前も分かるだろ? 上川端?」

 

 俺が言葉に出来なかったことを、先輩が言ってくれる。

 そう、まさに、それだ、って思った。

 

 俺が『情けない』って、思ってたこと。

 玉を痛めつけられてイっちまうこと、薬塗られただけでイっちまうこと。

 こんなのは全部『情けない』ことじゃ無くって、『情けなく見えるように』するためには格好の『素材』なんだったこと、やっと分かってきた。

 

「百道先輩、俺、先輩の今の言葉でやっと分かりました。俺の、本場に向けて、もっと『派手に』イケるよう、もっと『情けなく見えるように』イケるよう、頑張りますっ!」

 

 先輩、俺の頭、ポンポンってしてくれて、俺、また泣きそうになってた。

 もちろんここで泣いたらまたどやされると思って、必死に我慢したよ。

 それも分かってるふうで、先輩が『練習』進めるように言う。

 

「次は俺と中洲だな。たぶん俺たち2人は塗っただけじゃイケないから、何度か塗りと乾かしを繰り返して悶絶した後に、俺は乳首と扱き、中洲は亀頭責めと扱きでイカされることになると思う。

 勃起薬もあるんで大丈夫とは思うが、上川端の苦しむの見てたら、万が一のこともあるからな。

 萎えちまわないよう、俺たちも『練習』するぞ」

「了解ですっ!」

 

 俺と中洲君が一斉に答えたんだ。

 

 2人のキン○ン責め、やっぱり雄叫びが凄くって、一応防音もしてある練習場だけど、近くに人がいたら通報されるんじゃないかってレベル。

 これ、ホントにやったこと、やられたことのある奴しか分かんないと思うけど、灼熱の熱さと氷水の冷たさが、一気に襲ってくる感じ。

 しかもこのときに『触って皮膚表面が動いたら、もっと強い刺激が発生する』ってのが、なぜか本能的に分かっちまって、自分の手でも触れなくなるんだよな。

 

 中洲君も百道先輩も、とにかく暴れないように押さえとくのが精一杯なんだけど、それでも塗られた刺激に喚いてる最中に亀頭や乳首責めて、イかせることには成功。

 とにかくこの強すぎる刺激でも、全員のちんぽが『萎えない』ってことが分かったのは、大きな収穫だったんだ。

 

 で、全員体験してみての感想が『液が乾くまでは地獄見るけど、落ち着いたらなんかスースーして気持ちいい』ってのが一致した意見に。

 つっても、自分でやってみようとは絶対思えない奴だったんだけどね。

 

 百道先輩、明友の愛好会に実体験の報告して、最終版のシナリオが届く。

 やはり見た目のこともあって、俺の玉責めをメインに流れが組み直されてた。

 

 全体の流れまとめると、こんなふうになったんだ。

 

 

●前半戦(90分一本勝負)の流れ

 

・Aパート

 ベビー優勢→ヒール優勢(急所晒し、急所責め、電気あんまなど)

・Bパート

 再びベビー優勢→3人目ヒール乱入

 

・Cパート

 ベビーが全裸にさせられ、ロープに拘束される→抗議したセコンドも全裸でロープ拘束→3人が同時進行でそれぞれ責めを受ける(俺が正面、先輩と中洲君がリング両側)→3人とも射精させられ、拘束は解かれるも倒れる

 3人の射精方法↓

 俺=玉舐め、玉噛み、握り潰し、ラケットでの叩き責め、→最後はキ○○ン塗布しての握り潰しで射精

 中洲君=亀頭責め(軍手→電動歯ブラシ→ローションガーゼ)で大声でよがり声を上げさせられる→最後はキ○○ン塗布しての亀頭責めと扱き上げで射精

 百道先輩=乳首責め(舌と歯→指と爪→電動歯ブラシ)と扱き上げの同時責め→最後はキ○○ン塗布しての乳首舐めと扱き上げで射精

 

・Dパート

 ヒールのうち2人がロープ外にて勝利(では無いのだが)をアピール。寝返ったレフェリー、セコンドとも喜びあう。フォール宣言がなされていないことに気が付いているベビー側。その瞬間に気力を振り絞ったベビー3人が残ったヒールに総攻撃し、百道先輩がフォールを奪う。

 

・Eパート

 レフェリーは動転するも、形式としてのベビー側の勝利を告げ、形としてはゴングもなっており終了→怒ったヒール側が6人(リングアナも引きずり上げられる)、ベビー側の3人の2対1での強制フェラ(ヒール側&レフェリー、リングアナも全員全裸に)と口内射精

 

・Fパート

 最後は9人がリングの外を向いて並び、一斉にせんずりを掻く→観客の中で希望者がいれば、顔射・精飲・ぶっかけも可能(毎回、希望者多数で抽選になるとのこと)

 

 

 ま、最初の方のABパートは普通のプロレス興行でもよくある流れじゃあるかな。

 やっぱりメインはCパートからで、派手な演出が出来そうな俺がリング正面のロープ、右側左側に先輩と中洲君なんだけど、これって観客は3人への責めを一度には見られないよなって思って。

 そしたら百道先輩に『だから動画が売れるんだぜ』ってさらっと返されて。。

 それちょっとあくどくない? とか思うのは、俺がまだまだスレてないせいなのかな?

 

 よく読み込むと分かるけど、明友の5人と俺たち3人、レフェリーやってくれるOBの計9人は、前半戦では各人2回ずつの射精になる。

 もっと何発もイかされるのかと思ってたんだけど、後半戦で数こなさなきゃいけないってことで、わざと抑えてるって話。

 

 で、そんなこんなで『前半戦』の『練習』に目処が立ってくると、どうしてもその『後半戦』が気になってくるのは仕方ないよな。

 

「百道先輩、一昨年の興行の『後半戦』。先輩は、その、どんなこと『された』んですか?」

 

 聞いちゃいけないことなのかのだけど、やっぱり聞きたくて。

 

「まあ、知りたくなるよな……。つっても、そう話すようなことも無いんだが……」

「えー、でも一晩中&翌日も、それこそ延々やってたんでしょう?」

 

 それこそどんなことやってたんだ、ってなるよな、やっぱ。

 

「やってたって言うか、やられてたって言う方が当たってるかな……。

 ああ、でも、後半戦については情報入れとかない方がお前らも『楽しめる』かもな。

 うん、その話はここまでにしとくわ。後はお前らも、当日自分のカラダで存分に味わってこいや」

 

 って、結局はぐらかされちゃったんだよな。

 先輩の前フリや顔付きからして『非道いこと』とは違う雰囲気っぽいけど、それでもやっぱり多数対1人になる構図には、ちょっとビビってた俺と中洲君。

 そうこうしてるうちに『裏興行』の本番が、いよいよ迫ってきたんだ。