雄志社大学プロレス同好会 秘密の興行

その6

 

その6 個室焼き肉

 

 当日が近付いて来ると、OBの人達からの激励や差し入れ訪問も増えて来る。

 おもしろいなって言うか、ちゃんとしてるって言うか、この『現役学生に直接接触出来る』のは、あくまでも両同好会(正確には明友の方は『愛好会』なんだけど)のOBだけにしてあるんだって。

 興行当日はそのOBの『知り合い』の人=『有志』の参加も多いんだけど、その人達が俺たちに会えるのは2年に一度の『興行当日』だけってことらしい。

 これは興行自体のプレミア感を高めるってのはもちろんあるんだろうけど、百道先輩の話だと『現役学生を守る』って意味合いの方が大きいんだろうって。

 

 ただ、それはあくまでも『知り合い』(会としては『有志』)に対しての『防波堤』ってことで、実際に顔出してくれるOBの人達には『特典』があるって話みたい。

 確かにOBの人達、来る度に差し入れ持ってきてくれたり、練習見てアドバイス(もちろん『責め』についても)してくれる訳だけど、そんな日はけっこういい夕飯御馳走になるし、お金使ってもらってるわけだし。

 で、その夕飯の後、俺たち初回参加のもんには声がかからないんだけど、経験者である百道先輩は、OBの人達の『持ち帰り』が許されてるのが、その『特典』ってことになる。

 

 これ、実は初回参加が済んだ後、例えば百道先輩だと一年の時の秋からやられてきたってこと。

 俺も中洲君も、去年からあんまり違和感無くその『持ち帰り』を見てたのは、OBの人達の気遣いがあったんだろうな。

 

 今日顔出してくれたのはOBの中呉服(なかごふく)さんと店屋(みせや)さん。2人ともすんげえガタイのいいリーマンさんで、30越したばっかしって話だった。

 この2人に俺ら3人、かなり高そうな個室焼き肉連れてってもらったんだ。

 

 もちろん俺たちがたまに行く食べ放題の焼き肉店とかでもけっこう旨いと思うし大満足なんだけど、今日案内してもらった店、店構えも高級だし最初の一口でもうこれぜんぜん違うよなって。

 濃厚な肉の旨味と、口ん中で蕩けるような食感と、他にもスゲえ色んな噛み応えの違う肉とかさ。

 何か、ああ、社会人と学生の違いってこれなんだ、ってのを肌身で実感。

 OBの2人、自分達もバクバク喰いながらなのが、こっちにも遠慮すんなって言ってくれてる感じで。

 

 中呉服先輩と店屋先輩。2人とも今でもジムトレは続けてて、実際の試合とかは足が遠のいてるけど、精力体力はもう有り余ってる感じ。

 いい兄貴オーラも凄いんだけど、話の端々に下ネタっていうか、エロネタ挟んで来るんで、やっぱりこの日も勃起薬飲んでるこっちとしたら、飯の間もずっと勃ちっぱなしだったり。

 

 まあ、昼間の『練習』もOBに限り見学可能ってなってるから、俺らの『責め受けの練習』を見られちゃってるわけで。

 で、俺たち2回生もこの『練習』も始めてるワケだから、『裏興行のアレ』の話題も解禁になったってこと。

 もちろんそれはこの2人のOBの人達もまた『経験者』であるからこそなんだけど。

 

 ただし、そのOBも俺たち2人みたいな『興行未経験者』に直接に手は出したらダメみたいで、その分、食事の間の百道先輩への『いじり』が凄かったんだ。

 ああ、個室にしたのはそういうことなんだ、って理解はしてるけど、見てる俺たち2人も我慢汁だらだら垂れ落ちるぐらいな勢いでさ。

 

 ただその百道先輩への『いじり』、ぜんぜん『いじめ』や『からかい』って感じがしないのは、俺、スゲえって感じてた。

 なんかこういうのって『断れない雰囲気出してるOBが、現役学生をいたぶる・嬲る』って感じになりそうなもんなんだけど、ぜんぜんそんな感じじゃ無いんだよな。

 たぶんそれって『自分達もヤってきた(ヤらされてきた)ことを、後輩に伝えておきたい』って中呉服先輩と店屋先輩の思いと、『純粋に後輩の百道先輩とエロを楽しみたい』ってのと、両方があったからだと思う。

 

「うおっ、そこ摘ままれると、俺っ、ヤバいっすよ!!」

 

 個室だからって、百道先輩はもう最初から全部脱がされて、あの毛むくじゃらの素っ裸に白い紙エプロンだけにならされてて。

 俺と中洲君、OBの2人も面倒くさいから脱いどくかって言われて、上はさすがに着たままだけど、下はもう全部脱いじまってる。

 俺たち学生は今日もやっぱり薬飲んできてるってのもあって、脱がされてるときからビンビンにおっ勃ってて、それ見た店屋さんと中呉服さんも、自分の扱いて勃ててくれてさ。

 ああ、こういうところが『俺たちだけに恥ずかしい思いはさせない』ってのが感じられるんだ。

 もっとも当人達にしてみると、そんな高尚なもんじゃ無くって『いっしょにワイワイ楽しみたい』ぐらいのもんかも知れないんだけど。

 

 素っ裸の百道先輩の乳首、両側に座った中呉服先輩と店屋先輩が、箸で摘まんだり、もう舌と歯でねろねろ舐め始めたり。

 俺ら初体験組に『直接』手は出せない決まりなんだけど、それでも俺らと百道先輩の絡みの指示出しはOKらしくってさ。

 ガンガンに勃起してる百道先輩のちんぽ、2人でしゃぶってやれよって言われて、俺たちも待ってましたってばかりに先輩のちんぽと金玉、両方しゃぶり出す。

 テーブルの下で先輩のちんぽしゃぶってると、百道先輩の温かい手が頭や肩、さすってくれるのがなんか気持ち良くて。

 

 店屋先輩が『イかせるのは俺たちにやらせてくれよ』って言うから、これは百道先輩に快感だけを与えとけってことだなって理解。ゆっくりとしたしゃぶり上げは、こっちにも余裕あるから楽しめちまうよな。

 当然、もう完全に『染まっちまってる』俺らのちんぽも、ガチガチビンビンダラダラ状態。

 それ見た中呉服先輩が、今度は百道先輩にしゃぶってやれって言ってさ。

 俺と中洲君、先輩に交互にちんぽしゃぶられながら、なんかスゲえ幸せで。

 途中、OBの2人のは百道先輩が手と口でスゲえ刺激していくし、もうみんなのちんぽがエロいのと、焼き肉が旨いのとが混じって、俺、頭ん中が混乱してた。

 

「だいぶ喰ったな……。百道、そろそろ中洲君と上川端君か、お前の口でイかせてヤれよ。あ、口に出された若者の汁は、俺たちにも飲ませてくれよな」

 

「え? 俺たちイっていいんスか? しかも、百道先輩の口でって……」

「どんなときでも男の口でイケるようになる、ってのも『練習』の一環だぜ。俺たちがしゃぶってやりたいとこだが、そうもいかんのでな」

 

 中呉服先輩、ニカって笑いながら言うのがスゲえカッコいい。

 百道先輩もまんざらじゃ無い様子なのはありがたいけど、なんか俺たちだけが『一方的に』ってのが申し訳なくて。

 

「ああ、百道の射精、気にしてんのか? そっちは俺らが最後にしゃぶってイかせてヤるから、大丈夫だ。

 もっとも、ホテルに『お持ち帰り』させてもらうわけだから、百道にとっては『今日最後の射精』ってワケじゃ、ぜんぜん違うんだが」

 

 中呉服さんの解説で、ああ、そういうことねって。

 

「あ、お前ら、肉喰いながら、百道の口でイけよ」

 

 店屋先輩、ここらへんは体育会系ならではの無茶振りだよな。

 

「それいいな。上の口から赤身のたんぱく質喰って、下の口から白いたんぱく質出すってか」

 

 ここらへん、中呉服先輩達と、ちょっと年齢のギャップ感じるのは俺だけ?

 そんなこんなで、肉喰いながらの口内射精にチャレンジすることになった俺達だ。

 

「肉、飲み込むのと一緒にイくんだぞ。最初は中洲君からやってみよか? 上川端君は、中洲君に、肉、用意してやってくれ」

「了解ッスっ!」

「あ、は、はい、店屋先輩……。百道先輩もお願いします」

 

 俺、焼けた肉を中洲君のタレ皿に次々乗せていく。特上カルビは味噌ダレで、上タンは生レモンで。

 内臓系は飲み込むのにちょっと時間かかるので、ここではパス。ゴクッと肉の塊を飲み込む瞬間にイケってことなんだろうし。

 肉をかっ込んでいく中洲君、変な話だけど俺から見ててもかわいいって言うか、何だろな、これ。

 

 テーブルの下の百道先輩、中洲君のちんぽ扱き上げながら先っぽをしゃぶり始めた。もちろん金玉もやわやわと揉んでるし、あれなら中洲君もすぐイケそうな感じ。

 

「うわ、気持ちいいのと、肉、旨いのと、なんかスゲえ混乱します」

「いいじゃんか、それ。これで焼き肉んときはいつでもちんぽおっ勃つようになるんじゃねえか?」

「ああ、そんなのヤバいっすよっ! って、マジヤバいっ!

 うわ、俺っ、肉喰いながら、イくっ、イくっ、イって、イっていいスかっ?

 俺っ、肉喰いながらっ、百道先輩の口にイっていいスかっ?」

 

 しゃぶるのに精一杯な百道先輩が返事できるはずも無く。

 中呉服先輩が煽るように答えてく。

 

「おおし、イけイけっ! 旨い肉喰いながら、百道ん口に、汁、ぶっ放せっ!」

「ああっ、ダメッスっ! 俺、俺っ、肉喰いながらイっちまうっ! 百道先輩っ、スイマセンっ! 出ちまうっ、イくっ、イくっ、イきますっ!!」

「肉ぅ、飲み込めっ! 肉っ、喰いながらイけっ!」

「あっ、ああっ、イきますっ、マジ俺っ、マジ肉喰いながらイきますっ、イくっ、イくっーー!!」

 

 ホント、マジで中洲君、肉喰いながら百道先輩の口に射精してる。

 喉仏がぐいぐい動くのと、腰と腹筋の震えが妙にタイミング合ってて、見てるこっちもびっくりで。

 

「百道っ、全部は飲むなよっ! 俺らにも、中洲君のザーメン、残しとけよ!」

 

 店屋先輩のセリフ、やっぱり先輩達もみんな『染まってる』ってことなんだろうな。

 俺も中洲君も『練習』初日に『染まっち』まってたワケで、何年もそんなの繰り返してきてる先輩達が『染まってない』なんてあるはずも無い。

 中洲君の精液、百道先輩とOB2人がザーキスしながら飲んでる姿、俺も混ぜてほしいなって見てたけど、やっぱ分けるとなると3人がせいぜいかな、とかも思って我慢。

 その分、肉喰いながら百道先輩の口にぶっ放すとき、今日4回目の射精だったけどスゲえ量が出たんだと思う。

 百道先輩は嬉しそうだったし、OB2人も旨い旨い言いながら飲んでくれたのは、嬉しかったな。

 

 焼き肉屋最後の〆は、デザート喰いながら百道先輩の射精見れたこと。

 つってもOB2人のイくときの姿勢の提案で、イッてるとこのちんぽを直接見てたワケじゃ無いんだけど。

 

 最初は店屋先輩がしゃぶり役。

 店屋先輩、喰い過ぎてしゃがめねえってなって、座ってる店屋先輩跨ぐようにソファに立った百道先輩が、店屋先輩の開けた口にあのデッカいのを突っ込んでイくことに。

 これってモロに『店屋先輩の口を、百道先輩が使ってる』構図なんだけど、そういうのをさらに後輩の俺たちに見られてもぜんぜん構わないって感じの店屋先輩が、なんかスゲえ格好良くて。

 その店屋先輩のちんぽは中呉服先輩がゆるゆるしゃぶってて。

 百道先輩がイくとき、ちんぽは当然見えないんだけど、立ったままの先輩の毛だらけの尻がビクビク動くのがスゲえエロくてさ。

 ああ、こっちから見てるのもいいのかも、って思えてた。

 

 中呉服先輩は、オーソドックスに腰掛けた百道先輩の前にしゃがんでの尺八。

 俺と中洲君に乳首刺激してヤれって言われて、俺たちも先輩の両側に陣取って。

 百道先輩、中呉服先輩の口にイくとき、俺と中洲君の肩を抱いてくれてさ。イく瞬間の先輩の身体の強張りも味わえて、あれもいい感じだったな。

 

 まあ、これで個室焼き肉屋は終わりになって、俺と中洲君はお役御免ってことになったんだけど、当然、百道先輩は二人のOBの『お持ち帰り』対象で。

 次の日、先輩にどんなだったんですかって聞いたんだけど、先輩笑って答えてくれないんでよな。

 お前らも、今度の『興行』終わったら、すぐ声かかるぞって言われて、まあ、ルール上そうなってるってことではあるんだけど、そうなると俺は金玉、中洲君は亀頭責められることになるんかな。

 そこ、先輩にも聞いてみたんだけど、なんかそれとは違うノリみたいで。

 それでも思い浮かぶのは『持ち帰られた』俺たち学生が、OBの人達に『責められ』たり、『使われる』って構図になりそうなもんなんだけど、それも違うんかなあ。

 

 まあ、そのあたりについては、この『興行』の『後半戦』を経験するまで、俺にはまったく理解出来てなかったことになる。

 

 そんなこんなで、ちょっとだけ首を捻りながらも、俺たちの『練習』の日々は続いていくんだ。